AG2Rシトロエンが2021シーズンのチームジャージを発表

バンサン・ラブニュが率いるフランスチーム、AG2Rシトロエンが2021年1月1日にスタートする新チームのジャージを発表した。

長年のタイトルパートナーであるAG2R(アージェードゥーゼル)ラモンディアルを継続しつつ、2021年からフランスの自動車メーカー、シトロエンがタイトル共同スポンサーとなった。この態勢は2025年まで継続していく予定だという。

「ジャージは前例のないコラボレーションを体現し、チームの歴史の中で新しい章の最初のページを開く」とラブニュ氏。

「AG2Rシトロエンのジャージをデザインする際に、サイクリングウエアとしてその2つの主要パートナーをどう置くかが課題だった。複数のブランドの組み合わせでは定義されていないが、茶色のビブパンツと組み合わせた白いジャージという印象的なアイデンティティを維持した。グラフィックコラボレーションが5カ月かかった。強力なグラフィックは集団の中でもユニークで目立つだろう。スポンサーパートナーを団結させ、同盟とする大胆さと大きな野心の共有感覚を示す理想的なできあがりだ」

●AG2Rラモンディアルのホームページ

琵琶湖・浜名湖・霞ヶ浦のサイクルボール地域コンプリート賞

サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って日本各地の1周コースを走る期間限定キャンペーン「サイクルボール〜日本7大1周制覇の旅」は、ビワイチ(琵琶湖1周)」「ハマイチ(浜名湖1周)」「かすいち(かすみがうら1周)」を走破すると賞品の抽選のチャンスがある「地域コンプリート賞」を発表した。

全国各地で自転車・サイクリングを活用した観光振興事業を展開する一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが、サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って日本各地の1周コースを走るサイクルボール。2020年8月1日から2021年3月28日までの期間で実施している。

キャンペーン期間中に各ステージの1周を達成することで「サイクルボール」が贈呈され、7つ全てのサイクルボールを集めると、達成者は「望み」を1つだけ叶えることができる。

しかし、全てのステージを達成することが難しいという人が多く、全てのステージを達成しなくても、地域ごとのステージを達成することで豪華賞品の抽選に応募できる「地域コンプリート賞」が用意されるようになった。

第一弾の「近畿コンプリート賞」に続き、第二弾12月19日(土)より「3湖コンプリート賞」 が始まる。対象ステージは「ビワイチステージ(琵琶湖1周)」「ハマイチステージ(浜名湖1周)」「かすいちステージ(かすみがうら1周)」。期間は2021年1月31日(日)まで。

サイクルボール地域コンプリート賞

<応募方法>
【1】3湖ステージ(ビワイチ・ハマイチ・かすいち)のサイクルボールカードをゲットする!

【2】サイクルボールカードを指定フォームよりアップロードして応募完了!

【3】抽選結果の連絡を待つ(当選発表は2月中旬を予定)
※抽選結果は商品の発送をもって。

●サイクルボールのホームページ

タンデム車が東京都でも一般道走行解禁に向けて第一歩

2人乗りのタンデム車が東京都でも一般道走行解禁に向けて第一歩を踏み出した。11月13日、多摩湖自転車歩行者道など都内の3コースでタンデム車の走行が許可された。2人で会話を楽しみつつ、軽快なスピードで走れる。パラリンピックの正式種目でも使用されるタンデム車の魅力を実際に体験してみた。

タンデムを楽しむ。左から日置さん、池田純子さん、権瓶ゆりさん、松本さん

前に乗る人はパイロット、後ろはストーカー!?

タンデムとはもともと、「2頭を縦につないだ馬車」を指す。これが自転車になると、2人の乗り手が縦に座り、それぞれが回すギアをチェーンでつないで駆動させる。前に乗る人はパイロットあるいはキャプテンと呼ばれ、ハンドルとブレーキ操作を担う。後ろに乗る人はストーカーと呼ばれるのだが、「つきまとい行為をする人」ではなく、機関車時代に「石炭を入れる人」を指した。つまりペダルを踏んで推進力を加勢する役割を担う。2人でこげばパワーは2倍になる。それでいて、前面から受ける空気抵抗はそれほど変わらないのでタンデム車のほうが高速走行できるのだ。

多摩湖自転車歩行者道でこれまで走行できなかった規制車両のうち、「タンデム車を除く」という補助標識が設置された。ひと目では理解しづらいが、この道路は歩行者と普通自転車専用だという青丸の標識があって、その下の補助標識で「タンデム車だけは規制車両から除く」と表示している

日本の道路交通法では、普通自転車は全長190cm以下と規定されるので、それを超えるタンデム車は軽車両扱い。ただしタンデム車が一般道を走れるかどうかの記述は同法にないので、都道府県が独自に定める細則に左右される。近年はタンデム車解禁の流れで、現在は36道府県で一般道を走行できるようになった。しかし関東圏では東京・神奈川・埼玉において一般道では走行不可だ。

MTBタイプ。ホイールベースが長いので独特の乗り味がある

都内ではこれまでも日曜日の皇居前などで限定的にタンデム車が走行できる例もあったが、今回は東京都が条例を一部改正し、部分的ながらいつでも走行できるようにした。東京都議会議員で元プロトライアスロン選手の白戸太朗さんが3年かけて取り組んできたタンデム車走行認可の活動が実を結んだのである。

「まだほんの一部ではありますが、ゼロから1は小さくも価値のある一歩。今後はこれらの道路での状況を検証し、さらに検討していきます。ぜひ安全に楽しんで下さい」と白戸さん。

11月13日から都内でタンデム車が走行できるようになったのは多摩湖自転車歩行者道(距離12km)、浅川ゆったりロード(2.5km)、足立さいたま自転車道(0.4km)の3カ所である。

出走や停車、コース変更時は後ろの人に声をかけるのがコツ

不思議な乗り味で会話も楽しい

視覚障がい者が後ろに乗ることができるタンデム車はパラリンピックの正式種目にも登場する。3年前から都内でのタンデム車の普及活動を行っているのが東京都自転車競技連盟の松本敦さんと日置聡さん。「パイロットは後ろに乗る人への気遣いが必要。それはそのまま社会における障がい者への配慮につながるはず」と松本さんがその意義を語ってくれた。

実際に乗ってみると乗り味は普通車とはかなり異なる。後ろの人の重心が不意に変わるとハンドル操作に影響が生じる。息を合わせることがポイントで、そのためパイロットは「右に曲がります」「止まります」などと声がけする必要がある。

一方で後ろに乗る人は「なにも考えなくてこいでいればいい」と気軽にサイクリングが楽しめる。横を向いて景色を堪能できるのもうれしい。モーターサイクルの2人乗りと違って、2人の声が耳に届くのもいい。

「子供でも親と乗れば大人のスピードが味わえる。夫婦が息を合わせてペダルをこげば仲が良くなる。タンデムにはいいところがたくさんあります」と松本さん。

ロードタイプ。一部のメーカーで既製品が市販されている

KHS社などの米国製モデルなら30万円以下で購入可。オーダー生産する国内メーカーもある。レンタルサイクルとして乗れる場所も限定的にある。一般車とは異なる特性があるので、初めて乗る人はまず前部に1人で乗ってみて操作性などを確認するのがコツ。松本さんが運営するバックス事務所の講習を受けるのが無難。

多摩湖自転車歩行者道を疾駆

タンデム車はここで習う

●たちかわ創造舎サイクルステーション
MTBタイプのタンデム自転車を用意して東京・立川市にある施設、たちかわ創造舎のサイクルステーションで2018年から『タンデム自転車の安全な乗り方教室』を開始。現在も問い合わせれば希望の日程を相談のうえ設定。料金は1人3000円〜(2時間)。*カップル受講は5000円〜。

●バックス事務所のレッスン
視覚障害の人をサイクリングに誘うときのノウハウも。初めてタンデム自転車に乗る人への心理的なサポートとライド面における大事な注意事項や、体力が衰えた人への配慮も学べる。講習のステップ1はキャプテン単独体験、ステップ2はストーカー単独、ステップ3で一緒にペダルを漕ぐ準備。順を追って学ぶことで体系的にタンデムのライドを理解できる。一緒に走り出すと必要になるコマンド“ON”、“OFF”、“BUMP”、“SHIFT”などに進む。
遠隔地の人でも問い合わせければ、タンデム自転車持参で希望の場所でのレッスンも対応。レッスン後にサイクリング希望ならタンデム自転車の貸し出しにも対応。