【ツール・ド・フランス第18S】オコーナー独走、ポガチャル総合優勝に前進

第112回ツール・ド・フランスは7月24日、ビフ〜クールシュベル間の171.5kmで第18ステージが行なわれ、チーム ジェイコ・アルウラーのベン・オコーナー(オーストラリア)が独走勝利した。

2025ツール・ド・フランス第18ステージ ©A.S.O.

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4年前のティーニュでの勝利から4年後、オコーナーはで2度目のステージ優勝を果たした。残り17kmを単独で走破。最後のライバルであるモビスター チームのエイネル・ルビオ(コロンビア)を置き去りにして、終盤に迫ってきたUAEチームエミレーツ・XRGのタデイ・ポガチャル(スロベニア)を抑え込んだ。

2025ツール・ド・フランス第18ステージ ©A.S.O.

ポガチャルは1分45秒遅れでゴールし、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)にさらに総合差を稼ぎ出した。

2025ツール・ド・フランス第18ステージ ©A.S.O.

総合3位と新人賞をめぐる戦いは非常に接戦となり、チーム ピクニック・ポストNLのオスカー・オンリー(英国)がフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に1分37秒差をつけ、その差を22秒に縮めた。

ポガチャル(右)とログリッチ。2025ツール・ド・フランス第18ステージ ©A.S.O.
オコーナーが独走。2025ツール・ド・フランス第18ステージ ©A.S.O.

●ステージ成績
1位 ベン・オコーナー(オーストラリア、チーム ジェイコ・アルウラー)5時間03分47秒
2位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)1分45秒遅れ
3位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)1分54秒遅れ

●総合成績
1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)66時間55分42秒
2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)4分26秒遅れ
3位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)11分01秒遅れ

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
マイヨベール(ポイント賞)ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブラン(新人賞)フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

ポガチャルが王者の走りを見せた。2025ツール・ド・フランス第18ステージ ©A.S.O.

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【ツール・ド・フランス旅日記 episode19】フランスのホテルで悲喜こもごも

ルート・オ・ソレイル(太陽への道)という愛称を持つA7高速。陽光輝く地中海に向かうイメージですが、今回は北上。つまりパリを目指します。でも進行方向にパリの標識が出ません。リヨンとかはあるのですが、まだまだ遠いんですね。明日から2日間はアルプスなので、それを乗り越えてからが最後の正念場です。

警備にあたる地元警察官も記念のセルフィーを撮るなどうれしそう

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フランスに700泊した経験は悲喜こもごも

A7と並行して走るN7国道には駆け出し時代に苦労した思い出しかありません。オランジュ、モンテリマール、ヴァランス。街道筋のさびれたホテルに飛び込んで、空き部屋があってホッとしたのもつかの間、シャワーのお湯が出ないで男のコなのに泣き崩れました。

これがF1ホテル。朝食なしで70ユーロなのでそんなに安くない

そしてツール・ド・フランスは第17ステージとしてA7沿いのステキなコースを設定してくれました。前日はアコーホテルグループにあって最低ランクのホテルF1に。取材を始めたころはチェーン系なので予約しやすく利用していましたが、トイレ・シャワー共同で、ベタベタの床と蒸気が溜まった狭い空間でパンツを履くのが不快で。

10年ほど前からタオルも部屋にないので、自分のものを持っている必要がある

今はフランス人がそうしているのでタオルを腰に巻いて部屋に戻ります。タオルは部屋についていないので自分のものを持ち歩く必要があり、これがちょっと小さいんですよね。大変だった時代を再確認するために、最後に1泊だけお世話になりました♪

コード番号で部屋を開ける。夜中にトイレに行ったときにこれを持って出ないとアウト!

F1に泊まったもう一つの理由は第17ステージのスタート地点がすぐであること。朝のランで走りに行って、駐車位置や退出路の動線を確認。注意しないといけないのはホテルがあまりにも近いと進路がブロックされて結局大きく迂回しないと入れないことがよくあります。当初はプレスアバン(選手の出発より先にコースインする取材車)に置くつもりでしたが、オーコース(コースインしないで迂回路利用)がスムーズだと変更。そのとおりになって楽な気分でゴールに到着しました。

ホテルから出たところのロンポワンが関係車両以外進入禁止地点になっていた

ツール・ド・フランスに慣れない町の悲喜こもごも

第17ステージのスタート地点は初めての招致に成功したボレーヌ。待ちに待ったツール・ド・フランスなので、町をあげての準備態勢。前日の迂回路だったので見ていたんですが、A.S.O.からあらかじめ各種表示看板をもらっていたようで、町の人たちがそれなりに検討して掲示してありました。

早朝からスタート地点の中心街は道路封鎖

でも本職のツール・ド・フランス帯同者はそれが意に召さないようで、すべて引きはがして貼り直し。まあボクが見てもちょっと違和感がある掲示だったので仕方ないです。それが必要な人が誰で、その結果としてスムーズに動けるようになるのが最優先なので。

初めてツール・ド・フランスを迎えたヴォークルーズ県のボレーヌ

フランスはロンポワン(環状交差点)ばかりなので看板表示が独特です。説明が難しいんですが、日本の道路だったらそこにその方向で看板をつけないよなというところに設置します。そしてボクたち関係者は看板を見つけるとホントに安心します。Y字路や枝道に入るときは看板に絶妙な傾斜がつけられて、こっちに行けと指示。まさにプロフェッショナルです。意図を瞬時に読み取って先に進む必要もあります。

サイクリングツアーのバイクカーゴ
自転車を固定できるようになっている牽引カーゴの内部

ホテルは勝手知り尽くしたチェーン系だと遅くなっても安心ですが、ワクワク感はありません。ホテル予約サイトではいろんなタイプが選択できて、人生の中でも多くの経験をさせてもらいましたが、最近はシャンブルドット(民宿)がいいなあと。かつては探すのが大変で、家に着いたら疲れているのにフランス語会話教室になってしまい。

でもGPSでとんでもないところにある家まで着ける。コロナ禍で変わったのか、経営者が絶妙な距離を取ってリスペクトしてくれます。F1ではなくシャンブルドット、おすすめです。

スタート地点のヴィラージュで朝ごはん
2025ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O.

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【ツール・ド・フランス第17S】ミランが残り少ないスプリント勝負で勝利

第112回ツール・ド・フランスは7月23日、ボレーヌ〜ヴァランス間の160.4kmで第17ステージが行なわれ、リドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)がゴール前の落車を回避してスプリント優勝。今大会2勝目で、緑色のリーダージャージ「マイヨ・ヴェール」を争うポイント賞でも得点をさらに積み重ねてトップを守った。UAEチームエミレーツ・XRGのタデイ・ポガチャル(スロベニア)はライバル選手と同タイムでゴールし、総合成績の首位を守り、翌日からの2連続アルプス山岳ステージで2年連続4度目の総合優勝をかけて走る。

ミランが2025ツール・ド・フランス第17ステージ優勝 ©A.S.O.

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ミランが2025ツール・ド・フランス第17ステージ優勝 ©A.S.O.
EFエデュケーション・イージーポストのヴィンチェンツォ・アルバネーゼら4選手が第17ステージで逃げた ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第17ステージ ©A.S.O.

●ステージ成績
1位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)3時間25分30秒
2位 ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)同タイム
3位 トビアス・ルンドアンドレースン(デンマーク、チーム ピクニック・ポストNL)同タイム

●総合成績
1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)61時間50分16秒
2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)4分15秒遅れ
3位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)9分03秒遅れ

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
マイヨベール(ポイント賞)ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブラン(新人賞)フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

2025ツール・ド・フランス第17ステージの終盤は雨に ©A.S.O.

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【ツール・ド・フランス旅日記 episode18】悪魔の棲む山、いまは自転車パラダイス

休息日を使ってカルカッソンヌから第16ステージのゴール、モンヴァントゥーまで50kmのところに移動しました。小さな町の真ん中でバーとレストランをやっているお店の併設ホテルです。空気は完全にプロヴァンス。風が強いとアルプスの気配を感じます。

レストランもサイクリストでいっぱい

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【ツール・ド・フランス第16S】パレパントル弟がモンヴァントゥー優勝
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朝日が出たばかりのローヌ川沿いを走る

フランスのパン屋さんは早朝から焼きたてを販売

朝のランコースはローヌ川。スイスを源流としてレマン湖を経由して地中海に注ぐ河川で、その長さは800km以上あります。今日走ったのはその一部。8kmくらいですかね。

早朝からオープンするブランジュリーに、町の人たちが焼きたてバゲットなどを買いに来る
こぶりなバゲットは1.45ユーロだった

ホテルの部屋にコーヒーマシンがありカプセルもいっぱいあるので、朝食を頼まず、近くのブランジュリーでバゲット。スーパーだと0.5ユーロから売っていますが、朝6時にオープンする専門店の焼きたてにはかないません。小さいサイズで1.45ユーロ。

ロードバイクからeバイクまでウェブで自分に適したモデルが簡単に予約できる

フランスで程度のいい高級ロードが気軽にレンタルできる

この日は余裕の出勤で、悪魔の棲む山モンヴァントゥーへ。頂上にプレスセンターが設置されていたのは20年前までで、それ以降は山を降りてきたところにあるマロセーヌのどこかに設置されます。

スポーツバイクのレンタル店にはおみやげにちょうどいいウエアなども販売されている
モンヴァントゥーのネームを入れたサイクリングウエアがズラリ

ホテルを出発してからすぐに、決して間違うわけがないモンヴァントゥーが見えました。モンサンミッシェルは10km先から見えますが、モンヴァントゥーは40km先から眺望できます。頂上の測候所も確認できます。ひんやりした風が吹いていて、日陰にいると寒いです。

モンヴァントゥーの麓にあるマロセーヌは本当に小さな町ですが、ピナレロ・ドグマのデュラエース仕様をはじめとして高級スポーツバイクがレンタルできます。サイズもメーカーが作っているものはほぼ揃っています。ペダルタイプの指定やヘルメットは無料。日本のジャイアントやスペシャライズド・エスコンフィールドのような感じで、ネットで自分に適した自転車が簡単に予約できるのです。

スポーツバイクレンタル店は複数あって、アクセサリーもいっぱいある

モンヴァントゥーはいまや悪魔がいるどころじゃなくて、世界のサイクリングパラダイスです! 複数のチェーン店があってベドワンやカルパントラにも出店しています。その手軽さと言ったら、日本の空港までの自転車移送の労力やコストを考えたら愛車を持っていかなくてもいいのでは。

モンヴァントゥーは最後のこのコーナーがきつい ©A.S.O.

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【ツール・ド・フランス第16S】パレパントル弟がモンヴァントゥー優勝

第112回ツール・ド・フランスは7月22日、モンペリエ〜モンバントゥー間の171.5kmで第16ステージが行なわれ、スーダル・クイックステップのヴァランタン・パレパントル(フランス)が4人の争いを制して初優勝。デカトロン・AG2Rラモンディアール チームのオレリアン・パレパントルの弟。

モンヴァントゥーは最後のこのコーナーがきつい ©A.S.O.

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)は総合2位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)のアタックを封じ込め、最後は2秒差をつけてゴール。総合1位のマイヨジョーヌを守った。

ステージ優勝を目指して飛び出したアタッカー。2025ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O.

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エンリク・マスがアタックしたが、勝利できず。2025ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O.
ヴィンゲゴー(右)のアタックを封じ込めるポガチャル。2025ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O.
ヴァランタン・パレパントルが2025ツール・ド・フランス第16ステージで優勝 ©A.S.O.
ポガチャルがマイヨジョーヌとともに山岳賞ジャージを獲得。2025ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O.
2025ツール・ド・フランス第16ステージ ©A.S.O.

●ステージ成績
1位 ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)4時間03分19秒
2位 ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)同タイム
3位 サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)4秒遅れ

●総合成績
1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)58時間24分46秒
2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)4分15秒遅れ
3位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)9分03秒遅れ

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)
マイヨベール(ポイント賞)ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
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【ツール・ド・フランス旅日記 episode17】カルカッソンヌを見ずして死ぬな!

カルカッソンヌを見ずして死ぬな!と言いますが、もう10回くらい見てるけど、まだ死んでいませんw 前回の訪問時は熱波で、ランニングの帰路でヘトヘトになり、冷房の効いたホテルの部屋に生還して飲んだお水がとてもおいしかったです。今回は気温15度、5kmほど離れた郊外のホテルからGoogle Mapを頼りに。朝早いので数人のランナーと、城壁内のお店に納品するトラック業者しかいなくて、西洋の歴史をほぼ独り占め!

カルカッソンヌは城塞都市

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カルカッソンヌ城塞のいくつかあるポルト(城門)から入城

早朝の城壁内で西洋の歴史にひたる

若い頃よりもツール・ド・フランス取材が楽になったのは経験値と、通信や交通のインフラ整備と、そして無理をしない仕事量だと思います。日本と同じような生活スタイルをフランスで再現することにつとめています。お気に入りのランウエアとシューズ、リラックスできる部屋着とアイテムなどなど。あ、それとfacebookなどでいいね!してくれるのも格段にパワーになります。30年前にはなかった心強さに救われます。

ランニングの道案内として使ったGoogle Mapがここを通れと指示
カルカッソンヌの沈下橋

ランはこの7月も1日平均にすると6.5km走る必要があって、レストの日も軽く流すようにして距離を稼いでいます。いずれにしても猛暑の日本より楽です。タイツとウインドブレーカーとグローブを着用してホテルを出て、気持ちよく汗をかいてシャワーを浴びるという感じです。

これが城塞の正門。かつては跳ね上げ式の橋で敵が来ると閉門するはずだ

この日はカルカッソンヌを出発して、翌ステージのスタートとなるモンペリエはパス。すでにゴールのモン・ヴァントゥーまですぐのところに。移動途中のニーム、アルルは熱波が到来すると死ぬんじゃないかというくらいに大変ですが、天気予報によると最高気温は30度にも満たないようです。でも高速道路脇の森林が火災で真っ黒になっているところが数カ所。ラッキーなだけですね。

城内はホテルやレストランがたくさんある
城壁から下界を見下ろす

前日は地平線まで続くひまわり畑。明日はラベンダー。そういうのはもういちいちクルマを停めて撮ることはないです。最後の一週間、心に記憶しておきます。

写真をよく見てください。ボクのスマホレンズが壊れていたり、画像を細工しているわけじゃないですよ
2回目の休息日はプロヴァンス地方へ

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