ウワサのEMS筋トレマシンには、くびれを作る裏技もある

引き締まったウエストを手に入れたい。気になるところをシェイプしたい。でも運動を続けるのは大変。そんな人にオススメしたいのが、シックスパッドで脚光を浴びたEMSマシン。テレビを見ながら、家事をしながら、くつろぎ気分で気になるところに5000ヘルツのEMS電流を流すことで、筋肉があたかも運動したように刺激され、継続的に使うことで理想のボディラインに。

筋肉運動は継続が大事。小型軽量化、充電池採用なのでいつでも、どこでも、ながら運動できる

実験は失敗だったけど成功だった!?

コラムの始めに書いておくと、今回の実験は想定した結果とは正反対にふれてしまいました。サイクリングで上りに強くなるために脚の大腿四頭筋やハムストリングス、お尻の大殿筋などを鍛えようと、2カ月半にわたってEMSマシンを長期使用をしたのですが、結果的には筋力アップにならず。ただし、内臓脂肪がダウンするという結末にいたったのでした。

今回のEMS実験前に思い描いた見出しは、「楽して筋肉増強」でしたが、体組成計による厳密な計測の結果、上記見出しに変更。その一部始終を隠すことなくご紹介するにいたるという経緯なのです。

実証実験に使用した機器は、五輪代表のメダル候補やメジャーリーグの日本人投手らに愛用されている伊藤超短波のEMS製品。具体的にはSTYLIFT(スタイリフト)という家庭用ESMマシンだ。ESMはElectric Muscul Stimulationの略で、電流刺激により自分の意志とは無関係に筋肉を伸縮させる運動方法だ。

STYLIFTはトップレベルのスポーツ選手にとって魔法のようなアイテムだ。例えば、自転車ロード選手が足首を骨折してしまったとか、陸上長距離ランナーが中足骨痛で足を着地するだけでも痛みが走るなどの瀬戸際に追い込まれた際の救世主。

高度な機能を持つが使用方法はだれでも分かるように簡単な画面表示から選択していける。まずは3つのコースから1つを選ぶ
次に部位を選択する
パッドを貼る位置が表示される。数字をアップダウンボタンで変えていけば電気の強さをコントロールできる

ケガや入院で練習できないときの筋力ダウンを防げる

五輪を目指すようなアスリートであっても、患部が治癒するまではローラー台にも乗れないし、ジョギングすらできない。上半身の筋トレはできるかも知れないが、ランやライドに重要な脚全体の筋量が確実に落ちてしまう。数カ月後にトレーニングができるようになって、まずは筋肉量アップのリハビリから始めなければいけない。

そんなときに有用なのがこのSTYLIFTだ。痛めた足に負荷をかけなくても、イスに座っていても大腿四頭筋やハムストリングスの筋トレができるからなのだ。実際にこんな使用方法をするトップアスリートは多いのだという。

また、病院に入院すると筋肉が落ちてしまうケースでも有効。入院してなにもしない人は6週間で筋肉量が35%減ってしまうというからだ。高齢者で寝たきりになってしまった人もEMSを使うことで筋肉量が保たれることが医療機関の研究で分かっている。

身体がケガをしていないときでもピンポイントの補助的筋トレで運動パフォーマンスを高めることもできる。STYLIFTはトップアスリートにとって非常に有効なトレーニング機材でもあり、一般の人にも有効な携帯型フィットネス機材なのである。

伊藤超短波の体組成計で使用前と使用後をチェック

もともとEMSは1972年のミュンヘン五輪のときに当時のソ連選手が筋力増強で用いて優秀な成績を修めたことで注目された。その後は無重力の宇宙での筋トレ方法となり、トップアスリートのトレーナーが選手のコンディショニング目的に応用。最近は一般のシェイプアップ、筋肉増強、筋力維持、健康管理の手段となった。

見た目は低周波治療器と似ているが、低周波治療器は1〜1200Hzという低周波帯で知覚神経に働きかけて痛み止めなどの治療目的で使用する。一方のEMSは1200〜1万5000Hzの中周波帯で運動神経に働きかけて筋肉運動のために使用する。電気刺激特有のピリピリとした刺激感が少ないのもEMSの特徴。それでも初めて使うと、自分の意志に関係なく、筋肉が動くことにちょっとビックリするかも。

一般の人が活用するとフィットネス効果が期待できる

このSTYLIFTはさまざまなスポーツのトップアスリートのために開発されたものなのだが、フィットネスを目指す一般の人にもうってつけの家庭用マシンだ。ソファに寝っ転がりながらテレビを見ているときに、気になる部位にパッドを貼るだけ。エステでも駆使されている電気刺激をオンにすればシェイプアップの効果が発揮できる。

ガチガチ肩やパンパンふくらはぎ、重い腰、バテバレ足裏の改善にもなるし、ほっこりおなかをシェイプすることも。シンプルな液晶部から3つのモードを選択し、画面のイラスト解説通りにパッドを押し当ててオンにすればいいという。

体組成計の検査表。右が使用前、左が使用後。体重1.1kg減、骨格筋量0.7kg減、腹囲7cm減、内臓脂肪レベルがゼロになった

今回行った2カ月半の実験では、サイクリングを趣味とする女性にSTYLIFTを使ってもらい、ペダリングに必要な脚部分の筋肉群強化を目指した。筋トレ効果は上々で、STYLIFTを使用した翌日は筋肉疲労でまったく上りで踏めず。こうして実験を継続し、使用前と使用後で体組成計をチェック。

で、正直な計測結果は筋量わずかにダウン、体脂肪ダウンという美容効果だけが発揮された。しかも内臓脂肪は0mm。STYLIFTと通常のサイクリング練習を併用した末の結果ではあるが、結論としては「筋肉量が増えにくい女性だけにフィットネス効果はてきめん」という落としどころに。

●STYLIFT(スタイリフト)
14万8000円(税別)