世界最高峰レストラン1000軒が明らかに…2年連続でギー・サヴォワがトップ

世界で出版される550のグルメガイドやレビューの結果を総合評価し、世界のレストラン上位ランキング1000を決める「ラ・リスト=La Liste」。その3回目の結果が「ラ・リスト2018」として2017年12月4日、フランス・パリの大統領官邸(エリゼ宮)でエマニュエル・マクロン大統領が臨席する中で発表された。

エリゼ宮でエマニュエル・マクロン大統領を囲む世界の一流シェフ

レセプションには「ラ・リスト」創始者で、フランス観光開発機構理事のフィリップ・フォールの周囲にラ・リスト2018に選ばれた世界中のレストランから40人のシェフが集まった。1位に輝いたのは2016年に引き続き、パリの国立造幣局モネ・ド・パリの中に店を構える「ギー・サヴォワ=Guy Savoy」で、スコア100点満点中99.75点を獲得。次点は99.50点で、東京(日本)の「銀座久兵衛」、ニューヨーク(米国)の「ル・ベルナルダン=Le Bernardin」がランクイン。

第3位はパリの「アラン・デュカス、プラザ・アテネ=Alain Ducasse au Plaza Athénée」、クリシエ(スイス)の「レストラン・ド・ロテル・ド・ヴィル=Restaurant de l’Hôtel de Ville」、ニューヨークの「イレブンマディソンパーク=Eleven Madison Park 」でそれぞれ99.25点。

トップ1000レストランを網羅した無料アプリも12月5日に公開された。10カ国のランクインレストランを直接予約できたり、地元の人々が選んだ1万5000店のオススメレストランが検索できる。Apple StoreほかAIR FRANCEのアプリから入手できる。

トップ10のレストランランキング

●ラ・リスト2018年版の傾向
1000軒のうち日本のレストランが134軒ランクインし、国別では第1回ラ・リスト2016から日本がトップを堅持。美食大国であることを証明。
フランスは118軒がランクインし、世界の食において依然強い存在感を示す。
中国は香港、台湾、マカオを合わせた計123軒がランクイン。88軒の米国とともに美食大国の仲間入り。
ヨーロッパ諸国はスペイン(67軒)、イタリア(55軒)、ドイツ(52軒)、英国(39軒)と美食のエリート国家が並ぶ。スイスは狭い国土ながら38軒がランクインした。

ラ・リストの日本語サイト
http://www.laliste.com/ja/

日本の一等地・銀座は駐輪場が穴場。安価で利用価値大

日本随一の繁華街として世界中の高級ブランドが軒を連ねる東京都中央区銀座。時間貸し駐車場は目玉が飛び出るほど高額で、たいていは公共交通機関で訪問する。でも奥の手がある。自転車利用だ。大規模商業施設には最新の駐輪場が設営されていて、安価で快適。そしてその存在はあまり知られていないので利用者はほとんどいない。

ギンザシックスにある駐輪場は道路から直接入場できる

2017年4月に開業した銀座エリア最大の商業施設「ギンザシックス」。開店と同時に買い物客が殺到し、フロアやエスカレーターは大混雑だ。そんななか、唯一ガラガラなのが駐輪場である。収容力104台。極太タイヤのファットバイクは物理的に収容できないが、たいていのスポーツバイクなら受け入れてくれる。最初の2時間無料、以後8時間ごと100円。ICカードによる管理で、登録料が1000円かかる。「初回登録時に身分証明書と自転車を持ってきてください」とのことで、これは機械式駐輪場に無難に収容できるかを確認するためだ。

いちど登録してしまえば10時間駐輪してわずか100円だから、地下鉄の運賃よりも安上がりだ。ちなみに「ギンザシックス」の自動車の駐車料金は30分300円で、お買い上げ金額3000円以上で1時間無料などのサービスが受けられる。

銀座三越の地下1階にある駐輪場

じつはギンザシックスにはもうひとつ、中央区立自転車駐輪場がある。中央区のホームページで「駐輪場」を検索するとギンザシックスと同じ住所がヒットするからだ。区内在住者、あるいは区外在住でも中央区内に通勤・通学している人で詳細規定をクリアする人なら定期利用ができる。区民は1カ月で一般1500円、学生1000円と安価だ。

さらに中央区では、東京駅周辺の放置自転車対策として駅周辺の歩道上11カ所に民設民営の時間制駐輪場を整備している。このうち5カ所が銀座1丁目にあって、最初の1時間無料・その後6あるいは8時間ごとに100円という安価な料金を設定している。

銀座三越にも最新の駐輪場が設営されていて、こちらは登録料なしで2時間無料、4時間ごと100円。エレベーターで地下1階の駐輪場まで降りる必要があるので、道路からそのまま預けられるギンザシックスのほうが場合によってはいい。

銀座三越の駐輪場。案内をよく読んで利用しよう

銀座6丁目の数寄屋橋近くには三井のリパーク「チャリパ銀座6丁目」という民間駐輪場もあるというので現地に行ったみたが、残念ながらモーターサイクル用だった。自転車用は廃止されてしまったようだ。同社ホームページによると時間貸し自転車駐輪場はアフファルトにサイクルロックと呼ばれる金属のハーフパイプが設置され、そこの車輪を入れてロックする。車のコインパーキングと同じ使い方で、精算機で料金を支払えばいいので24時間利用できる。

銀座5丁目、数寄屋橋交差点近くにオープンした「東急プラザ銀座」にも地下3階に駐輪場がある。料金は2時間まで無料。以後2時間ごとに100円。さらに東銀座にある歌舞伎座には、一時利用なら無料の駐輪場も。管理者の任意により一般来街者に提供しているスペースで、利用規則を理解して、長時間駐輪しないなどルールを守って使用してくださいとある。

駐輪場というのはもはや一大産業だ。平置きタイプもあるが、駅や商業施設では機械式駐輪場が高額な設備費を投資して設置される。収容効率が高く土地を有効活用できること、管理人などの人件費が削除できること、盗難やいたずらの心配がなく、出し入れも簡単なことから今後の普及率は高まる傾向にある。

歌舞伎町の裏にある無料の駐輪場

ということで銀ブラするならスポーツバイクで訪れるのも一案なり。

●ビルが新しいほど駐輪施設がリッパに…渋谷駅ちか駐輪事情

女優の大友花恋が通学用電動アシスト自転車に乗る新CMに登場

テレビドラマ『恋仲』、映画『君の膵臓をたべたい』に出演して女優として活躍中の大友花恋が、ブリヂストンサイクルの新コマーシャル、「通学自転車 初めて乗るなら両輪駆動篇」に起用された。放映期間は2018年1月4日~3月25日、全国エリアで放送。

通学用電動アシスト自転車市場を広げようと、2018年から展開する新たなテレビコマーシャル。今回のテレビコマーシャルでは、両輪駆動の電動アシストシステム「デュアルドライブ」を搭載した通学電動アシスト自転車モデル「アルベルトe」「カジュナe」「ステップクルーズe」が登場し、イメージキャラクターの大友が電動アシスト自転車による快適な通学シーンを訴求する。

利便性の高さや消費者の健康志向の高まりから、電動アシスト自転車の市場は年々伸長している。中高生の通学向け自転車市場でも、電動アシスト自転車の比率は年々増加傾向に。同社の調査では、電動アシスト自転車を「利用してみたい」と答えている学生は全体の42.5%に達した。

中高生の自転車通学には「利用頻度が高い」「雨天での利用がある」「移動距離が長い」といった特徴があり、通学自転車の使用環境は一般利用よりも過酷。そうした過酷な環境に耐えうる「トラブルレスな自転車」が中高生の通学利用に求められている。ニーズの一つである「トラブルレス」に対しては同社独自のデュアルドライブ(=両輪駆動)の電動アシストシステムを搭載した電動アシスト自転車を提案。ブリヂストンサイクルは、「これからも通学向け電動アシスト自転車市場の創造をけん引していきます」と意気込む。

ブリヂストンサイクル
http://www.bscycle.co.jp

地図を見ながら制限時間内にどれだけ回れるかを競う自転車ロゲイニング大会

その地域の名所が記された地図を見ながら制限時間内にどれだけ回れるかを競う自転車ロゲイニング大会、「ひのはらいど2017秋」が11月26日に東京都檜原村で開催され、14チーム・38人が参加。シクロツーリズム(自転車観光)による地域活性化を目指すイベントだ。

ロゲイニングとは地図を使って随所に設置されたチェックポイントを制限時間内に回る屋外競技だ。オリエンテーリングと似ているが、ポイント数が多いのですべてを回る必要がなく、回る順番も決められていないのが特徴。難易度によって得点が設定され、より高得点を獲得したチームが勝ちとなる。参加は2〜3人が1チームを組み、常に一緒に走ることが求められる。ポイントでは地図とともに配布された写真見本帳のとおりのアングルとポーズで撮影。それがポイント通過の証明となる。

今回の大会で設定されたチェックポイントは29。「東京で一番高い道路の標識」がある風張峠の100点を最高に、攻略が難しいほど高得点が設定される。また村内の食事処で着席してランチを取ると50点がもらえる。制限時間は5時間で、どれだけ効率よくポイントを回っていくかが勝敗のカギ。制限時間を超えると1分につき減点20。5分遅れれば風張峠を制した100点が消える。交通ルールも順守で、「村内には信号が5つもあるので、赤信号で停車することを想定して余裕をもってゴールを目指したほうがいい」と事前に主催者側からアドバイスがあった。

順位にこだわらず楽しく走れればいいというチームもいる。それでも「チェックポイントの石仏が小さすぎて見つからず、村の人に声をかけて教えてもらった」などと、通常では味わえない旅情も満喫。「檜原村の見どころはこんなに多いんだと初めて知った」という参加者もいた。

成績発表と表彰式のあとには、将棋の感想戦のように優勝チームが戦略と成果をコメントした。「最高得点の風張峠をねらうと脚力を消耗してしまうのでそこは捨てて、中程度の得点を集めたました。50点もらえる食事はすぐに出てくるラーメン屋にしました。3人の足並みがそろっていたのが優勝の要因です」と語った。

「若い人たちが考えたイベント。たくさんのサイクリストが檜原村の魅力を知ってくれたらうれしいです」と同村観光協会の幡野庄一会長。大会は春と秋に定期開催され、次回は来春。詳細はホームページで。http://hinoharide.tokyo

ツール・ド・フランスの1区間を走るエタップ・デュ・ツール…日本からの挑戦者募集開始

世界中の著名人やプロ選手を含む実力派サイクリストがツール・ド・フランスの1ステージに挑む人気イベント「エタップ・デュ・ツール」。日本からの参加者を現地に送り込む公式ツアーが国際興業から発売され、その参加者募集が始まった。大会は2018年7月8日。ツアーは同6日から14日までの日程。

2018年の舞台はジョワイヨ・デザルプ(アルプスの宝石)と呼ばれるアヌシーから、まさに「ここがリゾート地」と断言したくなるほどの美しい町ル・グランボルナンにゴールする。国際興業では参戦ツアーを催行する日本で唯一の旅行会社としてこれまで21回参戦ツアーを実施。チャレンジ後はホンモノのツール・ド・フランスを現地で観戦する。

エタップ・デュ・ツールはツール・ド・フランスの1区間を走る1万5000人参加の一般大会で、27回目の開催となる。7月8日に開催される第27回エタップ・デュ・ツールは、同17日に開催されるツール・ド・フランス第10ステージとまったく同じものが採用された。43km地点を頂点とする標高1477mのラクロワフリ峠、距離6kmながら平均勾配11.2%の難度があるプラトーデグリエールの坂、ロンム峠を走り、最後に標高1618mのコロンビエール峠が待ち構える。大会最初の山岳ステージで、マイヨジョーヌの行方も左右する注目の1日。アヌシーとル・グランボルナンは2013年の第100回大会にも訪問した町で、長い夏休みをのんびり過ごすバカンスの象徴でもあるエリア。

●国際興業のエタップ・デュ・ツール参戦&ツール・ド・フランス観戦ツアー
http://www2.kokusaikogyo.co.jp/travel/letapedutour/



【アスリートオブザイヤー】2017年の最優秀選手は? 体操の白井健三が唯一ノミネート

AIPS・国際スポーツプレス協会に所属する世界各国のスポーツ記者が選出するアスリートオブザイヤー。2017年12月末に今季の最優秀選手が発表される。同賞は男子、女子、チーム、大会の4部門でその年に最も活躍したスポーツ選手やチーム、大会を所属記者の投票によって選出する。

2016年の投票は同協会に所属する110カ国、382人のスポーツ担当記者が行った。男子は陸上競技のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が史上最多となる6度目の受賞。女子はリオ五輪の体操競技で4つの金メダルを獲得したシモーネ・バイルス(米国)で初めて受賞した。

陸上100m、200m、4×100mリレーの3冠を北京、ロンドン、リオ五輪の3大会連続で達成。金メダル合計9個を持つボルトはこれで2年連続6度目の受賞となる。得票数は1149で全体票の33.42%を占めた。

2位は五輪金メダル23個を持つ競泳のマイケル・フェルプス(米国)で得票490、14.25%。3位はサッカーのクリスティアーノ・ロナルド(ポルトガル)で同387、11.26%。以下テニスのアンディ・マレー(英国)、F1のニコ・ロズベルグ(ドイツ)、サッカーのリオネル・メッシ(アルゼンチン)、バスケットボールのジェームス・レブロン(米国)、テニスのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、陸上競技のモハメド・ファラー(英国)、テニスのフアン・デルポトロ(アルゼンチン)と続いた。

女子は19歳のバイルスが得票数524、15.24%で1位。2位は競泳のカチンカ・ホッスー(ハンガリー)で472、13.73%。3位はテニスのセレーナ・ウィリアムズ(米国)で361、10.5%。

アスリートオブザイヤーは世界各国のスポーツ記者が選出するもので、国際的な視点で評価されるため、日本国内の報道の比重と差異があることがうかがえる。ノミネートされた選手は日本ではあまり報じられないボート、バイアスロンやクロスカントリースキーの第一人者もいる。

日本勢は2014年、バドミントン男子チームがノミネートされた。同年5月にインドで開催されたバドミントン国別対抗戦のトマス杯で日本が優勝したことが国際的に高く評価されたのだ。2013年はレスリング女子の伊調馨、2016年は体操の内村航平が名を連ねた。上位に食い込むことはできなかったが、世界のスポーツ記者に認められた存在であることを証明した。

2017年のアスリートオブザイヤーは現在投票中で、12月末に発表される。日本勢は体操の白井健三がノミネートされている。