安価なのにここまでできる!おすすめモデル iGPSPORT BiNavi

サイクリングをより快適で効率的に楽しむために導入する周辺機材の筆頭はサイクルコンピューターです。走行データを記録するスマホアプリと連動すれば、健康維持・増進を目指したアクティビティが飛躍的に楽しくなるはずです。今回は、iGPSPORTが発売する最新モデル「BiNavi」の実際の使用感とともに、初めての導入でちょっと苦戦しそうなポイントの解決策をレビューします。

iGPSPORTのBiNaviサイクルコンピューター。別売のマウントを使用

iGPSPORTは中国の湖北省武漢にあるメーカーで、米国のGarmin社よりかなり安価なサイクルコンピューターをリリースすることで日本でも徐々に知られる存在になっています。これまでにいくつかのモデルが発売されてきましたが、今回チェックするのは最新モデル、ライドコースのナビゲーション機能をメインに打ち出した「BiNavi」です。価格は3万9930円(以下すべて税込み)で、他社製品よりも極めて安価です。果たして安かろう悪かろうなのか、日数をかけてチェックしていきたいと入手しました。

自作コースのスタート地点JR横須賀線北鎌倉駅までボタン操作1つで案内してくれた

大画面で鮮明、タッチパネルと物理ボタンの2 Way

BiNaviは、コンパクトで軽量なボディが特徴です。一般的なハンドルバーに直接装着できるマウントが付属されていますが、今回はM80アウトフロントバイクマウント(単価1650円、本体とのセット価格で4万1580円)も一緒に入手。そのほうがツール・ド・フランスを走るプロ選手のようにカッコいいと思ったからです。そして実際にカッコいいです。

M80アウトフロントバイクマウントでハンドルバーに装着

パッケージから取り出して周囲のサイクリング仲間に見せると、「えー、デカい!」と言われたのですが、そうかなあ? 重量とともにそう気になる大きさではありません。かえってディスプレイが大きくて走行中でもデータの確認が瞬時にチェックできます。ページごとに大文字にできるようになっていますが、これだけディスプレイが高解像度で、強烈な日差しの中でも視認性が高いと、通常ページはそのままでも問題なく読み取れます。

明るい日差しの中のほうが画面が鮮明に見える
心拍計を連携することでトレーニング効果を量ることができる

62歳の筆者を含めた高齢ライダーが苦労する「地図上の地名が小さすぎて読めない」という難点は、2つの指でピンチして拡大すると地図と連動して文字も拡大するので救われます。指を離すと小さくなってしまうのですが、一瞬でも大きくなるのはこの上なくありがたいと感じました。

鎌倉三大急坂の1つ、亀ケ谷(かめがやつ)さえ楽しい

同梱されるクイックスタートマニュアルは複数言語に翻訳されているので、各言語あたり3ページしかありません。最初にやるべきことである充電方法や、合計6つある操作ボタンの各機能、タッチパネルの操作方法などがメインです。次に「スマートフォンとペアリングする」という短い説明がありますが、ここで壁にぶち当たる人が何人かはいるはずです。新品で購入したBiNaviならまず問題はないでしょう。しかし友だちから譲り受けたり、中古で入手したBiNaviが一度でも自分以外のスマホとペアリングしていた場合はうまくいかないケースがあります。

今回はBiNaviの使い勝手をメインにレビューしたいのでこのトラブルシューティングは割愛しますが、このあたりは「新しいスマホにGarminデバイスがペアリングできない時の解決法」記事を読んでいただくとトラブルの理由と解決策が明らかになるはずです。

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