新進気鋭のイタリアンアパレルブランドDOTOUT(ドットアウト)日本市場へ

カワシマサイクルサプライは、イタリアのサイクリングアパレルブランド「DOTOUT(ドットアウト)社」と日本市場における販売代理店契約を締結し、2018年冬より日本市場への展開を開始する。

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■DOTOUTとは
DOTOUT(ドットアウト)は、2015年にイタリアで生まれたサイクリングアパレルブランド。ブランド名の由来は、終止符を意味する「DOT」と、屋外を表す「OUT」の組み合わせで、日々忙しく過ごす日常から離れ、サイクリングを楽しもう!という意味が込められている。イタリアでは日常がどんなに忙しくても時間を見つけサイクリングを楽しむ人が大勢いる。そんな彼らのライフスタイルを体現しているのがDOTOUT(ドットアウト)。

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■Concept(コンセプト)
DOTOUT(ドットアウト)のコンセプトは「BACK IN TWO HOURS(2時間で戻る)」。ちょっと走りに行ってくるね!と気軽にサイクリングを楽しみ、日常のストレスから解放される。そのひと時を楽しむというイタリアのサイクリストらしい意味が込められている。そういったストレスフリーで、豊かなサイクリングライフを過ごすために、素材は最高品質の物を使用しながらも、街並みに溶け込むカジュアルでシンプルなデザインを採用している。


■取り扱いはカワシマサイクルサプライ
カワシマサイクルサプライが日本市場で展開するDOTOUTサイクルヘルメットは、EN規格(欧州統一規格)に準拠していて、日本のアマチュア自転車競技にも対応するようJCF公認を取得。12月ごろより取り扱いをスタートする。
DOTOUTサイクルウエアは2019年の春夏物よりスタートし、来春2月ごろより販売をスタートする予定。最高品質の素材を使用しながらも、レースユースよりも全ての日常のライドに使用できる着心地のよさを追求した製品を中心に取り扱う。
ヘルメット、ウエア、アクセサリーは日本市場にマッチする製品をセレクトして輸入。

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■CYCLE MODE international 2018出展
その品質や素材の風合い、全体のイメージなどを実物で確認できるのは、11月9日~11日に千葉県の幕張メッセで開催される「サイクルモードインターナショナル 2018」の同社ブース。一部の製品ではあるが製品展示を行う予定。

バルベルデがトーマスを制してツール・ド・フランスさいたま初優勝

6回目の開催となるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが11月4日(日)、さいたま新都心駅周辺の特設コースで開催され、世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が2018ツール・ド・フランス総合優勝者ゲラント・トーマス(英国、スカイ)を制して初優勝した。3位に新城幸也(バーレーン・メリダ)。

最終周回にトーマス、新城幸也、バルベルデがアタックしてゴールを目指す © Yuzuru SUNADA

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを制したアレハンドロ・バルベルデを中央に、左が2位ゲラント・トーマス、右が3位新城幸也 © letour.fr

メインレースの前に開催されたスプリントレースはカチューシャ・アルペシンのマルセル・キッテル(ドイツ)が2年連続で優勝した。

マルセル・キッテルが2年連続でスプリントレースを制す © Yuzuru SUNADA

欧州チャンピオンのトレンティン、パリを制したクリストフ、世界チャンピオンのバルベルデ、清水勇人さいたま市長、マイヨジョーヌのトーマス、キッテル、ニーバリ © Yuzuru SUNADA

レースは終盤、別府史之(トレック・セガフレード)やビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)を含めた選手が集団から抜け出した。激しいアタック合戦の末、トーマスとバルベルデが抜け出したが、ニーバリが遅れ気味だった新城を引き連れて追走。最終周回はバルベルデ、トーマス、新城の3選手に優勝争いが絞り込まれた。

新城は最終周回に入ってアタックするが、2人が追撃。最後はバルベルデとトーマスのゴール勝負となり、バルベルデが先着した。

新城幸也が鷹匠に挑戦 © Yuzuru SUNADA

欧州チャンピオンのトレンティンが先頭を突っ走る © Yuzuru SUNADA
マイヨジョーヌのゲラント・トーマスが積極果敢な走りを見せた © Yuzuru SUNADA
アルカンシエルを着用したバルベルデがマイヨジョーヌのトーマスを制した © Yuzuru SUNADA

アレハンドロ・バルベルデのコメント
「今日の勝利をとてもうれしく思うし、日本のファンと共有できてうれしい。これだけ多くの人たちが集まったことに驚いたが、その声援に励まされました。東京五輪まで2年あるが、弾みになったと思う。アリガトウ!」

ゲラント・トーマスのコメント
「なかなかきついレースでした。前半はついていくことを重視して、後半にスパートをかけるように考えていて、想定通りにレースができたと思います。レースの雰囲気もよく、楽しかったです」

新城幸也のコメント
「今年もさいたまクリテリウムに来られて、清水勇人市長にも感謝しています。さいたまの表彰台は初めてでした。別府選手がいつもいい位置にいて、ニーバリも助けてくれて、勝たなきゃいけないという責任感を持って走っていました」

マルセル・キッテルのコメント
「とてもいい気分です。今年もさいたまで楽しい時間を過ごすことができました。その中で勝てたのはいい経験だったし、うれしく思います。毎年来る度にいい雰囲気だなと感じていますし、日本のファンが大好きです」

別府史之のコメント
「今年もすごい盛り上がっていましたし、いい走りができてよかったです。今シーズンはアジアツアーランキング2位と、来年の弾みになったと思います。来季はオリンピック選考も絡むので集中して臨みたいです」

●クリテリウムメインレース結果
優勝 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
2位 ゲラント・トーマス(スカイ)
3位 新城幸也(ツール・ド・フランスジャパンチーム)
ポイント賞 アレクサンドル・クリストフ(UAEエミレーツ)
山岳賞 ビンチェンツォ・ニーバリ(バーレーン・メリダ)
敢闘賞 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)
新人賞 横山航太(シマノレーシング)
日本総合1位 マトリックスパワータグ
総合1位チーム ツール・ド・フランスジャパンチーム

予選会から勝ち上がった地元サイタマプロジェクトの藤田涼平がトップタイム © Saitama City

●チームタイムトライアルレース
優勝 スペシャルチームジャパンforさいたま
●スプリントレース
優勝 マルセル・キッテル(カチューシャ・アルペシン)

ツール・ド・フランスの人気者、悪魔おじさんが弟子を引き連れて日本でも大暴れ! © Yuzuru SUNADA

マイヨジョーヌやアルカンシエルが野球初体験…さいたまの市民交流会

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの開催前日となる11月3日(土)、会場となるさいたま新都心駅近くのメイン会場などで「ツール・ド・フランス2019コースプレゼンテーション」、「チームプレゼンテーション」、「さいたま市内交流会」が行われた。

アルカンシエルのユニホームでバッティング練習するアレハンドロ・バルベルデ
© Yuzuru SUNADA
ビンチェンツォ・ニーバリ、マルセル・キッテル、マッテオ・トレンティンが和太鼓にチャレンジ © Yuzuru SUNADA

2018年の総合優勝者であるスカイのゲラント・トーマス(英国)はマイヨジョーヌをイメージさせる黄色のユニホームを着用して登場。世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は5色の虹色のストライプが入ったユニホーム姿。埼玉西武ライオンズOBの平尾博嗣氏や女子プロ野球チーム埼玉アストライアの選手からキャッチボールやバッティングの指導を受けた。

和太鼓の演奏体験で日本の伝統文化にふれる試みではカチューシャ・アルペシンのマルセル・キッテル(ドイツ)、欧州チャンピオンのマッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEエミレーツ)、別府史之(トレック・セガフレード)、新城幸也(バーレーン・メリダ)が挑戦した。

ゲラント・トーマスが野球のバッティングに初挑戦 © Yuzuru SUNADA
アルベルト・コンタドールが2019ツール・ド・フランスを分析 © Yuzuru SUNADA

ツール・ド・フランス2019コースプレゼンテーションではコースの見どころやポイントなどを大会アンバサダー、アルベルト・コンタドール氏をゲストに迎えて紹介した。

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熊野古道ヒルクライムで無事故を祈願しゲストライダーが那智山を参拝

和歌山県南部の那智勝浦町で11月4日に開催される熊野古道ヒルクライムを前に、ゲストライダーとして参加するキナンサイクリング選手・スタッフ、イベント関係者が同町の那智山を参拝。イベントの成功とサイクリストの活躍・無事故を祈願した。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

例年11月初旬に行われるヒルクライムイベントとして、すっかり定着した「熊野古道ヒルクライム」。それにともない、同県はもとより遠方からの参加者も増え、走行スピードやフィニッシュタイムといった面での水準が年々アップしている。そこで、事故なくスムーズなイベント進行が図れるよう、主催するSPORTS PRODUCE熊野の音頭のもと、関係者での安全祈願を実施することとなった。

那智山での祈願では、まず西国三十三所第一番札所の青岸渡寺へ。その後、隣接する熊野那智大社へおもむいての祈祷に臨んだ。ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録資産であり、熊野三山の1つである荘厳な空間で、これまで以上に質の高い催しとすることを誓った。

今回のイベントにはゲストとして、キナンから椿大志、山本大喜、トマ・ルバ、新城雄大、中島康晴の5選手が参加。また、Jプロツアーなどに参戦するイナーメ信濃山形から筧五郎と森本誠もスタートラインに並ぶほか、ライド後のトークショーにキナンの選手たちとともに出演が予定されている。参加者は30.7kmと14.6kmの2コースに分かれ、同町のブルービーチ那智を午前7時にパレードスタート。那智山の頂を目指す多くの参加者でにぎわうことが期待される。

「優勝候補はフルーム、デュムラン、ベルナル」コンタドールが2019ツール・ド・フランスを占う

ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアで各2勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ3勝の実績を残して引退したスペインのアルベルト・コンタドールが、2018ツール・ド・フランスさいたまのアンバサダーとして来日。11月3日に日本のファンの前に登場し、2019ツール・ド・フランスのコースを分析。「優勝候補を3人あげてください」という質問に、意外な回答をした。

2015ジロ・デ・イタリアでピストルを撃つポーズをキメるコンタドール © ANSA/DANIEL DAL ZENNARO

2019年7月6日に開幕する第106回大会は、山岳の要素が強く、厳しい戦いになることが予想されている。かつて最大のライバルであり、親友でもあるスカイのクリストファー・フルーム(英国)は大会最多タイの5勝に挑むが、「標高2000m以上のゴールが3カ所もあって、それがなにかを左右する可能性がある」とコメントしていたが、コンタドールは「高地で生まれ育った選手が多いコロンビア勢がキーとなることはフルームと同様の考えだ」とした。

それでも優勝候補には山岳に強いコロンビア勢ではなく、真っ先にタイムトライアルが強い2選手の名前を挙げた。
「フルーム。オランダのトム・デュムラン」
そして3人目は予想外の回答。

「もし彼が自由を与えられるなら、スカイのエガン・ベルナル(コロンビア)を優勝候補に加えたい」

キーとなるステージは7月20日の第14ステージ。タルブ〜ツールマレー間の117kmだという。
「最も魅力のあるステージだ。距離が短いのでアタックが連続する。ボクもこんな短いステージの方が大好きで、とにかく激しい戦いになるからね」

ツール・ド・フランスさいたまの特設会場で日本のファンと一緒にツール・ド・フランスのコースを確認する

最終日前日の7月27日、アルベールビル〜バルトランス間の第20ステージも注目する。
「長い上りにすべてを懸ける日だ。総合成績で遅れてしまった選手が、ここでこれまでとは違ったアプローチで逆転をねらっていくに違いない。そんなステージをこの日に配置するなんていいアイデアだと思う」

「ボクだったら1日1日を確実にこなして走る。大会6日目に重要な山岳、ミュルーズ〜ラプランシュ・デ・ベルフィーユがあるので、開幕からベストコンディションで行かなければ優勝できないと思う」

2019ツール・ド・フランスのコース発表【動画を追加しました】

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片山右京と清水勇人さいたま市長がCOOL CHOICEを熱く語る

モータースポーツの頂点に君臨するF1で世界と戦い、現在は地球環境に優しい乗り物である自転車や次世代スマートカーに詳しい片山右京さんをさいたま市に迎え、清水勇人市長が地球環境に関わる話を聞いた。さいたま市は環境省の掲げる『COOL CHOICE』を推進していて、地域と連携したCO2排出削減促進を掲げ、今回はその対談を小冊子にして市民に配布した。

地球環境問題を語り合った片山右京氏(左)と清水勇人さいたま市長

「標高6000mのヒマラヤで、雪じゃなくて雨が降る。パリダカの西サハラ砂漠で、とんでもない豪雨に見舞われる。まさに『地球が壊れていく』という危機感に襲われる」と対談の冒頭で右京さん。

「異常気象の原因を真剣に考えなくちゃいけない時代になりました。日本ではニュースで報じられなかったけど、ネパールではヒマラヤ山脈の氷河が解けて湖ができて、それが決壊して下流のシェルパの村や小学校を押しつぶす。本当にまずいなという現状です。地球の気温が2度上がれば、南極の氷が溶けて海面が8cm上がる。風速50mの台風が日本に毎週のように来る。これはもはや現実のことですよね」

COOL CHOICE運動をピーアールするリーフレット

清水市長は、「地球温暖化がもたらす、さまざまな影響を日々感じています。これはみんなでやらないといけない。まずやっていこう。じゃあ温暖化防止策って、なにをすればいいのか。このさいたま市が率先して、スマートシティさいたまと言えるようなモデルを提案していきたいです」という。

さらに、「さいたま市はCO2排出量が他都市と比べて1割くらい高かったんです。これではいけないと、電気自動車普及施策「E-KIZUNA Project」を立ち上げて、災害に強く、暮らしやすく、継続的に成長する環境未来都市の実現を目指すことにしました」と政策を紹介。

「次世代自動車スマートエネルギー特区などの事業を通じて、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)といった次世代自動車の普及につとめています。水素をはじめとする多種多様なエネルギーの供給によるエネルギーセキュリティの確保、CO2の削減といった環境・エネルギー分野への取り組みを、民間企業や大学などとの『公民+学』の連携で取り組んでいます」

右京さんはエコドライブのポイントとしてだれにでもできるこんな考え方を紹介した。
「クルマで子供を病院に乗せていくとき、飛ばさないですよね。両親をデイケアセンターに連れていくとき、急ブレーキ踏まないですよね。ゆっくり運転してあげると、それがまるっきりエコドライブなんです。みんながそういう気持ちで運転すると、とても節約できます。いま、ガソリンがめちゃくちゃ高いですから(笑)」