【ブエルタ・ア・エスパーニャ第13S】ウッズ逃げ切りV…ファンアールトが山岳賞も1位に

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月30日、ルーゴから激坂プエルト・デ・アンカレスまでの175.6kmで第13ステージが行われ、カナダチャンピオンのマイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)が23人の先頭グループから最後は単独で抜け出して、同大会で4年ぶり3度目の勝利を収めた。

マイケル・ウッズがブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

4度目の総合優勝を目指すプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は総合優勝を争うライバルたちに大きな差をつけ、首位ベン・オコーナー(デカトロンAG2Rラモンディアル)との総合タイム差を3分16秒から1分21秒に縮めた。

ポイント賞ジャージを着るファンアールトが山岳賞を取りにいった ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

ポイント賞1位のワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)は山岳賞でも得点を重ね、山岳賞ジャージも獲得した。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
ブランドン・マクナルティ(写真)がジェイ・ヴァインとともにコースアウトしてステージ勝利を失う ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
マルク・ソレル ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)
□マイヨブランコ(新人賞)カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオスグレナディアーズ)

山岳賞ジャージを獲得したファンアールト ©Unipublic Sprint Cycling Agency

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第12S】カストリーリョが天に捧げる初勝利

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月29日、オウレンセ テルマルからエスタシオン・デ・モンターニャ・デ・マンサネダまでの137.5kmで第12ステージが行われ、エキポケルンファルマのパブロ・カストリーリョ(スペイン)が10人の逃げ集団からゴール前10kmで抜け出して初優勝した。今大会で地元スペイン選手が優勝したのも初めて。

パブロ・カストリーリョが初優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

チーム創設者でありリーダーであったマノロ・アスコナ氏が前日に71歳で他界。カストリーリョが天に捧げる初勝利となった。

エキポケルンファルマの選手は創始者死去の報に接して喪章をつけた ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

第6ステージから首位を守り続けるデカトロンAG2Rラモンディアルのベン・オコーナー(オーストラリア)は、3分16秒遅れの総合2位プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、3分58秒遅れの総合3位エンリク・マス(モビスター)らとともに6分29秒遅れの集団の中でゴール。この日は総合成績の上位陣に大きな変動はなかった。

マイヨロホのオコーナー ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
先行する10選手 ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオスグレナディアーズ)

逃げ続ける10選手 ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

マイヨベールのギルマイがツール・ド・フランスさいたまに出場

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム10回記念大会は2024年11月2日、さいたま新都心駅周辺で開催されるが、アンテルマルシェ・ワンティのビニヤム・ギルマイ(エリトリア)が初出場する。

2024ツール・ド・フランス第8ステージで2勝目を挙げたギルマイ ©A.S.O. Billy Ceusters

ギルマイは2024ツール・ド・フランスで、自身初となるポイント賞のグリーンジャージを獲得。さらにステージ3勝を達成するなど、2024年のツール・ド・フランスで大きく飛躍し、これからの活躍が期待される若手選手。

「こんにちは日本のみなさん。ビニヤム・ギルマイです。2024年のマイヨベール獲得者として、さいたまクリテリウムに初めて参加することを大変うれしく思っています。私が憧れているカベンディッシュ選手とさいたまで一緒に走ることができるなんて信じられない思いです。2024年は記念すべき 10 回大会と聞いています。こんな特別な年に日本に訪れ、日本のファンに会えることが待ちきれません。11月2日、さいたまで会いましょう」とギルマイ。

2022ジロ・デ・イタリア、ビニヤム・ギルマイがファンデルプールを制して優勝 ©Massimo Paolone/LaPresse

すでに出場を発表している、マーク・カベンディッシュ(英国)も含め、人気・実力を兼ね備えた世界トップのスプリンターが集結する。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第11S】ダンバー初V…ログリッチじわり接近

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月28日、パドロンのカンプス・テクノロヒコ・コルティソを発着とする166.5kmで第11ステージが行われ、ジェイコ・アルウラーのエディ・ダンバー(アイルランド)が38人の集団からロングスプリントを仕掛けて成功。グランツール初優勝を遂げた。

ジェイコ・アルウラーのエディ・ダンバー(アイルランド)が38人の集団からロングスプリントを仕掛けて成功 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

総合優勝を争うプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とエンリク・マス(モビスター)は、最も急峻な最後の峠でメイン集団からスパート。首位に立つデカトロンAG2Rラモンディアルのベン・オコーナー(オーストラリア)との差をこの日だけで37秒縮めた。総合2位ログリッチとの差は3分16秒。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオスグレナディアーズ)

マイヨロホのベン・オコーナー ©Unipublic Cxcling Jose Carlos Diaz

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第10S】ファンアールトが今大会3勝目

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月27日、ポンテアレーアス〜バイヨーナ間の159.6kmで第10ステージが行われ、ポイント賞ジャージを着用するビスマ・リースアバイクのワウト・ファンアールト(ベルギー)が優勝。今大会3勝を挙げた。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャでファンアールトが3勝目 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

総合成績ではデカトロンAG2Rラモンディアルのベン・オコーナー(オーストラリア)が首位を守った。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
ソレル、ペシェ、ファンアールトら5選手が抜け出した ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)フロリアン・リポビッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

「家族がいる前で勝てるなんてなかなかない」とファンアールト ©Unipublic Sprint Cycling Agency

【ブエルタ・ア・エスパーニャ第9S】アダム・イェーツ独走…カラパスが総合3位に

第79回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月25日、モトリル〜グラナダ間の178kmで第9ステージが行われ、UAEエミレーツのアダム・イェーツ(英国)が独走で初勝利。区間2位にはEFエデュケーション・イージーポストのリチャル・カラパス(エクアドル)が入り、総合3位に浮上した。

2023ツール・ド・フランス第1ステージ以来のグランツール優勝を決めたアダム・イェーツ ©Unipublic Sprint Cycling Agency

首位のベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)が区間3位に入ってボーナスタイム4秒を獲得。総合2位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)との差を3分49秒から3分53秒に広げた。

2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
2024ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
マイヨロホのオコーナー。ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli
独走するアダム・イェーツ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
カラパスがメイン集団から単独で飛び出す ©Unipublic Cxcling Toni Baixauli

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)
マイヨベルデ(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)マイヨルナレス(山岳賞)アダム・イェーツ(英国、UAEエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)フロリアン・リポビッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

アダム・イェーツがブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency