7月8日 第2ステージ ムイユロンサンジェルマン〜ラロシュシュルヨン 182.5km

シャバネルがアタック! マイヨジョーヌはサガン

大会最多18回目の出場を果たしたシルバン・シャバネルがアタック © ASO

【ラロシュシュルヨン(フランス)山口和幸】ボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)が少人数のゴールスプリントを制して優勝。大会通算9勝目。サガンは1着のボーナスタイム10秒も獲得し、総合成績で2年ぶりに首位に立った。この日は世界チャンピオンの称号である5色の虹色ジャージー「アルカンシエル」を身につけていたが、翌日は黄色いマイヨジョーヌを着用して出走する。

大会新記録となる18回目の出場を果たしたディレクトエネルジーのシルバン・シャバネル(フランス)が134.5kmを独走。最後は吸収されたが、この日最も活躍した選手に贈られる敢闘賞を獲得した。

恩師の誕生日を祝う激走
ツール・ド・フランスの最多出場記録は2017年までジョージ・ヒンカピー(米国)、イェンス・フォイクト(ドイツ)、そしてシャバネルの3選手が17回で並んでいた。2001年に初出場したシャバネルが2018年、その記録を塗り替えた。しかも連続出場である。

39歳のシャバネルにとってこの日は350ステージ目。しかもチーム本拠地であり、アマチュア時代からお世話になったジャンルネ・ベルノードー監督の62回目の誕生日でもあった。シャバネルはスタートして3kmでアタック。追従した2選手は序盤に設定された山岳ポイントねらいだったため、その地点を通過すると後続集団に戻ったため、ここからシャバネルが独走を始めた。

ペテル・サガンがマイヨジョーヌ © ASO

現チームの前身であるブリオシュラブランジェールでデビューし、一時は海外チームに移籍したが、これまでのほとんどは2018年の開幕地を拠点とする現チームで走り続けた。ツール・ド・フランス区間3勝。2008年と2010年に大会を通して活躍した選手に贈られるスーパー敢闘賞を受賞。2010年には第2ステージと第7ステージで首位に立ち、合計2日マイヨジョーヌを着用している。

レース途中の町ではベルノードー監督が地元ファンとともにシャバネルの激走を見守った。その人垣の中を、両手でガッツポーズしながら走るシャバネル。ゴール手前13kmでメイン集団に吸収されたが、地元ファンを熱狂させたことは間違いない。当然のように敢闘賞を獲得。

パリまで走り続ければ、ステージ出場記録も更新する。引退は公言していないが、「ツール・ド・フランスとしては最後のレース」と語っている。

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール)
□マイヨブラン(新人賞)フェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)

ムイユロンサンジェルマンのムーラン(水車) © A.lamoureux_Vendée Expansion
バンデ県ののどかな集落 © A.lamoureux_Vendée Expansion

ラロシュシュルヨンのナポレオン広場 © Alexandre Lamoureux

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