ボクが利用しているのはホテルズドットコムというサイトで、ツール・ド・フランス期間中だけで25泊するくらいのヘビーユーザー。そのため半額料金などの適用も頻繁に受けることができ、経費を大幅に節約している。近年はAirbnbという予約サイトを経由して、現地の部屋所有者(ホスト)に提供されたスペースを間借りすることもできるようだ。
さて実際に2017年のアルプスでのホテル予約具合を例にご紹介。7月20日にアルプスで開催される第18ステージ、ブリアンソン〜イゾアール間を観戦する方法。せっかくなので18日にブリアンソン入りして、近くにゴールする第17ステージも観戦。ブリアンソン市内に3連泊する日程を設定。宿泊予約サイトではブリアンソン駅から6kmほどのところに滞在型リゾートホテルのツインルームが直近まで予約できた。3泊食事なしで5万円ほどで、ツインルールなので2人で泊まれば1人2万5000円となる。たいていは前日までキャンセル無料、現地のチェックアウト時払いでいい。ホテル代が高いと思ったら、国境を越えてイタリアに行って宿を取ればおよそ半額で済む。
イゾアール峠はブリアンソンの町から21km離れている。この日のコースはイゾアール峠の南面を登るので、北面のブリアンソン側はゴール後の関係者が下山するルートとして規制される。一般車両はイゾアール峠に向かうことを許可されないが、徒歩と自転車は規制外だ。ちょっと厳しい上り坂であることはナイショにしておこう。この峠が全日程の中で最後の勝負どころとなるので見逃すことはできないし。
結果的に最適な手段は自転車しかない。愛車を日本から持ち込むか、市内でレンタサイクルを借りるかだ。往復の航空券20万円、フランス国内移動3万円。ホテルは3泊で5万円プラス他行程分の宿泊費。レンタサイクル代1万円。合計30万円だ。
【現地コラム】
死ぬまでに泊まってみたいホテル。聖地巡礼の宿で欧州文化も実体験
ちなみにパリのシャルルドゴール空港からブリアンソンまで鉄道で行く場合は、レイルヨーロッパなどの日本語予約サイトを利用すると便利。シャルルドゴール空港から地下鉄などでパリのリヨン駅に行き、そこからTGV(テージェーベー)に乗って2時間半でバランスへ。バランスからは地域圏急行のTER(テーウーエル)で4時間。料金は2等で1万5000円ほどだ。どちらも自転車の持ち込みができるが、TGVの場合は駅窓口で申請して持ち込み料金を支払う。
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