佐藤水菜のトラック世界選手権報奨金は500万円プラス300万円

10月16から20日までデンマークで開催されたUCIトラック世界選手権でメダルを獲得した日本代表競輪選手に対し、公益財団法人JKAが報奨金を授与する。

佐藤水菜 ©公益財団法人JKA

トラック世界選手権は自転車トラック競技最高峰の大会で、女子ケイリン、男子スクラッチでは史上初の優勝、男子チームスプリント、女子スプリントでは史上初の3位、男子ケイリンでは37年ぶりの優勝、男子スプリントでは35年ぶりの表彰台となった。

日本代表選手(競輪選手)に対する報奨金は、競輪ファン、競輪選手、競輪施行者、場外車券売売場(サテライト)や民間ポータルサイトの運営会社、SPEEDチャンネルなど競輪に携わる全ての関係者の協力のもとに開催された支援競輪の収益から拠出される。

報奨金の額は、個人競技の優勝は500万円、個人競技の3位は300万円、団体競技の3位は120万円。

男子ケイリン優勝は山崎賢人(111期・長崎)、女子ケイリン優勝と女子スプリント3位は佐藤水菜(114期・神奈川)、男子スクラッチ優勝は窪木一茂(119期・福島)、男子チームスプリント3位は小原佑太(115期・青森)と太田海也(121期・岡山)。長迫吉拓は競輪選手ではないので対象外。

佐藤水菜が悲願のケイリン世界チャンピオン…名実ともに世界のサトミナに

世界選手権の女子ケイリンで過去2回2位に甘んじていた佐藤水菜(楽天Kドリームス)がついに世界チャンピオンになった。デンマーク・バレラップで開催されていたUCIトラック世界選手権は大会最終日(5日目)の10月20日、女子ケイリンでサトミナの愛称で知られる佐藤水菜が優勝した。同じ決勝に出場した梅川風子は5位。

ケイリン世界チャンピオンの佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

佐藤はこれまでの世界選手権女子ケイリンで2021年と2022年に2位の実績があった。今回の世界選手権では大会3日目の女子スプリントで同種目初の3位に食い込んだ。

佐藤水菜が世界選手権女子ケイリンでトップフィニッシュ ©日本自転車競技連盟

佐藤と梅川の日本代表は、各組上位2選手が勝ち上がる1回戦をそれぞれ2位で突破して準々決勝に進出。各組上位4選手が勝ち上がる準々決勝では佐藤が3位、梅川が4位で準決勝へ。各組上位3選手が1-6位決定戦に進出する準決勝では佐藤、梅川はそれぞれ別組で3位を確保して揃って1-6位決定戦に進出。

ケイリン世界チャンピオンとなり声援に応える佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

1-6位決定戦で佐藤はフィニッシュライン手前で完全に身体一つ抜け出す完勝で、悲願の世界チャンピオンになった。

ケイリン世界チャンピオンの佐藤水菜(中央)。左は2位ファンデオーウ(オランダ)、右は3位マーチャント(英国) ©日本自転車競技連盟
世界チャンピオンの称号であるアルカンシエルを着用した佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

太田海也は男子スプリントで3位を確保

男子スプリントでは前日に準決勝進出を決めていた太田海也が出場。準決勝では強豪ラブレイセン(オランダ)と対決し、2本を先取されて3位決定戦へ。3位決定戦ではトリニダードトバゴのポールに2本先取して3位になった。

太田海也(右)が世界選手権男子スプリント3位 ©日本自転車競技連盟

20歳の池田瑞紀は世界の強豪を相手にポイントレース10位

24人で争われた女子ポイントレースで日本の池田瑞紀は上位勢と同一周回でレースを進めるものの、ポイント周回でのポイント獲得に苦戦して、全体の10位でレースを終えた。

世界の強豪を相手に女子ポイントレースで10位になった池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟

世界のサトミナがトラック世界選手権女子スプリントで3位

デンマーク・バレラップで開催されているUCIトラック世界選手権は大会3日目となる10月18日、女子スプリントが行われ、サトミナの愛称で知られる佐藤水菜が3位になった。梅川風子は前日の1回戦で敗退。

佐藤水菜が世界選手権女子スプリント3位 ©日本自転車競技連盟

女子スプリントでの3位は日本初の快挙

佐藤は1回戦、2回戦、準々決勝と勝ち上がり、この日は準決勝で英国のフィヌケーヌに2本を取られて3位決定戦に回った。同じ英国のケープウェルに対して佐藤は力の差を見せつけて2本選手。3位の表彰台に上った。

世界選手権女子スプリントに挑む佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

佐藤はこれまで世界選手権の女子ケイリンで2位を2回獲得した実績があるが、女子スプリントでの3位は日本初。

世界選手権女子スプリントに挑む佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟
世界選手権女子スプリント3位で声援に応える佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

サトミナが中距離種目に挑戦…全日本選手権で2位、3位

第93回全日本自転車競技選手権大会トラックレースが、9月6日から9日まで静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、これまで短距離種目のエースだった佐藤水菜(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が中距離種目にチャレンジ。

全日本選手権女子エリートエリミネーションで梶原悠未と競り合う佐藤水菜(左) ©日本自転車競技連盟

初日のエリミネーションでは梶原悠未(TEAM Yumi)と優勝を競り合って2位に。3日目のスクラッチでは垣田真穂(TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大)、内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS)に続いて3位になった。

佐藤は大会2日目の女子エリートスプリントにも出場し、優勝している。

佐藤水菜(左)が全日本選手権女子エリートスクラッチで3位に ©日本自転車競技連盟
全日本選手権女子エリートスプリント優勝の佐藤水菜(中央) ©日本自転車競技連盟

パリ五輪自転車競技トラック代表に男子7選手、女子6選手

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の自転車競技トラック種目日本代表選手が5月22日に日本自転車競技連盟から発表された。

パリ五輪トラック競技が行われるサンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナル ©Paris 2024
男子女子
今村 駿介池田 瑞紀
太田 海也内野 艶和
小原 佑太太田 りゆ
窪木 一茂垣田 真穂
長迫 吉拓梶原 悠未
中野 慎詞佐藤 水菜
橋本 英也
リザーブ(フランス同行)
松田 祥位梅川 風子
リザーブ(フランス同行なし)
山﨑 賢人

トラック中距離女子

内野艶和 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
垣田真穂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
池田瑞紀 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
梶原悠未 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離女子

佐藤水菜 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田りゆ ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック中距離男子

橋本英也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
窪木一茂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
今村駿介 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離男子

小原佑太 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
中野慎詞 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田海也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
長迫吉拓 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行)

梅川風子 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
松田祥位 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行なし)

山崎賢人 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

佐藤水菜がトラックネイションズカップ女子ケイリンで優勝

佐藤水菜(楽天Kドリームス)が、オーストラリアのアデレードで開催されているトラックネイションズカップ第1戦の女子ケイリンで優勝した。大会は3日間の日程で、最終日となる2月4日に行われた。佐藤は前日の女子スプリントでも2位になった、

トラックネイションズカップ第1戦、女子競輪で優勝した佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

日本からは梅川風子、太田りゆ、佐藤の3選手が参戦。1回戦は3選手とも突破できず、そろって敗者復活戦へ。1回戦敗者復活戦では梅川3位、太田3位でその時点で敗退。佐藤が1位になって2回戦に進出した。

トラックネイションズカップ第1戦、女子競輪で優勝した佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

その2回戦で3位に滑り込んだ佐藤は、1-6位決定戦へ進出。決勝では残り1周で先頭に躍り出た佐藤がそのまま押し切って優勝した。

トラックネイションズカップ第1戦、女子ケイリン優勝の佐藤水菜、男子スプリント優勝の太田海也 ©日本自転車競技連盟

●大会公式ホームページ