澤田茉奈がBMX世界選手権12歳女子クラスでダブルタイトル

BMXレーシング世界選手権のワールドチャレンジカテゴリーがフランスのナントで7月26日から29日まで開催され、初日に開催されたクルーザークラス女子12歳アンダーで、澤田茉奈(さわだまな)が後続に10車身以上の差をつけ、日本人女子初となるクルーザークラス優勝を飾った。

女子12歳アンダーの澤田茉奈 ©日本自転車競技連盟

総勢2830選手、8歳から50歳超で世界チャンピオンを争う

世界各国から総勢2830選手が集まったUCI BMXレーシングワールドチャレンジは、新型コロナウイルスの影響から中止が続いていて、2019年のベルギー大会以来の開催となった。ワールドチャレンジは、タイヤサイズが20インチと24インチの2種類のクラス設定があり、下は8歳から上は50歳以上まで全43カテゴリーが設けられる。世界中から集まる老若男女が、チャンピオンシップレベルと同様のコースで世界1を争う、自転車競技でも選手年齢層の幅が一番広い国際大会となっている。

ワールドチャレンジカテゴリーに参加した日本チーム ©日本自転車競技連盟

日本からは総勢18選手が参戦し、男子は12歳アンダーで石川智士(いしかわさとし)が7位入賞、15−16歳では浦井健芯(うらいけんしん)が5位に入り、合計3名のファイナリストが生まれた。

15−16歳で浦井健芯(左から4人目)が5位に ©日本自転車競技連盟
11歳クラスで2位になった高崎成琉 ©日本自転車競技連盟
12歳アンダーで石川智士が7位 ©日本自転車競技連盟

2日目以降の20インチクラスでは、女子12歳で澤田が2018年以来の2度目の優勝、クルーザー クラスとのダブルチャンピオンを獲得した。男子は11歳の高崎成琉(たかさきなる)が決勝へ進出し、優勝まであと数センチ届かなかったものの、2018年に獲得した自身の7位を大きく上回る世界2位を獲得した。 男子の表彰台獲得は、2012年の増田優一以来10年ぶりだった。

澤田茉奈が後続に10車身以上の差をつけ日本人女子初となるクルーザークラス優勝 ©日本自転車競技連盟

大会でのワールドチャレンジ日本チームの活躍は、その後に開催されたれチャンピオンシップレベルの複数名決勝進出につながる大きな勢いをつけ、次世代の可能性も表す好成績で大会を終えた。

木内彪凱がBMXレーシング世界選手権29位、西村寧々花17位

BMXレーシング世界選手権がフランスのナントで7月30日から 31日まで開催され、ジュニア1年目となる木内彪凱(飛龍高)が男子で29位、西村寧々花(GAN TRIGGER)が女子ジュニアで17位になった。

木内彪凱はジュニア男子29位 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子はエリート男子に次ぐ大混戦

エリート男子に続く参加人数56選手(計27カ国)が集まったジュニア男子カテゴリー(17−18歳)。日本からはジュニア1年目となる木内が派遣され、シーズン前半に行ったヨーロッパシリーズでの単独武者修行の成果の発揮に期待がかかった。

予選では好スタートを決めたが、隣の選手と接触してクラッシュ。一時は重症と思われたが、幸いにも軽症だったため、敗者復活戦Last Chance Qualifyに出場し、通過圏内の2位で1/8決勝へ進出。1/8決勝でも好スタートを決めて3位でレースを展開するが、最終コーナーでのライン取りミスにより順位を落とし、5位で準々決勝進出を逃した。

木内彪凱のコメント
15-16歳のワールドチャレンジがコロナウイルスの影響により2年間中止が続き、3年越しでの世界選手権挑戦でした。事前練習から調子は整っていただけに1/8決勝でミスをして、チャンスをつかみきれなかった自分にガッカリしていますが、現状の自分の位置も確認できたことは、次のトレーニング活かせる収穫でした。

また、初めてのナショナルチームとの大会参戦で慣れない部分もありましたが、それ以上に学ぶことも多く、ここからエリートへ向けての新たなスタートと再認識することもできました。 来年もヨーロッパにベースを置いて、最後のジュニアで勝負できる位置に持っていきたいです。

<大会結果 男子ジュニア>
優勝:BIJSTERBOSCH Julian(オランダ)
2位:BRINK Jaymio(オランダ)
3位:MAGDELIJNS Wannes(ベルギー)
29位:木内彪凱(飛龍高)

ジュニア女子で西村が準々決勝に進出

女子17カ国から総勢27名が集まったジュニア女子カテゴリーには、日本からは西村が出場した。予選は通過圏内の4位でコース前半を終えるが、第2コーナーで接触してクラッシュしたため、敗者復活戦に回った。

西村寧々花はジュニア女子17位 ©日本自転車競技連盟

上位2名が通過となる敗者復活戦では、3位で追いかけると展開となったが、最終コーナーで一つ順位を上げ、0.087秒と僅差で逃げ切り、翌日の準々決勝へ進んだ。

5名で争われた準々決勝では、最初のジャンプでのミスが響き、上位4名には届かず、総合17位でジュニア最終年を終えた。

西村寧々花のコメント
2021年の世界選手権では予選を通過できなかったため、いくつかの課題に取り組んできましたが、ジャンプという最大の課題で差を埋めきれず、今回も納得できる結果は得られませんでした。

帰国後はアジア選手権などが続きますが、まずはジャンプフォーム修正を1番の目標において、その後に次のU23カテゴリーでの4年間に向けて大会での結果を考えてきたいと思っています。日本からのたくさんの応援、ありがとうございました。

左から丹野夏波、籔田寿衣、西村寧々花 ©日本自転車競技連盟

<大会結果 女子ジュニア>
優勝:BRINDJONC Lea(フランス)
2位:STURISKA Veronika Monika(ラトビア)
3位:MAY Bella(オーストラリア)
17位:西村寧々花(GAN Trigger)

中井飛馬がBMXレーシング世界選手権U23で3位…丹野夏波は女子4位

BMXレーシング世界選手権がフランスのナントで7月30日から 31日まで開催され、世界選手権大会初開催となったU23カテゴリーで、男子は中井飛馬(日本体育大)が、2017年世界選手権ジュニアカテゴリー以来の決勝進出を果たし、3位になった。

中井飛馬が2022BMXレーシング世界選手権U23で3位。中央は優勝したレオ・ガロワン(フランス)、左は2位フアンカミロ・ラミレス(コロンビア) ©日本自転車競技連盟

女子U23カテゴリーでは丹野夏波(早稲田大)、籔田寿衣(大阪体育大)が決勝進出を果たし、それぞれ4位と7位に食い込んだ。

丹野夏波(左から2人目)はU23女子で4位と健闘 ©日本自転車競技連盟

フランスでのBMX世界選手権開催は2005年パリ大会以来。それにさかのぼる1999年にも同市ナント世界選手権開催実績を持っている。日本チームはチャンピオンの称号であるレインボージャージを賭けて戦うチャンピオンシップレベル(ジュニア、U23、エリート)に、ジュニア男女各1選手、U23男子3選手、女子2選手の計7選手を派遣した。エリートの派遣は、男子該当者なし、女子は怪我のため不参加だった。

中井が日本勢としてチャンピオンシップカテゴリー初の表彰台

この大会から新設されたU23カテゴリーには24カ国、55選手が参戦し、初代チャンピオンを狙っての混戦が繰り広げられた。日本からは2021年のワールドカップシリーズチャンピオンである中井をはじめ、増田優一(大阪体育大)、島田遼(GAN TRIGGER)の 3人が代表とし参戦。

中井飛馬が先頭に立ってゴールを目指す ©日本自転車競技連盟 ©日本自転車競技連盟

初日の予選・1/8 決勝では、中井が1/8決勝を1位で通過し翌日の準々決勝へ進出した。 島田は1/8決勝で通過圏内の3位を走行中に、前走者との接触で失速。増田は敗者復活戦にあたる Last Chance Qualifyであと1つ届かず、それぞれ翌日の準々決勝へは勝ち進むことができなかった。

中井は翌日の準々決勝、準決勝を勝ち上がり、決勝へ駒を進めた。決勝ではインサイドの3レーンを選択。得意のスタートのタイミングミスにより後方から追い上げる展開となったが、世界選手権決勝であることから先頭グループでは荒れたレース内容が続き、度重なる接触などをうまくかわして、3位までの追い上げを見せてレースを終えた。

今大会会場はコンパクトで短いコースレイアウトのためスピードコースであり、一つのミスが大きく響く結果となった。それでも日本チームとしてはチャンピオンシップレベルでの初メダル・表彰台獲得となり、中井自身もジュニア4位を上回る成績を修めた。

先頭を行く島田遼。男子U23で37位 ©日本自転車競技連盟

中井飛馬のコメント
最低ラインのメダルを獲得しましたが、優勝だけを狙ってトレーニングを積んできて、決勝でも勝てる条件が揃っていただけに、レース直後から悔しい気持ちでいっぱいです。

決勝のスタートではタイミングを早まり、ゲートに前輪をヒットさせてしまいました。他の選手の展開からも、通常のスタートを決めることができていればと悔やみきれませんが、来年 からのエリートカテゴリーに向けて、今大会での経験を大切なステップとしたいです。

日本初のレインボージャージを持ち帰ることはできませんでしたが、日々の多くの方々のサポート、そして会場での日本チームの応援により、全力で今大会に挑めたことに感謝しています。たくさんの応援、ありがとうございました。

増田優一は男子U23で50位 ©日本自転車競技連盟

<大会結果 男子U23>
優勝:GAROYAN Leo(フランス)
2位:RAMIREZ VALENCIA Juan Camilo(コロンビア)
3位:中井飛馬(日本体育大)
37位:島田遼(GAN TRIGGER)
50位:増田優一(大阪体育大)

U23女子で丹野が表彰台まであと一歩の4位

女子U23の参加者は13カ国、18選手と少なめだったが、参加者の半数以上が今シーズンのワールドカップシリーズで決勝へ進出していて、各国の強豪選手が集結した。

日本の丹野と籔田は各組において予選を2位で勝ち上がり、準決勝も接触などで危ない場面もあったが、それぞれ4位で決勝へ進出した。両選手ともチャレンジレベルでの決勝進出が最後で、丹野は2016年ぶり、籔田は2015年ぶりに決勝へ。再び世界選手権大会決勝の舞台へ戻ってきた。

籔田寿衣は女子U23で7位 ©日本自転車競技連盟

決勝で丹野は5レーン、籔田は6レーンからスタート。丹野が好スタートを決めるも、最初のジャンプで少し失敗し、4番目で第1コーナーを通過。前を行く選手を追走するが終始差を縮めることはできず4位でフィニッシュ。籔田は第1バームで接触し、大幅に失速したため最終7位となった。

表彰台まであと1歩だったが、複数名の日本人選手決勝進出はチームとしても大きな成果となった。

丹野夏波のコメント
目標としていたトップ3にあとひとつだったので、悔しい気持ちもありますが、決勝でも今持っているベストのパフォーマンスを発揮することができたので、今大会の結果には満足しています。

東京オリンピックの代表を逃してから、気持ちの切り替えに時間がかかってしまいましたが、こうしてまた大きな舞台でBMXレーシングをすることで、次なる目標へのモチベーションを見つけることができました。今シーズンもまだ続くので、短い休憩をはさんで残りのワールドカップシリーズに向けてトレーニングに励みたいと思っています。 応援ありがとうございました。

左から丹野夏波、籔田寿衣、西村寧々花 ©日本自転車競技連盟

籔田寿衣のコメント
大会に向けてヨーロッパで2カ月半の事前調整をしてきましたが、大会約3週間前に病院へ救急搬送される大きなクラッシュをしてしまい、直前までスタートに立つことが目標となっていました。レースができるか不安な日々が続いていましたが、怪我の回復は早く、チームのサポートもあり、レース当日には全力で走れるまでになりました。

当初の目標でもあった決勝へ進出することができ、安堵の気持ちでいっぱいです。決勝では思った展開にはならず7位で終わりましたが、残り2年あるU23カテゴリーで表彰台、そし 優勝と着実にステップアップできることが今後の目標です。今大会でもたくさんのサポートをいただき、ありがとうございました。

<大会結果 女子U23>
優勝:SØRENSEN Malene(デンマーク)
2位:AEBERHARD Nadine(スイス)
3位:SIMPSON Molly(カナダ)
4位:丹野夏波(早稲田大)
7位:籔田寿衣(大阪体育大)

中林凌大がチャンピオンシップ初優勝…2022JBMXF大東建託シリーズ広島

一般社団法人全日本BMX連盟(JBMXF)が主催し、日本自転車競技連盟(JCF)の公認大会である2022JBMXF大東建託シリーズ。第2戦が広島県安芸高田市の土師ダムBMX TRACKで開催された。男子の最高峰カテゴリーであるチャンピオンシップ男子で中林凌大(日本体育大)が同カテゴリー初優勝を果たした。

スタートからトップに立った中林凌大(#201)が追い上げる木内彪凱(#221)をフィニッシュま で押えきりチャンピオンシップカテゴリー初優勝を達成。3位には第1コーナーでの争いを制した島田壮が入った

チャンピオンシップ男子

ジュニアとエリートの選手で争われるチャンピオンシップカテゴリー。男子はベテランから若 手までの13名がエントリーした。予選がスタートするタイミングで雨が降り出し、ウェットコ ンディションのなかでレースが行われた。

3回予選を走行した総合成績により勝ち上がった8名のライダーによる決勝。2020-2021シーズン総合王者の中林がスタートから飛び出し、2位のポジションから木内彪凱(モトクロスインターナショナル)が追って第1コーナーに進入する展開。

3位争いは第1コーナーをイン側から仕掛けた島田壮(S PRO BMX CLUB)に対し、アウト側から進入した島比加瑠(日本体育大)らが押し出される格好となり、後続の選手も含めたクラッシュが発生した。

トップ争いに影響はなく、追い上げる木内を押えきった中林が首位でフィニッシュラインを 通過した。2位には木内、3位には島田壮が入った。

優勝中林凌大(日本体育大)、2位木内彪凱(モトクロスインターナショナル)、 3位島田壮(S PRO BMX CLUB)

2020-2021シリーズでは総合チャンピオンを獲得した中林だが、コンスタントにポイントを積み重ねたもので、チャンピオンシップではこの大会が初優勝だった。2位の木内と3位の島田は今季よりジュニアカテゴリーの年齢となった選手で、この大会がJBMXF大東建託シリーズのチャンピオンシップカテゴリー初参戦だった。最高峰カテゴリーデビュー戦で表彰台に上り、若手選手の注目株として名乗りをあげた格好だ。

優勝した中林凌大のコメント
広島のコースは得意としていて相性のいいコース。今回は雨のなかのレースで難しさもあった が、チャンピオンシップで初めての優勝を広島で達成することができてうれしかった。決勝のスタートでトップに出られたので、自分の走りに集中してフィニッシュすることを心がけた。予選では転倒もあったが、滑りやすいコースであることなど、決勝に向けて状況を的確に判断できるプラスの材料とすることができた。

チャンピオンシップ女子は酒井亜樹が開幕戦から2連勝

開幕戦を制した酒井亜樹(#201)が野村凪との争いを制して2連勝を達成した

3名の選手による3レースの合計で争われたチャンピオンシップ女子。開幕戦を制した酒井亜樹(deux roues elite team)と野村凪沙(Ace Race Australia Factory Team)が毎レーストッ プ争いを繰り広げた。1レース目をトップフィニッシュの酒井に対し、2レース目は野村がフィ ニッシュ手前で酒井の前に出て、お互い一歩も譲らない展開で3レース目へと進んだ。

3レース 目は酒井がトップでレースを進め、野村が最終コーナーで仕掛けるものの届かず酒井が開幕戦から2連勝を達成した。3位には今季初参戦の早川優衣(立命館大)が入った。

優勝酒井亜樹(deux roues elite team)、2位 野村凪沙(Ace Race Australia Factory Team)、3位早川優衣(立命館大)

最年少の5〜6歳からレジェンドライダーまでが熱戦を展開

チャンピオンシップのトップカテゴリーだけでなく、未来のトップライダーを目指すキッズも 活躍するのがBMXレーシングだ。最年少カテゴリーはボーイズでは5〜6歳、ガールズは5〜8歳を設定。細かな年齢設定により、同世代で切磋琢磨しながらレベルアップできる環境が構築されている。

ガールズ5〜8歳優勝の小泉千紗(#4)
ボーイズ5〜6歳では山本維心(#85)が優勝

また第一線を退いた、かつてのトップライダーも活躍する舞台も用意されている。年⻑者向け として30歳オーバーのほか、24インチの車輪を使用したクルーザーで40歳オーバーを設定。 さらに30歳以上の上級者にはマスターズカテゴリーが用意され、さまざまなライダーが自らのレベルに合わせたレースに打ち込むことができる。

男子30歳オーバーは島田忠彦(#202)が優勝
マスターズは昨シーズンまでチャンピオンシップに出場していた野村敏且(#150)が優勝
クルーザー男子40歳オーバーは北川大介(#1)が今大会最年⻑56歳の鶴田聖二(#23)との争いを制して優勝

丹野夏波がBMXレーシングワールドカップ第2戦U23で3位表彰台

BMXレーシング種目ワールドカップシリーズ第2戦が5月29日に英国のグラスゴーで開催され、丹野夏波(早稲田大)が女子U23カテゴリーで3位になった。

丹野夏波 ©日本自転車競技連盟

Under23女子で丹野3位、籔田寿衣7位

予選1本で通過を逃した丹野は、敗者復活戦であるLast Chance Qualifyへとまわったものの、その後は順調に勝ち上がり、籔田寿衣(大阪体育大)とともに決勝へ進出。決勝では、2位で第1コーナーを立ち上がり先頭の選手を追いかけるものの、フィニッシュ直前最後のジャンプで失速。僅差ではあったものの、0.035秒交わされ3位でフィニッシュ。

前日5位に入っている籔田は、第1コーナーでラインを塞がれ、後方から追いかける形となったが、順位を上げることができず7位で終えた。

2022年BMXレーシング ワールドカップ第2戦の女子Under23で丹野夏波(右)が3位 ©日本自転車競技連盟

丹野夏波のコメント
「前日は準決勝敗退、今日も1日苦しいレースが続いていましたが、最後はなんとか表彰台に上がれてホッとしています。 フィジカル面が問われる苦手なコースで、最後も1人抜かされてしまいましたが、改善してきた点も結果 に現れてきてうれしかったです。 次回の第3−4戦オランダ大会でも、継続的に表彰台に登れるよう調整していきます。日本からの応援、ありがとうございました」

<大会結果 女子 Under23>
優勝:BURFORD Thalya (スイス)
2位:GOMMERS Aiko (ベルギー)
3位:丹野夏波(早稲田大)
7位:籔田寿衣(大阪体育大)

籔田寿衣(左) ©日本自転車競技連盟

Under23男子で中井飛馬は47位、増田優一52位

前日は準々決勝敗退となった中井飛馬は、第2戦でも終始リズムをつかむことができず、1/8決勝で転倒し47 位でレースを終えた。転倒よる大きな怪我はなく、2週間後に控えたワールドカップ第3戦に準備を進める。同カテゴリーに出場した増田優一は、1/8 決勝で上位を走行するも、前方の選手と接触しコースアウト、次のラウンドへ勝ち進むことはできなかった。

中井飛馬(右から2番目) ©日本自転車競技連盟

中井飛馬のコメント
「今週末はヨーロッパ特有のコーススタイルに終始対応できずに、悔しいレースとなりました。来週から第3−4戦の会場であるオランダに移動するので、しっかりと乗り込んでレースに繋げたいと思っています。

<大会結果 男子 Under23>
優勝:BEARMAN Rico (ニュージーランド)
2位:GAROYAN Leo (フランス)
3位:LUI HIN TSAN Tatyan (フランス)
47位:中井飛馬(日本体育大)
52位:増田優一(大阪体育大)

エリート女子の畠山紗英は途中クラッシュ

前日の第1戦は準決勝に敗退となった畠山紗英は、準決勝を東京オリンピック金メダリストで地元のSHRIEVER Bethanyと、前日準優勝で日々のトレーニングパートナーでもあるCLAESSENS Zoeに続いて3位で通過し、決勝へ進出。アウトコースからのスタートとなった畠山は、最初のジャンプでバランスを崩し着地クラッシュ。結果は8位となった。

畠山紗英(右) ©日本自転車競技連盟

畠山紗英のコメント
「前日は悔しい結果だったので、決勝に進めたことはよかったですが、決勝でのパフォーマンス発揮に課題が残りもどかしい気持ちです。転んだ際に足首を痛めてしまったので、メディカルチェックをし状況がよければ、2週間後の第3−4戦大会に調整していきたいと思います。次の開催地オランダは好きなコースなので、楽しみにしています。たくさんの応援、ありがとうございました」

<大会結果 女子エリート>
優勝:SMULDERS Laura (オランダ)
2位:SHRIEVER Bethany (英国)
3位:榊原爽(オーストラリア)
10位:畠山紗英

中村輪夢がUCI BMXフリースタイルワールドカップでパーク2連覇

2022年UCI BMXフリースタイルワールドカップシリーズ第1戦の男子フリースタイル・パークで中村輪夢が2連覇 ©JFBF

中村輪夢がUCI BMXフリースタイルワールドカップでパーク2連覇

UCI BMXフリースタイルワールドカップがフランスのモンペリエで開催され、5⽉29⽇の決勝戦で中村輪夢(ウイングアーク 1st)がパーク優勝、フラットランドで早川起⽣が優勝した。

2022年UCI BMXフリースタイルワールドカップシリーズ第1戦の男子フリースタイル・パークで中村輪夢が2連覇 ©JFBF

ワールドカップシリーズは、今回が2022年の開幕戦で、約2年半ぶりの開催となった。中村はBMXフリースタイルワールドカップ2連勝。

BMXフリースタイル・パークはエントリー79名、うち決勝進出は予選・準決勝を勝ち抜いた12名(うち1名DNS)で決勝が⾏われた。世界的に技のレベルが⼤きく上がる中、5⽉28⽇に⾏われた準決勝から決勝さながらの⽩熱した戦いが繰り広げられていた。

準決勝で中村は、1ラン⽬のミスで追い込まれるも、2ラン⽬でしっかりリカバリーして4位で通過。5⽉29⽇の決勝では1本⽬から今⼤会初出しの「360 テールウィップ to テールウィップ」などビッグトリックを連発。ノーミスで⾛り切り95.30を叩き出し暫定1位に⽴った。

その後、東京五輪⾦メダリストのローガン・マーティン(オーストラリア)やアンソニー・ジャンジャン(フランス)などがそれぞれ圧巻のライディングを披露するもの、最終的には中村が1ラン⽬のポイントを守り切り優勝に輝いた。

中村の優勝は2019年11⽉の中国ワールドカップ以来2度⽬で、UCIワール ドシリーズ2連覇を果たした。

中村輪夢 ©Garth Milan/Red Bull Content Pool

中村輪夢のコメント
「久しぶりに国際⼤会で優勝できて最⾼の気分。今⼤会は、今までの⼤会で⼀番レベルが⾼いと感じた。 ローガンも他の選⼿もいい⾛りをしていたが、その中で⾃分が勝てたことで、今までやってきたことが間違っていなかったと感じることができた。360 テールウィップ to テールウィップは、以前からできていた技だが、今回準決勝でも評価が⾼かったので決勝でも出した。久しぶりに全部⾛り切れてよかった。ワールドカップはまだ始まったばかりなので、今後もいい順位が取れるように頑張ります」

BMX フリースタイル・パーク
優勝=中村輪夢(なかむらりむ / 20 歳 / 京都市 / ウイングアーク 1st 所属)

フラットランド男⼦は早川起⽣が初優勝、⽇本が史上初の表彰台独占

フラットランドの早川起⽣は4⽉に⾏われたX GAMES CHIBA 2022の⾦メダリスト。最も勢いのあるライダーで優勝候補の⼀⼈だった。BMXフラットランドはエントリー31名のうち、予選・準決勝をへて勝ち残った8名 で決勝を戦った。

決勝では、今⼤会のダークホースと⾔われた個⼈参加の荘司ゆうが3番⽬の出⾛でいきなり91.83ptをマークし勢いをつけると、その後、伊藤真⼈が88.83pt、佐々⽊元が90.00ptと荘司に続く⾼得点をマーク。早川の出番を前に、1位から3位を⽇本⼈が独占する状況に。

プレッシャーのかかる早川だったが、持ち前のトリックを惜しみなく出し切り、96.00ptで圧勝した。荘司が2位、ベテラン佐々⽊は3位で今回も表彰台に上がった。FISE WORLD SERIES で⽇本⼈が表彰台を独占するのは史上初。早川、荘司はともに20歳の若⼿ライダーで、今後の活躍に期待が集まる。

早川「初めてのコンテストで緊張もあり予選では7位と焦りもあったが、挽回し優勝できてよかった」
荘司「初めての表彰台、サイコーです!」
佐々⽊「弟⼦の荘司が⾼得点を出したとき、必ず表彰台でお前の隣に⽴つと約束した。路⾯との相性が悪く苦戦したが、約束を果たせてよかった」
伊藤「FISE で初めて決勝に進み、⾃⼰最⾼順位の4位につけることができてとてもうれしい」

BMX フラットランド
優勝=早川起⽣(はやかわきお / 20 歳 / ⻑岡市)初出場・初優勝
2位=荘司ゆう(しょうじゆう / 20 / 松⼾市) ⾃⼰最⾼
3位=佐々⽊元(ささきもと / 37 / 松⼾市 / 鎌ケ⾕巧業)
4位=伊藤真⼈(いとう まさと / 31 / 川⻄市) ※⾃⼰最⾼

丹野夏波がBMXレーシングワールドカップ第2戦U23で3位表彰台

丹野夏波 ©日本自転車競技連盟