山本大喜が世界選手権ロード代表に…インスブルックの山岳で上位を目指す

キナンサイクリング所属の山本大喜が9月23~30日にオーストリアで開催される2018世界選手権ロード インスブルック・チロル大会の日本代表に選出された。

山本大喜

山本大喜は今シーズン、2月に開催されたアジア選手権ロードで、チームタイムトライアルとアンダー23(23歳未満)ロードレースで2冠を達成。6月には全日本選手権個人タイムトライアルでアンダー23部門で優勝。同年代のトップとして、国内外の数々のレースに臨んできた。

世界選手権ロードでは、24日に行われるアンダー23個人タイムトライアル(27.8km)と、28日に実施される同ロードレース(174.3km)の2種目への出場が予定されている。

世界選手権ロードは、その名の通りサイクルロードレースの世界王者を決める権威ある大会。世界のトップを走る選手たちの多くが、このアンダー23カテゴリーからトップシーンへと羽ばたいていて、この年代での活躍が世界への扉を開くこととなる。山岳がメインとなるオーストリア・インスブルックのコースだが、山本大喜は上位進出を目指して走る。

山本大喜/Masaki YAMAMOTO
やまもとまさき
1996年1月8日生まれ 171cm, 68kg
山本大喜のブログ

山本大喜のコメント
世界選手権に向けて、順調に仕上がってきています! 全力でがんばりますので、応援よろしくお願いします!

中根英登、与那嶺恵理らが世界選手権ロード代表…若手は大挙13選手

2018年の世界選手権ロードが9月23日(日)から30日(日)までオーストリアのインスブルックで開催され、日本からは中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)、与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)らが出場する。日本自転車競技連盟が発表した。

全日本選手権エリート女子ロードを制した与那嶺恵理 © 2018 JCF

世界選手権ロード日本代表選手
男子エリート(1名)
中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)

中根英登

女子エリート(3名)
与那嶺恵理(ウィグル・ハイ5)※タイムトライアル兼任
金子広美(イナーメ信濃山形)
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)
男子U23(6名)
山本大喜(キナンサイクリング)※タイムトライアル兼任
山本大喜

石上優大(EQADS)
松田祥位(EQADS)※タイムトライアル兼任
大前翔(慶應義塾大)
大町健斗(ユーラシア・IRCタイヤ)
渡辺歩(GSCブラニャック)
男子ジュニア(5名)
日野泰静(愛媛・松山城南高)※タイムトライアル兼任
馬越裕之(奈良・榛生昇陽高)※タイムトライアル兼任
福田圭晃(神奈川・横浜高)
香山飛龍(神奈川・横浜高)
小野寺慶(栃木・真岡工業高)
女子ジュニア(2名)
川口うらら(兵庫・龍野高)
中冨尚子(京都産業大)

2歳未満はフロント乗せ…年齢に応じて乗る位置が変わる子ども乗せ自転車の選び方

子ども乗せ電動アシスト自転車が進化している。低速になる上り坂でもふらつきにくい両輪駆動。左ブレーキをかけるとバッテリーが回復充電するシステムなどなど。幼稚園や保育園の送迎にいまや欠かせない身近な乗り物だが、子どもの年齢や人数によって乗せる場所が異なるので、購入時にはその点を念頭に置いて選んだほうがいい。

ビッケ・グリとビッケ・モブはリヤチャイルドシート標準装備。オプションでフロントチャイルドシートがつけられる

1歳以上6歳未満の子どもを保育園などに送迎する際に専用チャイルドシートに乗せて走るのが子ども乗せ自転車。重心を低く設計しているので安定感が高く、しっかりと自立するスタンドを装備して乗り降りの際の転倒を防ぐ。ただし、車体の重量に加えて最大で子ども2人を乗車させるとかなりの重量になる。だから電動アシスト機能を搭載して楽にこげるようにしたモデルが人気なのだ。

子ども乗せ電動アシスト自転車の価格は14〜15万円ほどで、一般的な自転車の数倍する。しかし毎日の生活に欠かせないものだけに、新入園シーズンを前に子育て世代はその話題で持ちきり。ところが実際には「自転車は高校以来乗ってない」なんて人も多い。そんな難題を解決するために、国内最大手のブリヂストンサイクルは都心部の駅至近の場所で試乗会を定期的に実施する。

同社が実施してきた各地試乗会でのアンケートで「正しい自転車ルールを知りたい」「車種の違いを知りたい」「全車種を乗り比べしたい」という声が多かったこともあり、試乗会では4車種の乗り比べ試乗とあわせて、社員が講師となって各回90分の「子ども乗せ電動アシスト自転車の安全な乗り方・選び方」セミナーを実施する。

セミナーによれば、走行中以外の転倒が64.7%を占めるというのが子ども乗せ自転車の特徴。自転車を取り回すためにハンドルを切った際に自転車が転倒したり、子どもから目を離した一瞬のすきにバランスを失った自転車が倒れたりする。それを防止するために同社モデルには「ハンドルロック機構」が搭載されている。

「万一転倒してしまったときのためにヘルメットを着用し、シートベルトをしていれば大きなケガにはなりにくい」と同社広報の末藤ゆかりさん。
「初めてヘルメットを着用させるとお子さまは必ず泣きます。でも1〜2回で慣れますから」

いずれにしても乗り手のパパ・ママの体重と合わせると100kgの乗り物になる。ある意味では運転免許証が必要なエンジン付き二輪車と同じになるので、試乗会ではたいてい初試乗にかなり手を焼く姿が目立つようだ。

セミナーでは、安全に通園するために「月に1回はタイヤの空気圧をチェックする」「道路の左端を走行する」ことを力説。高校生以来となる自転車走行で大切なわが子に怖い思いをさせないためにも、試乗会で練習したりセミナー参加で心構えを知っておくのがオススメ。

ビッケ・ポーラーはフロントチャイルドシート標準装備。オプションでリヤチャイルドシートがつけられる

子ども乗せ自転車の選び方
子ども乗せ自転車は首がしっかりと座り体格も大きくなる1歳から乗車可能となる。チャイルドシートが前輪側にあるフロントタイプと、後輪側にあるリヤタイプがある。2人目を乗せる必要が生じたときはそれぞれオプションシートを追加搭載する。子どもの挙動が常に確認できるフロントタイプは1歳から3歳あるいは4歳未満の子どもに適応。体重がかかっても安定するリヤタイプは2歳から6歳未満に適応。フロントは体重15kg以下、リヤは22kg以下の子どもが乗車可能だと同社は規定している。

オプションのチャイルドシートはフロント、リヤとも1万3000円ほど。ヘルメットは道路交通法により子どもに着用させる努力義務があり、価格は4000〜5000円。調整ダイヤルやあごひもでしっかりとフィットさせないと着用の意味がない。

電動アシストパワーは1充電で3〜4時間稼働する。低速でもふらつきにくい両輪駆動モデルもラインナップ。また下り坂などで左側ブレーキをかけると回復充電するモデルもある。1週間で約1日分の節電になるようだ。

ブリヂストンサイクルの子ども乗せ電動アシスト自転車
bikke GRI dd」「bikke MOB dd」「bikke POLAR e」2019年モデル発売

ツール・ド・シアク9月18日開幕…アジアランク上位をかけてキナン参戦

UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチームのキナンサイクリングが9月18日にインドネシアで開幕するツール・ド・シアクに出場する。選手・スタッフは開催地インドネシアのスマトラ島入りし、レースに向けた準備を着々と進めている。

ツール・ド・シアクに参戦するキナンの5選手 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

チームは1月の2018年シーズン始動から6月までに9勝を挙げ、これまでにないハイペースで勝ち星を重ねた。主戦場であるUCIアジアツアーでは、チームランキング首位を長きにわたりキープ。トップを守るべく、ランキングに必要なポイントを伸ばしていくことがシーズン残りのテーマとなる。

キナンにとって、実質2018年シーズン第2ピリオドの幕開けのレースとなるツール・ド・シアク。全4ステージ・総距離523.17kmのレースに8カ国・13チームが招待され、タイトル獲得を目指す。キナン勢は今大会に山本元喜、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、新城雄大をセレクト。ライバルチームが実力派スプリンターをメンバー入りさせるなど、スピードに富んだレースとなることが予想されるなか、キナンはあらゆる展開に対応できるバランスのよい布陣を整えている。

4ステージはいずれもスマトラ島中央部のシアク市を拠点にコースが設定される。第1ステージは、52.52kmのコースをおおよそ3周回する154.18km。第2ステージはシアクからセイ・アピトまでを往復する115.45km。最長距離となる第3ステージは約80kmのコースをおおよそ2周回する161.48km。最終の第4ステージはシアク市内に設けられた約18kmのルートをほぼ5周回する92.06km。

キナンは16日、約24時間をかけて開催地へ移動。翌17日にチームプレゼンテーションに臨み、その後選手たちは最終調整を行った。

インドネシアでは8月に総合スポーツイベントであるアジア競技大会が開催され、スポーツ熱が高まる中でのレース開催。開催地シアクはもとより、国を挙げた今大会の盛り上げに期待がふくらんでいる。

ツール・ド・シアク2018(UCIアジアツアー2.2)
●出場選手
山本元喜(Genki YAMAMOTO)
マルコス・ガルシア(Marcos GARCIA)
サルバドール・グアルディオラ(Salvador GUARDIOLA)
トマ・ルバ(Thomas LEBAS)
新城雄大(Yudai ARASHIRO)

●レーススケジュール
9月18日 第1ステージ シアク(Siak)-ダユン(Dayun)-シアク 154.18km
9月19日 第2ステージ シアク-セイ・アピト(Sei Apit)-シアク 115.45km
9月20日 第3ステージ シアク-ダユン-ブアタン(Buatan)-シアク 161.48km
9月21日 第4ステージ シアクシティ(Siak City) 92.06km