普通のロードよりも細身、静かでコンパクトなモーター搭載のeロード

トレック・ジャパンがカーボンe-road『Domane+ SLR』を発売した。自然な動作でアシストし、重量は驚異の11.8kgという超軽量e-ロードバイク。6月頃入荷予定。

Domane+ SLRは軽量化と高速化を両立、重量は11.8kg以下に抑え、最大時速24kmを実現

Domane+ SLRは外観、作動音、走行感のどれも電動アシストバイクらしくない。軽いカーボンフレームに静かなモーター、一体化したリモート、ロード専用のチューンナップを採用。ここぞというときに力強くアシストし、ロードバイクならではの走りを楽しめる1台。

コンパクトなハーモニック・ピンリングモーターを採用し、軽量化と自然なアシスト感覚を両立

驚異の軽さとコンパクトな電動システム
Domane+ SLRは、軽量デザインのフレームとコンパクトな電動システムを採用し、約11.8kgという軽さを実現。TQハーモニック・ピンリングモーターは、軽く静かでコンパクト。それでいて、山岳ルートなどのロングライドでパワフルにアシストする。

長い航続距離
Domane+ SLRは、Ecoモードで約96km走れる360Whのバッテリーを標準装備。オプションの160Whのレンジエクステンダーとの併用で、航続距離は最長約145km。

Domane+ SLR 7

走りはまさにロードバイク
Qファクターは一般的なロードバイクとほぼ同じ。ブラケットのボタンでのモード切り替え、ロード専用のチューンナップが施されていて、フィットや走行感は従来のロードバイクそのもの。また、上り坂、向かい風、ロングライドでも自然なアシスト動作を体感できる。 

路面の振動を和らげるIsoSpeed
Domane+ SLRは、ペダルバイクのDomaneで定評のある特長を採用。リアのIsoSpeedが路面からの振動を和らげ、安定性に優れたエンデュランスジオメトリーがロングライドでの快適性を高める。 

Domane+ SLR 9

太いタイヤを履けるクリアランス
最大40mm幅のタイヤを履けるため、スムーズな舗装路から固く締まったグラベルまで、路面を選ばずに走れる。

トレック最高かつ最軽量のカーボン
フレーム素材には最上級グレードの800シリーズOCLVカーボンを採用、軽量化と秀逸な走りの質を達成している。

Domane+ SLR 7

Domane+ SLR 7
希望小売価格:1,500,000円(税込)
カラー:Matte Deep Smoke
サイズ:50, 52, 54, 56, 58
フレーム:800シリーズ OCLVカーボン
ドライブトレイン : Shimano Ultegra Di2, R8070, 11速
モーター:TQ-HPR50
バッテリー容量:360Wh

Domane+ SLR 9

Domane+ SLR 9
希望小売価格:1,800,000円(税込)
カラー:Matte Deep Smoke
サイズ:56, 58
フレーム:800シリーズ OCLVカーボン
ドライブトレイン : Shimano Dura-Ace R9270 Di2, 12速
モーター:TQ-HPR50
バッテリー容量:360Wh

2024ツール・ド・フランスさいたまは10回記念大会として11月2日開催

「2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム10回記念大会」が11月2日、さいたま市のさいたま新都心駅周辺で開催される。4月26日に同市内でその概要が発表された。コースはさいたまスーパーアリーナのメインアリーナを初めて通過するなど見どころの多い記念大会となる。

2023ツール・ド・フランスさいたま ©Yuzuru SUNADA

オールスター大会として歴代優勝者も参加の方向

大会を主催するさいたまクリテリウム組織委員会会長で、さいたま市の清水勇人市長、一般社団法人さいたまスポーツコミッションの遠藤秀一会長が出席し、10回記念大会での取り組みなどを語った。

「世界的なブランドを持ったツール・ド・フランスを開催してきたことは、都市・地域振興はもとより、自転車を活用したまちづくりに寄与できた。10回記念大会はみなさまとともに笑顔でレースを楽しむイベントにしていきたい。これまで積み上げてきた歴史と、新しいこれからを作る飛躍に繋げていきたい」と清水市長。

A.S.O.が構想するツール・ド・フランスさいたま10回大会イメージ

遠藤会長は、「出場選手数はこれまでとほぼ同様を考えているが、メモリアル大会であるので歴代の方々には来ていただきたい」とコメント。清水市長も「オールスターの大会」と意気込んでいて、このあたりの真意をさいたまスポーツコミッションに確認すると「過去9大会の優勝者を参加させることを検討している」という。

「すでに引退した選手もいるので招聘するすべての歴代優勝者がレースに参加できるとは限らないが、これまで応援してくれたファンのみなさんが喜んでもらえるような企画を実現したい」と語る。

一般社団法人さいたまスポーツコミッションの遠藤秀一会長(左)とさいたま市の清水勇人市長

スーパーメインアリーナで選手をファンが全方位で観覧か

どんな特別な付帯イベントが開催されるのかは現在のところ企画中で、フランスのA.S.O.と詳細を詰めながら決まるごとに発表されていくはずだ。その中でも注目されるのは初めてスーパーアリーナのメインアリーナを使用すること。厳密に言えばレースコースがあるので360度に観覧席が設けられることは不可能だが、バスケットボールのようなイメージでファンがマイヨジョーヌをはじめとしたトップ選手を取り囲むシーンが想定される。

メインアリーナをどんな動線で貫通するのか、入場無料になるのか、熱心なファンのための有料観覧席になるのかは現在検討中だ。

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ツール・ド・フランスの魅力が日本で満喫できるイベント

ツール・ド・フランスさいたまは2013年、夏に開催された第100回ツール・ド・フランスで各賞を獲得するなど大活躍したプロロード選手が出場。ツール・ド・フランスの名前を冠したイベントが行われたのはその時が世界初。コロナ禍で2020、2021年は中止となったが、2024年に10回目を迎える。

ツール・ド・フランスで激闘を展開し、マイヨジョーヌなどのリーダージャージを獲得した選手が来日。それと同時にツール・ド・フランスのエッセンスが持ち込まれ、日本にいながらにしてその興奮と感動が味わえるものとして、沿道には多くのファンが詰めかける。

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●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

2024ジロ・デ・イタリア出場選手‥ポガチャル初出場、ログリッチ欠場

第107回ジロ・デ・イタリアが2024年5月4日から26日まで開催され、その出場選手リストが4月24日に発表された。2023年の覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)は欠場。No.カード1番はゲラント・トーマス(英国、イネオスグレナディアーズ)。ツール・ド・フランス2勝のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が初出場する。

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2023ジロ・デ・イタリア第16ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

橋本英也がJプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2

Jプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2が4月21日、群馬サイクルスポーツセンターで開催され、橋本英也(ブリヂストンサイクリング)が60kmの短距離ハイスピードレースを制して2021年以来3年ぶりとなる優勝を果たした。

東日本ロードクラシックDAY2優勝の橋本英也。左が2位岡本隼(愛三工業)、右が3位今村駿介

3位にはチームメートの今村駿介が入り、ブリヂストンサイクリングは1位と3位を獲得した。Jプロツアーリーダーは2位に入った岡本隼(愛三工業レーシング)。

Jプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2で橋本英也が優勝

66kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースは29名が出走。木下友梨菜(Bellmare Racing Team)が2位以下に4分近い差をつけてフィニッシュし、今シーズン2勝目。Jフェミニンツアーリーダーに返り咲いた。

●Jプロツアーの詳細ページ

ブラウン悲願の初優勝‥リエージュ〜バストーニュ〜リエージュファム

第8回リエージュ〜バストーニュ〜リエージュファムがベルギーで4月21日に行われ、FDJ・スエズのグレース・ブラウン(オーストラリア)が悲願の初優勝を手中にした。2020年は英国のエリザベス・ダイグナンに敗れて2位、2022年はオランダのアネミック・ファンフルーテンに敗れて2位だった。

ブラウン(左)がロンゴボルギーニ(中央)、フォレリング(右)を制した。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュファム ©A.S.O. Billy Ceusters
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュの象徴とも言えるサンロシュの丘 ©A.S.O. Billy Ceusters
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュファム ©A.S.O. Billy Ceusters
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで中盤から逃げ続けたブラウン、エリーズ・シャベー(右)、キム・キャゾー(左) ©A.S.O. Billy Ceusters
ブラウンがリエージュ〜バストーニュ〜リエージュファム優勝 ©A.S.O. Billy Ceusters
ブラウンを中央に、左が2位ロンゴボルギーニ、右が3位フォレリング。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュファム ©A.S.O. Billy Ceusters

●リエージュ〜バストーニュ〜リエージュファムのホームページ

ポガチャルが独走でリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝

第110回リエージュ〜バストーニュ〜リエージュがベルギーで4月21日に行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が独走で3年ぶり2度目の優勝を果たした。1分39秒遅れの2位はDSMフィルメニッヒポストNLのロマン・バルデ(フランス)。2分02秒遅れの集団スプリントでトップを取ったアルペシン・ドゥクーニンクのマチュー・ファンデルプール(オランダ)が3位。

ラ・ルドゥーテでアタックしたポガチャル ©A.S.O. Gaëtan Flamme

ポガチャルは6度目のモニュメントタイトル獲得となり、世界チャンピオンのファンデルプールに並んだ。

ポガチャルが天国の義母に捧げるウイニングポーズ ©A.S.O. Gaëtan Flamme
バストーニュ近郊にあるサンロシュの丘 ©A.S.O. Gaëtan Flamme
アルカンシエルのファンデルプール ©A.S.O. Gaëtan Flamme
ポガチャルが2024リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝 ©A.S.O. Gaëtan Flamme
ポガチャルを中央に、左が2位ロマン・バルデ、右が3位マチュー・ファンデルプール ©A.S.O. Gaëtan Flamme