ミゲールアンヘル・ロペスがツアー・オブ・アルプス第2ステージ優勝

アルプス山脈を舞台とする5日間のステージレース、ツアー・オブ・アルプスは4月17日、距離145.5kmの第2ステージが行われ、アスタナのミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア)が小集団のゴール勝負を制して優勝。アスタナチームは前日のペリョ・ビルバオ(スペイン)に続いて連勝を飾った。総合成績ではアンドローニのイバン・ソーサ(ベネズエラ)がビルバオに代わって首位に立った。

ツアー・オブ・アルプス第2ステージを制したミゲールアンヘル・ロペス © Luca Bettini/BettiniPhoto

この日最後の山岳、アルペ・ディ・パンペアーゴの頂上まで5km地点でアスタナ勢は先頭集団に5人を残していた。ゴールまで2.5kmになるとそのうちのひとり、ヤン・ハートが何度もアタックし、総合優勝を争う有力選手を消耗させていく。ハートは残り2kmで捕らえられたが、有力選手の動きはなく、最後のゴール勝負へ。体力を温存していたロペスがスプリント勝利を飾った。

「アルペ・ディ・パンペアーゴという伝統の山岳で勝利できて、過去の偉大なチャンピオンに近づけたことを光栄に思う」とロペス。
「チームメートの援護があって、とても過酷な山岳だったが安全に、そして体力を削ることなくクリアすることができた。ハートの動きによっていい状況となって、最後の数mまでパワーを温存することができた」

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eバイク版ジロ・デ・イタリアに投入されるピナレロの電動自転車ニトロに注目

イタリアのピナレロ社は、2018ジロ・デ・イタリアで併催されるeロードバイクを使った18区間のステージレース「ジロE」に、ピナレロ社が2018年初頭より欧州で販売を始めたeロードバイク「NYTRO=ニトロ」が使用されると発表した。

ピナレロの電動バイク、ニトロ

近年のツール・ド・フランスで連勝を重ねる正真正銘のロードブランドだが、欧州でのeバイク人気に後押しされて、本格的eロードバイクを作ってしまった。ニトロは極太のカーボン製ダウンチューブにモーターユニットとバッテリーを内蔵したモデル。さすがに重量は増すが、外観はディスクブレーキ仕様のロードバイクとあまり変わらない。

大型バッテリーを搭載した実用車と比べるとモーター駆動時間は落ちるようだが、ここ一発の勝負どころでスイッチオンすれば電動パワーでアタックすることが可能。そのスポーティなシルエットが実現したからこそ、ジロ・デ・イタリア姉妹レースとしてコースで出場選手がバトルするシーンが実現したといっても過言ではない。

ただし日本での販売は道路交通法などの制限で特殊な事情があるので発売時期などは未定。

ピナレロのEバイクで走るモスコンとEカーで追走するフィジケラ

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青山学院大山岳部がヒマラヤの人類前人未踏峰「ホワイトウェーブ」挑戦

青山学院大体育会山岳部がヒマラヤにある未踏峰「ホワイトウェーブ」に挑戦する。ネパール東部カンチェンジュンガ山群にあって、標高は6960m。登頂に挑む時期は2018年9月中旬から10月末までの約50日間。登頂予定日は10月10日から15日までの期間を想定している。2013年にニュージーランド隊の3隊員が同峰を目指したが、6300m付近で1人が滑落して負傷。ヘリ救助後に撤退していて、いまだに登頂成功者はいないという。

2013年に未踏峰アウトライアー初登頂に成功。ようやくヒマラヤの未踏の頂に青山学院山岳部の部旗がひるがえった

同部の部員数は13人。ボルダリング日本代表の中村真緒(総合文化政策学部1年)も所属する。今回のホワイトウェーブを目指すメンバーは5人。登攀隊長が田口純也(4年)、隊員は杉本俊太(3年)、池田昂史(4年)、松原峻彦(1年)。隊長は村上正幸(山岳部監督)。

2013年には同じヒマラヤの未踏峰アウトライアー(標高7034m)初登頂に成功。2015年には、このアウトライアー登山隊に参加して6000mの高度を経験した真下孝典が、6大学からの6人による日本山岳会学生部隊の隊長としてジャネII峰(6318m)に初登頂した。近年は箱根駅伝で4連覇中の陸上長距離部などとともに学内で最優秀選手、優秀団体表彰を受けるなどその活動は評価されている。

「ヒマラヤに未踏峰が、未知の部分がある限り私たちもそこに強い憧れを持ちます」と同部。
「今回私たちが目指すのは、カンチェンジュンガから西に約8km、アウトライアーから南に約15kmに位置し、カンチェンジュンガ山域のカンチェンジュンガ氷河支流ラムタン氷河の上流に位置するAnidesha山群の未踏峰、『White wave』6960mです。このピークは情報が少なく、山容からしても決して安易に取りついてよい山ではありません。しかし、我々が全力を尽くして当たるに足る山です」

アウトライアー初登頂から5年後になる2018年。モンスーン期を外した日程、さらに登山経験を積みつつ、調査・学習を続けて準備に万端を期すよう計画的に活動しているという。

挑戦に必要な経費は登山料や渡航費など971万8117円と試算。隊員の自己負担はもちろん、大学やOB会、一般からの寄付金を募ってこれに充てたいという。

約2カ月の遠征期間中は、パソコン、衛星モデム、太陽光発電機器を持ち込んで衛星通信によるブログの更新、GPSによる隊の現在地共有などITを駆使してできる限りのリアルタイム共有をしていく準備を進めているという。

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シャープなデザイン、身体と一体感のある細身フィット…イグナイトシリーズ

自転車ウエアメーカーのパールイズミは、2018年春夏新商品として「イグナイトジャージ」、「イグナイトビブパンツ」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売。

「イグナイトジャージ」は長めのソデ丈と細身のシルエットとアーバンテイストなプリントデザインが魅力のジャージ。ストレッチ性と吸汗速乾性に優れた素材を採用し、バタつきも少なくすっきりと身体にフィットする。バックポケットの再帰反射が夜間の視認性も確保している。1万1800円(税別)。

イグナイトジャージ(プリズム)

イグナイトジャージ背面(プリズム)

イグナイトジャージ(モノクリスタル)

イグナイトジャージ(ホログラフィー)

「イグナイトビブパンツ」はイグナイトジャージと合わせてコーディネートできる。パッドはソフトな肌触りと最適なクッション性でお尻を守るハイエンドパッド「3D-ネオプラス」を採用。ビブは軽量薄手メッシュを採用して着用感も少なく、吸汗速乾性にも優れている。スソ口には柔らかくフィットする滑り止め素材「ラッセルテープ」を使用している。1万4800円(税別)。

イグナイトビブパンツ(プリズム)

イグナイトビブパンツ背面(プリズム)

締め付け感が少ないパンツのスソ部分

イグナイトビブパンツ(モノクリスタル)

イグナイトビブパンツ(ホログラフィー)

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ペリョ・ビルバオがツアー・オブ・アルプス第1S優勝…フルームは5位

山岳ばかりが連続する5日間のステージレース、ツアー・オブ・アルプスが4月16日にイタリア北部で開幕。2つの難所が待ち構えた距離134.6kmの第1ステージはアスタナのペリョ・ビルバオ(スペイン)が最後の上り坂で先頭集団に加わり、残り3km地点からのダウンヒルで独走を成功させて優勝。総合成績でも首位に立った。

ペリョ・ビルバオがツアー・オブ・アルプス第1ステージを制した © Roberto Bettini/BettiniPhoto

スタート直後から9選手が抜け出して第1集団を形成したが、後続のメイン集団は周到にペースをコントロールして射程距離内で追走。終盤になると15人の先頭集団が形成されたが、アスタナチームはビルバオを含めて5選手が加わる。最後の上り坂で複数のアタックがあったが、それに食らいついたビルバオが峠を越えてからの下り坂でアタック。チームメートが抑え役となったことでゴールまで逃げ切った。

「ちょうど1年前、アスタナチームのミケーレ・スカルポーニが第1ステージで優勝してリーダージャージを獲得している」
ビルバオはゴール後に、2017年4月22日の練習中に交通事故死した元チームメートのことを振り返っている。
「彼のことはボクたちチーム全員の胸の中にあって、この日の栄冠をすべて捧げたい。ボクにとってもチームにとってもきょうの勝利は特別なんだ」

ジロ・デ・イタリアの調整レースとして参加しているスカイのクリストファー・フルーム(英国)もまずまずの走りを見せ、10秒遅れの区間5位でゴールしている。

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6日間の超級ステージレースに内間康平、吉田隼人、西村大輝が出走

2018年で4回目の開催を迎えた6日間のステージレース「ツアー・オブ・クロアチア」が、4月17日(火)から22日(日)まで開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニから内間康平、吉田隼人、西村大輝の日本人3選手が出走する。美しい自然に恵まれたクロアチア全土を巡るヨーロッパツアー超級のステージレースだ。

ツアー・オブ・クロアチアに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのメンバー

さまざまなタイプのステージで構成されるのが特徴で、6日間の走行距離は1075km。同時期に開催される山岳ステージレース「ツアー・オブ・アルプス」とともに、ジロ・デ・イタリアの前哨戦とされる非常にレベルの高い大会で、UCIプロチームは3チーム参戦する。

2017年から主要なステージは変わらず、第1ステージはハンガリー国境をゆく丘陵ステージ、第2ステージは内陸から地中海沿いまで下る下り基調のステージ、第3ステージは超級山岳にフィニッシュするクイーンステージ(最難関)、第4ステージは丘陵、第5ステージは1級山岳を登り反対側から登り返してフィニッシュする山岳、第6ステージは首都ザグレブの旧市街を使った平坦ステージとなっている。

総合優勝を狙ううえで重要になるのは第3ステージで、2017年は積雪の影響により、登坂区間の中腹にフィニッシュラインが引かれたが、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニはスプリンターやオールラウンダー中心の布陣で挑むため、区間優勝に照準を絞っての参戦となる。

スプリントの展開ではエドアルド・グロスと吉田隼人をエーススプリンターとして、経験豊富なシモーネ・ポンツィとファンホセ・ロバトが彼らを牽引。逃げの展開では、内間康平と西村大輝に大きな期待がかかっている。

内間康平

内間康平のコメント
滞在しているブレシアにて、行ったトレーニングの成果を存分に発揮したい。 特に第2ステージ、第6ステージでは必ず逃げに乗ってチームに貢献し、チームや世界にアピールする走りをしていくことを目標としている。

吉田隼人

吉田隼人のコメント
ツール・ド・台湾から順調にトレーニングを積むことができ、余裕を持ってヨーロッパへの移動をすませ、イタリアにて順調にトレーニングを積むことができました。 チーム内での自分の役割をしっかり果たすべく走ります。 引き続き応援よろしくお願いします。

西村大輝

西村大輝のコメント
今回のレースは6ステージあり、初日から長距離のステージでハードなレースになると思うが、自分自身もしっかりとコンディションを作ってきているので、チームの助けができるような良い走りがしたい。

バレリオ・テバルディ監督

バレリオ・テバルディ監督のコメント
チームのクライマーたちはみな、ツアー・オブ・アルプスに参戦しているので、本大会はスプリンター中心の布陣で挑むことになる。スプリントでエースを務めるのはグロスと吉田。ロバト、ポンツィ、ダミアーノ・チーマが彼らを牽引していく役割だが、それに加え、彼ら3名は丘陵ステージなどではエースとしてチャンスを狙って欲しい。内間と西村はチームの全体的なサポートが仕事となるが、逃げにトライするなど、チーム全体でベストを尽くしてハイレベルな大会での区間優勝を狙いたい。


Tour of Croatia 2018
開催期間/2018年4月17日(火曜日)〜22日(日曜日)
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー2.HC
開催国/クロアチア

4月17日 第1ステージ Osijek › Koprivnica(227k)
4月18日 第2ステージ Karlovac › Zadar(234.5k)
4月19日 第3ステージ Trogir › PP Biokovo (Sv. Jure)(134k)
4月20日 第4ステージ Starigrad › Crikvenica(171k)
4月21日 第5ステージ Rabac › Poklon(156.5k)
4月22日 第6ステージ Samobor › Zagreb(151.5k)

ツアー・オブ・クロアチアの公式サイト
ツアー・オブ・クロアチアのフェイスブック
ツアー・オブ・クロアチアのツイッター
ハッシュタグ #TourOfCroatia

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