ノルウェーでの3日間、ツアー・オブ・フィヨルドにNIPPO出場

ヨーロッパツアー超級にカテゴライズされるツアー・オブ・フィヨルドが5月22日(火)から3日間の日程で北欧ノルウェーで開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが出場。カテゴリーはUCIヨーロッパツアー2.HC。息を飲むような美しい大自然の中で、熱戦が繰り広げられる。

ツアー・オブ・フィヨルドに出場するNIPPOのメンバー

同大会は2018年で開催6年目を迎えた比較的新しい大会で、2017年は5ステージで構成されていたが、2018年は3ステージのコンパクトな大会に変更された。しかし2018年は直後に3日間のチーム戦となるハンマーシリーズ・スタバンゲルが組み込まれ、より規模を拡大し、9つのUCIプロチームが参加する1週間にわたる複合自転車ロードレースイベントとなった。

コースは3ステージを通じて海岸線が多く設定されている。細かいアップダウンが多く含まれているが、第1、第2ステージは平坦基調で、ゴールスプリントの可能性が高くなっている。

NIPPO・ヴィーニファンティーニはスプリンターのエドアルド・グロスを軸とした編成で挑み、日本人選手は小林海が出走する。小林は体調が優れなかったため、万全なコンディションとは言えない状況だが、ベストを尽くして戦い、コンディションの回復をねらう。

小林海(まりの)

小林海のコメント
体調不良で数週間思ったようにトレーニングができなかったので、とても不安ですが、先を見すえて精一杯走ってきます。

Tour des Fjord
開催期間/2018年5月22日(火)〜24日(木)
カテゴリー/ヨーロッパツアー2.HC
開催国/ノルウェー

5月22日 Stage 1 – Lindesnes › Grimstad (191k)
5月23日 Stage 2 – Risør › Kristiansand (188k)
5月24日 Stage 3 – Farsund › Egersund (183k)

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キナンのルバがツアー・オブ・ジャパン京都ステージ10位…総合でも好位置

ツアー・オブ・ジャパンは大会2日目となる5月21日に京都で第2ステージを行い、キナンサイクリングはトマ・ルバが10位でフィニッシュ。サルバドール・グアルディオラ、マルコス・ガルシア、中島康晴がメイン集団でレースを終え、それぞれ個人総合でもトップが視野に入る位置をキープしている。

ツアー・オブ・ジャパン京都ステージ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

大阪府堺市で行われた前日の第1ステージでは、各選手が無難に2.6kmの個人タイムトライアルを走りきり、この先に控えるレースへの弾みとした。また、本戦に先立って行われたエキシビジョンレース「堺国際クリテリウム」では、中島が逃げに乗ってそのまま優勝争いへ。3位となり、チームとしても上々の今大会の幕開けとなった。

第2ステージは、京田辺市の普賢寺ふれあいの駅からセレモニアルライドがスタートしたのち、パレード区間を経て1周16.8kmのサーキットコースを6周回。合計105km(パレード区間含む)で争われる。サーキットコースは、前半に約3km続く上りが2カ所あるほか、テクニカルなダウンヒルも持ち受ける難コース。総合成績を視野に入れるチームとしては、決して取りこぼしの許されない1日となる。また途中、3周回目と5周回目に山岳ポイントが設けられていて、山岳賞を含めた各賞ジャージをかけた争いも激しくなると予想された。

レースはまず4人がリードを開始。1周目の始まりとほぼタイミングを同じくして容認された逃げグループは、すぐにタイム差を拡大。最大で4分近い差を得ることとなる。キナン勢はいずれもメイン集団に待機。6人全員が前方を確保しながら、次なる展開へと備える。ときおり集団からアタックを試みる選手が現れるが、有力選手の動きに対してはグアルディオラを中心に反応し、先行を許さない姿勢を見せる。

4周目に入って、メイン集団から2人が逃げグループめがけてアタック。この動きに合わせる形で集団も少しずつペースを上げ、前を行く選手たちとのタイム差を縮めていく。5周目に入ると、集団が本格的にペースアップ。消耗の見られる逃げグループとの差はあっという間に縮小した。

メイン集団は逃げとのタイム差を1分24秒として最終周回を示す鐘を聞いた。キナン勢も前方の位置を保ったまま、勝負どころへと向かう。そして、この周回の途中で逃げていた選手たちを吸収。ダウンヒル区間で落車が発生した関係から集団が割れ、前方付近を走っていた約30人にステージ優勝争いが絞られることとなった。

迎えた最終局面。フィニッシュまで残り1kmを前に9人が集団から飛び出すと、牽制状態となったタイミングで宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明がアタックし独走に持ち込んだ。残る8人は最後の直線で集団がキャッチ。同時に雨澤を追いながらのスプリントとなるが、トップの形勢は変わらず。雨澤がステージ優勝を決めた。

キナン勢は最終周回で起きた落車によって、山本大喜と新城雄大が後方に取り残されたものの、残る4選手はポジションをキープ。スプリントをねらった中島が進路をふさがれ上位進出はならなかったが、代わってルバが10位でフィニッシュ。グアルディオラ、ガルシアも危なげなくレースを終えた。これによりキナン勢は、メイン集団フィニッシュを果たした4人が総合成績を上昇させた。チーム最上位は中島の18位のほか、ルバ、ガルシア、グアルディオラもトップから16秒以内とし、今後本格化する総合争いに向けて上位を射程圏内にとらえている。

22日は、三重県いなべ市を舞台に第3ステージが行われる。キナンにとっては大切なホームステージ。年間を通して同市でのイベントや自転車普及に取り組んでいて、その集大成となるのがこの大会での活躍を地域の人々に見せることにある。レース前後での各種セレモニーのほか、この日はステージアンバサダーであるゼネラルマネージャー・加藤康則がレース中継での解説を務める。メイン会場となるいなべ市梅林公園には、キナンブースが設けられ、今後のレースに向けて調整を進めている山本元喜と雨乞竜己のほか、鈴木新史アドバイザー、NPO法人「SPORTS PRODUCE 熊野」からもスタッフが参加することとなっている。

ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ結果(105km)
1 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) 2時間49分29秒
2 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +0秒
3 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ
4 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO)
5 オリバー・ウッド(イギリス、JLT・コンドール)
6 ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー)
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
17 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
20 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
31 中島康晴(KINAN Cycling Team)
53 山本大喜(KINAN Cycling Team) +50秒
59 新城雄大(KINAN Cycling Team)

個人総合時間
1 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 2時間52分37秒
2 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1秒
3 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール) +4秒
4 オリバー・ウッド(イギリス、JLT・コンドール) +5秒
5 ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) +5秒
6 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +5秒
18 中島康晴(KINAN Cycling Team) +11秒
28 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +13秒
29 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +13秒
31 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +16秒
53 新城雄大(KINAN Cycling Team) +1分7秒
56 山本大喜(KINAN Cycling Team) +1分7秒

ポイント賞
1 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) 25pts
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 6pts

山岳賞
1 草場啓吾(日本ナショナルチーム) 8pts

チーム総合
1 JLTコンドール 8時間38分7秒
6 KINAN Cycling Team +23秒

サルバドール・グアルディオラ

サルバドール・グアルディオラのコメント
特徴的なコースで、注意が必要な区間もあった。そんな中、われわれはとてもよいレースができ、トマ、マルコス、中島、私とメイン集団でレースを終えられた。京都のコースは美しく、とても楽しめた。いなべステージはチームにとっても大切なレース。あらゆる展開が考えられるが、必ずよい結果を残したい。個人的にも調子がよいし、みんな好調だから今後のステージが楽しみ。山岳になればマルコスやトマを助けるつもりだし、ツアー・オブ・ジャパンを成功に導きたい。

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自転車用アクセサリーのトップブランド、トピークから待望のiPhone X用ケース

自転車用アクセサリーのトップブランド「トピーク」から待望のアイフォーンX用ケース「ライドケース iPhone X用」が登場した。iPhone Xの特徴を活かしつつ、屋外で自転車に装着しての使用を想定し、ルックスと実用性を両立したスタイリッシュなスマートフォンケース。

ライドケース本体は耐衝撃性に優れたエンジニアリングプラスチックとラバーを巧みに組み合わせ、万一の落下時の衝撃を軽減するコーナー部のバンパーや、縦置き・横置きが可能なフリップスタンドを装備している。本体裏にはライドケースマウントへの装着マウントを設け、ライドケースセットに付属のライドケースマウントの他、各種の別売りライドケースマウントを活用し、バイクライディング時だけでなく幅広い場面で活用が可能。

またiPhone Xの特徴であるワイヤレス充電にも対応している。

セットに付属のアルミ製ライドケースマウントは、バイクのステムキャップやステム胴に取付け、無段階の角度調節と90度ずつの回転が可能で、ライダーの好みに応じたセッティングができる。

ライドケース セット(iPhone X用) 
5500円(税別)ライドケースマウント付属
ライドケース 単体(iPhone X用) 
3500円(税別)エンジニアリングプラスチック/ラバー(本体)、アルミ/エンジニアリングプラスチック(ライドケースマウント)。149x76x14㎜(ケース)。32g(ケース)

トピークのホームページ

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石上優大がロンド・ド・リザール第3ステージで同タイムの9位

23歳以下の世界最強選手たちが集うUCI2.2Uカテゴリーステージレース、ロンド・ド・リザールが5月17日から20日まで行われ、石上優大がサバイバルレースの様相となった第3ステージで9位になった。ジロ・デ・イタリアやツアー・オブ・ジャパンと同期間開催ということで注目度が薄い大会ではあるが、世界トップU23選手たちがプロへと上がる足がかりという意味では、同期間における世界の最重要なレース。日本の若手選手は着々と世界レベルへとステップアップしている。

ロンド・ド・リザール第3ステージで同タイムの9になった石上優大(写真右端)

ロンド・ド・リザールに参加しているEQADS/AVCAIXの石上優大が強豪がひしめく先頭集団のスプリントに食い込んだ。山岳続きのこのレースにおいて、唯一クライマー以外が活躍できるステージだけあって、非常に激しい高速サバイバルレースになった。最後まで先頭集団で生き残った経験は、石上の成長にとって大いなる糧となるだろう。

U23選手向けのUCIレース、ロンド・ド・リザールは、ツール・ド・フランスを主催するASOが協力し、近未来の世界トップ選手を輩出すべく1977年から開催される伝統的なステージレース。過去に2009ジロ・デ・イタリアと2007ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝したデニス・メンショフや、現在チームスカイに所属するパベル・シバコフとケニー・エリッソンドが総合優勝を果たしている。

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レッドブル・エアレース千葉はNHKとDAZNが生中継

レッドブル・エアレース千葉2018が千葉市美浜区の千葉県立幕張海浜公園で開催される。予選は5月26日(土)、決勝は5月27日(日)。国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権で、全8戦の第3戦。前年の総合優勝者である室屋義秀をはじめ、世界トップクラスのレースパイロット14人が参加。NHK BS1が27日午後2時から決勝の模様を生中継。両日とも午後4時からDAZN(ダ・ゾーン)がライブ配信し、こちらは見逃し視聴も可能。

室屋義秀が2018レッドブル・エアレース開幕戦のアブダビを飛ぶ ©Andreas Langreiter / Red Bull Content Pool

●レッドブル・エアレース関連の放送予定
■NHK
第3戦 in 千葉 生中継! BS1 5月27日(日)午後2時〜3時、午後4時〜5時
放送スケジュールと変更は随時ホームページにアップされる
NHK エアレース世界選手権2018

■DAZN(ダ・ゾーン)
予選 5月26日(土)午後4時からライブ配信
決勝「ラウンド8、ファイナル4」 5月27日(日)午後4時からライブ配信
月額1750円、ドコモユーザーは月額980円(すべて税別)
大会後1週間は『見逃し配信』で観戦可能
DAZNの視聴方法
ドコモユーザーのDAZN視聴方法

■J SPORTS
第3戦 in 千葉 6月5日(火)午後11時30分〜深夜0時30分
放送スケジュール(再放送あり)
室屋義秀のドキュメンタリー番組

●レッドブル・エアレース千葉2018
日程:5月26日(土)予選、5月27日(日)決勝
開場:10時
タイムスケジュール:
5月26日(土)予選
16:05 ‒ 17:25 予選
5月27日(日)決勝
14:05 ‒ 14:50 Round of 14(ラウンド・オブ14)
16:05 ‒ 16:30 Round of 8(ラウンド・オブ8)
16:35 ‒ 16:50 Final 4 (ファイナル4)
16:55 ‒ 17:00 表彰式
※コースコンディションにより実施を決定
会場:レースエリア=千葉県立幕張海浜公園(千葉市美浜区)、滑走路=浦安市総合公園(浦安市明海)
内容:国際航空連盟(FAI)公認の飛行機レース世界選手権、全8戦の第3戦。世界トップクラスのレースパイロット14人が参加

●レッドブル・エアレース千葉特設サイト

●観戦チケット

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マルコ・カノラがツアー・オブ・ジャパン堺で1秒差の2位

ツアー・オブ・ジャパン5月20日(日)に大阪府堺市の大仙公園で開幕。第1ステージは2.6kmの個人タイムトライアルで、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのマルコ・カノラが2位になった。

ツアー・オブ・ジャパン堺ステージの個人タイムトライアルでカノラが2位

快晴に恵まれ、汗ばむ陽気のなか、12時35分から94人の参加選手が発走していく。NIPPO勢ではチーム内の最終走者となったカノラが3分13秒05のタイムで2位。区間優勝となったJLTコンドールのイアン・ビビー(英国)とは1秒05秒の僅差だった。

翌日の第2ステージは105kmのロードレースとなり、京都府京田辺市と精華町で開催される。カノラはこの日のステージで好調だという手応えをつかんだ。京都ステージは2017年にカノラが勝ったときとまったく同じコース設定となっていて、チーム一丸となってカノラの京都ステージ2連覇をめざしていく。

ツアー・オブ・ジャパン堺ステージ

マルコ・カノラ

マルコ・カノラのコメント
たった2600mのとても短く、そして速いタイムトライアルだった。コースはとてもテクニカルで、また優勝争いは僅差となることが考えられたため、すべてのコーナーで特別な注意を払う必要があった。そして、結果的に上位10選手が2秒差以内でのフィニッシュとなった。今日のステージを終えて、コンディションのよさを実感し、今後レースの主役となれるようベストを尽くしたい。まずは昨年優勝している京都ステージに明日挑むが、もちろん勝利をねらって戦っていく。

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