さいたまディレーブ発進…目標はツール・ド・フランスさいたま

さいたま市を拠点とする地域密着型サイクルロードレースチーム「さいたまディレーブ」のチーム体制が12月17日、さいたま市内で行われ、活動初年度となる2020シーズンに所属する10選手のうち9選手が発表された。監督は宇都宮ブリッツェンなどで活躍した長沼隆行。

左から長沼隆行監督、安彦統賀、藤田涼平、阿部航大、小野康太郎、宇田川陽平、高木三千成、半田子竜、渡邉慶太

チームの使用する自転車はビアンキ。ウエアはサンボルト。

参入1年目の2020シーズンは国内実業団のシリーズ大会を中心に活動する予定で、緒戦は現在のところ4月18日の東日本ロードクラシック群馬大会。国際登録が完了すれば3月20日に開幕する3日間のステージレース、ツール・ド・栃木が緒戦となる。

さいたまディレーブの長沼隆行監督

「若手のなかにベテランを融合させたチーム編成。はやりの言葉で言うとワンチームで、チーム全員、応援してくれるみなさまの力を借りながら頑張っていきたい」と長沼監督。

「主力は若手なので未知数ですが、元気でアグレッシブな橋路をしていければ。その中でJプロツアーでチームとして1勝を速く勝ち取りたいです。若い選手が勝ち癖がつくとどんどんいい走りができるようになるのでそれを期待したい。

チーム発表会に先立ってさいたま市の清水勇人市長を表敬訪問
チームの使用する自転車はビアンキ。ウエアはサンボルト

大きな目標は地元で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。すでに高木三千成と渡邉慶太が地域代表チームとして、藤田涼平が予選会突破のアマチュア選手として出場しているが、大観衆が見守るメインレースをチームとして参戦したいという。

チーム名はドラゴンと夢から

埼玉県に残る、竜伝承に基づくドラゴンのDとフランス語で「夢」を意味するRAVE(レーブ)を組み合わせた造語。
●ホームタウン=埼玉県さいたま市
●コンセプトカラー=彩(彩の国である埼玉の多彩な魅力を意味する)。 メインカラー=グリーン/ブラック。セカンドカラー=ゴールド

所属選手は個別練習がベースとなるが、月に一度以上はミニ合宿を行い、埼玉県西部の秩父の山々などを使って1日100〜200kmほどのミニ合宿を行い、月間走行距離2400〜2500kmをこなしていきたいという。

宇都宮ブリッツェンなどで活躍した長沼隆行がジェネラルマネージャーに就任した

●2020さいたまディレーブ所属選手
宇田川陽平(うだがわようへい=38)キャプテン
高木三千成(たかぎみちなり=26)
岸崇仁(きしたかひと=25)
阿部航大(あべこうだい=23)
小野康太郎(おのこうたろう=22)
藤田涼平(ふじたりょうへい=22)
半田子竜(はんだしりゅう=21)
渡邉慶太(わたなべけいた=21)
安彦統賀(あびこむねよし=20)
ほか1選手は12月末に発表

埼玉ポーズで集合写真

●さいたまディレーブのホームページ

さいたまディレーブ…地域密着型プロロードチーム誕生

さいたま市をホームタウンとする地域密着型プロロードレースチーム「さいたまディレーブ」が誕生した。チーム運営会社はオリエンタルスポーツ。ブリヂストンアンカーや宇都宮ブリッツェンなどで選手として活動した長沼隆行が代表取締役を務める。9月2日、さいたま市で発表された。

左から全日本実業団自転車競技連盟の片山右京理事長、オリエンタルスポーツの長沼隆行代表、サイタマサイクルプロジェクトの川島恵子代表

「ツールドフランスさいたまクリテリウム」が行われるさいたま市に誕生した「さいたまディレーブ」。 始動は2020年1月。初年度の所属選手はUCIコンチネンタルチーム登録可能な最低人数である10名を予定しているという。 埼玉県にゆかりのある選手の獲得を目指し、 国内最高峰の自転車ロードレースシリーズJプロツアーを主戦場に戦う。

2025年に国内ロードレースを制覇、2030年にヨーロッパ遠征をスタート、2035年にはグランツールに出場することを長期ビジョンとし、さいたまから世界を目指ししていく計画。また、地域密着型チームとして、地域と密に関わるサイクリングイベントやホームレ ースの運営、自転車安全教室といった活動も実施。 自転車を通してさいたまを盛り上げていきたいという。

チーム名はドラゴンと夢から

埼玉県に残る、竜伝承に基づくドラゴンのDとフランス語で「夢」を意味するRAVE(レーブ)を組み合わせた造語。
●ホームタウン=埼玉県さいたま市
●コンセプトカラー=彩(彩の国である埼玉の多彩な魅力を意味する)。 メインカラー=グリーン/ブラック。セカンドカラー=ゴールド

会見には、長沼氏のほか、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF) 理事長の片山右京氏、オリエンタルスポーツ CCO,Co-Founder、サイタマサイクルプロジェクト代表取締役の川島恵子氏の3人が出席した。片山氏は、2021年にスタートする新リーグの柱はチームであること。また、国内チームに対して、地域に根差した活動で貢献し成長することはもちろん、卓球の張本智和選手やテニスの大坂なおみ選手といった他のスポーツを例にあげ、「スターが出ると一気に(世界が)変わる。 簡単ではないが、ヒーローが出るような 環境作りにも力を入れてほしい」と語った。

新チーム名の一部であるrêve(レーブ)は片山右京が愛着を持つフランス語だ

川島氏は、2015年に設立したサイタマサイクルプロジェクトでロードレースチーム(JBCF エリートクラスやフェミニンカテゴリーに出走)を運営。地域に根差した活動も行っている。 会見では、「地域密着型の意義」や埼玉県は自然が多く、「SUUMO住みたい街ランキング2018」で大宮が9位に入っていることなどを例に挙げ、設立場所が「埼玉である必要性」についても言及した。

今後は、サイタマサイクルプロジェクトでのノウハウを活かし、「さいたまディレー ブ」と連携。「さいたまディレーブ」が、地元の方と深く密接な関りが持てるような地域活動を目指したいという。