GoToサイクリング…実質1000円で伊豆半島を楽しんでみた

宿泊料が最大35％引きになるGoToトラベルキャンペーンと、それにともなって宿泊先でもらえる地域共通クーポンを使って超格安サイクリング。自転車愛好家向きのドミトリー式ホテルもGoTo対象で、近くのサイクルカフェでクーポンも使える。力量に応じたコースを選んで1泊2日でオトク感を満喫。今回は静岡県の温泉街・伊豆長岡をベースに駿河湾に面した海岸沿いを走ってきた。

サイクリングに特化したホテルだからZwiftも無料

自転車旅を豊かにするホテルとして、自転車愛好家に人気の高い宿泊施設「コナステイ伊豆長岡」に宿泊し、ここを拠点として伊豆半島をダイナミックに走ってみよう。自転車ロードレースの元トップ選手、平塚吉光さんがここにホテルマンとして勤務し、週末には初級者向けサイクリングツアーなどを実施している。そしてもちろんGoToトラベルが適用されるホテルでもある。

GoToトラベルは宿泊予約サイトで簡単に利用できる。35％引きの価格が表示されているので、宿泊日と部屋タイプを選べば面倒な手続きなしに予約できる。たいていの予約サイトでは独自のポイントも別につく。

コナステイ伊豆長岡には無料で使えるZwiftがある。雨の初日はいきなりの室内トレーニングとなった

今回は仲間と一緒にサイクリング合宿するときにちょうどいい二段式ベッドを予約。1泊朝食つき3600円がGoTo価格で2000円ほどに。さらに宿泊日の午後3時から当日限りで使える地域クーポン1000円分がスマホで送られてくる。これを携えてホテル近くの対象店にいけば夕食やおみやげが1000円引きとなる。

予約サイトから地域共通クーポンのアクセスURLが送られてきたので、この画面を持って対象店へ。「クーポンを利用する」と押してお店にあるQRコードを読み取れば1000円引き

ということで今回は1泊朝食で実質1000円、ガソリン代と高速道路利用料で伊豆大半島サイクリングが体験できた。

初日はあいにくの雨だったが、ホテル内には無料で使えるオンライン・バーチャルサイクリングのズイフトが完備されている。ホテルは密を避けるために宿泊客数を制限していることもあり、ズイフトを利用する人はほかになく、利用し放題だった。室内練習は運動負荷が高いのでたちまち汗だくに。温泉でさっぱりし、お腹を空かせて近隣のレストランへ。サイクリングをしたあとはなにを食べても飲んでもおいしい。これが1泊サイクリングのいいところだ。

翌日は快晴に恵まれた。伊豆長岡は初級者なら平たんの狩野川（かのがわ）沿い、上級者なら峠まで足を伸ばせばいい。自分のレベルに応じてコース選びできるのが魅力だ。サイクリングに特化したホテルだけにスタッフに聞けばベストなコースを教えてくれるので頼もしい。

コナステイ伊豆長岡の人気朝食ビュフェはコロナ禍により個別包装で対応。人気のクラムチャウダやスープはおかわりできる

で、初級でも上級でもないボクは伊豆半島の北西部にある肩の部分、伊豆の国市から大瀬崎までの海岸線を走った。多少の起伏があるものの軽快に飛ばせ、交通量も少ない。この日は雲があって、駿河湾越しの富士山は望めなかったが、たいていはそのダイナミックな景観が楽しめるはずだ。

コナステイではeバイクやクロスバイクのレンタルとサイクリングツアーがセットになった宿泊プランもあり、これもGoToの35％引き価格が適用されている。

沼津港で海産物をいただく。1品でも席と火床を用意してくれるのでサイクリング途中でもいい

自転車旅を豊かにするホテルは安価な合宿所タイプから専用客室まで

コナステイ伊豆長岡を紹介した記事はこちら。

参加無料で豪華賞品が当たるイベントも

コロナ時代の地域観光支援策として、自転車イベントも非常にオトクに進化した。単日開催イベントは密になるため、設定された期間内に好きな日程でコースを走ろうと企画された「サイクルボール」が話題となっている。琵琶湖、淡路島、霞ヶ浦、富士山、浜名湖、伊豆半島、福島の国内7大一周コースをすべて走破すると地元特産物や協賛会社のグッズがもらえる。全達成が無理でも、各コースの特産物が当たる「地域コンプリート賞」の抽選に応募できる。

無料でダウンロードできるアプリを起動させて走ることで完走を証明する。参加費は無料。観光地を訪れてほしいという各地自治体や団体などが同企画に協賛している。新しいサイクリングのやり方、観光の楽しみ方なのだ。