ブエルタ・ア・エスパーニャにブルゴスら参戦…22チーム出そろう

2019年8月24日に開幕する第74回ブエルタ・ア・エスパーニャの主催者推薦4チームが5月7日にマドリードで発表された。 UCIワールドチームの18に加えて、ブルゴスBH、カハルラル・セグロスRGA、エウスカディバスクカントリー・ムリアス(以上スペイン)、コフィディス(フランス)が主催者推薦で加わった。

全22チームで1チームは8人編成。大会は9月15日に終幕する。

●UCIワールドチーム
アージェードゥーゼル・ラモンディアル(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・メリダ(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
CCC(ポーランド)
ドゥクーニンク・クイックステップ(ベルギー)
グルパマFDJ(フランス)
ロット・スーダル(ベルギー)
ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
モビスター(スペイン)
ディメンションデータ(南アフリカ)
EFエデュケーションファースト(ドイツ)
ユンボ・ビスマ(オランダ)
カチューシャ・アルペシン(スイス)
イネオス(英国)
サンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(ドイツ)
UAEエミレーツ(UAE)
●ワイルドカード
ブルゴスBH(スペイン)
カハルラル・セグロスRGA(スペイン)
エウスカディバスクカントリー・ムリアス(スペイン)
コフィディス(フランス)

●第74回ブエルタ・ア・エスパーニャのコース

京産大の吉岡衛がKINAN AACA CUP 2019 第5戦で優勝

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のサイクルロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は、5月5日に今シーズンの第5戦を実施。102kmで争われた1-1カテゴリーは小集団スプリントによる優勝争いとなり、吉岡衛(京都産業大)がプロ選手らを破る金星。終始有力選手の果敢なアタックが目立つ活発なレースとなった。

KINAN AACA CUP 2019 第5戦を制した京産大の吉岡衛©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

おおよそ月1回のペースで東海各県のレースコースを転戦するシリーズ戦。今節は主会場でもある国営木曽三川公園長良川サービスセンター内のコースで開催。メインレースである1-1カテゴリーは5.1kmの周回コースを20周する102km。コースは全体的にフラットながら、各所に鋭角コーナーが待ち受けコーナーリングや立ち上がりでのテクニックが要求されるほか、シリーズ開幕以来選手たちを苦しめてきた北風が季節の変化により南風に。周回後半が強い向かい風となり、これまでとは違ったレース展開になることが予想された。

今節にあたり、ホストのKINAN Cycling Teamから7選手が出走。紅白戦ならぬ“紺・白戦”としてジャージカラーを変えて各色別チームとしてスタートラインにつくこととなった。「白組」には山本元喜、椿大志、山本大喜、荒井佑太、「紺組」には大久保陣、雨乞竜己、新城雄大を振り分け、それぞれ勝利を目指した。

75選手が出走した1-1カテゴリーは、2周目に高山恭彰(MAX SPEED 97)、水野貴行(FIETS GROEN)、新城の3選手が集団から抜け出し逃げの態勢に。さらに森崎英登(Yamanakako Cyclisme Formation)、山本大も合流し、5人の先行でレース前半が進行した。

先頭の5人は着々とリードを広げ、メイン集団に対して最大で40秒ほどまで差を開ける。だがメイン集団はそれ以上のタイム差は許さず、レースが半ばに差しかかるころにはアタックが散発し活性化。ペースが上がると先頭5人との差は徐々に縮まっていく。リードを保ちたい先頭グループだったが、人数が4人に減ったことも関係してか逃げ続けることは難しい情勢となり、いったん集団へと戻ることに。10周目にレースはふりだしに戻った。

ここから再びアタックの応酬へと移る。数人単位での飛び出しが起きては集団が反応する流れが繰り返され、簡単には逃げは決まらないムード。そんなこう着状態が破られたのは12周目。追い風を利用して14人が集団からの抜け出しに成功。力のある選手がそろったこともあり、そのまま集団を置き去りにしてスピードアップ。KINAN勢からは白組の山本元、山本大、紺組の大久保、新城がジョイン。さらに、椿を含む5人の追走グループも数周回を経て先頭に追い付くことに成功。その後もメイン集団では前方へのブリッジを狙う動きがたびたび見られるが、19人に膨らんだ先頭グループへのジャンプアップは難しい。先行する19選手がそのまま優勝争いへと移っていくムードが高まっていった。

先頭グループも残り周回を減らすにつれ活性化。残り3周では山田拓海(飯田風越高)ら4選手が飛び出したほか、山本大、山本元が交互にアタック。残り2周で山本大が再びアタックすると、松井大悟が反応。その後松井選手に代わって水野が山本大と逃げの態勢に入るなど、出入りは激しくなる一方。いずれも決定打には至らなかったが、アタックの応酬は最終周回まで続いた。

残り2kmでの新城のアタックがチェックされると、勝負はスプリントにゆだねられることに。最終コーナーを前に2選手が早めに仕掛け、大久保が追随。そのまま最後のコーナーを抜けフィニッシュをめがけたスプリントが始まると、この日一番の伸びを見せたのが吉岡。最後はバイク1台分の差をつけて快勝。絞り込みのタフなレースを制した。

2番手で最後の直線に飛び込んだ大久保は2位。レース序盤から逃げを狙って再三アタックを繰り返したほか、最終コーナー直前のポジションアップで脚を使ったことが響き、得意のスプリントであと一歩伸びを欠いた。

キッズレースも行われた ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

各種カテゴリーのレースやキッズスクールも盛況

参加選手の脚力やレーススキルに合わせた4つのカテゴリー分けのほか、今節は個人タイムトライアルも実施。山本大と新城がオープン参加し、会場を盛り上げた。

また、KINAN AACA CUPではすっかり恒例行事となっているキッズスクールは、今回も約20人のキッズライダーが参加。中西健児アカデミーコーチのもと、集団走行のトレーニングを実施。KINAN Cycling Teamの選手たちもゲスト講師として加わり、効率的な走り方をレクチャー。スクール後に行われたキッズレースでは先頭交代の先頭交代のローテーションや、小集団スプリントによる優勝争いが繰り広げられるなど、キッズスクールの効果がさっそく表れていた様子。

会場には、チームサプライヤーである「ATHLETUNE(株式会社隼)」をはじめとするブースが各種出展。ゴールデンウィーク真っただ中の会場をより華やかにした。

KINAN AACA CUPは次節、6月22日に今節と同じく国営木曽三川公園長良川サービスセンター前特設コースにて開催されることが決まっている。