鎌倉のハイキングコースは2019年の台風被災により、2021年3月の段階でも通行止め区間がある。そこで立ち入れない区間を回避して、北鎌倉駅から材木座海岸までの抜け道を開拓。このトレイルを知る人は少なく、終盤には相模湾が一望できるピークもある。
2019年の台風被災で全面通行止めとなった鎌倉ハイキングコースは、葛原岡・大仏コースや浄智寺〜葛原岡神社などが復旧工事により通行できるようになったが、被害の大きい祇園山や天園〜瑞泉寺区間は依然通行止め。そこで両コースを使わないで、海と山の両方が堪能できる山道を開拓した。
JR横須賀線の北鎌倉駅をスタートし、六国見山、今泉台、覚園寺、鎌倉宮、杉本寺、衣張山(きぬばりやま)、大町、材木座海岸にゴール。距離8.11kmで、休憩や観覧を入れながら3時間。クライマックスは衣張山からエメラルド色に輝く海をながめること。
実走ルートはGPSでデータ取得済み。公開しているので閲覧可能なばかりでなく、データ取得して手持ちのGPSデバイスにインポートすれば、ナビしてくれる(所有デバイスの機能によります)。
2022年4月1日にようやく天園〜瑞泉寺区間が全面的に通行可に(2022年4月加筆)
1 北鎌倉駅〜六国見山
【1.17km / 30分】
JR横須賀線の北鎌倉駅を出発地とした。ここから、結局のところ鎌倉市の北部に位置する今泉台住宅街に行き、そこから「東西に縦走する天園ハイキングコース」と「覚園寺に下るコース」の十字路をめざすというわけだが、せっかくなので鎌倉最高峰の六国見山のふもとをめぐるトレイルをコースに取り入れた。
標高142mの六国見山の最高峰はルート外となるが、六つの国が見えるという展望台に足を運べば、富士山や伊豆半島、伊豆大島、視界がクリアなら東京スカイツリーも見えるので、道草を食いに行くのもいい。
また紹介ルートはわざわざトレイルを歩いているが、それを回避して舗装路で先を進みたい場合は、線路沿いを進んで「あじさい寺」とも呼ばれる明月院に向かい、そこから舗装路を今泉台まで上っていくこともできる。舗装路も最後は激坂となる。
2 六国見山〜今泉台
【1.63km / 30分】
六国見山のふもとから舗装路に出たら、今泉台といわれる住宅地を歩いて「今泉台六丁目公園」を目指す。ほぼ平たんな住宅地の右端を基本的にはたどっていけば、「今泉台六丁目公園」に到着するはず。右に曲がって袋小路だったり、下ってしまうと間違いなので、元に戻る。1カ所だけT字路を左折するポイントがあるので後述。
写真上のT字路を右折すると、天園ハイキングコースの西端にアプローチできるので、ここから覚園寺までアップダウンのあるトレイルを選択すれば、紹介コースよりも30分ほどハードルートとなるので、体力に自信のある人はどうぞ。
3 今泉台〜覚園寺
【0.78km / 20分】
今泉台六丁目公園から、「天園ハイキングコース」の表示に従って義木の階段を上っていくとオフロードの十字路に出る。つまり北からのアプローチとなるが、この十字路を直進して南に向かう。左折して東に行けば天園のピークとなる岩場、右折して西に行けば建長寺や歩いてきた今泉台に抜ける。
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