650万フォロワー、1億2000万ページビュー! 数字で読むツール・ド・フランス

参加176選手、チームスタッフ450人、記者・カメラマン2000人、沿道の警官・憲兵隊2万9000人。2018年で105回目の開催となる世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスを数字で見てみよう。

2017ツール・ド・フランスのメディア露出実績

2018年のコース。21ステージ、総距離3351km。平たん8、山がち5、山岳6、個人タイムトライアル、1チームタイムトライアル1。カテゴリー超級・1級・2級の山岳26。フランス、スペインの2カ国訪問。フランス国内36県。スタートやゴールとなる町は39、うち初訪問は9。最長距離は第7ステージの231km、最短距離は第17ステージの65km。最も高い峠は標高2215mのポルテ峠で、トップ通過選手には創始者アンリ・デグランジュ記念賞が与えられる。

レースの審判団は15人。主催社ASOの社員とスタッフ100人、パートタイム契約のスタッフ370人。500以上のホテルに滞在。飛行機チャーター便は2度の移動時に6機。医療態勢はドクター10人、看護士7人、救急車7台、医療サポートカー2台・オートバイ1台、放射線医療トラック1台。

安全対策としてオートバイなどで帯同する憲兵隊80人、フランス警察15人。警備スタッフ3000人、立哨の憲兵隊と警察官2万9000人。コース上に設置される指示板3600枚。コース上の安全確保のためのスタッフ65人、道路補修要員800人。

2017年にツール・ド・フランスを取材したメディア数。記者・カメラマン合わせて46カ国・2000人。テレビ放送は190カ国、100系列局、うち生中継60局。2017年の総放送時間6300時間。

インターネット報道は55サイト、3600万ユニークユーザー、1億2000万ページビュー。モバイルアプリ140万ダウンロード。Facebook・ツイッター・インスタグラム・YouTube合わせて650万フォロワー。映像視聴者7120万人。

総距離3351kmのコース沿道に立つ憲兵隊と警察官は2万9000人

いやはやツール・ド・フランス。2018年の開催は7月7から29日まで。

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ツール・ド・フランス歴代記録集(1903年から2017年まで)

ツール・ド・フランス記録集(1903年から2017年まで)

ツール・ド・フランスの主な記録

●個人総合優勝回数
5勝
ジャック・アンクティル(フランス)1957,1961,1962,1963,1964
エディ・メルクス(ベルギー)1969,1970,1971,1972,1974
ベルナール・イノー(フランス)1978,1979,1981,1982,1985
ミゲール・インデュライン(スペイン)1991,1992,1993,1994,1995
4勝
クリストファー・フルーム(英国)2013,2015,2016,2017
3勝
フィリップ・ティス(ベルギー)1913,1914,1920
ルイゾン・ボベ(フランス)1953,1954,1955
グレッグ・レモン(米国)1986,1989,1990

●マイヨジョーヌ着用日数
エディ・メルクス(ベルギー)111*
ベルナール・イノー(フランス)79
ミゲール・インデュライン(スペイン)60
クリストファー・フルーム(英国)59
ジャック・アンクティル(フランス)52
*ドゥミタップ(午前と午後にそれぞれ行われる半ステージ)を含む

●ステージ優勝回数
エディ・メルクス(ベルギー)34
マーク・カベンディッシュ(英国)30
ベルナール・イノー(フランス):28

●1大会のステージ優勝回数
シャルル・ペリシエ(フランス、1930)8
エディ・メルクス(ベルギー、1970・1974)8
フレディ・マルテンス(ベルギー、1976)8

●ポディウム(総合1位から3位までの表彰台)
レイモン・プリドール(フランス)8

●参加回数
ジョージ・ヒンカピー(米国)17
イェンス・フォイクト(ドイツ)17
シルバン・シャバネル(フランス)17

●ポイント賞
エリック・ツァベル(ドイツ)6

●山岳賞
リシャール・ビランク(フランス)7

●新人賞
ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)3
アンディ・シュレック(ルクセンブルク)3

ツール・ド・フランス歴代優勝者リスト。1999年から2005年までは取り消し線が引いてある

●国籍別の総合優勝回数
フランス:36勝
ベルギー:18勝
スペイン:12勝
イタリア:10勝
ルクセンブルク:5勝
英国:5勝
米国:3勝
オランダ:2勝
スイス:2勝
ドイツ:1勝
オーストラリア:1勝
デンマーク:1勝
アイルランド:1勝

●優勝者と2位の最小タイム差
8秒:1989年(優勝グレッグ・レモン、2位ローラン・フィニョン)

●優勝者と2位の最大タイム差
2時間49分21秒:1903年(優勝モーリス・ガラン、2位ルシアン・ポチエ)

●最年長総合優勝
フィルマン・ランボー(ベルギー、1922):36歳

●最年少総合優勝
アンリ・コルネ(フランス、1904):20歳

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トニー・マルティンが7年連続8回目のタイムトライアル・ドイツチャンピオン

カチューシャ・アルペシンのトニー・マルティンが6月29日に開催されたタイムトライアルのドイツ選手権で優勝。7年連続8回目のタイムトライアル・ドイツチャンピオンになった。

タイムトライアルのドイツチャンピオンとなったトニー・マルティン © Tim de Waele/Getty Images

「ジロ・デ・イタリアが終わって、身体に疲れを感じたので、ちょっと長い休養を心がけた。ジロ・デ・イタリア後の最初のレースだったので、自分の調子が判断できなかったが、スタートして数mでいい感触であることを感じたよ」とマルティン。
「レース後に走行データをチェックしたが、スタートからゴールまでコンスタントに走れていた。ボクのようなタイプの選手にこれはとても重要なことだ。いい調子でツール・ド・フランスの開幕が迎えられそうだ」

マルティンは7月7日に開幕するツール・ド・フランスの出場メンバーにも選ばれた。第1ステージではエーススプリンターのマルセル・キッテルをアシストする役目を担う。

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ベスビーがeロードバイクとeコミューターを7月1日から予約受け付け開始

プレミアムeバイク「BESV=ベスビー」を取り扱うベスビージャパンが2018年3月に発表したeロードバイク「JR1(ジェイアールワン)」、eアーバンバイク「JF!(ジェイエフワン)」を2018年8月24日(金)に発売。それに合わせて2018年7月1日から全国のBESV取り扱い店で初回生産分の予約を受け付けする。

ベスビー・JR1

BESVシリーズの6モデル目、7モデル目となる2機種はBESVらしいフレーム内蔵バッテリーと、eバイクとしての軽量化に成功。JR1は車重15.7kg、JF1は16.1kgを実現した。高いデザイン性と優れた機能性・走行性能を併せ持ち、eバイクとしての高い完成度を誇るBESVラインナップの中で、最もスポーツ志向が強い。航続可能距離はJR1が138km、JF1が115km。

JR1(ジェイアールワン)
27万6000円(税別) XS/Mサイズ 各2色 
BESVのデザイン哲学が生んだeロードバイク。軽量アルミフレームにバッテリーを美しく融合し、15.7kgの軽さと最長138kmの航続距離を実現した。メインコンポには信頼性の高い新型シマノ105を採用。さらに安定性の高い油圧ディスクブレーキを搭載している。国内初となるフルカラー液晶ディスプレイには、スピード以外にも、パワー/ケイデンスなど9つのパラメーターを表示可能。ファンライドからロングライドまで走る楽しさを演出。また、ドロップハンドルでも操作が容易なデュアルアシストコントロールスイッチを採用し、走行中のダイレクトなアシスト切り替えも可能。BESVオリジナルアルゴリズムで常に最適なアシスト力を自動調整するスマートモードは、乗る人に驚きと感動を提供する。

ベスビー・JF1

JF1(ジェイエフワン)
23万円(税別) XS/Mサイズ 各2色 
JR1と同時発売となるクロスバイクモデルは、機能とデザインを両立させたBESVのデザインアイデンティティが感じられる1台。アルミフレームにシマノ・レオーレ10sと36V×7.0Ahバッテリーを搭載し、16.1kgの軽量さと115kmの航続距離を実現。JR1同じくフルカラー液晶ディスプレイには9つのパラメーターを表示可能。フラットバーハンドル/メカニカルディスクブレーキ仕様で、街中でもキビキビとした走りを楽しめる。

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2020東京五輪最初の決勝種目、自転車競技男子ロードレースのコースを走ってみた

2020東京五輪最初の決勝種目となるのが自転車競技の男子ロードレース。招致活動時の皇居前発着案から、雄大な富士山を背景とした山梨・静岡両県を走る山岳コースに変更された。舞台となる富士山麓を走るサイクリングバスツアーも企画されるので、五輪代表選手よりも先に走りに出かけてみよう。

雄大な富士のすそ野を走る

2年後に迫った東京五輪の自転車ロードコースは大会組織委員会から正式に発表されていないが、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザをスタートし、山梨県の山中湖周辺や富士山麓を走って静岡県小山町にある富士スピードウェイにゴールするコースが国際オリンピック委員会に承認されている。7月24日が五輪開会式で、翌25日から29日までがロード競技。競技初日の25日に男子ロードが開催されるのが慣例だ。2020年のツール・ド・フランスはそのため大会日程を1週間前倒しして6月27日に開幕。7月19日に終幕するように配慮している。

東京が五輪招致を決めた時点では皇居前をスタート・フィニッシュとした都心部のコースが計画されていたが、交通渋滞を回避する対策やコスト面で暗礁に乗り上げ、1964年の東京五輪と同様に東京西部をスタートする方針に変更。自転車競技の統括団体である国際自転車競技連合からも「日本の象徴であるような景観をバックにレースしてほしい」という要望があったとされる。

これを受けて大会組織委員会はスタートを東京都調布市にある武蔵野の森総合スポーツプラザに。バドミントンと近代五種が行われる施設で、サッカーとラグビーの一部試合が行われる東京スタジアム(味の素スタジアム)もここにある。スタートしてすぐに多摩川を渡り、神奈川県相模原市を経由して、「道志みち」へ。山中湖や富士山麓をめぐり、ワールドワイドオリンピックパートナーでもあるトヨタが所有する富士スピードウェイにゴールする。

男子は259km超、女子は100kmほど短くなるが、山中湖や富士山麓の周回数で距離を調整するようだ。同じロード種目のタイムトライアルも、富士スピードウェイ周辺にコースを移す。

御殿場から富士山五合目御殿場口に向け、樹海を突き進む

●実際に走ってみた
富士山麓を実際に走ってみると、樹海から見え隠れする富士山が美しくとても気持ちいい。群馬や長野によくあるつづら折りの激坂はないが、どこまでも一定の斜度が続く広大なすそ野はそれなりにキツい。標高の低いところは樹海が強烈な日差しをさえぎってくれるが、高度を稼ぐと一気に視界が開けて日本一の山が視界に飛び込んでくる。日本で開催される五輪の大舞台にふさわしいと感じる。

富士山の山すそを走る一周道路は路肩が広く、自転車も走りやすい。コンビニや自販機はほとんどないので、これからの季節は補給食と水分を十分に携行する必要がある。また、東京五輪自転車競技の舞台となったことで静岡県東部の自治体連合が「富士山麓をサイクリストの聖地とし、レガシーとして育てていこう」と一致団結。オススメしたいサイクリングコースの設定や案内役の育成などを推進している。

●富士山麓を走るバスツアーも
東京五輪のコース一部を走るサイクリングバスツアー「富士山周遊コース2018」が9月1日に催行され、その参加者募集が始まった。富士山麓をおよそ3分の2周する約74kmの行程で、小山町の温泉施設にゴールする。食事や補給食・入浴料など込みで1万5800円。地元サイクリストがツアーガイドとしてアシストしてくれるので初級者向き。主催は国際興業。詳細は「サイクリングバスツアー」で。

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キナンがJ PROTOUR広島シリーズ2連戦へ…第1ピリオドの締めくくり

キナンサイクリングは6月30日、7月1日の両日、国内リーグ「J PROTOUR」のJBCF広島シリーズ2連戦に出場する。

JBCF西日本ロードクラシック広島大会に参戦するキナン勢

6月30日に行われる「JBCF西日本ロードクラシック広島大会」には山本元喜、中西健児、山本大喜、雨乞竜己、中島康晴、新城雄大の6選手が出走の予定。Jプロツアー最高のレースレイティングである「AAAA」に指定され、2018年で52回目を迎える伝統と格式のある大会。広島中央森林公園に設けられる1周12.3kmのコースを9周回する110.7kmで争われる。コースはアップダウンに富み、急坂を上るだけでなく、ジェットコースターとも称されるテクニカルなダウンヒルも待ち受け、例年サバイバルな展開となるのが特徴。そして強い日差しも選手たちの消耗を誘う。2017年はワンデーレース2連戦として行われ、Day-1で山本元が2位、Day-2で中西が6位となった相性のいいレース。

7月1日の「JBCF広島クリテリウム」は、広島市内で初開催される市街地クリテリウム。チームごとの出走人数は、6月10日時点でのチームランキングが反映され、トップ10入りしているキナンは最大出走枠の5名を確保。前日のレースから中西をのぞく5選手がスタートラインにつく予定(当日までにオーダー変更の可能性あり)。コースは1周1.7km。3カ所のヘアピンカーブと長い直線が特徴的で、レースを左右する要素となるものと見られる。特にスプリントに向けた集団内でのポジショニングが重視されるレース終盤は、激しい主導権争いとなりそう。ヘアピンカーブをクリアする番手、そしてスプリントを開始する位置が結果に反映されるはず。レース距離は30周回・51.0kmに設定されている。

JBCF広島クリテリウムに参戦するキナン勢

キナンは6月17日の全日本自転車競技大会個人タイムトライアルで山本大がアンダー23カテゴリーを制覇。翌週24日の同大会ロードレースでは、山本元がエリートカテゴリーでは初となる優勝を果たし、それぞれ日本チャンピオンジャージを獲得した。日本の頂点を勝ち取った勢いのまま広島へと乗り込む。この2連戦を2018年シーズン第1ピリオド(前半戦)の締めとしてしっかりと戦いたいという。選手・スタッフは大会前日の6月29日に開催地の広島入りし、30日からのレースを迎える。

JBCF西日本ロードクラシック広島大会
6月30日 12.3km×9周回 110.7km 午後1時30分スタート
会場:広島中央森林公園サイクリングコース

JBCF広島クリテリウム
7月1日 1.7km×30周回 51.0km 午後0時55分スタート
会場:広島市西区商工センター内特設コース

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