さまざまな色と材質が用意されているハンドルバーテープは、2000円前後という価格もあって愛車を気軽にチューンアップできるアイテムだ。その巻き方は人によってこだわりがあり、どれが正解というものはない。ハンドルを握ったときに力のかかる方向に緩まない巻き方をすればいい。今回はブレーキブラケットの裏に短い目隠しテープを張る、簡単でスマートなやり方を紹介。
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めくれ上がらなければどんな巻き方もとりあえずオッケー
ベーシックなやり方は、ハンドル下側の切り落とし部分を起点に、外から内に引っ張りながら巻き上げていく。ハンドル上部は前から上を通して後ろへ。そうすればハンドルをグイグイと引いても緩むことはない。ブレーキレバーを操作するときに手で握る黒いブラケット部分は、どんなにうまく巻いても下地が見えてしまうので目隠しテープで補うのが簡単だ。たいていのバーテープには端切れのように同封されているが、付属されていないときはテープ端をカットして代用する。「その長さは55mm」と、バーテープ巻きの達人として知られるワールドサイクルの岩田康裕さん。
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バーの下側から巻き始める
巻き始めはバーの下側から。3分の1ほどバーからはみ出させて巻き始める。このはみ出し部分は最終工程でバーの内側に突っ込み、エンドキャップを打ち込んで固定する。
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外周は重なり具合を少なめに、内周は多めに
ここからはバーテープを3分の1ほど重ねて、ある程度の力で引っ張りながら巻いていく。ハンドルバーの曲がっているところは、外周は重なり具合を少なめに、内周は多めにとコントロールし、そのピッチを保って巻いていくと美しい。「3方向から見て絶対に隙間が出ないように、何度も目視で確認しながらていねいに作業していく」(岩田さん)。
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端切れを貼り付けるのがやっぱり一番の正解
ブレーキブラケットの裏側は、あらかじめ張っておいた目隠しテープを利用して、ハンドルバーがすべて隠れるように注意しながら巻いていく。
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「8の字で巻く方法もありますが、握る部分が太くなってしまうし、長さが足りなくなることがあるので、ボクは隠しテープ派」(岩田さん)。
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アップバーはヒルクライム時に重要なグリップ部分
ハンドルの上部へ。この場所を握るときは上りなどでハンドルを後ろに引くことが多いので、緩まないように前からバーの上を通して後ろに向けて巻くのが正解。
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最後は家庭用のハサミを使ってバーテープを斜めにカット。「切り口の長さは100mm。斜めのカットを逆側にしてしまう間違いが多いので要注意」。
ハンドル上部の中央寄りは握ることがないし、サイクルコンピューターなどを装着することも多いのでバーテープを巻く必要はない。
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仕上げにバーテープがめくれないようにビニールテープを2周ほど巻く。ロゴ入りの化粧テープが付いているときはそれを利用する。
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仕上げはエンドキャップをしっかりと打ち込む
ハンドルバーのエンド部に、付属のエンドキャップをつける。クッション性のあるバーテープは厚いので、エンドキャップを入れるのに苦労するが、プラスチックハンマーでたたいてしっかりと固定する。
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プロっぽく見える小細工も随所に
バーテープにロゴマークがある場合は、読めるような方向で巻き始め、そのうえロゴを均等に並べていくとプロっぽくてカッコいい。クッション性を求めたい部分は重ねしろを大きく取るなどのテクニックもある。
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使用したバーテープは「ポケマルにゃ~テープ・ブラック/ホワイト猫柄」。素材は耐久性に優れた合成樹脂。重量70g。税込み3300円。取り扱いはワールドサイクル。
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