フランスの景観も大自然の猛威も変わることはない
あれから110年が経過するが、ピレネーやアルプスの景観、町の作りはほぼ同じだ。沿道に陣取って待つ観衆はスマホなどの最新機器をいじりながら思い思いに時間を過ごし、最新鋭のマシンに乗った選手たちが突き進んでいくのだが、基本的には110年前と変わらない人々の営みが続けられている。古い石造りの家があり、ヒツジ飼いがいて、カウベルの音が涼しげな風に乗って耳に届いてくる。
そして大自然の驚異は太古から変わらない。好天になれば灼熱で、十分な水分や食料がないと倒れてしまっても不思議ではない。天気が崩れれば真夏でもヒョウが降り、防寒具を持たないと遭難してしまうかもしれない。やはりこの場所はとんでもない秘境なのである。
まるで絵ハガキのような景色の中を走っていく。ツール・ド・フランスを初めて取材したときは何回もクルマを駐めて写真を撮りまくったが、もう美しい景色に飽きてしまって…。そんなフランス。ぜひ一度。
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