7月22日 第15ステージ ミヨー〜カルカッソンヌ 181.5km

アスタナ勢が2連勝…デンマークのニールセンがステージ初優勝

世界で一番高いミヨー橋をくぐる © ASO

【カルカッソンヌ(フランス)山口和幸】アスタナのマグヌス・ニールセン(デンマーク)が29人の第1集団から終盤に他の2選手とともに抜け出し、ゴール勝負を制して初優勝した。同選手は2016ブエルタ・ア・エスパーニャ区間2勝のスプリンター。アスタナチームは2日連続でステージを制した。

首位のゲラント・トーマス(英国、スカイ)を含む総合成績の上位選手は、この日13分11秒遅れたが、先行した選手にその存在を脅かす存在がいなかったため、安全走行で集団ゴールした。翌日は2回目の休息日となり、24日からピレネー山脈での戦いが始まる。大会は29日まで。

マグヌス・ニールセンが初優勝 © ASO

なかなか浮上できないフグルサングに代わる戦略
カザフスタンはアジア最強の自転車競技国だ。フランスを拠点として活躍したアレクサンドル・ビノクロフが功労者で、現在はチーム運営を担っている。過去にはコンタドール、アームストロング、ニーバリ、アルーなどの実力選手を擁してツール・ド・フランスでも存在感を示してきた。

今回はデンマーク勢4人を起用するという布陣。その中でもエースのヤコブ・フグルサングが総合成績の表彰台をねらっていくという作戦だった。ところがスカイ勢の強力な組織プレーで、歴代エースのように活躍しきれず、現在は総合6位と上位に浮上できない。

チームはここで作戦変更。ステージ優勝ねらいに切り替えたのだ。前日にオマール・フライレ(スペイン)が少人数で抜け出して最後の上り坂で抜け出した。そしてこの日はニールセンがアタックし、サバイバルレースを制して3人のゴール勝負で勝った。
「初出場のツール・ド・フランスでもステージ優勝できるんだと初めて知った。同じデンマークのミケル・バルグレンがアシストしてくれた。ボクらはどちらか勝ってもおかしくないくらいに強かった」とニールセン。

狭い道ほど観客数が多くなるツール・ド・フランス法則 © ASO

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ゲラント・トーマス(英国、スカイ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)
□マイヨブラン(新人賞)ピエール・ラトゥール(フランス、AG2Rラモンディアル)

世界で最も高いミヨー橋をくぐる。2015ツール・ド・フランス © ASO

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