コカ・コーラが自転車通勤制度…通勤手段の選択肢として全従業員に推進

東京都港区に本社を置くコカ・コーラ ボトラーズジャパンは、「withコロナ」時代の働き方・暮らし方に適応するために、自転車通勤を従業員に推進することを目的とした新たな社内規定の運用を9月1日に開始した。

コカコーラ社のドレスコード「Sawayaka Style」も自転車通勤の推進を後押し

新たな規定では、自転車通勤制度の利用対象を正社員に加え、アルバイト、パートにまで広げた。これにより、全従業員(派遣社員を除く)が通勤手段として自転車通勤を選択することが可能となった。さらに、公共交通機関を通勤手段として申請する従業員についても、交通事情や天候などの理由により、日によって自転車通勤を選択することができるようにした。

多くの人の日々の暮らしに寄り添う製品・サービスを提供していることから、総合飲料企業として従業員自らが活動的かつ健康的なライフスタイルを送ることを責務ととらえ、健康経営に取り組んでいるという。この健康経営の一環として、従業員の心身の健康維持・増進を支援し、通勤時のストレスを軽減するために社内規定を改定し、従業員の自転車通勤を推進していくという。

また、混雑した電車・バスなどの公共交通機関に代わり、自転車通勤を選択できるようにすることで、新型コロナウイルス感染のリスクを低減。さらに、自転車通勤制度の利用を通じて、従業員が通勤手段において発生する環境負荷について学ぶことで、持続可能な社会を実現するために、日常生活での選択肢を意識していく機会となることも期待しているという。

自転車を運転しやすい服装で出勤する従業員

在宅勤務・リモートワークを促進するために、全従業員へのスマートフォン配布をはじめとしたネットワーク環境の整備、交通機関のオフピークでの通勤、多様な勤務体系を実現するためのスーパーフレックス制度の導入など、「withコロナ」時代に対応した柔軟な働き方を推進している。

「今後も、従業員の健康を守るとともに 安全・安心な製品の供給を継続し、すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造するというわたしたちのミッションを果たしてまいります」と同社。

【自転車通期制度概要】 
■対象
コカ・コーラ ボトラーズジャパン全従業員(派遣社員は除く)
■通勤経路・距離
自転車利用距離が1.5km以上
※「自宅~勤務地」「自宅~最寄駅」「最寄駅~勤務地」の区間
■日によって異なる交通手段の利用
天候や交通事情等により、会社に申請している通勤手段と異なる手段での通勤を認める
■手当
正社員・嘱託社員・シニア社員・パートナー社員: 月額支給
パート・アルバイト: 距離に応じた1日単位の手当を稼働日数分支給
■駐輪場代
駐輪スペースが敷地内にない拠点勤務者には駐輪場代相当を月額支給
■ヘルメット着用
ロードバイク等による高速走行や長距離走行する場合については、ヘルメット着用を義務付ける
近距離かつ低速走行の場合についても、ヘルメット着用に努める
■自転車保険(個人賠償責任保険)への加入
自転車通勤をする者は、個人賠償責任の補償が無制限となっている自転車保険などへの加入を義務付ける

●コカ・コーラ ボトラーズジャパンのホームページ

ユアンがゴール勝負を制す…ツール・ド・フランス第3S

第107回ツール・ド・フランスは8月31日、ニース〜システロン間の198kmで第3ステージが行われ、ロット・スーダルのカレブ・ユアン(オーストラリア)がゴール勝負を制して優勝。2019年の区間3勝に続く大会通算4勝目を挙げた。

ツール・ド・フランス第3ステージはニースからシステロンを目指す ©A.S.O. Pauline Ballet

総合成績ではドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)が首位を守った。

ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

身長165cmの韓国系オーストラリア選手。ポケットロケットという愛称を持つユアンが、2019年最終日のパリ・シャンゼリゼに続く区間勝利をゲットした。

この日は山岳賞をねらったフランスの3選手がスタート直後から抜け出したが、ゴールをねらうスプリンター勢は後続のメイン集団の中で最後の勝負に備えていた。案の定、最後まで逃げ続けた選手を残り16kmで吸収。予想通りのゴールスプリント勝負となる。

ジェローム・クザン、アントニー・ペレ、ブノワ・コズネフロワが山岳ポイントをねらって第1集団を形成 ©A.S.O. Pauline Ballet
マイヨジョーヌのジュリアン・アラフィリップ ©A.S.O. Pauline Ballet

2020年の大会はフランスにある5つの山岳地帯をすべて訪問する。例年よりも平たんステージが少ないので、スプリンターが勝ちにいけるチャンスはそれほどない。最初のチャンスだった第1ステージでは、ユアンは落車でゴール勝負に加われなかった。第2ステージはユアンが苦手な山岳区間で、29分08秒遅れの最下位でゴールした。

それでも翌日には1着が取れるのだから面白い。

ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

「今日は勝てると思っていた。コース脇の鉄柵に当たりそうだったが、前が開けたので一気にスパートできたのは幸運だった。この先も勝利を重ねたい」とユアン。

トタル・ディレクトエネルジーのジェローム・クザンが最後まで逃げ続けた ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ブノワ・コズネフロワ(フランス)(フランス、AG2Rラモンディアール)
□マイヨブラン(新人賞)マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ)

カレブ・ユアンがツール・ド・フランス第3ステージを制した ©A.S.O. Pauline Ballet

【もの知りコラム】最下位選手にはランタンが渡される

昔の汽車は夜になると前後にランタンの明かりを灯した。最後尾につけるのは赤色のランタンで、いわゆるテールランプ。フランス語では「ランタンルージュ」と呼ばれている。ツール・ド・フランスでランタンルージュといえば最後尾、つまり個人総合成績で最下位の選手のことだ。例年シャンゼリゼに凱旋する最終ステージのスタート前に、ちょっとした伝統行事が行われる。最下位選手が赤いランタンを持たされてカメラマンのポーズに応じたりするのだ。

ツール・ド・フランスでは最下位だってある意味で勲章。完走しなければ最下位になれないからだ。多くの選手にとってパリに到着することが目標。ランタンルージュを持たされてポーズを取ったりしていても、瞳の中にはまばゆいばかりの達成感がきらめく。

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