LEOMOがシリアスアスリート向けパフォーマンスコンピューターTYPE-S発売

国際的な競技スポーツの舞台においてモーション解析の分野でイノベーションを起こすLEOMOは、モーション解析機能を備えたAndroidデバイスであるスポーツパフォーマンスコンピューターTYPE-Sを、1月6日米国ネバダ州ラスベガスでの2020年Consumer Electronics Show (1月7〜9日)で正式に発表した。

TYPE-Sは最先端の情報や技術を取り入れて自分のパーフォマンスを向上させたいシリアスなアスリートが、トレーニングやレースにおいてモーション解析の力を有効活用できるように開発された製品。LEOMO独自のIMU(慣性測定ユニット)センサーとそこから得られるモーションパフォーマンスインディケーター(MPI)、そしてインターフェースをカスタマイズ可能な専用のパフォーマンストレッキングアプリLEOMO Appを備え、サイクリングのみならずランニングやウェイトトレーニングなども視野にモーション解析機能を提供していく。

スマホとしても活用できる強み

Android 9.0 OSで動作し、アスリートはGoogle Payストアから好みのアクティビティトラッキングアプリをダウンロードし、ワークアウトやレースにおいてGPSマップを駆使したり音楽を聞いたりすることができる。またTYPE-SはWi-Fi接続に加えてnanoSIMカードを使って2G/3G/LTE接続することができるため、スマホとしての利便性も兼ね備えている。

リアルタイムでのトレーニングデータのトラッキングからemailの送信、通話やインターネット検索、GPSマップの活用から写真撮影・ビデオ録画、さらにはGoogle Playのアプリ利用など、全てのことが1台で実現する”All in One”な商品として完成した。その一方で、クレジットカードサイズのコンパクトなボディを有し重量はわずか110gというアスリートにとって望ましい携帯性も実現。また、強い日差しの下でも非常に鮮明な3インチの半透過型ディスプレイの採用とIPX7防水等級を満たすことであらゆる環境や天候に対応し、別売のパワーマウント(拡張バッテリー)を併用することで最大18時間の利用を可能としている。

アスリートがトレーニングやレースのデータを全て1台で収集できるデバイスでもある。ANT +およびBluetoothでの各種センサーとのワイヤレス接続によりパワー、ケイデンス、速度、ペース、心拍数、高度データなどをトラッキングできる。これらに加えて最大5つのLEOMOモーションセンサーのデータを専用のBluetoothチップを介して送信されるように設計されている。各センサーの3軸ジャイロスコープと3軸加速度計からキャプチャーされたデータはフィルター処理されユーザーにすばやくMPIデータとして提供されるが、専用のBluetoothチップを用いることで接続安定性を高めている。

「TYPE-Sは、スポーツのパフォーマンス分析を確実に次のレベルに押し上げる革新的なデバイスです」とLEOMOのCEOで共同設立者でもある加地邦彦。「今後、さまざまなレベルやスポーツのシリアスな競技者のパフォーマンス向上を後押ししていくべく、ハードウェアメーカーやアプリのデベロッパーとの協業を幅広く進めていきます」

鉄人アダム・ハンセンも開発に協力

2012年の創業以来、LEOMOはアスリートやコーチが従来感じていた壁を取り払い、次なるレベルに到達することを支援するために実用的なモーションデータの提供に取り組んできた。 LEOMOはIMUセンサーを用いて数多のサイクリスト、ランナー、トライアスリート、ウェイトトレーニングアスリートのパフォーマンスを評価している。その結果として今まで研究室のみで利用可能だったモーション解析をTYPE-R、そしてLive Video Sync(LVS)といった製品を通じて競技スポーツの現場にもたらしてきた。

サイクリングの分野においてはロット・スーダルの鉄人アダム・ハンセンや著名なプロコーチであるセバスチャン・ウェーバー氏をはじめ数多くのトップサイクリストやコーチに利用され、また協業してきた。TYPE-Sの発売に伴い、その成果としてアスリートが自分でターゲットとするMPIの値を設定し、実際の数値が乖離すると画面上で確認できる画期的な新機能を1月中旬より提供開始。

「TYPE-Sは正確なデジタルでのフィードバックと洞察が得られるため、アスリートにとって真のゲームチェンジャーです」とプロサイクリストであり、現在まで13年に及ぶワールドツアーでのベテランであるハンセンは語っている。「LEOMOのモーショントラッキングテクノロジーにより、サイクリストは自分の体の位置、動きのパターン、全体的なパフォーマンスをリアルタイムで理解できます。そのデジタルなフィードバックを確認することで、効率性やパワー、一貫性を向上する重要な変更を加えることができます」

同社は現在ランニング向けのMPIの開発と普及を加速させるため、ランニングの長距離界で著名なケニアのランニングコーチであるティモ・リモ氏および国際的に有名なオランダのスポーツ・エージェント会社Volare Sportsと協業を開始。LEOMOは2020年3月を目処にランニングのMPIの発表を予定。これによりあらゆるレベルのランナーのランニングエコノミーや安定性、持久力などの向上に貢献し、また一方でランニングによる怪我の予防に役立てられると考えている。

製品情報

商品名型名発売日価格
TYPE-SセンサーキットプロLEM-TS1 + LEMS-MS51月7日89,800円(税別)
TYPE-SセンサーキットLEM-TS1 + LEMS-MS21月7日49,800円(税別)

LEOMOは、LEOMOモーションセンサー2つを同梱したモーション解析のビギナー向けパッケージであるTYPE-SセンサーキットおよびLEOMOモーションセンサー5つ全て同梱したTYPE-Sセンサーキットプロをアマゾン、Yahoo!ショッピング直販サイトに加え、なるしまフレンド神宮店、アスロニア、ベックオンの店頭で発売開始。

商品ページURL(英語)

LEOMO, Inc.について
2012年に加地邦彦と、孫泰蔵が創業し活動するMistletoe株式会社によって設立され、アメリカ ボルダーの本社及び品川区五反田の東京オフィスにおいて、スポーツデバイスとそれに連動するサービスの開発を行っています。社員数は53名(2020年1月現在)。

キナンがお膝元の和歌山県新宮市で自転車安全教室

KINAN Cycling Teamが1月7日、和歌山県新宮市で交通安全マナー向上や事故のないサイクルライフを目指して小学生を対象とした自転車安全教室を行った。発足6年目を迎えたシーズンにおいて最初のチーム活動となった。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

メインスポンサー「キナン」が本社を構える新宮市で開催される国際ロードレース「ツール・ド・熊野」のPRも行って、子どもたちにより自転車に興味を持ってもらうための機会となった。

例年5月下旬から6月上旬にかけて開催される(2020年は5月28~31日を予定)ツール・ド・熊野の普及と、和歌山県唯一のプロスポーツチームであるKINAN Cycling Teamへの応援のきっかけづくりを目指す地域貢献活動の一環。今回は新宮市立神倉小学校を訪問。おおよそ1年ぶりに同校へとチームが足を運ぶことになった。

5年生を対象に行った講義は、中西健児アカデミーコーチの進行のもと座学と実技に分けての実施。基本的な交通ルールをベースとしながら、「自転車は車道を走る。ただし小学生は歩道走行が可能」「歩道を走る際は車道側を進む」「車道の左側を走る」「危険運転はしない」「ヘルメットをかぶり、信号を守る」の5つを約束ごととして明示。また、児童たちにとって身近でもある、同校付近の交差点の写真を見ながら注意すべき箇所を確認していくと、次々と声が挙がり、安全への意欲の高さを感じさせた。

実技では、自転車操縦における基礎をマスターすべく、レール上を走る「一本橋」、数メートルおきに置かれたポイントをすり抜けていく「スラローム」にトライ。しっかりと前方を目視して走ることや、停止線できっちりとブレーキすること、左右への体重移動で進路をコントロールすることなどを重視して、バイクテクニックを養っていった。

この講義では所属選手を代表して椿大志、山本大喜、新城雄大も参加。児童ひとりひとりに声掛けしていきながら、各課題への取り組みをアシスト。要所では実演も織り交ぜ、そのテクニックに児童たちから感嘆の声がたびたび上がった。

今回の交通安全教室では、同校5年のクラスごとに講義を行ったことも特筆すべき点といえる。全3クラス、1組あたり約30人へのレクチャーは、選手・スタッフがひとりの児童により多くかかわることができ、コミュニケーションを図りながら課題への意欲を高める効果も生まれた。そして5月下旬に待ち受ける、最大目標のツール・ド・熊野での活躍を誓う場に。日々迫る“本番”に向けて、チームにとっても気が引き締まるものとなった。

●キナンサイクリングのホームページ

伊勢丹限定モデル「ロングティーン5」新宿店本館屋上で試乗会

ブリヂストンサイクルは、通勤や通学などの日常使いに必要な性能・品質を確保した定番自転車「ロングティーンSTD」の特別仕様車「ロングティーン5」を、三越伊勢丹オンライン限定で2020年1月13日(月)より発売。発売日当日には伊勢丹新宿店本館屋上で試乗会も実施する。

ベース車となるブリヂストンの「ロングティーンSTD」は、長い歴史の中で洗練された日本独自のシティバイクで、乗りやすく耐久性の高いフレームに、バスケットやドロヨケ、サークル錠など、日常使いに必要な性能・品質を確保。長く愛用できる自転車として人気がある。

ヘッドチューブにはブリヂストンのBマークと並び「スタイリスト私物」のロゴを配置

今回の特別仕様車は、スタイリストの山本康一郎氏が手がけるレーベル「スタイリスト私物」とコラボレーションしたもの。年齢や服装とちぐはぐにならず、使う人に自由に乗ってほしいとの思いを表現したシンプルなスタイリングとしながらも、幅広ハンドルやホワイトサイドタイヤ、バックミラーを標準装備するなど細部にこだわりが散りばめられている。

また、ステンレスパーツも多数使用した、耐久性の高いモデルともなっている。さらにヘッドチューブにはブリヂストンのBマークと並び「スタイリスト私物」のロゴを配置。特別な一台を演出する。

価格は6万円(税別)。展開カラー:1色 M.XHスパークルシルバー

●ブリヂストンサイクルのホームページ