【ジロ・デ・イタリア】マリアローザのピーダスンが第5S優勝

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月14日、チェーリエ・メッサーピカ〜マテラ間の144kmで第5ステージが行われ、リドル・トレックのマッズ・ピーダスン(デンマーク)がゴールスプリント勝負を制して第1、第3ステージに続いて優勝。今大会3勝目、大会通算4勝目。総合成績でも首位を守った。

マリアローザのピーダスンが2025ジロ・デ・イタリア第5ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
マリアローザのピーダスン(中央)が2025ジロ・デ・イタリア第5ステージ優勝 ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)

ピーダスンが2025ジロ・デ・イタリア第5ステージもマリアローザを守った ©LaPresse

【ジロ・デ・イタリア】ファンウーデン初優勝…ピーダスン首位守る

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月13日、アルベロベッロ〜レッチェ間の187kmで第4ステージが行われ、チーム ピクニック・ポストNLのカスペル・ファンウーデン(オランダ)がゴールスプリント勝負を制してグランツール優勝。リドル・トレックのマッズ・ピーダスン(デンマーク)が総合成績で首位を守った。

カスペル・ファンウーデンが2025ジロ・デ・イタリア第4ステージ優勝 ©LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2025ジロ・デ・イタリア第4ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)

ピーダスンが2025ジロ・デ・イタリア第4ステージでマリアローザを守った ©Massimo Paolone/LaPresse

日本で発明された技術が新たな世界を創った…電動アシスト自転車誕生三十年展

大阪府堺市にあるシマノ自転車博物館で「電動アシスト自転車誕生三十年展」が2025年4月22日から2026年3月22日まで開催される。会場は4F特別展示室。

ドライス男爵が開発した自転車の始祖ドライジーネが生まれたことで、人々は自由に楽に遠くへ早く行ける手段を手に入れた。そして19世紀後半にセーフティ型の登場以来、テクノロジーの発達とともに工業製品として自転車を進化させてきた。

シマノ自転車博物館

人間の力による、純粋に移動手段を追及した乗り物が自転車だが、その自転車の弱点は坂道向かい風、荷物や子供の積載そして老若男女の体力差がある。自転車の手軽さ、利便性そして最も大事なペダルを踏んで走る爽快さを損なわず、効果的にその弱点を補うペダル踏力に連動した電動モーター駆動補助機能付き自転車が日本の技術者によって世界で初めて開発された。それが電動アシスト自転車だ。

シマノ自転車博物館

発明から30年を経て技術の進化、利用形態の広がりを見せている多種多様な電動アシスト自転車を展示、解説。この特別展を通じて、電動アシスト自転車への理解がさらに深まり利用が広がるはずだ。

●シマノ自転車博物館の詳細ページ

【ジロ・デ・イタリア】ピーダスン2勝目でマリアローザ奪還

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月11日、アルバニアのブローラを発着とする160kmで第3ステージが行われ、リドル・トレックのマッズ・ピーダスン(デンマーク)がゴールスプリント勝負を制して第1ステージに続く優勝。ボーナスタイム10秒を獲得して総合成績で首位を奪還。ピンク色のリーダージャージ、マリアローザを手中にした。

ピーダスンが2025ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse
アルバニアを走る2025ジロ・デ・イタリア第3ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
ピーダスンが2025ジロ・デ・イタリア第3ステージ優勝 ©Massimo Paolone/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDS・アスタナチーム)
マリアビアンカ(新人賞)マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)

ピーダスンが2025ジロ・デ・イタリアでマリアローザを奪還 ©Lapresse

【ジロ・デ・イタリア】ターリング優勝、ログリッチが早くも首位に

第108回ジロ・デ・イタリアは2025年5月10日、アルバニアの首都ティラーナで第2ステージとして距離13.7kmの個人タイムトライアルが行われ、イネオス・グレナディアーズのジョシュア・ターリング(英国)がトップタイムで優勝。1秒遅れの2位に入ったレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が総合成績で首位に立ち、ピンク色のリーダージャージ、マリアローザを手中にした。

ジョシュア・ターリング ©Fabio Ferrari/LaPresse
ジョシュア・ターリングが第2ステージの個人タイムトライアル優勝 ©LaPresse
プリモシュ・ログリッチ ©LaPresse
ログリッチがジロ・デ・イタリア第2ステージで好走 ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)シルヴァン・モニケ(ベルギー、コフィディス)
マリアビアンカ(新人賞)マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)

ログリッチが大会2日目にマリアローザ ©LaPresse

フォレリングがラ・ブエルタフェメニーナ最終ステージを制して2連覇

女子ワールドツアーのラ・ブエルタフェメニーナは最終日となる5月10日、ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス)間の152.6kmで第7ステージが行われ、FDJ・スエズのデミ・フォレリング(オランダ)が大会2勝目を挙げ、2024年に続いて総合優勝した。

フォレリングがラ・ブエルタフェメニーナ第7ステージを制し連覇を達成 ©Unipublic

かつてのチームメート、ロイサーが2位、ファンデルブレッヘンが3位

2024年大会で快勝したフォレリングはFDJ・スエズに移籍して、スペインのグランツールに挑み、その実力を最大限に発揮した。第5ステージのラグナス・デ・ネイラ山頂で真紅のリーダージャージ、ラ・ロハを獲得すると、最終日のアルト・デ・コトベロ山頂で華々しくレースを締めくくった。

最終ステージの最後の800m地点で力強い加速を繰り出し、勝利の両手を高く掲げた。ステージ2位、総合2位はマーレン・ロイサー(スイス、モビスターチーム)、ステージ3位、総合3位はアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、チームSDワークス・プロタイム)で、かつてのチームメートだった。

ファンデルブレッヘンは敢闘賞を受賞。フォレリングは山岳賞に加え、チーム部門でもチームメイトとともに優勝した。チームヴィスマ・リースアバイクのマリアンヌ・フォス(オランダ)は2つのステージで優勝し、3年連続でポイント賞を獲得した。

総合優勝のフォレリングを中央に、左が2位マーレン・ロイサー、右が3位ファンデルブレッヘン。ラ・ブエルタフェメニーナ ©Unipublic

最後の最後でフォレリングがアタックを決めた

125選手が最終日をスタートしたが、レースが進むにつれて、多くのライダーがリタイア。寒い雨のコンディションは、この大会史上最も過酷なステージ(獲得標高2724m)をさらに過酷なものにした。いくつかのアタックがあったが、フォレリングのアシスト役であるエヴィータ・ムジックがメイン集団を牽引。さらにファンデルブレッヘンを勝たせたいチームSDワークス・プロタイムが加わって、逃げた選手を吸収した。

10.3kmに及ぶ最後の登りの麓でムジックらが先行すると、残り9kmでチームSDワークス・プロタイムのミシャ・ブレデウォルドが集団を牽引。ファンデルブレッヘン自身がその役割を引き継いだ。ファンデルブレッヘン猛烈なペースで優勝候補を次々と圧倒。追いかけることができたのは、フォレリング、ロイサー、セドリーヌ・ケルバオル(EFエデュケーション・オートリー)だけだった。

フィニッシュラインが近づくと、フォレリングが残り1.5kmで最初に加速し、そしてフィニッシュまで800mの地点で加速した。この最後のアタックはライバルを圧倒し、大きな差をつけて楽々と勝利を修めた。その後ろでは、ロイサーがファンデルブレッヘンを抜き去り、総合2位に躍り出た。ファンデルブレッヘンは総合3位に後退した。

ラ・ブエルタフェメニーナ第7ステージ ©Unipublic

すでに次のツール・ド・フランスファムのことを考えている

「このレースで2連勝できて本当にうれしい。このコトベリョでのステージ優勝も狙っていた。アタックを仕掛けるまでは、できるだけ長く待つことにした。待つのは辛かったけど、こうして勝てた。自分の才能を証明するのが常に楽しみで、すでに次のレースのことを考えている」とフォレリング。

チームとともに総合優勝を成し遂げたことを本当に誇りに思うという。新しいチームでグランツールに参戦するのは少し不安だった。どんな展開になるか分からないからだった。しかし、このステージレースでは、チームメートと互いのペースを掴み、素晴らしいチームワークを発揮できることを証明した。

「チームメイトたちは、スタートからゴールまで素晴らしい仕事をしてくれた。誰にとっても新しい仕事だけど、全員がステップアップし、新しい役割を担う中で自分の道を見つけていく姿を見るのは、本当に素晴らしい経験だった。FDJ・スエズのチームメイトは一緒に仕事をしやすかった。モチベーションも高かった。レース序盤は辛い時期もあったが、彼女たちは素晴らしいサポートと励ましを与えてくれた。おかげで、チームはさらに結束を深めることができた」とフォレリングはツール・ド・フランスファムをはじめとするシーズン後半に向けて感触をつかんだ。

⚫︎2025ラ・ブエルタ フェメニーナ日程とレポート
5月4日(日)第1ステージ バルセロナ〜バルセロナ 8.1km(チームタイムトライアル)
5月5日(月)第2ステージ モリンス・デ・レイ〜サンボイ・デ・リュブレガート 99km▲
5月6日(火)第3ステージ バルバストロ〜ウエスカ 132.4km
5月7日(水)第4ステージ ペドロラ〜ボルハ 111.6km▲▲
5月8日(木)第5ステージ ゴルマヨ〜ラグナス・デ・ネイラ 120.4m▲▲▲
5月9日(金)第6ステージ ベセリル・デ・カンポス〜バルタナス 126.7km
5月10日(土)第7ステージ ラ・ロブラ〜アルト・デ・コトベリョ(アストリアス) 152.6km▲▲▲
(▲は山岳の難易度)