eバイク版ジロ・デ・イタリアに投入されるピナレロの電動自転車ニトロに注目

イタリアのピナレロ社は、2018ジロ・デ・イタリアで併催されるeロードバイクを使った18区間のステージレース「ジロE」に、ピナレロ社が2018年初頭より欧州で販売を始めたeロードバイク「NYTRO=ニトロ」が使用されると発表した。

ピナレロの電動バイク、ニトロ

近年のツール・ド・フランスで連勝を重ねる正真正銘のロードブランドだが、欧州でのeバイク人気に後押しされて、本格的eロードバイクを作ってしまった。ニトロは極太のカーボン製ダウンチューブにモーターユニットとバッテリーを内蔵したモデル。さすがに重量は増すが、外観はディスクブレーキ仕様のロードバイクとあまり変わらない。

大型バッテリーを搭載した実用車と比べるとモーター駆動時間は落ちるようだが、ここ一発の勝負どころでスイッチオンすれば電動パワーでアタックすることが可能。そのスポーティなシルエットが実現したからこそ、ジロ・デ・イタリア姉妹レースとしてコースで出場選手がバトルするシーンが実現したといっても過言ではない。

ただし日本での販売は道路交通法などの制限で特殊な事情があるので発売時期などは未定。

ピナレロのEバイクで走るモスコンとEカーで追走するフィジケラ

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青山学院大山岳部がヒマラヤの人類前人未踏峰「ホワイトウェーブ」挑戦

青山学院大体育会山岳部がヒマラヤにある未踏峰「ホワイトウェーブ」に挑戦する。ネパール東部カンチェンジュンガ山群にあって、標高は6960m。登頂に挑む時期は2018年9月中旬から10月末までの約50日間。登頂予定日は10月10日から15日までの期間を想定している。2013年にニュージーランド隊の3隊員が同峰を目指したが、6300m付近で1人が滑落して負傷。ヘリ救助後に撤退していて、いまだに登頂成功者はいないという。

2013年に未踏峰アウトライアー初登頂に成功。ようやくヒマラヤの未踏の頂に青山学院山岳部の部旗がひるがえった

同部の部員数は13人。ボルダリング日本代表の中村真緒(総合文化政策学部1年)も所属する。今回のホワイトウェーブを目指すメンバーは5人。登攀隊長が田口純也(4年)、隊員は杉本俊太(3年)、池田昂史(4年)、松原峻彦(1年)。隊長は村上正幸(山岳部監督)。

2013年には同じヒマラヤの未踏峰アウトライアー(標高7034m)初登頂に成功。2015年には、このアウトライアー登山隊に参加して6000mの高度を経験した真下孝典が、6大学からの6人による日本山岳会学生部隊の隊長としてジャネII峰(6318m)に初登頂した。近年は箱根駅伝で4連覇中の陸上長距離部などとともに学内で最優秀選手、優秀団体表彰を受けるなどその活動は評価されている。

「ヒマラヤに未踏峰が、未知の部分がある限り私たちもそこに強い憧れを持ちます」と同部。
「今回私たちが目指すのは、カンチェンジュンガから西に約8km、アウトライアーから南に約15kmに位置し、カンチェンジュンガ山域のカンチェンジュンガ氷河支流ラムタン氷河の上流に位置するAnidesha山群の未踏峰、『White wave』6960mです。このピークは情報が少なく、山容からしても決して安易に取りついてよい山ではありません。しかし、我々が全力を尽くして当たるに足る山です」

アウトライアー初登頂から5年後になる2018年。モンスーン期を外した日程、さらに登山経験を積みつつ、調査・学習を続けて準備に万端を期すよう計画的に活動しているという。

挑戦に必要な経費は登山料や渡航費など971万8117円と試算。隊員の自己負担はもちろん、大学やOB会、一般からの寄付金を募ってこれに充てたいという。

約2カ月の遠征期間中は、パソコン、衛星モデム、太陽光発電機器を持ち込んで衛星通信によるブログの更新、GPSによる隊の現在地共有などITを駆使してできる限りのリアルタイム共有をしていく準備を進めているという。

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シャープなデザイン、身体と一体感のある細身フィット…イグナイトシリーズ

自転車ウエアメーカーのパールイズミは、2018年春夏新商品として「イグナイトジャージ」、「イグナイトビブパンツ」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売。

「イグナイトジャージ」は長めのソデ丈と細身のシルエットとアーバンテイストなプリントデザインが魅力のジャージ。ストレッチ性と吸汗速乾性に優れた素材を採用し、バタつきも少なくすっきりと身体にフィットする。バックポケットの再帰反射が夜間の視認性も確保している。1万1800円(税別)。

イグナイトジャージ(プリズム)

イグナイトジャージ背面(プリズム)

イグナイトジャージ(モノクリスタル)

イグナイトジャージ(ホログラフィー)

「イグナイトビブパンツ」はイグナイトジャージと合わせてコーディネートできる。パッドはソフトな肌触りと最適なクッション性でお尻を守るハイエンドパッド「3D-ネオプラス」を採用。ビブは軽量薄手メッシュを採用して着用感も少なく、吸汗速乾性にも優れている。スソ口には柔らかくフィットする滑り止め素材「ラッセルテープ」を使用している。1万4800円(税別)。

イグナイトビブパンツ(プリズム)

イグナイトビブパンツ背面(プリズム)

締め付け感が少ないパンツのスソ部分

イグナイトビブパンツ(モノクリスタル)

イグナイトビブパンツ(ホログラフィー)

●パールイズミのホームページ

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ペリョ・ビルバオがツアー・オブ・アルプス第1S優勝…フルームは5位

山岳ばかりが連続する5日間のステージレース、ツアー・オブ・アルプスが4月16日にイタリア北部で開幕。2つの難所が待ち構えた距離134.6kmの第1ステージはアスタナのペリョ・ビルバオ(スペイン)が最後の上り坂で先頭集団に加わり、残り3km地点からのダウンヒルで独走を成功させて優勝。総合成績でも首位に立った。

ペリョ・ビルバオがツアー・オブ・アルプス第1ステージを制した © Roberto Bettini/BettiniPhoto

スタート直後から9選手が抜け出して第1集団を形成したが、後続のメイン集団は周到にペースをコントロールして射程距離内で追走。終盤になると15人の先頭集団が形成されたが、アスタナチームはビルバオを含めて5選手が加わる。最後の上り坂で複数のアタックがあったが、それに食らいついたビルバオが峠を越えてからの下り坂でアタック。チームメートが抑え役となったことでゴールまで逃げ切った。

「ちょうど1年前、アスタナチームのミケーレ・スカルポーニが第1ステージで優勝してリーダージャージを獲得している」
ビルバオはゴール後に、2017年4月22日の練習中に交通事故死した元チームメートのことを振り返っている。
「彼のことはボクたちチーム全員の胸の中にあって、この日の栄冠をすべて捧げたい。ボクにとってもチームにとってもきょうの勝利は特別なんだ」

ジロ・デ・イタリアの調整レースとして参加しているスカイのクリストファー・フルーム(英国)もまずまずの走りを見せ、10秒遅れの区間5位でゴールしている。

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