羽生結弦と小平奈緒がノミネートされた2018アスリートオブザイヤーに投票してみました。同賞はAIPS・国際スポーツプレス協会に所属する世界各国のスポーツ記者が選出するもので、ボクもスポーツジャーナリストとして所属する会員なのです。
ちょっとその前に、AIPSってなに?
投票はインターネットを駆使したもので、12月19日から投票開始。締め切りは中央ヨーロッパ時間の12月30日24時。日本時間では31日午前8時となり、NHK紅白歌合戦が放送されているころにさりげなく発表されます。
アスリートオブザイヤーは男子、女子、チーム、大会の4部門において、その年に最も活躍したスポーツ選手やチーム、大会を所属記者が選出するものです。ところで、AIPSってなに? 実際に投票する前にちょっとご紹介していきましょう。
AIPSはAssociation Internationale de la Presse Sportiveの略で、日本では国際スポーツプレス協会と訳されています。英語だったらInternational Sports Press AssociationのISPAとなったわけですが、どうしてフランスなのかというとオリンピック同様に創設に関わった人がフランス人だからです。
1924年のパリ五輪のときにスポーツ記者の統括団体の必要性を感じて結成されました。もともと近代五輪は、1894年にソルボンヌでフランスのピエール・デ・クーベルタンが古代五輪の復活を訴えて始まりました。当時のスポーツはフランス主導だったんですね。そして現在のAIPSも先代の代表はフランスのスポーツ新聞『レキップ』の副編集長だった人が就任していました。『レキップ』は紙名が『ロト』というころの1903年にツール・ド・フランスを始めたことでも知られています。
IOCが認める世界屈指の国際記者組織
話が長くなりましたが、AIPSはIOC(国際オリンピック委員会)が認める国際記者組織というわけです。ツール・ド・フランスでもAIPSあるいはその自転車競技だけの団体「AIJC=国際自転車ジャーナリスト協会」の記者証がないと取材を認められませんでした(現在はちょっと緩和されています)。
つまり世界の主要大会を取材するためにはAIPS記者証があるかないかで大きな違いがあるわけです。日本では新聞・テレビなど報道各社の社員なら問題なく発給されます。共同通信が日本での唯一の窓口になっていると思います。
それではフリーランスの記者やカメラマンがAIPS会員になりたい場合。日本にはAIPS傘下の唯一の団体として「AJPS=日本スポーツプレス協会」があって、その会員としてしかるべき期間を満了するとAIPS会員になれるというルートが用意されています。
ということで、メジャーからマイナーまで世界中のスポーツ現場で取材する記者らによる最優秀選手賞。さっそく投票してみましょう。
そうそうたる名選手がズラリ!
投票そのものは簡単で、一般に公開されているAIPS公式サイトの「VOTE=投票」というロゴをクリックして専用フォーマットページに飛びます。会員を特定するために会員番号と生年月日を入力するのですが、ちょっと手薄ですね。これでいいのかなと思いながら、入力すると投票ページが出てきました。
まずは、レディーファーストなのか「女性アスリート」から。
続いて「男性アスリート」に投票するんですが、FIFAワールドカップでフランスの優勝に貢献したキリアン・エムバペ(一部表記はムバッペ)がつづり違いで2つプルタブに設定されてますね。どうするんだろ?
などと思いながら、女性1選手、男性1選手をプルタブ選択して、決定ボタンを押したらエラー表示が。どうやら3選手を選ばないといけないらしいですね。
発表はおそらく日本時間の12月31日夜
さらに最優秀チーム、最優秀大会を選んで終了。投票結果は日本時間の12月31日夜に。サッカーのモドリッチ、ロナウド、テニスのジョコビッチやフェデラーなどスーパースターがズラリとノミネートされていますが、羽生結弦の健闘を祈ります。アスリートオブザイヤーの受賞結果はこのサイトでいち早くご紹介したいと思います。
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