7月9日 第3ステージ ショレ 35.5km(チームタイムトライアル)

最速BMCのバンアベルマートが一気に首位!

チームタイムトライアルでトップタイムをたたき出したBMC

【ショレ(フランス)山口和幸】今大会唯一のチームタイムトライアルはこの種目を得意とする米国チームのBMCがトップタイムで優勝。前日に首位に立ったボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)は、チームメートから脱落して大きく遅れ、首位から陥落。BMCのグレッグ・バンアベルマート(ベルギー)が首位に立った。5度目の総合優勝をねらうクリストファー・フルーム(英国)のスカイも4秒遅れとまずまずのタイムで、フルームは総合成績で55秒遅れの18位に浮上した。

「ちょっと疲れていた」と首位陥落のサガン
チームタイムトライアルはチームごとに全選手が一斉にスタートし、ゴールまでの所要時間を計測する。空気抵抗が大きい先頭を交代しながら、スピードを落とさないようにして走るのが鉄則。ゴールタイムは4人目の選手の所要時間が計測され、一緒にゴールしたチームメート全員にそのタイムが適用される。途中で脱落した選手のみ、各自の所要時間となる。

突出した実力を持つ選手がいるよりも、全選手が均一の実力を備えていたほうが先頭交代がスムーズで好タイムが出るという。「オレが足を引っ張らないか」と不安になる選手も多く、非常にナーバスな種目だ。

そしてこの日脱落したのがなんと世界チャンピオンのサガン。「ちょっと疲れていた。それに調子の悪い日だった」とチームメートにわびた。

BMCのグレッグ・バンアベルマート(ベルギー)が首位に立った © ASO

一方のBMCは2015ツール・ド・フランスでも同種目で勝っていて、そのときのメンバーが5人残っていた。スカイと僅差ながら優勝し、2年ぶりにマイヨジョーヌを獲得したバンアベルマートは、「最強チームの一員として走れてとても誇らしい。1週目にマイヨジョーヌを獲得することが目標だったのでホッとしている」と笑顔。

BMCの総合優勝をねらうのは山岳に強いリッチー・ポート(オーストラリア)で、「みんなスピードのある選手で、ボクを引き連れて走ってくれた。だから今日はイージーだった」と語る。ただしポートはフルームと同様に第1ステージの落車で51秒遅れていて、この日終わって総合成績は14位。「パリまでの道のりはまだ果てしない」と気を引き締めた。

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)グレッグ・バンアベルマート(ベルギー、BMC)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ディオン・スミス(ニュージーランド、ワンティ・グループゴベール)
□マイヨブラン(新人賞)ショーレン・クラー(デンマーク、サンウェブ)

ショレのテキスタイル博物館 © Jean-Sébastien Evrard

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