中根英登がリグーリアで開催されるジロ・デル・アッペニーノに出場

イタリア中部リグーリア州の港街ジェノバ近郊でワンデーレースの「ジロ・デル・アッペニーノ」が4月22日(日)に開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは過去2回の優勝経験をもち、コースとの相性がいいダミアーノ・クネゴをキャプテンとして参戦。中根英登がこれに加わる。

ジロ・デル・アッペニーノに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニのメンバー

2018年で79回目の開催を迎えた伝統あるワンデーレースで、コースには700m級の登坂区間がいくつも組み込まれている。特に後半に登場する登坂区間パッサ・デッラ・ボッチェッタ(距離8.2km/獲得標高637m/最大勾配19%)が勝負どころとなっている。

NIPPO・ヴィーニファンティーニは多くのメンバーが山岳超級ステージレース「ツアー・オブ・アルプス」から中1日にでの参戦となる。優勝経験をもつクネゴやクライマーのイバン・サンタロミータ、オールラウンダーのマルコ・カノラがチームの軸となり、優勝をねらう。

日本人選手は唯一クライマーの中根英登が参戦。ツアー・オブ・アルプスではコンディションのよさをみせ、チームワークに大きく貢献した中根。連戦となるが、しっかりと休息をとって当日はベストを尽くして戦いたいという。

中根英登

中根英登のコメント
毎日2000m超えの厳しい山岳ステージレースからの連戦となるが、限られた時間でしっかり回復して、アッペニーノでもいい状態で臨みたい。いい感覚で走れたツアー・オブ・アルプスの第1、2ステージのようにチームに貢献する走りができるよう頑張ります。

マリオ・マンゾーニ監督

マリオ・マンゾーニ監督のコメント
厳しいサバイバルレースになると予想している。ベストを尽くして戦っているツアー・オブ・アルプスからの連戦となるが、選手たちはできるかぎり回復した状態でスタートしたい。チームリーダーとなるのは、アルプスの難関ステージでパフォーマンスを発揮したクネゴとサンタロミータ、そしてこのようなコースプロフィールに強いカノラとなる。彼らを支えるのはバジョーリとザッカンティ、中根、さらにはシーズン序盤から活躍をしているティッツァ。この布陣で勝負をし、ベストのリザルトをねらいたい。



Giro dell’Appennino 2018
開催期間/2018年4月22日(日)
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー1.1
開催国/イタリア
コース/Serravalle DESIGN OUTLET – Genova 197km
ジロ・デル・アッペニーノの公式サイト
ジロ・デル・アッペニーノのフェイスブック
ジロ・デル・アッペニーノのツイッター
ジロ・デル・アッペニーノのハッシュタグ #Appennino

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想像以上に厳しい…ティボー・ピノが世界選手権ロードの激坂をコメント


ツアー・オブ・アルプスは最終日となる4月20日にオーストリア・チロル地方のインスブルックで2018世界選手権ロードコースの一部を使った第5ステージが行われ、総合優勝を果たしたグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)が「本当にタフなコースだ」と感想を語った。

ツアー・オブ・アルプス第5ステージは世界選手権コースを走った。2人目はリーダージャージを着るティボー・ピノ © Luca Bettini/BettiniPhoto

山岳レースとして知られるツアー・オブ・アルプスの最終ステージは2018年9月に開催される世界選手権ロードの舞台だった。この日は距離23.9kmのショートラップを3周した。世界選手権ロードでは全カテゴリーがクーフシュタインをスタートして90.6kmを走ってインスブルックのショートラップに突入する。ジュニア男子は2周、U23は4周、エリート女子は3周してゴールとなる。エリート男子はショートラップを6周したのちに、このショートラップを含む距離31.0kmのロングラップを1周する。このロングラップに勾配値28%のグラマルトボーデンが待ち構えている。

世界選手権ロードの周回コース部分。ジュニア男子はショートラップ2周、U23は4周、女子は3周、エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する

世界選手権ロードコースはすでに発表されていて、ビンチェンツォ・ニーバリ(バーレーン・メリダ)を含むイタリアナショナルチームが試走しているが、この日が公式のテストレースとしては初めてとなった。ツアー・オブ・アルプスで使われたのはショートコースで、この日は3周。9月にはここを7回上ることになる。

「世界選手権のコースは想像以上に厳しかった。最初の峠を上り切るとすぐに高速ダウンヒルが待ち構える。そしてすぐに次の峠に突入するという。過酷な上りのハイスピードの下りが何度も連続する。本当にタフだ」とピノ。

この日のゴール後に、イタリアのファビオ・アルー(UAEエミレーツ)など有力選手は、ツアー・オブ・アルプスで使用されなかったロングラップの試走に出かけている。「地獄」と呼ばれるグラマルトボーデンの対策を練るためだ。

世界選手権エリート男子ロードの周回コース部分

世界選手権ロードの周回コース高低表。エリート男子はショートラップを6周し、最後にロングラップを1周する

全カテゴリーで使用するショートラップと、エリート男子のみ使用するロングラップの高低表

男子エリート・U23・ジュニア、女子エリートの全カテゴリーはクーフシュタインをスタートして90.6kmを走り、インスブルックの周回コースへ

インスブルックの周回コース。下がショートラップ、上の部分を含めたものがロングラップとなる

エリート男子が最後に走るロングラップに待ち構える勾配値28%の激坂グラマルトボーデン

世界選手権エリート男子個人タイムトライアルのコース

世界選手権エリート男子個人タイムトライアルの高低表

世界選手権男子チームタイムトライアルのコース

世界選手権男子チームタイムトライアルの高低表

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