2025年からキナンエイヤチャンネル…橋本英也がKINANに移籍

自転車中距離界の第一人者で、東京五輪とパリ五輪に出場した橋本英也が、ブリヂストンサイクリングを離れ、2025年はKINAN Racing Teamに所属することになった。 

橋本英也 © Satoru KATO

「KINAN Racing Teamに加入させていただく橋本英也です。2025年度からKINANファミリーとしてチーム活動が行えることをとても楽しみにしております」と橋本。

「個人的に環境が変わるタイミングが僕を一番成長させてくれると確信しております。2025年度は得意のスピードを生かしてアジアツアーで優勝を重ねることができるように仕上げていきます。また、次回のロサンゼルスオリンピックでメダルを獲得できるように活動します。2025シーズンからは“キナンエイヤチャンネル”で応援いただけると最高にうれしいです。よろしくお願いいたします」

橋本 英也/Eiya HASHIMOTO 国籍:日本(岐阜県出身)
1993年12月15日生まれ 身長180cm・体重75kg 
2024年所属チーム:ブリヂストンサイクリング 
主な実績: 
東京オリンピック、パリオリンピック出場 
仁川アジア大会、広州アジア大会 金メダル(通算獲得数:3) 
アジア選手権トラック優勝多数 
現・チームパシュート(団体追抜)日本記録保持者 

ジュニア年代からトラック競技とロード競技を並行し走ってきた橋本は、早くからその力を発揮してきた。2024年はパリ五輪の日本代表に選ばれ、トラック競技・チームパシュート(団体追抜)に出場。3年前の東京五輪では同オムニアムに出場しており、2大会連続の五輪出場を果たしている。 

国内では年代を超えてトップを走り続けるほか、国際大会での強さが際立っており、アジア競技大会では3大会通じて通算6つのメダルを獲得(うち金メダル3つ)。自転車競技の大陸王者を決めるアジア選手権でも通算7度の優勝を経験。世界選手権や数カ国を転戦するネイションズカップでの上位進出も多くあり、ワールドクラスのトラック選手だ。

トラック競技で培ったスピードはロードレースでも生かされており、国内シリーズのJプロツアーで今季1勝。KINAN Racing Team加入後も引き続きトラック競技とロード競技を主軸に置きつつ、競輪への参戦も継続していく。 

日本屈指のマルチライダーとして2028年ロサンゼルス五輪を視野に入れながら、これからはKINANファミリーの一員としてチーム力の底上げの一端を担っていく。また、岐阜県出身であることを生かし、KINAN Racing Teamの主要活動地域である東海エリアのサイクリング機運向上にも貢献していく存在だ。 

ブリヂストンサイクリングの窪木一茂、太田りゆら5選手がパリへ

ブリヂストンサイクリングに所属する窪木一茂、橋本英也、今村駿介、長迫吉拓、太田りゆが、パリ五輪自転車競技トラック日本代表選手に選出された。

太田りゆ

太田りゆ(トラック短距離)

2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年のトラックのアジア選手権では女子スプリントで金メダル、女子ケイリンで銅メダルを獲得。スプリントでの鋭い加速とその絶妙なタイミングを持ち味としていて、パリ五輪では自転車競技トラックでのメダル獲得が期待される。

〇太田りゆのコメント
ここまで多くのチームスタッフ、サポートしてくれたみなさんにこのよううれしいご報告ができること、私の夢であるオリンピックに出場できることを本当にうれしく思います。みなさんへ恩返しができるように、しっかり体調を整えてベストコンディションで参加したいと思います。

窪木一茂(トラック中距離)

窪木一茂

リオデジャネイロ五輪男子オムニアムに出場。2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年、トラックの世界大会男子スクラッチで銀メダルを獲得。2024年トラック世界大会シリーズでは男子チームパシュート銀メダル、男子マディソン銅メダル、男子オムニアム銀メダルを獲得する。

〇窪木一茂のコメント
パリ五輪はチームのキャプテンという意気込みで臨みます。チームがこれまで積み上げてきた成果を発揮できればメダルの獲得はあると信じています。これまで多くのみなさんからサポートいただいたことに感謝します。

橋本英也(トラック中距離)

橋本英也

東京五輪日本代表として男子オムニアムに出場。2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年には、トラックの世界大会シリーズの男子エリミネーションで金メダルを獲得。また、2024年のトラックの世界大会シリーズでは、男子チームパシュートで銀メダル、男子マディソンで銅メダルを獲得する。

〇橋本英也のコメント
2大会連続でオリンピック日本代表として参加できることを大変光栄に思います。今大会は日本チームが史上初のチームパシュートとマディソンの同時出場を実現できたことにとてもワクワクしています。金メダル獲得を目指して全力で戦います。

今村駿介(トラック中距離)

今村駿介

2018年にブリヂストンサイクリングに加入し、2023年世界最高峰となるトラックの世界大会男子オムニアムで銅メダルを獲得。2024年のトラックの世界大会シリーズでは男子エリミネーションで銀メダルを獲得するなど、自転車選手として驚異的なスタミナを持つ。

〇今村駿介のコメント
選手みんなが目標にしているオリンピック日本代表に選ばれたことがとてもうれしく、気の引き締まる思いです。これまでの多くの方々からのご協力、サポートに感謝します。オリンピックでは金メダルを目指します。

長迫吉拓(トラック短距離)

長迫吉拓

リオデジャネイロ五輪、東京五輪と2度の五輪で男子BMXレーシングに出場し、東京五輪後にトラックに転向。2023年にブリヂストンサイクリングに加入し、2024年トラックの世界大会シリーズでは男子チームスプリントで銀メダルを獲得する。パリ五輪ではBMXで培った爆発的なスプリント力でチームを牽引し、自転車競技トラックでのメダル獲得が期待される。

〇長迫吉拓のコメント
今回でオリンピック出場は3大会目になり、私自身選手として最後のチャレンジになります。パリ2024大会ではメダルを獲得できる位置での参加になるので、今までとは感覚が違います。チームスプリントの第一走者のように、チームを引っ張っていける存在になれるよう頑張ります。メダルを持ち帰って、応援してくれたみなさんと一緒に喜びを分かち合いたいです。

パリ五輪自転車競技トラック代表に男子7選手、女子6選手

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の自転車競技トラック種目日本代表選手が5月22日に日本自転車競技連盟から発表された。

パリ五輪トラック競技が行われるサンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナル ©Paris 2024
男子女子
今村 駿介池田 瑞紀
太田 海也内野 艶和
小原 佑太太田 りゆ
窪木 一茂垣田 真穂
長迫 吉拓梶原 悠未
中野 慎詞佐藤 水菜
橋本 英也
リザーブ(フランス同行)
松田 祥位梅川 風子
リザーブ(フランス同行なし)
山﨑 賢人

トラック中距離女子

内野艶和 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
垣田真穂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
池田瑞紀 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
梶原悠未 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離女子

佐藤水菜 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田りゆ ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック中距離男子

橋本英也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
窪木一茂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
今村駿介 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離男子

小原佑太 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
中野慎詞 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田海也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
長迫吉拓 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行)

梅川風子 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
松田祥位 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行なし)

山崎賢人 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

橋本英也がJプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2

Jプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2が4月21日、群馬サイクルスポーツセンターで開催され、橋本英也(ブリヂストンサイクリング)が60kmの短距離ハイスピードレースを制して2021年以来3年ぶりとなる優勝を果たした。

東日本ロードクラシックDAY2優勝の橋本英也。左が2位岡本隼(愛三工業)、右が3位今村駿介

3位にはチームメートの今村駿介が入り、ブリヂストンサイクリングは1位と3位を獲得した。Jプロツアーリーダーは2位に入った岡本隼(愛三工業レーシング)。

Jプロツアー第6戦東日本ロードクラシックDAY2で橋本英也が優勝

66kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースは29名が出走。木下友梨菜(Bellmare Racing Team)が2位以下に4分近い差をつけてフィニッシュし、今シーズン2勝目。Jフェミニンツアーリーダーに返り咲いた。

●Jプロツアーの詳細ページ

橋本英也と梶原悠未が2024アジア選手権オムニアムで優勝

インドのニューデリーで開催されていた2024トラックアジア選手権大会は2月26日に6日間の日程の最終日を迎え、男子オムニアムで橋本英也(ブリヂストンサイクリング)、同女子で梶原悠未(TEAM Yumi)が優勝し、アジアチャンピオンになった。

梶原悠未が2024アジア選手権女子オムニアム優勝 ©日本自転車競技連盟

日本代表争いさえ熾烈な男子オムニアムは橋本が出場。4種目全てで1位となった橋本は、圧 倒的な力の差を見せつけて優勝した。

橋本英也が2024アジア選手権男子オムニアム優勝 ©日本自転車競技連盟
2024アジア選手権男子オムニアムを制した橋本英也 ©日本自転車競技連盟

東京五輪で女子オムニアムの銀メダルを獲得した梶原は、アジアでは敵なしのレースを見せつけ、4種目全てで1位となり優勝した。

2024アジア選手権女子オムニアムで梶原悠未が優勝 ©日本自転車競技連盟

女子500mタイムトライアルでは、予選を5位で通過した酒井亜樹(桃山学院教育大/楽天Kドリームス)が、予選よりもタイムを縮めたものの、4位でレースを終えた。

2024アジア選手権女子500mタイムトライアルで酒井亜樹は4位 ©日本自転車競技連盟

男子1kmタイムトライアルは予選を2位で通過した中石湊(日本競輪選手養成所)が、決勝ではタイムを伸ばしきれず2位になった。

2024アジア選手権男子1kmタイムトライアルで中石湊は2位 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子マディソンの木綿崚介(松山学院高)、三浦一真(湘南工科大附属高)組は、序盤のハイペースな展開を後方で自重し、残り50周から先頭に立ち、そのまま1位のポイントを積み上げ逆転で優勝した。

2024アジア選手権ジュニア男子マディソンで木綿崚介、三浦一真ペアが優勝 ©日本自転車競技連盟

ジュニア男子エリミネーションは日本の三浦が積極的にレースを進めたが、最後のスプリント勝負に敗れて2位になった。

チームパシュートで日本勢は男女とも金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-3となる9月27日、トラックで男女のチームパシュートが行われ、日本勢は梶原悠未、垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀で臨んだ女子、松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹で臨んだ男子ともに1-2決定戦で中国を逆転で制して優勝した。

アジア競技大会トラック女子チームパシュートで優勝した、左から垣田真穂、内野艶和、梶原悠未、池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟

【男子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

レース前半は中国に先行を許すも、後半に逆転した日本は、じわじわとその差を広げ、大会記録となる3分52秒757で優勝した。

2023アジア競技大会トラック男子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

橋本英也のコメント
「勝ててよかったです、最高です。チームメイトそれぞれがベストのパフォーマンスを出すことができて、本当によかったです。オリンピックを目指す立場では、アジア大会を勝つのは当然というところで、取りこぼさずにしっかり勝ち切れました。パリオリンピックを目指せる環境を作ってもらえるのは、みなさんのお陰。来年のオリンピック、その先の自転車界のためにも、これからも頑張って行きます」

【女子チームパシュート(1-2決定戦)】4km(250mx16周)

ラップごとに一進一退の攻防となる中、レース後半には中国優勢の展開で迎えた最終ラップで見事な逆転劇を演じた日本が、大会記録を更新する4分21秒224で優勝した。

2023アジア競技大会トラック女子チームパシュートで日本チームが優勝 ©日本自転車競技連盟

梶原悠未のコメント
「勝ててよかったです、ホッとしました。才能のある、高いモチベーションを持った若い選手が入って来てくれて、日本代表全体のレベルを上げることができたので勝つことができたと思います。この勢いで、パリオリンピックに向けてみんなで頑張っていきたいと思います。オムニアムでも、金メダル獲得に向けて頑張ります」

内野艶和のコメント
「今日は、接戦でしたが勝てて本当によかったです。この後、マディソンも控えていますので、また勝てるように頑張ります」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)