いつかツール・ド・フランスを現地観戦したい。対ユーロ為替相場がここのところ、日本人旅行者としては好転して、安く行けるチャンスだ。ただし現地へのアクセスやホテル確保には経験値が必要。そこで30年近くそんなことばかりしているボクが実際の動き方などをアドバイス。
ツール・ド・フランスの観戦スタイルは大別して3つある。レンタカー&徒歩。電車&徒歩。そして自転車だ。ツール・ド・フランスのスタートやゴールは駅近くに設定されるとは限らないので、クルマや電車でその町までアプローチしても肝心の観戦ポイントまでは徒歩あるいはサイクリングとなる。交通規制は数時間前から、山岳区間になると前日から行われるので、レンタカーの場合はそれまでにコース脇に陣取るか、規制地点までクルマで近づいてそこから先は徒歩か自転車でコースまで移動するというのが基本だ。
自転車利用は体力が必要だが、ベストな観戦スタイルではある。クルマの渋滞に巻き込まれることなく、観戦ポイントやその夜のホテルまでたどり着くことができる。体力には自信がなくてレンタカーを借りる資金的余裕があるなら、交通規制が始まる前に沿道に乗り込んで、思い思いの時間を過ごしながら選手たちがやってくるのを待つのもいい。これはバカンスを利用した現地の人たちに多い観戦スタイルだ。
こうした移動手段の問題はそれぞれの体力や資金に応じて選択すればいいが、観戦のポイントとなるのは宿の確保だ。欧州はクルマ社会だけに郊外の駐車場つきホテルは満室でも、駅前のホテルは意外なほど空いているケースが多い。そこは経験がものを言うのだが、近年は国際的なホテル予約サイトがそれを補ってくれる。まさにピンポイントで宿を探すことができ、しかも最安値で確保できるので利用価値は極めて高い。
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