ポガチャルとコペッキーがベロドール…2024自転車最優秀選手賞

スロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEエミレーツ)とベルギーのロッテ・コペッキー(SDワークス・プロタイム)が2024年の自転車最優秀選手として「ベロドール」を受賞した。

世界チャンピオンジャージを着用したポガチャルが愛車コルナゴを掲げてフィニッシュ ©LaPresse

同賞はフランスの自転車専門誌「ベロマガジン」が1992年に創設した賞で、サッカー専門誌「フットボール」が選考するバロンドールの姉妹賞。どちらも発行元はツール・ド・フランスを主催するメディアカンパニーのASO。

ポガチャルは2021年にベロドールを初受賞しているは、2024年も受賞するのは誰が見ても明らかだった。26歳のポガチャルは、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのダブルタイトル獲得、世界選手権ロード、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディアなどを含む25勝を挙げた。

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアー総合優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

女子部門は2022年に創設され、過去2年間2位になっているコペッキーは、世界選手権ロード、パリ〜ルーベ、ストラーデビアンケ、ツール・ド・ロマンディ優勝、ジロ・デ・イタリア総合2位、オリンピック銅メダルの獲得で初受賞した。

過去のベロドール受賞者

1992 ミゲール・インデュライン(スペイン)
1993 ミゲール・インデュライン(スペイン)②
1994 トニー・ロミンゲル(スイス)
1995 ローラン・ジャラベール(フランス)
1996 ヨハン・ムセウ(ベルギー)
1997 ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)
1998 マルコ・パンターニ(イタリア)
2002 マリオ・チポッリーニ(イタリア)
2005 トム・ボーネン(ベルギー)
2006 パオロ・ベッティーニ(イタリア)
2007 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2008 アルベルト・コンタドール(スペイン)②
2009 アルベルト・コンタドール(スペイン)③
2010 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2011 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
2012 ブラッドリー・ウィギンス(英国)
2013 クリストファー・フルーム(英国)
2014 アルベルト・コンタドール(スペイン)④
2015 クリストファー・フルーム(英国)②
2016 ペテル・サガン(スロバキア)
2017 クリストファー・フルーム(英国)③
2018 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
2019 ジュリアン・アラフィリップ(フランス)
2020 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
2021 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2022 レムコ・エベネプール(ベルギー)
2023 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)
1999、2000、2001、2003、2004受賞のランス・アームストロングは薬物使用のためはく奪。丸囲み数字は複数受賞数

表彰台の登壇を待つポガチャル ©A.S.O. Charly Lopez

過去のベロドールファム受賞者

2022 アネミク・ファンフルーテン(オランダ)
2023 デミ・フォレリング(オランダ)

コペッキーが3位のチームメート、デミ・フォレリングと勝利を祝う ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

コペッキーとアッフィニがタイムトライアルの欧州チャンピオン

ロードレース欧州選手権が9月11日にベルギーのリンブール州で開幕し、エリート女子タイムトライアルでベルギーのロッテ・コペッキーが、同男子でイタリアのエドアルド・アッフィニが大陸チャンピオンになった。

イタリアのアッフィニが欧州選手権タイムトライアル優勝。左が2位キュング、右が3位カッタネオ ©Ivan Benedetto/SprintCyclingAgency©2024
コペッキーが欧州選手権エリート女子タイムトライアル優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

各カテゴリーの優勝者は欧州をイメージする青色系グラデーションのチャンピオンジャージを1年間着用する。

ステファン・キュング(スイス)が欧州選手権タイムトライアル2位 ©Ivan Benedetto/SprintCyclingAgency©2024
イタリアのマティア・カッタネオは3位 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024
欧州選手権タイムトライアルのジュニア女子で3位になったビクトリア・キオドノバ(スロバキア) ©Sprint Cycling Agency
欧州選手権タイムトライアルのジュニア女子2位のフィー・クナーフン(オランダ) ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

最強コペッキーは石畳もゴール勝負も圧巻‥パリ〜ルーべファム初優勝

4回目の開催となる2024年のパリ〜ルーベファム・アベックZwiftが、男子レースの前日となる4月6日に距離148.5kmで開催され、世界チャンピオンのロッテ・コペッキー(ベルギー)がルーベ自転車競技場のゴールスプリントを制して初優勝した。

コペッキーがルーベ自転車競技場のゴール勝負を制す ©A.S.O. Thomas Maheux

世界選手権優勝に匹敵する勝利と女王コペッキー

「最後のスプリント勝負でマリアンヌ(フォス)とエリーザ(バルサモ)がバトルすることはわかっていた。向かい風で2人はかなり早めにスプリントを開始しなければならなかったので、私はただ落ち着いてゴールに集中した。かなり長いスプリントとなったが、それも私のアドバンテージになった」とコペッキー。

2024年4月6日、距離148.5kmで争われたパリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux

「石畳は特別な場所になった。昨年の世界選手権が最大の勝利だと今でも思っているけど、この世界チャンピオンジャージを着てパリ〜ルーベで優勝できたことは、それにかなり近いものになった」(コペッキー)

パリ〜ルーベファム前年の覇者アリソン・ジャクソン ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
マリアンヌ・フォス(右端)をエースとするビスマ・リースアバイク ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
カナダチャンピオンのアリソン・ジャクソンがメカトラブル。2024パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
世界チャンピオンのコペッキーとアシスト役の魯レーナ・ウィーベス(右) ©A.S.O. Thomas Maheux
2024パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファムの石畳区間を走る ©A.S.O. Thomas Maheux
パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Thomas Maheux

●パリ〜ルーベファムのホームページ

世界チャンピオンのコペッキーがストラーデビアンケ女子レース優勝

第10回ストラーデビアンケウイミンが3月2日にイタリアのトスカーナ州シエナを発着とする137kmで開催され、SDワークスのロッテ・コペッキー(ベルギー)が優勝した。2位は4秒遅れでエリーザ・ロンゴボルギーニ(リドル・トレック)。

ストラーデビアンケをアルカンシエルのジャージで走るコペッキー ©Marco Alpozzi/Lapresse
男女同日開催のストラーデビアンケ。写真は女子レース ©Marco Alpozzi/Lapresse
ストラーデビアンケを制したコペッキー ©Lapresse
コペッキーが3位のチームメート、デミ・フォレリングと勝利を祝う ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse
ストラーデビアンケ優勝のコペッキー。左が2位ロンゴボルギーニ、右が3位フォレリング ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse
ストラーデビアンケを制した世界チャンピオンのコペッキー ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse
ロッテ・コペッキーがストラーデビアンケ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアーウイメン総合優勝

中東のUAEで開催された4日間のステージレース、女子UAEツアーは最終日となる2月11日に第4ステージが行われ、世界チャンピオンのロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)が総合優勝した。コペッキーは唯一の上り坂がある第3ステージを制して首位に立つと、そのまま逃げ切った。

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアー総合優勝 ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

SDワークスはオランダのロレーナ・ウィーブスが第1、第2ステージでスプリント勝利。強力な布陣でレースを常にコントロールした。第4ステージの優勝はFDJスエズのアンバー・クラーク(オランダ)。

アブダビを走るUAEツアー第4ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

大会は2回目の開催で、UCI女子ワールドツアーとしては中東で開催される唯一のレース。

UAEツアー第4ステージ ©SprintCyclingAgency

私は怖がらない。スカイダイビングもいい学習だった

「UAE女子ツアーに出場して、勝てたらいいなと思っていたが、まだシーズン序盤なので対戦チームの布陣がどうなっているかわからなかった。私自身は、正しい方向に進んだという結果が出せた」とコペッキー。

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアー総合優勝 ©Ivan Benedetto/SprintCyclingAgency©2024

「ここでのレースは、ヨーロッパとは全く違う。風向きがよければ、とても面白いレースになる。レース前には初めてスカイダイビングをしたが、それも楽しかった。この飛行機から飛び降りたとき、なにが起こるかわからなかったが、とても素晴らしい学習体験だった。どうしてもやりたかった。私は簡単には怖がらない。スプリントやダウンヒルでは自分をコントロールできるが、スカイダイビングでは一緒にジャンプする相手を信じればいい」

UAEツアー第4ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

世界チャンピオンのコペッキーがUAEツアーウイメンで首位に

中東のUAEで開催されている4日間のステージレース、女子UAEツアーは2月10日に第3ステージが行われ、現世界チャンピオンのロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)が上り坂に設定されたゴール前で抜け出して優勝。総合成績でも首位に立った。

世界チャンピオンのロッテ・コペッキーが2024UAEツアー第3ステージ優勝 ©SprintCyclingAgency

大会はオランダのロレーナ・ウィーブス(SDワークス)が2ステージで連勝。この日は唯一の山岳ステージで、総合エースのチームメートであるコペッキーが実力を発揮した。

2024UAEツアー第3ステージ ©Luca Bettini/SprintCyclingAgency©2024

世界チャンピオンのジャージでステージに上る瞬間がうれしい

「勝利を祝うためにステージに上るのはうれしい。レース中はリーダージャージを着用する必要があるので、ゴール後の表彰式で世界チャンピオンのアルカンシエルを着て登壇することができるのが素晴らしい」とコペッキー。

「ヨーロッパ以外での勝利は初めてだけど、何が起ころうとも勝利は勝利だし、とても気分がいい。チームとして昨年はとてもいいシーズンを過ごした。今年もロレーナ・ウィーブスの2勝と自分の1勝でスタート。2024年シーズンの始まりとして、これ以上ないほどいいスタートを切った」

世界チャンピオンのロッテ・コペッキーが2024UAEツアー第3ステージ優勝 ©Ivan Benedettoi/SprintCyclingAgency©2024

「ライバル選手がアタックした時、ちょっとしたミスを犯した。すぐに反応することもできたのに、そうしなかった。ライバルが風で跳ね返るのかと思ったら、本当に強かった。まだ勝利を狙えると信じなければならなかったし、最終的にはそうだった。チームワークのおかげだ。時にはお互いに自分を犠牲にしなければならないこともある。この2日間、私はロレーナ・ウィーブスをアシストしていたし、今日は山岳区間だから彼女自身のアイデアで私を引っ張ってくれた。彼女は素晴らしい仕事をしたが、他のチームメイトの仕事も忘れてはならない」