イタリアの自転車工房トマジーニのオリーブオイル入荷

世界的に知られるイタリア・トスカーナ州のハンドメイドバイク工房 Tommasini(トマジーニ)から新物エクストラバージンオリーブオイルが日本に入荷された。同工房が所有するオリーブ畑から作られたもの。輸入元はアクションスポーツ

トスカーナは本来、地中海性気候で雨が少ないエリアだが、2019年の日本と同様に地球温暖化の影響なのか雨が多く、特にオリーブ果実収穫時期の大雨の影響で大きなダメージがあった。エリアによっては収穫量が例年の半分以下との情報もあり、今回は希少なオリーブオイルとなる。

最高ランクの品質基準をクリア

Tommasiniのオリーブオイルは、DOP(EU全体で定められている特定の特産品を保護するための最高ランクの品質管理基準)・IGP(DOP基準と似ているが、 全工程が決められた場所である必要はない)の品質基準の100%エクストラバージンオイルと同じ最高品質規格で製造されている。

さらに、オリーブの実を詰みとったその日に、グリーンの実のみを選別して過熱せずに搾油する。これは品質基準や風味豊かな味わいを維持するために欠くことのできない手順。また、これらの要件を満たさなければ品質認定を受けることができないという。 Tommasiniのオリーブオイルは最高レベルの証明書でもある「 Collegio Toscano Olivicoltori」の認定を受けている。

トスカーナのオリーブ畑。2019年秋

オリーブの種類

『エクストラバージンと記載があっても、まったく味が違う?』と思っている人は多い。実は、ワインと一緒でオリーブの種類や製法・生産場所・気候が違えば、全く味わいは異なるものができる。Tommasiniのオリーブ オイルはトスカーナ原産のオリーブをブレンドして絶妙な味わいを醸し出しているという。

◆Frantoiano(フラントイオ・トスカーナ原産)
トスカーナの主要品種でとてもスパイシーでパンチがある

◆Leccino(レッチーノ・トスカーナ原産)
トスカーナの主要品種でフルーティな味わいで、まろやかなオイルになる

◆Canino(カニーノ・ラツィオ州原産 )
原産地はトスカーナの隣の州だが、ローマ時代からオリーブオイルの生産地として有名

◆Moraiolo (モライオーロ・トスカーナ州原産)
トスカーナの主要品種でとてもスパイシー。色は緑が濃くポリフェノールの含有量が高い

◆Pendolino(ペンドリーノ・トスカーナ州原産)

道の両側にオリーブ畑が延々と続く

Tommasiniオリーブオイル
内容量 500ml(2019末に収穫した新物)
価格 3500円(税別)
●販売サイト

海の向こうに富士山が見える…南伊豆で軽快サイクリング

知られざるサイクリングパラダイスの南伊豆へ。伊豆半島でもアクセスしやすい東伊豆や中伊豆と比べると都心からクルマで5時間を要するが、それだけに交通量が激減してサイクリングして楽しいルートばかり。1泊2日がオススメで、サイクリスト歓迎の宿も随所にある。今回は情緒あふれる家並みで知られる松崎をベースに、石廊崎、下田、バサラ峠を巡る80kmルートをご紹介。

石廊崎と下田を結ぶ海岸線はアップダウンがないので初級者でも快適に走れる

南伊豆まで来ると交通量が激減する

伊豆半島は海と山が近く、温泉や特産物も思う存分楽しめる。今回は観光客ひしめく東伊豆を避けて、西伊豆から南伊豆にかけての80kmを実走した。冬場は西からの季節風が強い日もあるが、雲が飛ばされて駿河湾の向こうに真っ白な富士山が望めるチャンスが多い。

西伊豆といっても土肥(とい)温泉までは交通量が多いので、さらに25km南下した松崎を発着点とした。漆喰(しっくい)をカマボコ型に盛りつけて塗る「なまこ壁」造りの蔵が並ぶ、のどかで風情たっぷりの町だ。温泉と漁港があるので走ったあとが楽しみである。

松崎町には「なまこ壁」造りの蔵が点在する

サイクリングはここを出発して起伏のある海岸線を南下していく。風と波で浸食された断崖を上り、小さな漁村まで一気に下る。アップダウンの連続だが、それぞれのピークは標高250mに満たない。単独の山岳のように往路は上りだけ、復路は下りだけという単調なものではなく、ツラい上りを頑張れば必ず下りになるので体力を回復することが可能。長時間同じ姿勢を取らなくてもいいので、ストレスを感じることも少ない。

静岡県はこのエリアを定番サイクリングコースとして環境整備中だ。路面に自転車が走る場所であることを示す「青い矢羽型表示」を40mごとに敷設。自転車の走行レーンであることを示す白いピクトグラムもペイントする。

のどかな港町・松崎をコースの発着とした
西伊豆は起伏があるが、絶景なので頑張れるはず…

松崎から35km走ると伊豆半島最南端の石廊崎(いろうざき)近くへ。サイクリストは駐輪ラックもある休憩棟「石廊崎オーシャンパーク」から徒歩で行くことになるが、太平洋を一望するポイントはコース上のいたるところにあるので、あえて岬に行くこともない。ここから南伊豆に行く海岸沿いが絶景ルートなのだ。波の浸食によって形成された洞窟で、上部に空いた穴がハート型をしている龍宮窟も訪問することができる。

龍宮窟。ダイナミックすぎて全容をスマホで捕らえきれない

50km地点にある龍宮窟から下田市に向かい、さらに内陸部のバサラ峠を上って松崎町に戻る。コース終盤のバサラ峠は漢字で書くと婆娑羅。難攻不落の山岳のように思えたが、じつは難なくクリアできる上り。コンビニが少ないルートなので補給食さえ携行していれば中級サイクリストも走破できる。ゴールしたら温泉に入って汗を流す。1泊するなら海産物を肴にしっかりと飲める。

バサラ峠は名前ほどの難易度ではなくてひと安心

バイシクルピットが随所にあるので安心

「サイクルスポーツの聖地」を目指す静岡県には「バイシクルピット」の垂れ幕を掲げた道の駅、鉄道駅、コンビニ、ガソリンスタンドなどがある。駐輪ラックが置かれ、空気入れや工具類を常備。休憩スポットとしても使え、体調不良やトラブル時には必要となる施設を紹介するなどのサポートもしてくれる。

バイシクルピットの垂れ幕

宿泊施設のサイクリスト応援プランを利用しよう

ホテルや旅館もロビーあるいは部屋に高額なスポーツバイクを持ち込めるようにして、「サイクリストに優しい宿」キャンペーンを展開する。今回宿泊した松崎温泉公共の宿伊豆まつざき荘も4月30日まで企画。夕食時の1品料理サービス、キャンセル料前日までなし、施錠される部屋での自転車保管などの特典を提供。1泊2食つき税込み1万780円〜1万3530円。

クリックするとGarmin Connectの詳細ページに飛びます。手持ちのGPSデバイスに転送してナビ機能を使用することも可能です

●全国のおすすめサイクリングコース