ファンアーベルマートとシェアーがAG2Rシトロエンに移籍

CCCのグレッグ・ファンアーベルマート(ベルギー)とミヒャエル・シェアー(スイス)が2021年はフランスのAG2Rラモンディアル(2021シーズンはAG2Rシトロエン)に移籍することが発表された。ともに3年契約。

グレッグ・ファンアーベルマート(中央)がAG2Rラモンディアルに移籍する ©Getty Images, Vincent Curutchet

リオ五輪の金メダリストであるファンアーベルマートは35歳、シェアーは33歳。AG2Rラモンディアルは2021年にこれまでのエース格だったロマン・バルデ(フランス)を失うことから、実力選手の獲得が求められていた。

チームが変わっても目標はぶれることはない

2018ツール・ド・フランス、BMCのグレッグ・ファンアーベルマート(ベルギー)が首位に立った © ASO

「新しい冒険を始めるのがうれしく、やる気がある。ジム・オショビッチ監督とともに10年を過ごし、新しい挑戦の機会をうかがっていた。移籍先のバンサン・ラブニュ監督が評価してくれたことがうれしい。素晴らしい結果を出すために全力を尽くしたい」とファンアーベルマート。

「クラシックを勝ち取るという目標を持って、オリバー・ナーセンと一緒に働きたい。考えただけでもエキサイティングだ。チームが変わろうとボクの目標は常に同じ。ツール・デ・フランドルとパリ・ルーベで勝つこと。そしてツール・ド・フランスのステージ勝利と、できるだけ長くマイヨジョーヌを着ることだ」

ミヒャエル・シェアー

●AG2Rラモンディアルのホームページ

ロマン・バルデがサンウェブ移籍…2021年から2年契約

驚異的なクライマーであるフランスのロマン・バルデが2021シーズンは、プロデビューから所属してきたフランスのAG2Rラモンディアルを離れ、ドイツのサンウェブに移籍することが発表された。2年契約。

2021年からサンウェブに移籍することが発表されたロマン・バルデ(左)

ツール・ド・フランスではステージ3勝、総合2位と3位、そして山岳王にもなったフランス期待の選手。さらにワンデーレースでの実績があり、2018世界選手権で銀メダルを獲得し、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで3位、ストラーデビアンケで2位になっている。

さまざまな地形で戦う汎用性があるバルデ。2012年からAG2Rラモンディアルでプロになり、多くの経験を積んできた。29歳と円熟のときを迎え、初めて海外チームで走ることになった。

キャリアの中で移籍のタイミングとしては最適

「サンウェブとサインできてとてもうれしい。現在のチーム以外のオプションを検討する場合、機材やチーム運営に最新技術を取り入れて、機能しているチームを見つけることが非常に重要だと思った。スポーツについて明確なビジョンを持ち、MPCC(信頼ある自転車競技のための運動団体)のメンバーであることも必要だった」とバルデ。

ロマン・バルデ

「サンウェブでは、特定の目標や特定のレースをターゲットにせずにスタートするチャンスだ。まず基本に焦点を当て、アスリートとしてあらゆる分野を改善するために一生懸命に努力したい。その後に、レースのスケジュールと目標を見つけていく」

今回の移籍の機会はバルデのキャリアとして適切なタイミングだという。そして最後に、「AG2Rラモンディアルには本当に感謝しかない」と語った。

AG2Rラモンディアルは2021シーズンにAG2Rシトロエンと名称を変更させる予定だが、ずっとエースとして起用してきたバルデの穴を埋めるため、CCCからリオ五輪金メダルのグレッグ・ファンアーベルマート(ベルギー)とミヒャエル・シェアー(スイス)を3年契約で迎え入れることになった。

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