天然素材メリノウールと化学繊維ジオラインはどう選択すれば賢いか

着た瞬間から暖かい天然素材がスーパーメリノウール。汗を素早く放出する速乾性素材がジオライン。秋冬のアウトドアフィールドに適した2種類のアンダーウエア素材がモンベルから販売されている。どんな特徴があって、どう選べばいいかを考えてみた。

画像提供:モンベル

とりわけ冬場のアンダーウエアは重要

快適性・機能性・安全性を追求し続けてきた日本随一のアウトドア用品メーカー、モンベル。アパレルも豊富に展開中で、日常生活とは異なる発汗量や、予測できない天候の変化に対応できるアウトドアフィールドでの理想的なアンダーウエアを提案してきた。

素肌に直接触れるアンダーウエアは、冬のフィールドで快適性を維持するために重要なアイテムだ。大切なのは「暖かさ」だけではなく、「汗冷え」を防ぎ、「保温力」を持続させること。そして、用途に応じて最適な「素材」や「厚み」を選ぶこと。モンベルでは、あらゆるアクティビティに対応する豊富なラインアップがある。

●理想的なアンダーウエアの要素
□ 暖かさが持続する…天候の急変や標高差による外気温の変化に左右されず、常に暖かさを保つ。
□ 汗冷えを防ぐ…汗で濡れたアンダーウエアは体温を奪う。汗冷えを防ぐにはすばやく乾く必要がある。
□ においを抑える…優れた防臭効果を備えているので快適に着続けることができる。
□ フィット感と動きやすさ…締め付けがない適度なフィット感を備え、体と隙間なく接することで生地の保温性を発揮する。

モンベルには、天然素材である羊毛を使った「スーパーメリノウール」と、吸水速乾性に優れるポリエステルを使った「ジオライン」がある。

スーパーメリノウールは優れた発熱性を持ち、着た瞬間から暖かい
低温下での発汗量が少ないアクティビティにおすすめ

スーパーメリノウール L.W. Tシャツ Men’s 4950円(税込) 画像提供:モンベル

スーパーメリノウールは非常に優れた「発熱性」を持つ。水分を吸着する際に繊維自体が熱を発生する吸湿発熱という作用があり、ウールは保持できる水分量が多いため、発熱量がほかの繊維に比べ高いのが特徴。

ウール繊維が持つ「スケール」といううろこ状の組織は、表面は水をはじき、繊維の内側では湿気を吸収する性質を持っている。そのため、汗をかいても冷えを感じにくく、内部に取り込んだ湿気をゆっくりと外に逃がして気化させるため急速な汗冷えを防ぐ。

また、生地にポリエステルを交撚することで、保温性はそのままに速乾性と耐久性も併せもつもとができる。

モンベルではシーンに応じて使い分けられるよう、それぞれ3種類の厚みを用意。首元まで暖かいモデルや、日常生活でも使いやすい半そで、九分袖モデルなど豊富にラインアップ。

ジオラインは驚異的な速乾性を発揮
ハードなアクティビティや発汗量の多い人におすすめ

ジオライン L.W. VネックTシャツ Men’s 2933円(税込) 画像提供:モンベル

ジオラインは、保水しないポリエステル繊維表面に親水加工を施すことで、汗を素早く吸い上げ、繊維間を伝わり素早く広範囲に拡散、気化させて、ウエア内をドライに保ち汗冷えを防ぐ。

ジオラインに使われるポリエステルの極細の繊維は、その繊維間に最良の断熱材である空気をたっぷりと保持することにより、体温を逃がさず暖かさを持続させる。

暑さ寒さの感じ方や発汗量は人それぞれだが、運動量が多く、汗冷えが心配なときはジオラインがおすすめ。

モンベルではシーンに応じて使い分けられるよう、それぞれ3種類の厚みを用意。首元まで暖かいモデルや、日常生活でも使いやすい半そで、九分袖モデルなど豊富にラインアップ。

●モンベルのホームページ

2022アスリートオブザイヤー…日本勢のノミネートは大坂なおみのみ

2022年に最も輝いた選手を選出するアスリートオブザイヤーに、テニスの大坂なおみが日本選手として唯一ノミネートされた。AIPS・国際スポーツプレス協会に所属する世界各国のスポーツ記者が投票するもので、2022年12月末に今季の最優秀選手が発表される。

2021年の同賞には、男子がサッカーのロベルト・レバンドフスキ(ポーランド)、女子が陸上競技のエレイン・トンプソンヘラ(ジャマイカ)が最優秀選手として選出された。

大坂なおみは2020年に日本勢として初めてアスリートオブザイヤーに選ばれた。116カ国から422人のスポーツジャーナリストが2020年に最も活躍したスポーツ選手に投票。男子はレバンドフスキだった。

2022アスリートオブザイヤー女子のノミネート選手

同賞は男子、女子、チーム、大会の4部門があり、最優秀選手やチームなどを選出する。最優秀大会部門は、新型コロナウイルス感染拡大により主要大会が軒並み中止となった2020年は外されたが、復活した。

アスリートオブザイヤーは世界各国のスポーツ記者が選出するもので、国際的な視点で評価されるため、日本国内の報道の比重と差異がある。ノミネートされた選手は日本ではあまり報じられないスポーツの競技者が多い傾向にあり、日本選手の候補者リスト入りは例年1〜2選手とそれほど多くなかった。

2022アスリートオブザイヤー男子のノミネート選手

2021年は米大リーグの大谷翔平、過去にはフィギュアスケートの羽生結弦、スピードスケートの小平奈緒らがノミネートされた。

●国際スポーツジャーナリスト協会のホームページ

イタリアの道路はサイクリストにとって地雷原、SNSで攻撃的発言も

伝統レースのジロ・デ・イタリアを100年以上も開催し、カンピオニッシモと呼ばれる伝説的な選手を輩出してきたイタリアでも、自転車に乗っている人たちが交通事故死する悲しい出来事は毎日のようにある。アンチサイクリストによるSNSの誹謗中傷も昨今は過激になっているともいう。道路上の暴力とも言えるこのような事態を打開するため、イタリアプロサイクリスト協会が自転車利用者への敬意と保護を喚起する運動に乗り出した。

交通弱者に対する言葉による暴力がSNSにまん延する

サイクリストをひき殺してその場から立ち去ったトラック運転手は海外に逃げ、なにごともなかったかのように日常生活を送っているという。死亡したサイクリストは司法解剖にも着手されず、家族は葬式をすることもできないという。

イタリアでは子供から大人まで自転車に乗っていた人たちが毎日死んでいる。女性と男性、学生と労働者、金持ちとそうでもない人、チャンピオンと一般の人の区別なく、道路暴力は止まる気配がない。さらにこういった交通弱者に対する言葉による暴力は無責任なSNS投稿によって被害者の家族を打ちのめす。

先日もトスカーナでプロ選手が事故死したが、3年前にインターネット上でこのサイクリストに対する危険運転を扇動したという複数の人物が裁判にかけられた。裁判官は事実が犯罪を構成しないため無罪判決を言い渡した。協会はこれを不服として135日以内に上訴する方針だ。

「民事裁判はすべての道路犠牲者の記憶を尊重し続け、自転車を使って移動したいこの国のすべての人を保護する必要がある。言葉による扇動も非合法で罰せられるべきだ」と同協会。

イタリアの道路はサイクリストにとって地雷原

協会は12月18日、どこにいても誰もが参加できる活動を展開することを決定した。

「ダビデ・レベッリンを思い出し、乗る人々への敬意と保護を求め続けるために、その日私たちは腕に喪章をつけて乗り、ハッシュタグ #unmetroemezzodivita とタグ付け @accpi1946 を使用して交通安全を目的としたメッセージをSNSに投稿することを呼びかけたい。

私たちは死と暴力の否定、生きたいというすべての願望、サイクリングの喜び、そしてすべての人間の人生に値する尊敬、さらには私たちを侮辱する者たちがハンドルを握っているとき、まるで彼が手に装填された銃を持っているかのようであることに気づいていない現状を明らかにするためにメッセージを発信したい」とクリスチャン・サルバト会長。

「安全な追い越しのための1メートル半の車間距離確保が法律になったとしても、私たちの社会に深く根付いた言葉と身体の暴力を考えると、それは万能薬ではない。交通弱者がその生活空間に権利を持っていることを認識するための最初のステップにしたい」

2022自転車10大ニュース投票中…自転車活用推進研究会

自転車活用推進研究会が恒例の「自転車10大ニュース」の選定を行う。2022年に起きた自転車にまつわるニュース28本がノミネートされ、インターネット投票を行う。会員は1票につき2ポイント、一般の1票は1ポイントとカウントし、得点の多いものから順位をつけて公表する。

投票締め切りは12月25日正午。フォームからだれでも投票できる。

2021年に起きた主な自転車関連ニュースのなかで最も話題になったのは、部品製造が需要に追いつかず、自転車店舗で完成車と言われる乗れる状態の商品に組み立てられなかったという事実だった。2022年は?

●自転車活用推進研究会のホームページ

「育児って寝てられない」…それでもホノルル完走のヤハラリカ

モデルのヤハラリカが2022年12月11日に米国ハワイ州ホノルルで開催された「ホノルルマラソン2022第50回記念大会」に出走して完走した。産後5カ月でのフルマラソン復帰となった。

ホノルルマラソンの完走メダルを持つヤハラリカ

トレーニング時間どころか、体調管理すら難しかった

「一度は出場してみたかったホノルルマラソン。盛大な花火から始まってお祭りの雰囲気を久し振りに味わうことができました」と大会を振り返ったヤハラ。

「ダイヤモンドヘッドを横に、海から美しい朝日が登ってくるのを眺めながら走り、ハワイの心地良い風を感じながら終始ハッピーな雰囲気で、最高の思い出になりました」

産後5カ月での挑戦については、「産後5カ月でフルマラソンというのは身体的にトレーニングを積めばいいと考えていたのですが、そもそもこんなに寝られないなんて、エントリーした産前は知らなくて、トレーニングの時間を作るどころか、通常の体調管理すら難しかったです。それでも完走できたのは妊娠中から始めたピラティスや今までの貯筋かなと(笑)」

「それといい意味でホノルルマラソンのハッピーな雰囲気に乗ったんだと思います」

モデルとして活躍するヤハラリカ

さいたまディレーブと那須ブラーゼン統合…12年後にツール・ド・フランス目指す

プロサイクルロードレースチーム「さいたまディレーブ」と「那須ブラーゼン」がレーシングチームとしての活動を統合し、共同で複数地域連携型の国際チームとして「さいたま那須サンブレイブ」を発足させた。

さいたま那須サンブレイブ

12月13日 11 時にさいたまと那須の両地域で新チーム発表の記者会見が行われた。さいたまディ レーブの鈴木卓史監督と選手の桂慶浩、那須ブラーゼン運営会社の若杉厚仁代表取締役、鈴木真理コーチが出席し、両会場をzoomで繋げる形でチーム概要や所属選手の発表をした。

SAITAMA/NASU SUNBRAVE名称の由来

さいたま那須サンブレイブ。日本国内では初めて誕生する「複数地域連携型プロサイクルロードレースチーム」への思いを込めて、それぞれの地域名(SAITAMA・NASU)と、「団結する。連立する」=「United」 の頭文字を集めた「SUN」。「BLASEN」の「B」と「DRAVE」の「RAVE」を組み合わせた。

「SUN」=「太陽」が新たな挑戦を照らし続ける象徴であり、那須地域の思いを込めた「B」とフランス語で「夢」を意味する「Rēve」の組み合わせである「BRAVE」=「勇気」には大きなチャレンジに常に強い想いと勇気を持って踏み出すという思いを込める。

さいたま那須サンブレイブの所属選手
さいたま那須サンブレイブの所属選手

統合チーム発足の背景は

自転車チームの運営には多くの予算が必要な他、選手スタッフともに慢性的な人材不足という問題を抱えている。複数拠点型のチームとすることで、人的・資金的課題を解決しながらより規模の大きな活動の実現と強く安定したチーム運営を可能とする。

両チーム代表取締役・若杉厚仁コメント
新たな取り組みとなる複数地域連携型チームとして「さいたま那須サンブレイブ」 を発足しました。未だ数多くの課題を抱えるプロサイクルロードレースチームの新たなモデルへのチャレンジとなります。この取り組みにより、より一層安定した強いチームの構築を行います。

また、地域間のコラボレーションにより、今まで以上に大きな取り組みを行っていきます。各地域での活動は今までと変わらず行ってまいりますので引き続き私たち のチャレンジを見守っていただけますと幸いです。