欧州選手権で世界記録4つ…トルコの高速バンクの実力を証明

トルコのコンヤに建造された超近代的自転車競技場でUECトラック欧州選手権が開催され、4つの世界新記録が誕生。トップレベルのパフォーマンスとエンターテイメントのための理想的な技術的条件が備えられたコンヤの高速トラックの実力を改めて証明した。

個人パシュートでも英国のジョシー・ナイトが4分19秒461の世界新記録 ©Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2026

タイトル争いは英国勢圧勝、2位ベルギー、3位ドイツ

欧州自転車競技連合(UEC)が主催する欧州選手権のトラック部門。トルコがトラックエリート自転車競技欧州選手権を開催するのはこれが初めてで、主要な国際大会の開催地としてのトルコの台頭と、その組織力の強さを証明した。

最終的なメダル獲得数は、22のタイトルのうち、英国が金メダル7個、銀メダル4個、銅メダル2個を含む合計13個のメダルを獲得。ベルギーは金メダル4個、銅メダル5個で2位、ドイツは金メダル3個、銀メダル2個、銅メダル4個で3位。

トルコのコンヤで開催された2026欧州世界選手権 ©Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2026

5日間にわたる競技期間中、コンヤ・ヴェロドロームでは、今大会を象徴する素晴らしいパフォーマンスが次々と披露された。4つの世界記録が樹立され、トラックの技術的品質と参加者の実力を物語った。女子200mフライングでは、エマ・フィヌケイン(英国)が9.759秒というタイムで世界新記録を樹立した。

エマ・フィヌケインが200mフライングで9.759秒の世界新記録 ©Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2026

女子チームパシュートでは、ケイティ・アーチボルド、ジョシー・ナイト、アンナ・モリス、ミリー・クーゼンズの4人が、4分02秒808というタイムで世界記録を樹立した。男子チームパシュートにおけるデンマークの活躍も歴史的。トビアス・ハンセン、フレデリック・ローデンベルグ、ラスムス・ペダーセン、ラッセ・ノーマン・レスの4選手が3分39秒977の世界新記録を樹立し、史上初の3分40秒の壁を破ったチームとなった。

英国がチームパシュートで世界新記録 ©Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2026
デンマークがチームパシュートで世界新記録 ©Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2026

女子個人パシュートでも英国のジョシー・ナイトが4分19秒461の世界新記録を樹立。

ロッテ・コペッキーが中距離種目三冠

この大会ではロッテ・コペツキー(ベルギー)の素晴らしいパフォーマンスも印象的。エリミネーション、ポイントレース、そしてシャリ・ボシュイトとペアで出場したマディソンの3つのヨーロッパタイトルを獲得し、耐久レースにおける優位性を証明した。

ロッテ・コペッキー(中)が中距離三冠 ©Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2026

男子では、マシュー・リチャードソン(英国)がスプリントとケイリンで優勝し、「スピードの王者」の地位を改めて証明した。リチャードソンは2025年8月、コンヤの同じコースで200mの世界新記録を樹立していて、この大会で世界屈指のスプリンターとなった。

最終日には、ロジャー・クルーゲ(ドイツ)がモーリッツ・アウゲンシュタインと組んでマディソンを制し、40歳の誕生日を最高の形で祝った。経験と卓越性を示すパフォーマンスでレースを圧倒した。

2026 UEC Track Elite European Championships – Konya – Day 4 – 04/02/2026 – – photo Roberto Bettini/SprintCyclingAgency©2026

欧州自転車競技連合(UEC)のエンリコ・デラ・カーサ会長は「5日間にわたり、非常にハイレベルな競技と、素晴らしい技術的スペクタクルを堪能した。コンヤは、近代的で高速な自転車競技場と非常に質の高いホスピタリティのおかげで、最高の会場であることが証明された」とコメント。

ポガチャルとコペッキーがベロドール…2024自転車最優秀選手賞

スロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEエミレーツ)とベルギーのロッテ・コペッキー(SDワークス・プロタイム)が2024年の自転車最優秀選手として「ベロドール」を受賞した。

世界チャンピオンジャージを着用したポガチャルが愛車コルナゴを掲げてフィニッシュ ©LaPresse

同賞はフランスの自転車専門誌「ベロマガジン」が1992年に創設した賞で、サッカー専門誌「フットボール」が選考するバロンドールの姉妹賞。どちらも発行元はツール・ド・フランスを主催するメディアカンパニーのASO。

ポガチャルは2021年にベロドールを初受賞しているは、2024年も受賞するのは誰が見ても明らかだった。26歳のポガチャルは、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのダブルタイトル獲得、世界選手権ロード、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディアなどを含む25勝を挙げた。

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアー総合優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

女子部門は2022年に創設され、過去2年間2位になっているコペッキーは、世界選手権ロード、パリ〜ルーベ、ストラーデビアンケ、ツール・ド・ロマンディ優勝、ジロ・デ・イタリア総合2位、オリンピック銅メダルの獲得で初受賞した。

過去のベロドール受賞者

1992 ミゲール・インデュライン(スペイン)
1993 ミゲール・インデュライン(スペイン)②
1994 トニー・ロミンゲル(スイス)
1995 ローラン・ジャラベール(フランス)
1996 ヨハン・ムセウ(ベルギー)
1997 ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)
1998 マルコ・パンターニ(イタリア)
2002 マリオ・チポッリーニ(イタリア)
2005 トム・ボーネン(ベルギー)
2006 パオロ・ベッティーニ(イタリア)
2007 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2008 アルベルト・コンタドール(スペイン)②
2009 アルベルト・コンタドール(スペイン)③
2010 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2011 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
2012 ブラッドリー・ウィギンス(英国)
2013 クリストファー・フルーム(英国)
2014 アルベルト・コンタドール(スペイン)④
2015 クリストファー・フルーム(英国)②
2016 ペテル・サガン(スロバキア)
2017 クリストファー・フルーム(英国)③
2018 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
2019 ジュリアン・アラフィリップ(フランス)
2020 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
2021 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2022 レムコ・エベネプール(ベルギー)
2023 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)
1999、2000、2001、2003、2004受賞のランス・アームストロングは薬物使用のためはく奪。丸囲み数字は複数受賞数

表彰台の登壇を待つポガチャル ©A.S.O. Charly Lopez

過去のベロドールファム受賞者

2022 アネミク・ファンフルーテン(オランダ)
2023 デミ・フォレリング(オランダ)

コペッキーが3位のチームメート、デミ・フォレリングと勝利を祝う ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

コペッキーとアッフィニがタイムトライアルの欧州チャンピオン

ロードレース欧州選手権が9月11日にベルギーのリンブール州で開幕し、エリート女子タイムトライアルでベルギーのロッテ・コペッキーが、同男子でイタリアのエドアルド・アッフィニが大陸チャンピオンになった。

イタリアのアッフィニが欧州選手権タイムトライアル優勝。左が2位キュング、右が3位カッタネオ ©Ivan Benedetto/SprintCyclingAgency©2024
コペッキーが欧州選手権エリート女子タイムトライアル優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

各カテゴリーの優勝者は欧州をイメージする青色系グラデーションのチャンピオンジャージを1年間着用する。

ステファン・キュング(スイス)が欧州選手権タイムトライアル2位 ©Ivan Benedetto/SprintCyclingAgency©2024
イタリアのマティア・カッタネオは3位 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
欧州選手権タイムトライアルのジュニア女子で3位になったビクトリア・キオドノバ(スロバキア) ©Sprint Cycling Agency
欧州選手権タイムトライアルのジュニア女子2位のフィー・クナーフン(オランダ) ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

最強コペッキーは石畳もゴール勝負も圧巻‥パリ〜ルーべファム初優勝

4回目の開催となる2024年のパリ〜ルーベファム・アベックZwiftが、男子レースの前日となる4月6日に距離148.5kmで開催され、世界チャンピオンのロッテ・コペッキー(ベルギー)がルーベ自転車競技場のゴールスプリントを制して初優勝した。

コペッキーがルーベ自転車競技場のゴール勝負を制す ©A.S.O. Thomas Maheux

世界選手権優勝に匹敵する勝利と女王コペッキー

「最後のスプリント勝負でマリアンヌ(フォス)とエリーザ(バルサモ)がバトルすることはわかっていた。向かい風で2人はかなり早めにスプリントを開始しなければならなかったので、私はただ落ち着いてゴールに集中した。かなり長いスプリントとなったが、それも私のアドバンテージになった」とコペッキー。

2024年4月6日、距離148.5kmで争われたパリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux

「石畳は特別な場所になった。昨年の世界選手権が最大の勝利だと今でも思っているけど、この世界チャンピオンジャージを着てパリ〜ルーベで優勝できたことは、それにかなり近いものになった」(コペッキー)

パリ〜ルーベファム前年の覇者アリソン・ジャクソン ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
マリアンヌ・フォス(右端)をエースとするビスマ・リースアバイク ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
カナダチャンピオンのアリソン・ジャクソンがメカトラブル。2024パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
世界チャンピオンのコペッキーとアシスト役の魯レーナ・ウィーベス(右) ©A.S.O. Thomas Maheux
2024パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファムの石畳区間を走る ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux

●パリ〜ルーベファムのホームページ

世界チャンピオンのコペッキーがストラーデビアンケ女子レース優勝

第10回ストラーデビアンケウイミンが3月2日にイタリアのトスカーナ州シエナを発着とする137kmで開催され、SDワークスのロッテ・コペッキー(ベルギー)が優勝した。2位は4秒遅れでエリーザ・ロンゴボルギーニ(リドル・トレック)。

ストラーデビアンケをアルカンシエルのジャージで走るコペッキー ©Marco Alpozzi/Lapresse
男女同日開催のストラーデビアンケ。写真は女子レース ©Marco Alpozzi/Lapresse
ストラーデビアンケを制したコペッキー ©Lapresse
コペッキーが3位のチームメート、デミ・フォレリングと勝利を祝う ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse
ストラーデビアンケ優勝のコペッキー。左が2位ロンゴボルギーニ、右が3位フォレリング ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse
ストラーデビアンケを制した世界チャンピオンのコペッキー ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse
ロッテ・コペッキーがストラーデビアンケ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアーウイメン総合優勝

中東のUAEで開催された4日間のステージレース、女子UAEツアーは最終日となる2月11日に第4ステージが行われ、世界チャンピオンのロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)が総合優勝した。コペッキーは唯一の上り坂がある第3ステージを制して首位に立つと、そのまま逃げ切った。

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアー総合優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

SDワークスはオランダのロレーナ・ウィーブスが第1、第2ステージでスプリント勝利。強力な布陣でレースを常にコントロールした。第4ステージの優勝はFDJスエズのアンバー・クラーク(オランダ)。

アブダビを走るUAEツアー第4ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

大会は2回目の開催で、UCI女子ワールドツアーとしては中東で開催される唯一のレース。

UAEツアー第4ステージ ©SprintCyclingAgency

私は怖がらない。スカイダイビングもいい学習だった

「UAE女子ツアーに出場して、勝てたらいいなと思っていたが、まだシーズン序盤なので対戦チームの布陣がどうなっているかわからなかった。私自身は、正しい方向に進んだという結果が出せた」とコペッキー。

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアー総合優勝 ©Ivan Benedetto/SprintCyclingAgency©2024

「ここでのレースは、ヨーロッパとは全く違う。風向きがよければ、とても面白いレースになる。レース前には初めてスカイダイビングをしたが、それも楽しかった。この飛行機から飛び降りたとき、なにが起こるかわからなかったが、とても素晴らしい学習体験だった。どうしてもやりたかった。私は簡単には怖がらない。スプリントやダウンヒルでは自分をコントロールできるが、スカイダイビングでは一緒にジャンプする相手を信じればいい」

UAEツアー第4ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024