小林海が4日間のフランス名門レース、ツール・デュ・リムザンに出場

ツール・デュ・リムザンが8月15日(水)より4日間にわたりフランス中部の旧リムザン地域圏(現アキテーヌ=リムーザン=ポワトゥーシャラント地域圏)で開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが3年ぶりに出場する。2012年に新城幸也が総合優勝したことで日本でも有名な大会。4日間のステージに厳しい山岳は含まれていないものの、全体的にアップダウンが多く、逃げの展開もねらえる。

ツール・デュ・リムザンに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニの7選手

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは大部分の選手がスペインでの厳しい山岳レース、ブエルタ・ア・ブルゴスからの連戦となる。この大会でエースを担うマルコ・カノラとフアンホセ・ロバトは12日に開催された欧州選手権にも出場した。ブルゴスで素晴らしい走りをみせたマルコ・ティッツァ、ニコラ・バジョーリ、フィリッポ・ザッカンティの走りも期待されていて、復帰2戦目となる小林海もチームワークの歯車となるべく、ベストを尽くして戦いたいという。

小林海(まりの)

小林海のコメント
ブエルタ・ア・ブルゴスで溜まった疲労をしっかり抜いて、とてもいい状態のチームメイトたちを少しでも多くサポートしたいと思っている。頑張ります。

バレリオ・テバルディ監督

バレリオ・テバルディ監督のコメント
非常に強く、またコースに適したチームでの出場になるため、好成績を期待している。エースとなるのはカノラとロバト。彼らの脚質は多くのステージに向いているので、チーム一丸となり一つでも上の成績、そして勝利を狙っていきたい。ほかの選手たちも調子がよく、ブルゴスではとてもいいレースをしたので、本大会での活躍も期待できるだろう。

51st Tour du Limousin
開催期間/2018年8月15日(水曜日)〜8月18日(土曜日)
カテゴリー/UCIヨーロッパツアー2.1
開催国/フランス

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ツール・デュ・リムザンのハッシュタグ #TDLNA2018

8月15日 第1ステージ Saint-Just le Martel › Bonnat(172.7km)
8月16日 第2ステージ Base Départementale de Rouffiac > Coteau de Grèzes(176.7km)
8月17日 第3ステージ Egletons › Uzerche(190.1km)
8月18日 第4ステージ Bellac › Limoge(162.6km)

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マッテオ・トレンティンがヨーロッパ選手権優勝…サガンは途中棄権

英国のグラスゴーで開催されているヨーロッパ選手権は最終日となる8月12日に、自転車ロードレースの男子が行われ、イタリアチームのマッテオ・トレンティンがマチュー・ファンデルポール(オランダ)とワウト・バンアールト(ベルギー)をゴール勝負で制して優勝した。ヨーロッパ選手権は陸上競技、体操、競泳、自転車競技、ゴルフ、ダイビングが行われ、ヨーロッパチャンピオンを決める大会。

ヨーロッパチャンピオンのマッテオ・トレンティン(イタリア)を中央に、左が2位マチュー・ファンデルポール(オランダ)、右が3位ワウト・バンアールト(ベルギー)

トレンティンはプロチームとしてはオーストラリアのミッチェルトン・スコットに所属している選手。この大会は世界選手権と同様に国別でチームを組んで出場し、ダビデ・チモライのアシストを受けて最後のゴール勝負をトレンティンが制した。トレンティンは1年間、ヨーロッパチャンピオンジャージを着用する。

世界チャンピオンで、2016年の大会優勝者であるペテル・サガン(スロバキア)は残り85kmで先頭集団から脱落し、途中リタイア。序盤から大集団の後方に位置していたサガンは、追撃を試みることなく、途中でレースから離れた。

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JOCジュニアオリンピックカップを伊藤旭と成海綾香が受賞

2018年JOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会が8月11、12日に静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、JOCジュニアオリンピックカップを男子はスプリントとケイリンで優勝した伊藤旭(熊本・九州学院高)、女子は2km個人パーシュートで勝った成海綾香(鹿児島・南大隅高)が受賞した

各種目の優勝者
●男子ジュニア
1kmTT 市田龍生都(福井・科学技術高)
スプリント 伊藤旭(熊本・九州学院高)
3km個人パーシュート 齋藤知樹(福井・科学技術高)
ポイントレース 髙橋舜(宮城・東北高)
スクラッチ 奥田豪樹(岐阜・岐南工業高)
ケイリン 伊藤旭(熊本・九州学院高)

●女子ジュニア
500mTT 下条未悠(富山・氷見高)
スプリント 飯田風音(埼玉・川越工業高)
2km個人パーシュート 成海綾香(鹿児島・南大隅高)
ポイントレース 中川由理(埼玉・川越工業高)

●男子U17
1kmTT 岡本勝哉(京都・北桑田高)
3km個人パーシュート 安達光伸(岐阜・岐南工業高)
ポイントレース 山本大智(愛媛・松山聖陵高)

●女子U17
500mTT 金田舞夏(福岡・祐誠高)
2km個人パーシュート 内野艶和(福岡・祐誠高)
ポイントレース 内野艶和(福岡・祐誠高)

●男子U15
1kmTT 梅澤幹太(愛媛・道後中、エキップユーレーシング)
3km個人パーシュート 梅澤幹太(愛媛・道後中、エキップユーレーシング)

●女子U15
500mTT 大野風貴芽(愛知・春日井市立松原中)
2km個人パーシュート 濱彩春(神奈川・横浜市立東永谷中)

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中島康晴が猛暑で完走4人のKINAN AACA CUP第8戦で優勝

東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は8月11日に2018年第8戦を国営木曽三川公園長良川サービスセンター特設コースで開催。メインレースの1-1カテゴリーは、3人による優勝争いをキナンサイクリングの中島康晴が制し、今シーズンのシリーズ初勝利を挙げた。この日は高温により、出走約80選手中、完走したのは4人というサバイバルレースだった。

KINAN AACA CUP第8戦を制した中島康晴 ©︎ KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

7月に新城市で予定されていた前節が大雨により中止となり、実質2カ月ぶりの開催となった今シリーズ。同地区のロードレースシーンのレベルアップを主目的としつつも、遠方からも参加者が集まり、プロ・アマ、そして年齢・性別を問わず混走できるレースとしても人気が高まっている。特に今節は、シーズン後半戦を視野に入れる選手たちが続々と参戦。当日エントリーも含めると、約80選手が長良川沿いのコースに挑んだ。ホストチームのキナンからは中島のほか、椿大志、塚本一樹、中西健児、雨乞竜己、新城雄大がエントリー。夏場のトレーニングの成果を確かめるべく、この日を迎えた。

正午にスタートが切られた1-1カテゴリーのレースは、5.1kmの周回コースを20周する102km。リアルスタート直後から数人単位でのアタックが散発し、キナン勢も塚本が積極的に前方をうかがう。それでも、完全に先行する形にはならず、しばらくは出入りの激しい流れが続いた。逃げが決まったのは6周目。12人が協調してペースアップを図るとプロトン(メイン集団)が前後に割れる。これを追った選手の一部が落車したことも関係し、先行した選手たちがそのまま後続を引き離し、先頭グループを形成。キナン勢から中島、中西、新城の3人が入り、レースをコントロールした。

この日の東海地方は各県で高温注意情報が発令し、レースコースも周辺も気温が40度を超える暑さに。その影響からか、メイン集団はペースが上がらず、ときおり追走狙いのアタックが生まれるものの、先頭グループへのブリッジまでには至らない。レースをリードする選手たちも徐々に人数が絞られていき、10選手となって中盤へと入った。

メイン集団に対して着実にリードを広げる先頭グループ。メンバーはキナン勢3人のほか、荒井佑太(Novice Cycling Team)、柴田雅之(那須ブラーゼン)、谷口白羽(トヨタ車体)、森崎英登(マトリックスパワータグ)、三井海(岐阜第一高)、杉山陽帥(大阪大)、寺⽥吉騎(SPADE・ACE)。周回賞直後の11周目には寺田と中島が飛び出したが、2周回ほどリードしたのち残るメンバーが合流。こうした動きによって先頭グループの人数は少しずつ減っていき、サバイバルレースの様相となった。

後続とのタイム差が大きくなり、そのまま優勝争いへと移っていくことが濃厚になった先頭グループ。7人として残り5周を切ると、徐々に勝負を意識した仕掛けが見られるようになる。決定的な動きは残り3周回となったタイミング。コーナーの立ち上がりを利用して中島がアタックすると、これに反応できたのは寺田と中西のみ。残りのメンバーを置き去りにして、3人がそのままフィニッシュに向けて好ペースを維持した。

そのままの態勢で最終周回へ。先頭の3人はバックストレートに差しかかると互いを見合っての牽制状態に。勝負のタイミングを図りながら最後の局面へ。最終コーナーを前に寺田の動きからスプリントに突入した。ここで真価を発揮したのは中島。コーナーのイン側を突いて先頭に出ると、そのままフィニッシュまでまっしぐら。中西が追い込むが、スピードの違いを見せてトップでフィニッシュラインを通過。2位に中西、3位に寺田が続いた。

今シーズンのシリーズ初勝利を挙げた中島。最後はチームメート、そして高校生との争いになったが、ホストライダーとしての意地を見せる格好となった。この勝利により、シリーズのポイントランキングでも首位に浮上している。

中盤以降、先頭グループとのタイム差が広がった後続の選手たちは、レース後半にかけてタイムアウトが宣告され、最終的に完走者は4名という結果に。このシリーズ戦の魅力でもある激しいアタックの応酬に加えて、暑さも相まって、これまでにないサバイバルな戦いになった。

次節、第9戦は9月1日に今回と同じ、国営木曽三川公園長良川サービスセンター特設コースにて開催されることが決定している。メインの1-1カテゴリーのレース距離も同様に、102kmで行われる。

KINAN AACA CUP 2018 第8戦1-1クラス(102km、5.1km×20周回)結果
1 中島康晴(KINAN Cycling Team)
2 中西健児(KINAN Cycling Team)
3 寺⽥吉騎(SPADE・ACE)
4 柴田雅之(那須ブラーゼン)

KINAN AACA CUP 2018 ポイントランキング(第8戦終了時)
1 中島康晴(KINAN Cycling Team) 1280pts
2 新城雄大(KINAN Cycling Team) 1088pts
3 中西健児(KINAN Cycling Team) 544pts
4 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) 512pts
4 津田悠義(EQADS) 512pts
4 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 512pts
4 福田真平 512pts

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しまなみ海道から日本で最も美しい村・上島町に行く船は自転車料金無料

瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ25の島からなる上島町。しまなみ海道を走るサイクリストがそれぞれの島を訪れる際は船を利用する必要があるが、自転車料金がタダになる事業を継続中。潮風を感じ、多島美を楽しみながらのんびり快適なサイクリングが楽しめる。上島町の島々へは、しまなみ海道が走る因島や生口島から船で渡る。わずかな船の旅だが、橋で渡れないのどかな島の風情が満喫できるはず。

日本で最も美しい村「愛媛県上島町」

利用条件は上島町以外の在住者で、サイクリングの目的で上島町を訪れる人。人員料金は別に必要。無料化は2019年3月31日までとなっていたが、これまでも実施時期が延長されてきた経緯があり、今後も継続されることが期待される。(2022年10月に一部原稿加筆)

日本で最も美しい村「愛媛県上島町」

サイクルフリー券は各港務所・船舶内にあるが、下記からダウンロードして印刷したものも利用できる。実施期間延長に伴い、利用期限の切れたサイクルフリー券も有効。
●サイクルフリー券

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ゆめしま海道はいま最も注目されている瀬戸内離島サイクリング

第18回アジア競技大会に新田祐大、新城幸也ら自転車競技日本代表

アジア大陸のオリンピックと位置づけられる第18回アジア競技大会がインドネシアの首都ジャカルタとその周辺で開催される。日本自転車競技連盟が自転車競技の日本代表を発表した。大会は8月18日(土)に開幕して、9月2日(日)まで行われる。自転車競技は4カテゴリーで、東京五輪が2年後に迫っていることからトップクラスの選手が派遣された。21日(火)にMTBクロスカントリーが行われ、ロードレースは22日(水)から24日(金)、BMXが25日(土)、トラックが27日(月)から31日(金)まで。

●トラック短距離
新田祐大(競輪選手)
脇本雄太(競輪選手)
雨谷一樹(競輪選手)
深谷知広(競輪選手)
前田佳代乃(京都府自転車競技連盟)
太田りゆ(競輪選手)
●トラック中距離
近谷涼(ブリヂストンサイクリング)
一丸尚伍(ブリヂストンサイクリング)
橋本英也(競輪選手)
沢田桂太郎(日本大)
今村駿介(中央大)
吉川美穂(ライブガーデン・ビチステンレ)
中村妃智(日本写真判定)
梶原悠未(筑波大)
鈴木奈央(競輪選手)
橋本優弥(鹿屋体育大)
●ロード
別府史之(トレック・セガフレード)
新城幸也(バーレーン・メリダ)
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)
●MTB
沢田時(ブリヂストンサイクリング)
●BMX
長迫吉拓(MXインターナショナル)
吉村樹希敢(GAN TRIGGER)
畠山紗英(日本体育大)

第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)
開催期間/2018年8月21日〜31日(自転車競技)
開催国/インドネシア
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第18回アジア競技大会のツイッター
第18回アジア競技大会のハッシュタグ  #AsianGames2018

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