7月13日 第7ステージ フジェール〜シャルトル 231km

フルーネウェーヘンがサガンとガビリアを制して今大会1勝目

ツール・ド・フランス第7ステージ © ASO

【シャルトル(フランス)山口和幸】ロットNLユンボのディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)がゴール勝負で、今大会各2勝のフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)とペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を制して優勝。2017年最終日のシャンゼリゼ以来となる大会通算2勝目を挙げた。

総合成績ではマイヨジョーヌを着るBのグCMレッグ・バンアベルマート(ベルギー)が途中のボーナスポイントを1着通過して3秒を獲得。2位ゲラント・トーマス(英国、スカイ)との差を3秒から6秒に広げた。

前年シャンゼリゼの覇者が復活の勝利
25歳のフルーネウェーヘンは日本人とそれほど変わらぬ体格ながら、太ももの筋肉は大木のようにたくましく、潜在能力は抜群だ。2017年の最終ステージを制したということは、過酷な山岳ステージをクリアする総合力もあり、その将来性を期待されている。今シーズン序盤に中東で開催されたレースでもスプリント勝利してその走りに磨きをかけている。
「開幕から2日間は足にパワーが入らなかった。ツール・ド・フランスでは勝てないと報じられたが、次第に調子がよくなってきたんだ」とゴール勝負を制したあとのフルーネウェーヘン。

「今日はチームメートに常に一緒にいてもらい、最後の2kmからは完ぺきの態勢でけん引してもらった。明日も平たんステージなので勝利をねらっていきたい」

シャルトルを制したディラン・フルーネウェーヘン © ASO

この日はガビリアが2位、サガンが3位に入り、残り少ない平たん区間とポイント賞争いはこの3強に絞り込まれた。

6回目の受賞をねらうサガンは、「今日は勝てる体力がなかったので、ガビリアの後ろにいて3位になれたのがラッキーだった」という。若いガビリアとフルーネウェーヘンのパワーに対して、経験豊富なサガンがポイント賞争いでリードして序盤戦を終えそうだ。

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)グレッグ・バンアベルマート(ベルギー、BMC)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)
□マイヨブラン(新人賞)ショーレン・クラー(デンマーク、サンウェブ)

フジェール城 © LE GAL Yannick
フジェールのビクトルユゴー劇場 © LE GAL Yannick

169.5km地点、ノジャンルロトルー城 © D. Commenchal – CRT Centre-Val de Loire
185km地点、ティロンガルデの庭園 © D. Commenchal – CRT Centre-Val de Loire

🇫🇷PDF形式のコース詳細・通過時間

シャルトル大聖堂は2度の失火によって右側の尖塔が重厚なロマネスク様式、左側が優美なゴシック様式に © C. Mouton – CRT Centre-Val de Loire
ライトアップされたシャルトル大聖堂 © Cité Patrimoine – OT de Chartres

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