前後左右に選手がいる中での集団走行など中根英登アカデミーはより実戦的に

ジュニア・ユース世代の選手を対象とした自転車ロードレース講習会「第2回中根英登サイクリングアカデミー」が11月19日、愛知県田原市で開催され、愛三工業レーシングチーム上級アドバイザーである中根英登が講師を務め、ゲストライダーとして同チーム所属の岡本隼がライドサポートを担当した。

ジュニア・ユース世代にアドバイスする中根英登(左) ©Damonde

第1回のアカデミーよりも実技講習に比重を置いて実施

田原市の白谷海浜公園駐車場ではボトル補給や並走状態の集団でスラローム走行、片手でのバイクコントロールなどの基礎技術トレーニングを実施。平坦区間や登坂区間ではレースで起こり得る場面を常にイメージしながらのトレーニング方法やそれを生かしたレースの走り方の講習を実施した。

「東三河地域(豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村の8市町村)では、豊かな自然を活かし、市町村、観光関係団体と一体となってオールシーズン、オールエリアでスポーツが楽しめる地域として東三河スポーツツーリズムを推進しています。また新城市では2026年アジア競技大会自転車ロードレースの最有力候補地ということもありその取組の一環として、サイクリングの練習環境に恵まれた東三河地域の魅力をPRするために全2回に渡ってアカデミーを開催する運びとなりました」と中根。

第1回アカデミーを開催した新城市から舞台を移し、冬場でも雪の影響が少なくトレーニング環境のいい田原市で開催した。

東三河県庁×中根英登サイクリングアカデミー ©渡邉歩

「レースを走る上で必ず必要になってくるのが前後左右に選手がいる中での集団走行です。集団走行中に補給所でボトルを受け取る、水分や補給食を摂る、上着を脱ぎ着するなど、周りに選手がいるというプレッシャーを感じる中で片手でのバイクコントロールが必須になってきます。平坦区間や登坂区間の練習においても練習のための練習ではなくて常にレースで起こり得る場面を想定しながら、時には擬似的にその場面を作り出して楽しさの中でも真剣に取り組むようにし、安全にかつよりよい結果を目指すための内容としました。

第1回アカデミーに引き続き東三河県庁に公園の使用などについて調整していただけたことで、普段なかなかできないトレーニングを中心に実施することができました。

また先日のジャパンカップでWTチーム相手に奮闘した岡本選手は、バイクコントロール技術も非常に高いレベルであるために参加選手らにとって非常にいいお手本となり、選手からスタッフに転身した渡邉歩も参加選手らへ適宜アドバイスをしてくれたことで、手厚いサポート体制でロードレースを学ぶ環境が整えられました。

参加された選手と保護者の方々には、今回吸収した事を今後のトレーニングやレース活動で活用していただければと思います」

東三河県庁×中根英登サイクリングアカデミー ©渡邉歩

自然に恵まれた東三河地域はロードバイクのトレーニングに適した地域

 「今年度、東三河県庁初の試みとして、中根英登サイクリングアカデミーを2回開催させていただきました」と東三河県庁(愛知県東三河総局)担当者。

地元愛知県在住で、世界の第一線で活躍された中根英登さんに講師をお願いし、レースで勝つためのトレーニング方法など、実践的なメニューで非常に充実した講習会を実施することができました。また、同じく地元の愛三工業レーシングチームさんからもサポートをいただくことができました。

今回のサイクリングアカデミーを通じて、参加者の方には、自然に恵まれた東三河地域がロードバイクのトレーニングに適した地域ということを感じていただけたかと思います。今後も、こうした事業を通じてサイクリングが楽しめる地域として東三河地域をPRしていきたいと思います」(まとめ=三井至)

東三河県庁×中根英登サイクリングアカデミー ©渡邉歩

中根英登プロフィール

2012年より大学在学中にTeam Nippoにてヨーロッパでの活動を開始。大学を卒業した2013年より同チームや愛三工業レーシングチームに所属し、アジアやヨーロッパのUCIレースを中心に活動。2017年からはUCIプロコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)に所属、2021年にはEFエデュケーション・NIPPO(現EFエデュケーション・イージーポスト)に移籍し、日本人選手として6人目となるUCIワールドチーム所属選手となる。また、日本代表としてアジア大会や世界選手権に出場し、特に2018年のアジア大会ではチームメイトの銀メダル獲得をアシストしながら自身も5位入賞を果たす。2022年末に選手を引退し、愛三工業レーシングチームの上級アドバイザー務めながら、世界選手権やTour de L’avenirにおいて日本ナショナルチームのコーチとして帯同。地元愛知で若手選手へのトレーニングサポートや競技普及活動、ライドイベントやレース解説活動をおこなっている。

●中根英登のブログ

中根英登サイクリングアカデミー11月19日開催の参加者募集

自転車ロードレース世界最高峰のワールドツアー参戦の経験を持つ中根英登を講師とした、第2回中根英登サイクリングアカデミーが愛知県の東三河地域で開催される。2023年度2回目となる若手サイクリスト向けの自転車ロードレースの講習会。

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村の8市町村からなる東三河地域は豊かな自然を生かし、市町村、観光関係団体と一体となってオールシーズン、オールエリアでスポーツが楽しめる地域として「東三河スポーツツーリズム」を推進。この取り組みの一環として、サイクリングの練習環境に恵まれた東三河地域の魅力をPRする活動をしている。

第2回中根英登サイクリングアカデミー

1.日時:2023年11月19日日曜日 正午から午後4時15分まで(受付は午前11時30分から正午まで)
2.会場・集合場所:愛知県田原市 白谷海浜公園(田原市白磯5)駐車場
3.講師:中根英登
愛知県出身名古屋市立緑高等学校、中京大学卒業。大学在学中より自転車ロードレース選手となり愛三工業レーシングチームに加入しプロの道へ。2021年、世界トップカテゴリーのワールドチーム・EFエデュケーションNIPPO(EFエデュケーション・イージーポスト)へ移籍。世界のトップレースを走る。2022年に引退。現在愛三工業レーシングチーム上級アドバイザー。

中根英登 ©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

4.内容
基礎講習:世界の第一線で活躍してきた講師がこれからプロを目指すジュニア、ユース世代に「プロになること」の心構えなどについて伝えるとともに、安全にレースで走る技術を身につけるため、レースで必要なスラローム走行及びボトルキャッチ練習走行などの講習を行います。
実践講習:スキルアップを意識した練習方法や普段の練習の中で気をつけるべき点、レースで安全を担保しながら結果を残すための走行技術などについて、会場周辺の公道を使った実践形式での講習を行います。

5.対象:13歳から18歳までの方で、自転車ロードレースの出場経験があり、保護者の承諾が得られた方。
6.定員:10名(先着順)
7.参加費:無料
※交通、宿泊費等、参加にかかる諸経費は各自で手配、負担願います。
8.募集期間:2023年10月13日金曜日正午から2023年11月10日金曜日まで
※定員になり次第締め切りとさせていただきます。

9.申込方法:以下の申込フォームからお申込みください。
<申込フォーム> https://montjuiclink.jimdofree.com/

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

10.注意事項
・2023年9月9日土曜日開催の「第1回中根英登サイクリングアカデミー」を受講していない方でも参加できます。なお、講習の一部に第1回の内容と一部重複するものがあります。
・自転車、ヘルメット等の貸し出しはありません。参加者で用意してください(ヘルメットは必ず着用してください)。
・イベントの内容を予告なく変更する場合があります。
・主催者で傷害保険に加入しますが、当イベント中の事故や怪我等については、一切の責任を負いかねます。
・安全な講習会運営のため、荒天・大雨の場合やその他講習会が安全に実施できないことが予想される場合には、内容の変更や中止にすることがあります。なお、開催の判断は前日午後5時を目途にメールにて連絡します。
・熱中症、脱水症及び体調の管理等は参加者各自で十分に行ってくださいますようお願いします。
・イベント内で撮影された写真及び映像は、今後イベントの告知等で使用する場合がございますので、あらかじめ御了承下さい。

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

11.問い合わせ先
中根英登サイクリングアカデミー開催事務局
メール:tomoya.8sk@gmail.com(メールの返信は平日 午前9時から午後6時となります)
東三河県庁:https://www.pref.aichi.jp/press-release/cyclingacademy2023-2.html

中根英登がジュニア・ユースアカデミーと中学生向けに特別授業

ジュニア・ユース世代の選手を対象とした自転車ロードレース講習会「第1回中根英登サイクリングアカデミー」が9月9日、愛知県新城市の新城総合公園で開催された。愛三工業レーシングチーム上級アドバイザーである中根英登が講師を務め、ゲストライダーとして同チーム所属の鈴木譲がライドサポートを担当した。

中根英登 ©三井至

JBCF新城クリテリウムと同じコースを利用し、座学講習と実技講習

座学講習では中根本人の経験を通じて「目標を持つことの大切さ」、「プロロードレース選手とは」、「海外で活動する上での語学・コミュニケーション能力の大切さ」を伝え、参加者からも参加者自身が抱えている課題や疑問についての質問に一つひとつ回答。

実技講習では実際にJBCFのレースが行われる新城市総合公園内特設コースを使い、コース取りやボトル補給といった基礎から、公道ではできない並走やローテーション走行などロードレースを走る上で絶対に必要なテクニカル部分の練習・アドバイスを実施した。

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

学んだことを今後のレース活動や人生の選択時にいかしてもらえれば(中根英登)

「東三河地域では、豊かな自然を活かし、市町村、観光関係団体と一体となってオールシーズン、オールエリアでスポーツが楽しめる地域として東三河スポーツツーリズムを推進しています。また新城市では2026年アジア競技大会自転車ロードレースの最有力候補地ということもありその取り組みの一環として、サイクリングの練習環境に恵まれた東三河地域の魅力をPRするためJBCFさんのレース開催と併せて開催する運びとなりました。

先日私が帯同した世界選手権のジュニアやU23、Tour de L’avenirなどを走っていた選手たちは今回のアカデミー参加選手らと近い年代であったので、午前の座学では高みを目指している同世代の選手らの話を交えながら選手や選手の親御さんとお話をすることができたので、とてもタイムリーな時期での開催となりました。

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

午後の実践トレーニングでは、クローズドサーキットでしか取り組めない並走練習や並走しながらボトルキャッチ、並走しながらスラローム走行、高速域でのローテーション走行を実施。自転車ロードレースを走る上で避けては通れないテクニックであるにも関わらず普段なかなかできないトレーニングを中心に実施しました。このような機会で学んだことを今後のレース活動や人生の選択をしていく時に少しでも助けになればと思いますし、同世代のサイクリストにも伝えていってもらえればと思っています。

現役選手である鈴木譲選手からも参加選手らへアドバイスをしていただいたおかげで、限られた時間の中でも選手たちの上達速度が速くてとても有意義な時間となりました」

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

第2回中根英登サイクリングアカデミーは11月19日

今回のアカデミーで取り組んだトレーニングを踏まえながら「第2回中根英登サイクリングアカデミー」が11月19日(日)に愛知県田原市の白谷海浜公園で開催予定。

第1回に参加していなくても参加可能。詳細が決まり次第改めて案内されるが、ジュニア・ユース世代におすすめ。

中根英登サイクリングアカデミーに関する問い合わせ先:中根英登サイクリングアカデミー開催事務局 担当:蜂須賀(tomoya.8sk@gmail.com(メールの返信は月~金 9時~18時)

新城市で2回目の公演授業…英語は苦手だった

9月16日は愛知県新城市で、新城市立東郷中のPTA家庭教育委員会から依頼を受けて全校生徒とその保護者、関係者合わせて約300名に向けて「挑戦する勇気」を演題とした特別講演授業に中根が登壇。

新城市立東郷中で特別授業 ©新城市役所

2022年末に愛知県新城市立八名中での特別授業をしたことがキッカケとなり今回新城市では2回目の公演授業となった。

中根がサッカー少年から全く別競技の自転車ロードレースに競技転向し世界で戦うトップアスリートへ駆け上がったことや、英語が大の苦手科目だったはずが英語や他の言語をもっとも必要とする世界へ飛び込んで成長したことを中心に、1時間の講演を実施。

中根からの問いかけに答える生徒が多く、また”自転車ロードレース”や”ツールドフランス”といった単語を知っている生徒が過半数以上を占めており生徒にとっても中根にとっても非常に有意義な時間となった。

地元・愛知県のチーム・「愛三工業レーシングチーム」が駆るロードバイクやジャージも展示し、生徒らの注目を集めた。スポーツ(自転車ロードレース)と語学学習の関係性の深さ・重要性を考える中根の思いから、中根がプロ選手を引退した後も協力的なイー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンから、前週のアカデミー開催時と同様に全校生徒にポストカードが配られた。

新城市立東郷中で特別授業 ©新城市役所

自転車ロードレースに興味を持ったり競技にチャレンジしてくれれば

「自転車ロードレースやツールドフランスを知っている生徒さんが半数以上いたことにビックリしたと同時に非常にうれしく感じました。自分も漫画がキッカケで自転車ロードレースに挑戦することになりましたが、今の生徒さんたちにとっても漫画弱虫ペダルのお陰で自転車ロードレースを知っているとのこと。自転車競技に取り組んでいない子供や大人がスポーツとして”自転車ロードレース”があるということが認識されるだけでも、日本では非常に大事なことだと個人的に思っております。

愛三工業レーシングチームが駆るロードバイクやジャージも展示 ©新城市役所

勉学でもスポーツでも芸術でもなんでも挑戦することや他言語を学びいろいろな国の人とコミュニケーションを取ることで世界が広がること、また失敗談も話しながら、その中から自転車ロードレースについても興味を持ってくれて現地観戦や競技にチャレンジしてくれる生徒さんや親御さんが1人でも増えればとも願いつつ、今後もこのような依頼があれば協力していけたらと思います」

中根英登プロフィール

2012年より大学在学中にTeam Nippoにてヨーロッパでの活動を開始。大学を卒業した2013年より同チームや愛三工業レーシングチームに所属し、アジアやヨーロッパのUCIレースを中心に活動。2017年からはUCIプロコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)に所属、2021年にはEFエデュケーション・NIPPO(現EFエデュケーション・イージーポスト)に移籍し、日本人選手として6人目となるUCIワールドチーム所属選手となる。また、日本代表としてアジア大会や世界選手権に出場し、特にアジア大会ではチームメイトの銀メダル獲得をアシストしながら自身も5位入賞を果たす。2022年末に選手を引退し、愛三工業レーシングチームの上級アドバイザーや日本ナショナルチーム・コーチを務めながら、現在は地元愛知で若手選手へのトレーニングサポートや競技普及活動、ライドイベントやレース解説活動をおこなっている。

中根英登サイクリングアカデミー9月9日開催の参加者募集

中根英登サイクリングアカデミーが2023年9月9日(土)に愛知県東三河地域で開催される。で、MTBやBMX、その他のスポーツから自転車に挑戦したい人(自身でロードバイクを所有している人)など幅広い分野からの参加者を募集することになった。

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

東三河地域は豊かな自然を活かし、市町村、観光関係団体と一体となってオールシーズン、オールエリアでスポーツが楽しめる地域として「東三河スポーツツーリズム」を推進している。この取り組みの一環として、サイクリングの練習環境に恵まれた東三河地域の魅力をPRするため2023年度から若手サイクリストとアスリート向けの自転車ロードレースの講習会を2回実施する予定。

中根英登サイクリングアカデミー ©三井至

第1回中根英登サイクリングアカデミー

日時=2023年9月9日(土) 
午後3時から午後5時30分まで
受付は午後2時30分まで
会場=〒441-1313 愛知県新城市出沢亦谷 新城総合公園 西第1駐車場及び、新城総合公園競技場(新城総合公園北口よりアクセス)
講師=中根英登
愛知県出身名古屋市立緑高等学校、中京大学卒業。大学在学中より自転車ロードレース選手となり愛三工業レーシングチームに加入しプロの道へ。2021年、世界トップカテゴリーのワールドチーム・EFエデュケーションNIPPO(EFエデュケーション・イージーポスト)へ移籍。世界のトップレースを走る。2022年に引退。現在愛三工業レーシングチーム上級アドバイザー。

ジャパンカップ2022を走る中根英登 ©三井至

内容
2023年9月9日(土)と9月10日(日)に開催される自転車ロードレース「第1回新城クリテリウム」の会場となる新城総合公園において、中根英登による座学と実践のロードバイク講習会
●座学講習
世界の第一線で活躍してきた講師が「プロになること」について、これからプロを目指すジュニア、ユース世代に伝える講座です。国内チームからスタートし、一歩一歩確実に世界のトップチームにたどり着いた経験を基に、キャリアを確実に伸ばしていくための講座を行います。●実践講習
より安全にレースで走る技術を身につけるため、基本的集団走行方法からレースを想定した並走トレーニング、ボトルキャッチ練習走行などについて「第1回新城クリテリウム」のコースを使用し、実践的な講習を行います。

対象
①おおむね13歳から18歳までの方で自転車ロードレースの出場経験がある方。
②おおむね13歳から18歳までの方で他自転車競技(BMX/MTB/CX/TRなど)や他スポーツにおける競技歴のある方。
※①②ともに18歳未満の方は保護者の承諾が必要です。
定員=10名(希望者が多い場合はこちらで選考致します)

中根英登 ©三井至

エントリーフォーム記入事項
1)希望動機
2)ロードバイクまたはその他自転車競技歴と主な成績など(あれば)
3)他のスポーツにおける競技名と競技歴、主な成績など(あれば)
4)海外への憧れはあるか。
5)「ある」と答えた方はそのために何が必要だと思うか。
6)憧れの人(選手)は(いれば)。

参加費=無料 ※交通、宿泊費等、参加にかかる諸経費は各自で手配、負担

申込期限
2023年8月31日(木)※定員になり次第締め切り
※ただし期日前に定員を上回った場合は24日(木)を一時締切りとし、その後選考しメールで連絡

申込方法
以下の申込フォームから
<申込フォーム> https://montjuiclink.jimdofree.com/

注意事項
ア)自転車、ヘルメット等の貸し出しはありません。参加者でご用意ください。
イ)イベントの内容を予告無く変更する場合があります。
ウ)主催者で傷害保険に加入しますが、当イベント中の事故や怪我等については、一切の責任を負いかねます。※スポーツ障害保険等への加入を強く推奨いたします。
エ)安全な講習会運営のため、荒天・大雨の場合やその他講習会が安全に実施できないことが予想される場合、内容の変更や中止にすることがあります。なお、開催の判断は前日午後5時を目途に参加者にメールにて連絡します。
オ)熱中症、脱水症及び、体調の理等は参加者各自で十分に行ってくださいますようお願いします。
カ)イベント内で撮影された写真及び映像は、今後イベントの告知等で使用する場合がございますので、あらかじめ御了承下さい。

その他
当日、会場の新城総合公園では、「第1回新城クリテリウム」の他、各種体験が楽しめる「東郷学び学校」やアウトドアスポーツ関係のブース出展がある「MOUNTAIN PORT DISCOVERY」が同時開催されます

第2回中根英登サイクリングアカデミー(予定)

日時=2023年11月19日(日)※時間等決まり次第、別途お知らせいたします。
会場=田原市 白谷海浜公園(田原市白磯5)
参加申込に関する問い合わせ先
中根英登サイクリングアカデミー開催事務局 蜂須賀
メール:tomoya.8sk@gmail.com(メールの返信は月~金 9時~18時となります)
主催 愛知県東三河総局

中根英登が夢先生…夢を持つことの素晴らしさ、努力することの大切さ

中根英登が夢先生として豊田市立東広瀬小学校の5年生を対象に「夢」をキーワードに授業を7月上旬に行った。JFA(日本サッカー協会)が開催しているJFAこころのプロジェクト「夢の教室」活動の一環。

夢を叶るために頑張る子供たちへの特別授業

「夢の教室」では、過去にはサッカー元日本代表の澤穂希さんや、現サッカー日本代表監督の森保一さん、元メジャーリーガーで現在は広島東洋カープでプレーする秋山翔吾さん、元F1ドライバーの中嶋一貴さんらさまざまな種目で実績を残す現役・OG/OBのアスリートらが夢先生として、小学5年生や中学2年生を対象に「夢を持つことの素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さ」などを、自身の経験をもとに子どもたちに伝えている。

当日は、前半ではレクリエーションを通じて「協力すること」「思いやりの心」「全力で取り組むこと」「ルールを守ること」などの大切さを伝え、後半では中根本人がサッカーから自転車競技への転向した際の経験やヨーロッパへの挑戦時の経験を交えながら、その時々で抱いていた「夢」や「夢を叶えるために取った手段」「困難が立ちはだかった時にどう対処したのか」といった内容で、これから夢を叶えていくであろう子供たちへ授業を行った。

「自分が子供の頃に憧れていたのは海外で活躍するサッカー選手。当時の中村俊輔氏や中田英寿氏に強烈な憧れを持っていました」と中根。

「あるキッカケで自転車ロードレースへ競技転向をし、大学卒業時に将来についていくつか考えていた選択肢の中で選んだのが自転車ロード選手でした。自転車ロードレースに挑戦したことでたくさんの国へ行き、世界のトップレベルで走ることができ、海外に住んだりと、挑戦し頑張り続けることで新たな夢が生まれ、次の道へ進んで行くことができました。

夢はいくつあってもいいし、途中で夢が変わってもいいし、もし今は夢がみえないなら無理に描かなくてもよくて、好きな事が自然と将来の夢になるかもしれない。

自分も最初の夢とは違うことに挑戦することで人生も夢も変化していったこと、より極めたい・強くなりたいという一心で日本を飛び出してからも諦めることなく頑張り続けられたこと、家族の支えや応援してくれる人たちがいてくれたことも大きな原動力となったこと、そんなことを思い出しながら子供たちとコミュニケーションを取りながら貴重な時間を共有できました。子供たちの純粋な言葉や授業中に聞いた将来の夢の内容にいつのまにか自分が心を奪われていました。

今回の授業で夢について考えるほかに自転車ロードレースを知ってもらうキッカケとなってくれればうれしいですし、今回授業を行った小学校は地元・愛三工業レーシングチームのトレーニングコース近くにあるので、トレーニングをする選手たちと遭遇した時には応援してもらえるようになればうれしいです」

「JFAこころのプロジェクト」とは

「JFAこころのプロジェクト」は、子どもの心身の健全な成長に寄与することを目的に取り組んでいる活動で、Jリーガーやなでしこジャパン、日本代表として活躍している新旧選手が「夢先生」として小学校の教壇に立ち、「フェアプレー精神」や「夢を持つことの素晴らしさ」、「それに向かって努力することの大切さ」、「失敗や挫折に負けない心の強さ」を子どもたちに伝えている。

このプロジェクトがスタートして、これまで数多くの子どもたちが夢先生とともに「夢」について考え、スポーツの素晴らしさや夢を持つことの素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さを学んできた。“夢先生”もサッカーの枠を超え、野球、バレーボール、陸上、水泳、モータースポーツなど、多くのアスリートがこのプロジェクトに参加している。

また、企業、自治体、団体からも支援をいただき、プロジェクトは海外を含め、全国47の自治体で開催する。

「Dream~夢があるから強くなる」。私たちはこの言葉を多く子どもたちと共有し、このプロジェクトを通じて子どもたちの健全な成長を後押ししていきたいという。

「夢の教室」の概要

JFAこころのプロジェクトは、さまざまな競技の現役選手/OB/OGなどを「夢先生」として学校へ派遣し、「夢を持つことや、その夢に向かって努力することの大切さ」「仲間と協力することの大切さ」などを「夢の教室」で伝えている。

夢の教室は、【ゲームの時間】、【トークの時間】と、夢先生と子どもたちがメッセージのやり取りをする【夢シート】で構成されている。

対象=小学校5年生、中学校2年生
将来について考えるきっかけとなればという考え方から小学校5年生。また、より具体的に将来をイメージする機会にしてもらいたいという考え方から中学2年生を対象としている。

ゲームの時間(35分)
体育館で、夢先生と子どもたちが、協力してさまざまなゲームを行う時間。
みんなで体を動かすことにより緊張をほぐしながら、クラス全体に「協力すること」、「思いやりの心」、「全力で取り組むこと」「ルールを守ること」などの大切さを伝える。

トークの時間(55分)
教室で、夢先生が「夢曲線」を黒板に描きながら、自身が困難を乗り越えて夢に挑戦した体験を話し「夢を持つことの素晴らしさ、それに向かって努力することの大切さ」などを子どもたちに伝える。

夢シート
トークの時間では、夢先生の話を聞くだけでなく「夢シート」を使って、子どもたちの「いま好きなことや得意なこと」、「将来の夢(〇〇になって、〇〇したい)」や、「そのためにできること、やってみようと思うこと」を記入し発表する時間を設けている。

自分の「将来の夢」を文字で書くこと、言葉にすることで夢に向かう子どもたちを後押しする。

夢の教室終了後には、夢先生が一人ひとりへ思いを込めて夢シートに返事を書く。メッセージを受け取った子どもたちは、改めて夢について考える時間を持つことができる。

中根英登プロフィール

2012年より大学在学中にTeam Nippoでヨーロッパでの活動を開始。大学を卒業した2013年より同チームや愛三工業レーシングチームに所属し、アジアやヨーロッパのUCIレースを中心に活動。2017年からはUCIプロコンチネンタルチーム(現UCIプロチーム)に所属、2021年にはEFエデュケーション・NIPPO(現EFエデュケーション・イージーポスト)に移籍し、日本人選手として6人目となるUCIワールドチーム所属選手となる。また、日本代表としてアジア大会や世界選手権に出場し、特にアジア大会ではチームメイトの銀メダル獲得をアシストしながら自身も5位入賞を果たす。2022年末に選手を引退し、現在は愛三工業レーシングチームで上級アドバイザーを務めながら、ライドイベントやレース解説活動、また地元愛知で若手選手へのトレーニングサポートや競技普及活動に取り組む。

●JFAこころのプロジェクトのホームページ

日本学生自転車競技連盟主催のロードバイクセーフティライド研修会

日本学生自転車競技連盟主催のロードバイクセーフティライド研修会が4月29日に長野県飯山市で開催され、中根英登と小松定俊、岸崇仁が講師を担当した。(テキスト:三井至)

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

2022年から日本学生自転車競技連盟では大会参加にあたり、落車事故などを減らし安全に競技に参加してもらいたいことから講習会への参加を選手に義務付けている。

新年度に入り、各大学に新入生が入部してきたこともあり日本学生自転車競技連盟からの依頼を受けて、中根らが講師として日本学生自転車競技連盟に加盟する大学の選手へ実技指導を行った。

全日本学生ロードレースカップ・シリーズ戦・第16回菜の花飯山ラウンドの初日(タイムトライアルレース)と併催され、午前に駐車場内で基礎バイクコントロール研修、午後に集団走行研修を行った。

中根英登 ©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

元WT所属プロロードレーサーとして国内外のレースを経験してきた中根や愛三工業レーシングチーム・小松監督が集団の中に入り、レースにおける集団での走り方を実践的に学生たちへ指導・再確認。

午前の部は駐車場内で基本的なスラローム走行、ボトルキャッチ練習、3本ローラーを至近距離に設置して擬似集団走行練習の3つのゾーンに分けて基本的なバイクコントロール練習を実施。

各パートに中根、小松、岸が指導に入り、各大学の選手らも大学の垣根を超えてコミュニケーションを取りながら取り組んだ。

学生シリーズ戦のタイムトライアルレースを挟み、午後の部は交通規制がされているレースコースを使って3人以上の並列走を組み込んだ集団走行の実技指導を実施。

集団走行における注意点等の意識付けを中根、小松、岸が学生と一緒に走りながら指導・再確認を行った。

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

中根英登のコメント
「初めに今回の研修会を実施するにあたり力を貸していたいた愛三工業レーシングチーム小松監督、岸氏、学連競技役員の皆様にお礼申し上げます。

西日本で実施した研修会とは打って変わり170名以上の選手の参加となりましたが、皆様のお力添えにより実行できました。

すでにレースを走っている選手にとっては安全講習・基本的なバイクコントロール練習は「できて当然」かもしれませんが、落車事故を未然に防ぐためにも「できて当然」のことを改めて意識して取り組むことは重要です。

また公道では並列走行ができないため、レース以外で前後左右に選手がいる状況で走る練習ができるいい機会となったのではないでしょうか。

また『公道』ならではの路面状況の変化がある中で、ただ走るだけでなく目的意識を持って集団走行練習ができたことで今後のレースに活かしていただきたいですし、学生以外でも自転車ロードレースに参加する方にはこのような研修に参加できるしくみが必要かもしれません。落車や落車を誘発するような走りを極力減らすことで全体的な競技力向上に繋がればと思います。」

小松監督のコメント
「今回は午前の講習に加えて午後からは実際にレースで使用するコースを閉鎖された状況で集団走行をすることができました。

こういった集団走行のテクニックは普段から身につけていかなければならないことでしたが、レースではなく講習という多少余裕のある状況でそのトレーニングをできたということは学連選手のテクニック向上につながると思います。

またより多くこのような活動が行えれば、落車も減り日本の競技力の向上にも繋がると思いました。」

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

中根英登特別留学奨学金制度が活用できる

また今回も西日本学連で行われた研修会と同様に、イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンからセーフティライド研修会に参加した学生及びスタッフ・マネージャーを対象に、留学希望者には中根英登特別留学奨学金制度が活用できることになっている。(ワールドチームであるEFエデュケーション・イージーポストとは無関係の活動)

現役生活の半分以上を海外籍のチームでプロ選手活動をしてきた中根が実際に苦労してきた思いと、イー・エフ ジャパン内で最もロードレースが好きな畑山氏が協力して立ち上げた制度。

©学連学生スタッフ(中京大学・新潟食糧農業大学)

中根「競技力向上に伴い、海外挑戦する事が出てくるかと思います。私はプロ選手活動をする上での海外生活で、滞在許可証の取得や現地の役所でのやりとりで苦労した経験があります。

学生である今のうちに語学力向上もさせておく事で、選手生活を送るにしても選手以外の方向に進むにしても、また学生スタッフさんやマネージャーさんにとっても語学習得は人生の幅が広がるので是非活用していただけたらと思います」

畑山氏「イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンから今回の研修会のサポートに入らせていただきました。私もアマチュアレースやライドイベントに出たりなど自転車と様々な関わり方をしてきた中で、ロードレースというのは非常に人間味のあるスポーツだと感じたことが多々あります。自分の得意な分野で誰かをサポートしたり、逆に苦手分野で誰かにサポートされたり、想いを託し託され、チームの戦略を緻密に計算したり、時には勇気を出して一人でアタックしたりなど、これほどまでに気持ちとか想いが交錯し、それを伝える言語・語学力が必要になってくるスポーツは稀だと思います。

選手の皆様が世界で走るチャンスをもらった際に、言葉の壁をも超えて100%以上の結果を出せるよう、私たちEFはいつでも皆様のサポートをいたします。

EFという会社は主に、留学を販売している会社です。世界20カ国、50都市に直営校があり、英語をはじめとした様々な言語を学ぶことができます。さらにこの度、中根英登特別留学奨学金制度という、研修会に参加した方を対象とした奨学金制度もご用意させていただきました!

ぜひこのチャンスを逃さずに、語学を学んで、世界に羽ばたいて伝説を創り上げてきてください。もし目標を成し遂げた暁には、サドルの上で色々お話をできれば嬉しいです!」