CODA NEO…ジェイミスの定番クロモリクロスが新展開

1991年より販売を開始、今もなおクロモリクロスバイクとして、クロスバイク黎明期よりロングセラーを博すジェイミスのCODAシリーズ。日本限定でCODA NEOとして新たなるモデルを発売する。

CODA NEO デザートストーム

従来のCODAシリーズは30年近くにわたり、ジオメトリーの多少な変更はあったものの、ベントフォークやエクスターナルヘッドセットというトラディショナルなバイクだった。新しいモデル、CODA NEOでは人気のあるSEQUELのスタ イルと機能を踏襲したストレートフォークを採用。ヘッドセットもインターナルヘッドセットとし、シンプルか つ現代的なフォルムとなった。

CODA NEO アノブラック

機能性の面では同社パーツブランドのRENEGADE COMPONENTSのバイクパッキングシリーズにも相性抜群だという。

またこの価格帯のクロモリクロスバイクではVブレーキが通常となるが、ディスクブレーキを使用し、よりトレンドをつかんだ1台となった。

CODA NEO ギャラクシーブルー

カラーバリエーションはスタンダードカラーをアノブラック(マットブラック)。

SEQUELやRENEGADE S3の人気色のデザートストームや、カラーチョイスが合わせやすいギャラクシーブルーをグロスカラーで採用、3色展開となる。

デリバリーは2月初旬。

Jamisとは

1937年創業の米国ニュージャージーに本社を構えるG・Jannou Cycleを母体に持つブランド。1979年にJamisブランドは立ち上がり、米国内において最も古い創業者が持つ、総合スポーツバイクブランド。
●ジェイミスジャパンのホームページ

ジェイミスのグラベルモデル、レネゲードA1に春色登場

グラベル/アドベンチャーカテゴリーの代名詞的存在となったジェイミスのRENEGADE(レネゲード)シリーズ。通勤・通学の街乗りでも車のSUVのようにさまざまなシチュエーションにフィットするエントリーモデルA1に春の新色モデルが追加された。

RENEGADE A1 アーマーグリーン

仕様の変更はなく、カラーは RENEGADE EXPLOREで人気のArmor Greenを採用。EXPLORE はブラックロゴで渋めだが、A1でのカラーはクリームロゴを採用し、ポップで街中でも映えるデザインとなっている。

価格:9万8000円(税別)
カラー:Armor Green 日本限定
フレーム:Jamis SSD 6061aluminium
コンポ:Shimano Claris R2000
サイズ:44,48(650B)51,54,56,58(700C)
デリバリーは2月初旬

Jamisとは

1937年創業の米国ニュージャージーに本社を構えるG・Jannou Cycleを母体に持つブランド。1979年にJamisブランドは立ち上がり、米国内において最も古い創業者が持つ、総合スポーツバイクブランド。
●ジェイミスジャパンのホームページ

サイクルツーリズムセミナー2月27日開催…参加者募集

2019年に続いて2回目となる「サイクルツーリズムセミナー2020」を一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが2月27日に開催する。主に地方自治体や観光誘客に関わる団体の関係者を対象に、最新のサイクルツーリズムに関する情報を伝えるとともに、パネルディスカッションでは、「サイクリスト向け施設の現状と課題」「サイクルツーリズム施策におけるインフルエンサーの活用」というテーマでパネリストを招いた講演がある。

定員は100人で、募集は2月20日(木)まで。定員に達し次第締め切られる。参加無料。

サイクルツーリズムセミナー2020開催概要

・主催:全国サイクルツーリズム連携推進協議会、(一社)ルーツ・スポーツ・ジャパン
・後援(予定):観光庁、スポーツ庁、自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会、一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構 
・開催日時:2020年2月27日(木)13時~16時30分(予定)※受付12時00分~
・開催場所:神田カンファレンス・ルーム(東京都千代田区神田錦町3-18-3 錦三ビル4階)
・参加費:無料
・申し込み締め切り:2020年2月20日(木) ※ 定員(100人)に達し次第締め切り

プログラム
【第1部】基調講演
講演1 観光庁観光地域振興部 観光資源課 地域資源活用推進室 室長 山田亜紀子 *予定
講演2 スポーツ庁参事官(地域振興担当) 増井国光 *予定
講演3 一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン代表理事 中島祥元

【第2部】パネルディスカッション「サイクリスト向け施設運営の現状と課題」
<パネリスト>
・大嶽龍太郎(株式会社コナリゾート 代表取締役)「サイクリスト向け宿泊施設『コナステイ伊豆長岡』」
・石川武也(株式会社長谷工不動産 コンセプト企画部 担当部長)「サイクリスト向け専用マンション『ルブリカント』」
・藤本沢子(株式会社アトレ プレイアトレ土浦店長)「サイクリングリゾート『プレイアトレ土浦』
<コーディネーター>
・増田英行(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)

【第3部】パネルディスカッション「サイクルツーリズム施策におけるインフルエンサーの活用」
<パネリスト>
MIHO氏(地域密着型YouTuber)
・今を生きる男 今田イマオ(株式会社自転車創業 動画クリエイター)ほか
<コーディネーター>
・西川晃伸(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)

●サイクルツーリズムセミナーの概要ページ

ツール・ド・フランス6日後の東京五輪は問題なし…ティボー・ピノ

グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)は 6月27日から7月19日まで開催されるツール・ド・フランスを2020シーズン最大の目標としながら、6日後の25日に日本で開催される東京五輪の個人ロードレースに出場する考えを示した。

ツール・ド・フランス第8ステージで総合優勝を期待されるピノがライバルに差をつけてゴール ©ASO Alex BROADWAY

富士山麓を走る東京五輪のコースが山岳に強い選手に適しているため、フランス勢はピノのほか、AG2Rラモンディアールのロマン・バルデ、ドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップらをエースに起用する構想がある。このうちバルデはツール・ド・フランスを欠場し、5月のジロ・デ・イタリアと東京五輪に照準を合わせると発言している。

「ツール・ド・フランスばかりが人生ではない」という考えはピノの頭の片隅にあるというが、ツール・ド・フランス最終日にシャンゼリゼ通りを走ることは重要な意味があり、その後に空路を移動して東京入りする準備を考えているようだ。

「ボクは東京五輪に行くことを確信している」とピノは1月17日に発言。7月19日にツール・ド・フランスの激闘を終えてわずか6日後に富士山でレースするという日程の過酷さは問題ないとした。

ロマン・バルデは2020ツール・ド・フランスをパスする可能性がある ©A.S.O. Pauline BALLET

サンセバスティアンでも実績がある

ピノはツール・ド・フランスの1週間後に開催されたスペインのクラシカ・サンセバスティアンでいい走りをした経験がある。

「サンセバスティアンでの経験もある。ボクたち選手は15日後よりも6日後のほうが脚が回ることが多いんだ」とピノ。
「だから肉体的な疲れはあまり神経質になることはなく、いかに精神的なものをコントロールできるかがキーとなる。頭の中できちんと整理できていたら、ツール・ド・フランスの疲労は6日にはなくなっているはずだ」

2016年にピノは当初、リオ五輪のフランス代表に選ばれていたが、ウイルス感染により代表入りを見送られたという経緯がある。2020年はどうしても五輪を走りたい。バルデとアラフィリップとの役割分担は不明だが、ピノも日本で目撃できる可能性が高くなった。

ピノ(左から2人目)、アラフィリップ(同4人目)は五輪でどう走るのか? 2019ツール・ド・フランス第14ステージ ©ASO Pauline BALLET

●2020東京五輪のホームページ

中島康晴がニュージーランド・サイクルクラシック最終日10位

KINAN Cycling Teamが出場したニュージーランドサイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2)は1月19日に行われた第5ステージをもって閉幕。最終日は120kmで争われ、集団スプリントに挑んだ中島康晴が10位でフィニッシュ。6人全員が完走を果たし、個人総合ではトマ・ルバがUCIポイント圏内の8位に。開幕以降チャレンジを繰り返してきたチームは、収穫と課題を明確にして次の戦いにつなげていくことを誓った。

中島康晴がニュージーランド・サイクルクラシック最終日10位  ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

15日にレースがスタートした大会は、上りフィニッシュや平坦ステージなどが設けられ、総合的な力が試される戦いとなった。そんな中でKINAN Cycling Teamは、最難関の第4ステージでトマ・ルバを4位に送り込んだ。

そして迎えた最終日。大会の拠点であったマスタートンを基点とする10kmの周回コースを12回めぐる120km。カテゴリー山岳が設定されない、おおむねフラットのコースとあって、スピードレースとなることが予想された。実際、レースはその通りに展開していくことになる。

スタート直後のアタックに乗じたのは椿大志。5人が先行するが、その中にリーダージャージのライリー・フィールド選手(オーストラリア、チームブリッジレーン)ら実力者が加わったこともあり、メイン集団も簡単には容認しない。リードを奪おうと先を急ぐも、椿らはいずれも集団へと引き戻されてしまう。

その直後からはスプリント狙いのチームが中心となって集団を統率するが、5周目を迎えて1人の飛び出しを容認。タイム差は2分以内にとどめつつ、追撃のタイミングを図る。KINAN勢も集団に待機し、6人が固まって次の展開に備えた。

しばし逃げと集団との構図が変わらなかったが、逃げる選手の背中を視界に捉えたところで、集団から1人がブリッジ。一時的に2選手が先行する格好となったが、次の周回ではメイン集団が完全に飲み込み、プロトンはスプリント勝負に向けて状況を整えていった。

終始ハイペースで進んだレースにあって、勝負どころを見据えて集団内でのポジショニングを図ったKINAN勢。最終周回を前に前方へと上がっていき、中島でのスプリントに賭けた。

そしてステージ優勝は大集団でのスピード決戦に。アシスト陣の援護を受けた中島は好位置から加速。トップまではあと少し及ばず、10位でフィニッシュラインを通過。以降、残る5人も次々とレースを完了させた。

15日から始まった大会は、全5ステージを終えた。KINAN Cycling Teamは、この日メイン集団で走り切ったトマが個人総合順位を変えることなく、8位を確定。UCIポイント(3点)圏内でのフィニッシュとした。

シーズン初戦を終え、先々に向けた収穫と課題が明確になり、選手たちはそれぞれにレースやトレーニングの方向性も定まった様子。次戦は2月5~9日のヘラルド・サン・ツアー(UCIオセアニアツアー2.1)が予定されるが、これからはチーム内でのセレクションも含め、レースを高いレベルで戦えるだけのコンディションづくりに取り組んでいくことになる。

ニュージーランドサイクルクラシック2020 第5ステージ(120km)結果
1 ディラン・ケネット(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) 2時間41分9秒
2 イェンセン・プロウライト(オーストラリア、チームブリッジレーン) +0秒
3 コルビン・ストロング(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム)
4 トーマス・ボルトン(オーストラリア、オリバーズリアルフードサイクリング) 
5 大前翔(愛三工業レーシングチーム) 
6 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) 
10 中島康晴(KINAN Cycling Team) 
31 山本大喜(KINAN Cycling Team) 
34 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
57 新城雄大(KINAN Cycling Team) +9秒
63 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1分8秒
64 椿大志(KINAN Cycling Team) 

個人総合
1 ライリー・フィールド(オーストラリア、チームブリッジレーン) 15時間18分8秒
2 アーロン・ゲート(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー) +25秒
3 コルビン・ストロング(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) +41秒
4 ヘイデン・マコーミック(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー) +48秒
5 キース・デュベステイン(ニュージーランド、チームブリッジレーン) +49秒
6 コナー・ブラウン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) +51秒
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +55秒
15 山本大喜(KINAN Cycling Team) +1分59秒
42 新城雄大(KINAN Cycling Team) +4分37秒
62 椿大志(KINAN Cycling Team) +11分6秒
65 山本元喜(KINAN Cycling Team) +12分47秒
75 中島康晴(KINAN Cycling Team) +25分0秒

ポイント賞
1 ディラン・ケネット(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) 37pts
14 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 4pts
22 山本元喜(KINAN Cycling Team) 1pts

山岳賞
1 フィン・フィッシャー=ブラック(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) 16pts
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 4pts
12 山本元喜(KINAN Cycling Team) 4pts

チーム総合
1 ブラックスポークプロサイクリングアカデミー 45時間56分48秒
7 KINAN Cycling Team +4分58秒

山本大喜

山本大喜のコメント

「昨年のこの大会ではトマに頼りきりだったが、今年はみんなが逃げにチャレンジしたり、中島さんのスプリント、自分の総合と、どれもベストな結果ではなかったがあらゆる挑戦ができたことは大きな収穫。個人的には総合を狙う意識で臨みながら、最終的にトマに託す形になってしまったことが反省点。

シーズンが本格化するにつれてアシストに回ることも出てきて、自分が総合を狙える立場になることは減るかもしれないが、数少ないチャンスを生かせるようになりたい。マークをかいくぐって逃げ切ったり、それをきっかけに総合成績も狙ったり、スマートに戦って勝負できる機会を増やしたい。

今シーズンの目標は、ツール・ド・熊野。(和歌山県)新宮市に住んでいて、みんなが応援してくれている。地元レースで期待に応えられるよう走って、総合優勝したい」

ジロ・デ・イタリアの名峰セストリエーレがスキー世界選手権に立候補

イタリアアルプスに位置するスキーリゾート、セストリエーレが2029年にアルペンスキー世界選手権の招致活動を始めた。同地は2020ジロ・デ・イタリアの最後の山岳区間となる第20ステージのゴール地点。サイクリングとスキーの大舞台として同地の魅力を打ち出していく。

アルペンスキー世界選手権のセストリエーレ招致を目指すメンバー ©Marco Alpozzi/LaPresse

アルペンスキーワールドカップ大会初日の1月18日、招致委員会が記者会見を行って表明した。

5月30日、セストリエーレは8回目となるジロ・デ・イタリアを迎える。翌日は最終日と成り、ミラノでタイムトライアルが行われるが、山岳ステージとしては最後の大舞台だ。アルペンスキー世界選手権招致委員会は世界中が注目するジロ・デ・イタリアの最後の山岳ステージをいいきっかけとして、ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトと協力しながら関係者にセストリエーレの魅力を発信していく計画だ。

2020ジロ・デ・イタリア第20ステージ。107.6km地点のアニェッロ峠でフランス入りし、イゾアール、モンジュネーブルを越えてセストリエーレへ。獲得標高は5000m

スキー産業はセストリエーレの歴史の中で間違いなく重要な部分だ。1934年に設立された自治体は、国際的なスキーリゾートになっていく。1997年にワールドカップとスキー世界選手権を開催。トリノ2006冬季オリンピックでもアルペンスキー会場となった。

セストリエーレの規模は年々拡大し、何百万人ものスキーヤーを集客するようになる。今日のセストリエーレは標高2000mの斜面のほとんどをゲレンデとして、世界で最も人気のある観光地の一つとなった。突然の地球規模の気候変動を考えると、その魅力はさらに増していくと分析する。

「8回目の訪問となるジロ・デ・イタリア。この町は多くのサイクリストにも愛されるようになった。アマチュアサイクリストのチャレンジレースであるグランフォンドもこの夏に開催する。そんな町の活気をぜひとも2029アルペンスキー世界選手権の開催につなげていきたい」とセストリエーレのジャンニ・ポンチェット市長。

国境となるアニェッロ峠。ジロ・デ・イタリアでは右手のイタリア側から左手のフランス側に走っていく
イゾアール峠。2019ツール・ド・フランス第18ステージ ©ASO Pauline BALLET

●ジロ・デ・イタリアの公式サイト

キナンのトマ・ルバが頂上ゴールの最難関ステージ4位

UCIオセアニアツアー「ニュージーランド・サイクルクラシック」は1月18日に第4ステージが行われた。この日は頂上フィニッシュが待ち受ける最難関ステージ。KINAN Cycling Teamはメイン集団で上りきったトマ・ルバが4位でフィニッシュ。個人総合では8位と上げて、翌日に控える最終の第5ステージに進むこととなった。

ニュージーランド・サイクル クラシック第4ステージ4位のトマ・ルバ(右) ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

前日の第3ステージでは、チームとしてメイン集団のペーシングを担い、14人と大人数の先頭グループを追走。最後は中島康晴のスプリントに持ち込んで6位で終えた。個人総合では3ステージを終えて、山本大喜がチーム最上位の個人総合24位につける。同じく29位のトマ・ルバとともに上位陣が見えるポジションをキープ。毎ステージ、スピード域の高いレースが続いており、シーズン初戦の選手たちは速さに対応しながら、上位進出を狙ってトライを繰り返している。

第4ステージは、今回最長のレース距離175.6km。まず、大会の拠点都市であるマスタートンを基点とする51kmのコースを3周回。途中、登坂距離6.5km、平均勾配4.8%のテ・ワラウ・ヒルの上りをこなすことになる。1周目と2周目の通過には山岳ポイントが設けられる。

タフな周回を終えると、いよいよ今大会のハイライトでもあるアドミラル・ヒルへ。頂上に敷かれるフィニッシュラインへは、登坂距離4.1km、平均勾配6.2%。特筆すべきは、フィニッシュ前1.5kmでいったん緩斜面となるも、最後の数百メートルで再度急坂を駆け上がる点。総合争いにおいて遅れることは許されない、KINAN勢にとっても最終局面の攻略こそが上位進出のカギとなる。

そんなレースは、この日もリアルスタートからアタックと吸収の連続。山本元喜や中島康晴らがチェックに出つつ、大人数の飛び出しには山本大喜も加わって、優位な展開へ持ち込もうと試みる。しばらくは決め手に欠ける状態が続いたが、スタートから1時間ほど経とうかというところで、上りを利用して6人が抜け出すことに成功。その後もメイン集団から追走を狙う動きが見られたが、結局1周目を終えようかというところで集団が落ち着き、前の6人を先行させる流れになった。

先頭の6選手とメイン集団とのタイムギャップは、最大で約9分。集団は総合で上位にメンバーを送り込んでいるチームを中心にペーシングを開始。序盤は積極的に攻めたKINAN勢も集団に待機し、情勢を整えることに集中した。

その後もしばし逃げと集団との構図は続いたが、3周目に入っていよいよ追撃ムードが高まりを見せる。みるみる間に逃げていた選手たちを射程圏内にとらえると、先頭でも上りで力の差が見え始め、1人、また1人と遅れていく。この周回を終える頃には、その差は数十秒にまで迫った。

タイミングを同じくして、メイン集団から前方めがけてアタックが散発。ブリッジに成功した選手が加わると、逃げグループは再び勢いを取り戻す。集団も活性化するが、前とのタイム差は再び1分台に。KINAN勢も最後の山岳に向け、集団内でのポジションを上げて重要な局面に備えた。

 いよいよ勝負のアドミラル・ヒルへ。ここからは登坂力勝負。有力選手のアタックに山本大らが反応するがリードを奪うまでには至らない。それでも集団は距離を追うごとに人数が絞られていく。

一方、先頭では終盤にメイン集団からのブリッジに成功したライリー・フィールド選手(オーストラリア、チーム ブリッジレーン)が、山岳で独走態勢を固める。後ろにはメイン集団も続いていたが、勢いは完全にフィールド選手が上回っていた。最後まで後続の追撃を許すことなく、1人でアドミラル・ヒルの頂上へと到達。

フィールド選手のフィニッシュから53秒。メイン集団は10人ほどになって最終局面へとやってきた。KINAN勢ではトマがこの中で粘り、最後の上りスプリントでステージ4位を確保。その後次々と他のメンバーもフィニッシュラインを通過した。

この結果、このステージを終えた時点での個人総合順位でトマが8位に浮上。トップとのタイム差は55秒とし、チーム最上位となっている。

大会はいよいよ最終日へ。19日に行う第5ステージは、マスタートン市内にセッティングされる“メガ・サーキット”での平坦勝負。10kmのコースを12周回、120kmでクライマックスを迎える。KINAN Cycling Teamは中島でのスプリントを狙って組織力で勝負していく構え。また、UCIポイント圏内に入ったトマの個人総合順位も意識しながら、最後のステージに臨むことになる。

ニュージーランドサイクルクラシック2020 第4ステージ(175.6km)結果
1 ライリー・フィールド(オーストラリア、チーム ブリッジレーン) 4時間31分3秒
2 キース・デュベステイン(ニュージーランド、チーム ブリッジレーン) +53秒
3 アーロン・ゲート(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー)
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 
5 コルビン・ストロング(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) 
6 ヘイデン・マコーミック(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー) +55秒
16 山本大喜(KINAN Cycling Team) +1分57秒
47 新城雄大(KINAN Cycling Team) +4分18秒
61 椿大志(KINAN Cycling Team) +8分17秒
67 山本元喜(KINAN Cycling Team) +11分30秒
78 中島康晴(KINAN Cycling Team) +24分8秒

個人総合
1 ライリー・フィールド(オーストラリア、チーム ブリッジレーン) 12時間36分59秒
2 アーロン・ゲート(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー) +26秒
3 コルビン・ストロング(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム)+45秒
4 ヘイデン・マコーミック(ニュージーランド、ブラックスポークプロサイクリングアカデミー) +48秒
5 キース・デュベステイン(ニュージーランド、チーム ブリッジレーン) +49秒
6 コナー・ブラウン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) +51秒
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +55秒
17 山本大喜(KINAN Cycling Team) +1分59秒
43 新城雄大(KINAN Cycling Team) +4分28秒
63 椿大志(KINAN Cycling Team) +9分58秒
65 山本元喜(KINAN Cycling Team) +11分39秒
78 中島康晴(KINAN Cycling Team) +25分0秒

ポイント賞
1 イェンセン・プロウライト(オーストラリア、チーム ブリッジレーン) 24pts
13 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 4pts
19 山本元喜(KINAN Cycling Team) 1pts

山岳賞
1 フィン・フィッシャー=ブラック(ニュージーランド、ニュージーランドナショナルチーム) 16pts
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 4pts
12 山本元喜(KINAN Cycling Team) 4pts

チーム総合
1 ブラックスポークプロサイクリングアカデミー 37時間53分21秒
7 KINAN Cycling Team +4分58秒

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント

「今日のプランは(山本)大喜で総合を狙うことで、自分はセカンドオプションだった。個人的には12月に落車して、1週間トレーニングができなかったことが影響していて調子はまったく良くないし、痛みも残っている。そうした中でも、チームワークで良い流れを作って、大喜と狙いをシェアしながら戦うことができた。結果的に大喜がアタックを試みた後に遅れてしまったので、自分のリザルトにシフトして最後の上りに挑むことになった。(ステージ4位という結果については)コンディションを考えると悪くないし、これからもっと上げていけると思う。シーズン最初のレースでトップ5に入れてよかったし、これもチームワークのおかげだ。

12月にトレーニング中の落車でダメージを負ってしまったけど、チームマッサーの森川さん、安見さんが最善を尽くしてくれて、少しずつながら回復している。リカバリーとトレーニングのバランスをとりながら完治させたい。

2020年シーズンは2つの大きなターゲットを自らに課している。まずはツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・熊野で結果を残すこと。これらに向けてトレーニングを積んでいく。2つ目は、チームの日本人選手を育成すること。国内外、レースの大小問わずみんなとともに走って、多くのことを伝えていきたい。昨年から意識して取り組んでいるつもりだけど、今年はさらにリーダーシップを出していけたらと思っている」

EFプロサイクリングが着用するラファ製ジャージ発売

2020ロードシーンで最もポップなデザインとされるEFプロサイクリングのラファ製サイクリングウエアが市販される。チームにはコロンビアのリゴベルト・ウランらが所属し、メジャーレースでも活躍する勢いだ。

©JORDAN CLARK HAGGARD

●ラファの通販サイト

ラファは2004年、英国ロンドンでサイモン・モットラムが設立した。創業以降、ラファは一貫して世界で最も上質なサイクリングウエアを生み出してきた。15年もの間、バイクの魅力に気付いたばかりの初心者からワールドツアーレースに参戦するプロ選手まで、ありとあらゆるサイクリストを納得させる製品を生み出すため、ラファは快適性とパフォーマンス、そしてスタイルを刷新し続けてきた。

EFプロサイクリング・プロチームエアロジャージ 2万4500円

このスポーツへの愛を源流とするラファは、これまでにないユニークなライドやイベントを定期的に開催し、またスポンサーとして携わってきた。サイクリストが集まる過去に類を見ないコミュニティとして、2015年に設立したラファサイクリングクラブには現在世界中で1万2000人を超えるメンバーが所属している。ヨーロッパ、北米、アジアに散らばる合計23店舗のクラブハウスでは、最新の製品を取り揃えるのはもちろん、カフェスペースがRCCメンバーや地元のサイクリストの集いの場所として機能している。

EFプロサイクリング・USAナショナルチャンプジャージ 2万4000円

ラファはその黎明期から、ロードレースの最高峰の選手たちとともに製品開発を行ってきた。2005年から2012年まで英国のUCIコンチネンタルチームであるラファコンドールのタイトルスポンサーを務め、2012年から2016年まではウエアスポンサーとしてスカイの活躍に貢献した。2016年からはUCIウィメンズワールドツアーの強豪チームであるキャニオンスラムのスポンサー活動を開始。ロードレースの実情に関する2年間のリサーチをまとめた『ラファロードマップ』を発行した。2019年にはEFエデュケーションファーストのスポンサーとしてUCIワールドツアーへの復活を果たしている。

2020年のラファは2つの鍵となる新しい試みを始めた。オンライン上の革新的なデザインツールを使って、だれでも自身でフルカスタム製品を簡単にデザインできる『ラファカスタム』がスタート。さらに、サイクリング界によりよい未来をもたらしたいという使命感から、次世代の選手たちを鼓舞して力を与え、金銭的にサポートするための『ラファファウンデーション』を設立。選手育成に携わる非営利団体に資金を提供していく。