7月19日 第12ステージ ブールサンモリス〜ラルプデュエズ 175.5km

マイヨジョーヌを着るトーマスが最高の大舞台を制覇

マイヨジョーヌのトーマス、その背後にフルーム © ASO

【ラルプデュエズ(フランス)山口和幸】大会最高の舞台と呼ばれるアルプスのスキーリゾートにゴールする山岳ステージは、スカイのゲラント・トーマス(英国)が前日に続いて優勝。前日に獲得したマイヨジョーヌを守ったばかりか、チームエースで総合2位につけるクリストファー・フルーム(英国)に対して1着のボーナスタイムを含む14秒の差をさらにつけ、総合成績で1分39秒差とした。

クツヒモを意味するラセドモンベルニエを上る © ASO

微妙なトーマスとフルームの関係に発展?
アルプス3連戦の最終日は伝統のラルプデュエズがゴール。1952年に初めて採用されて以来、30回目のゴールだという。とりわけオランダ人がここで勝利したことが多く、地元オランダからも大挙して熱狂的ファンが詰めかけた。それを知ってか、ロットNLユンボのステフェン・クライスバイク(オランダ)が独走を開始。自身初のステージ優勝を目指した。

一方、総合優勝を争う有力選手も戦いが激化。マイヨジョーヌのトーマスとフルームは献身的なアシスト陣のペースメークで、先行するクライスバイクとの差を詰めていく。そしてラルプデュエズの上りでサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)、バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)、AG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)らが次々と攻撃を仕掛ける。

有力集団の活性化で、クライスバイクはゴールまでに捕らえられ、最後は有力選手らによるゴールスプリントに。スピード力のあるトーマスが力の限りをふりしぼってスパートしてラルプデュエズを制した。
3「伝統のステージで勝てたことにもう言葉がない。ボクはあと数日マイヨジョーヌを着続けることができるが、これまで同様にエースのフルームが総合優勝できるように走る。3週間以上のレースにおける経験値は彼のほうが上だから」とトーマス。

ラルプデュエズはお祭り騒ぎ © ASO

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ゲラント・トーマス(英国、スカイ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)
□マイヨブラン(新人賞)ピエール・ラトゥール(フランス、AG2Rラモンディアル)

アルプスのスキーリゾート、レザルク © Andy Parant

ブールサンモリスのグランリュー大通り @ andyparant.com
ブールサンモリスは畜産業が盛ん © Bourg St Maurice

ラセドモンベルニエ © Pierre Dompnier

【関連コラム】
2018ツール・ド・フランスはラルプデュエズの前にこんな激坂を上る!

🇫🇷PDF形式のコース詳細・通過時間

ブールドワザンを眼下にして走る © Eric Beallet

🇫🇷アルプス地方の観光情報
🇫🇷ツール・ド・フランス関連ニュース一覧
🇫🇷2018ツール・ド・フランス特集トップページにもどる

第11ステージ←   →第13ステージ