英国デザイナーとコラボしたユニクロ:シーが12月上旬から発売

ユニクロが英国デザイナーで、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人に選ばれた実績があるクレア・ワイト・ケラーとコラボしたコレクション「 UNIQLO : C(ユニクロ:シー)」 から、季節を越えて毎日を彩るシグネチャーアイテムを発売。

伝統的なフォルムをモダンにアレンジしたボマージャケット、スムースコットンクルーネックセーターは初めてのお披露目。 2024年秋冬コレクションで好評だったブロードオーバーサイズシャツとスウェットセットアップからは新色が登場。

ジェンダレスなデザインとテクスチャー、素材、トーンのコントラストが楽しい。

●UNICLO : C エッセンシャルセレクションのホームページ

2025年からキナンエイヤチャンネル…橋本英也がKINANに移籍

自転車中距離界の第一人者で、東京五輪とパリ五輪に出場した橋本英也が、ブリヂストンサイクリングを離れ、2025年はKINAN Racing Teamに所属することになった。 

橋本英也 © Satoru KATO

「KINAN Racing Teamに加入させていただく橋本英也です。2025年度からKINANファミリーとしてチーム活動が行えることをとても楽しみにしております」と橋本。

「個人的に環境が変わるタイミングが僕を一番成長させてくれると確信しております。2025年度は得意のスピードを生かしてアジアツアーで優勝を重ねることができるように仕上げていきます。また、次回のロサンゼルスオリンピックでメダルを獲得できるように活動します。2025シーズンからは“キナンエイヤチャンネル”で応援いただけると最高にうれしいです。よろしくお願いいたします」

橋本 英也/Eiya HASHIMOTO 国籍:日本(岐阜県出身)
1993年12月15日生まれ 身長180cm・体重75kg 
2024年所属チーム:ブリヂストンサイクリング 
主な実績: 
東京オリンピック、パリオリンピック出場 
仁川アジア大会、広州アジア大会 金メダル(通算獲得数:3) 
アジア選手権トラック優勝多数 
現・チームパシュート(団体追抜)日本記録保持者 

ジュニア年代からトラック競技とロード競技を並行し走ってきた橋本は、早くからその力を発揮してきた。2024年はパリ五輪の日本代表に選ばれ、トラック競技・チームパシュート(団体追抜)に出場。3年前の東京五輪では同オムニアムに出場しており、2大会連続の五輪出場を果たしている。 

国内では年代を超えてトップを走り続けるほか、国際大会での強さが際立っており、アジア競技大会では3大会通じて通算6つのメダルを獲得(うち金メダル3つ)。自転車競技の大陸王者を決めるアジア選手権でも通算7度の優勝を経験。世界選手権や数カ国を転戦するネイションズカップでの上位進出も多くあり、ワールドクラスのトラック選手だ。

トラック競技で培ったスピードはロードレースでも生かされており、国内シリーズのJプロツアーで今季1勝。KINAN Racing Team加入後も引き続きトラック競技とロード競技を主軸に置きつつ、競輪への参戦も継続していく。 

日本屈指のマルチライダーとして2028年ロサンゼルス五輪を視野に入れながら、これからはKINANファミリーの一員としてチーム力の底上げの一端を担っていく。また、岐阜県出身であることを生かし、KINAN Racing Teamの主要活動地域である東海エリアのサイクリング機運向上にも貢献していく存在だ。 

THE ROAD RACE TOKYOが7月13日開催…一般も公道でレース

THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025が2025年7月13日に東京都の多摩エリアで開催される。エリート男子、エリート女子 パラサイクリング、一般参加レースがあり、一般参加レースは2025年2月頃から参加者の募集を開始予定。

エリート男子は、第1回大会(72.6km)より距離を延長した133.8km。東京2020五輪の都内コースを活用した市街地でのワンウェイレースで、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース(コンチネンタルサーキット・クラス2)として開催。

パラサイクリングはフィニッシュ会場周辺、一般参加レースはエリートの周回コースを活用した公道で実施予定。

多くの観戦機会を創出するため、周回コースを設定した。フィニッシュ会場周辺において、イベントを同時開催予定。

●THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025のホームページ

一酸化炭素吸入でパフォーマンス向上…ポガチャルやビンゲゴーが検査使用

一部の選手が一酸化炭素を吸入することで有酸素運動能力を向上させるという新たな問題が浮上し、国際自転車競技連合(UCI)が各チームに対して行為を行わないように強く要請した。一酸化炭素を吸入するとヘモグロビン量が増えることで運動能力が高まるが、一般的に言われる一酸化炭素中毒で命を落とす可能性もある。

ポガチャルとそれをマークするビンゲゴー ©A.S.O. Billy Ceusters

医療行為における最先端技術がグレーゾーンに発展

ツール・ド・フランスで3度の総合優勝を達成しているタデイ・ポガチャル(UAEエミレーツ)と2度のヨナス・ビンゲゴー(ビスマ・リースアバイク)は、過去に高地トレーニングでの心肺機能向上効果を測る目的で一酸化炭素を吸入する再呼吸装置を使用したことを認めている。

高地トレーニングの生理学的利点を最大限に高めるのに役立つ測定ツールが再呼吸装置だ。血中値を測定する従来からある採血診断とともに高地トレーニングでの成果を最大化するための最先端医療手法として見つけられたもので、国際自転車競技連合はすでにビスマ・リースアバイク、UAEエミレーツ、イスラエル・プレミアテックチームが採用していることを確認している。再呼吸装置は世界アンチドーピング機構(WADA)によって禁止されていないが、その使用は急速に論争の的となっている。

現時点で明るみにはなっていないが新ドーピングとなる可能性も

一酸化炭素を故意に複数回吸入する方法は、VO2 maxなどの有酸素能力の向上につながる可能性があり、新たなドーピング手法となることに加え、選手の健康が危険にさらされるという大きな問題が表裏一体にある。一酸化炭素中毒は一般的に頭痛、めまい、脱力感、嘔吐、胸痛、錯乱が発症。火災に巻き込まれた場合のみならず、日常生活の中でも起こる可能性があって、多くの国で最も一般的な致命的中毒として恐れられている。

「ヘモグロビン量を増やす目的で一酸化炭素吸入を行うべきではない」と国際自転車競技連合。すでに何度も世界アンチドーピング機構に禁止に向けた指針を発表するように通知しているが、同機構の手続きが遅いことを嘆いている。

一酸化炭素を医療診断ツールとして使用することと、パフォーマンスを向上させる目的で吸入することはまったく別のことではある。「医療診断ツールとしては禁止されるべきではないし禁止することもできない。だから2つを明確に区別する必要がある」と国際自転車競技連合。

ツール・ド・フランス開催中に一部のチームが高地トレーニングを最適化するために一酸化炭素を使用していたことは明らかだ。ただしその時点でチームがパフォーマンス向上のために一酸化炭素吸入を使用しているという確固たる証拠はない。国際自転車競技連合が懸念しているのはその可能性があるというのが現時点での分析。

信頼できる自転車運動(MPCC)も致死の可能性があるガスを吸入してパフォーマンス向上するという方法が広く行われていることに対する懸念を一般市民とスポーツ統括団体に伝え、さらに2024年11月18日付で世界アンチドーピング機構に書簡を送った。現在まで返答はないというが、「この技術の使用を禁止するまでは、使用しないことを強く勧告する」と発表している。