2025ツール・ド・フランスは記録づくめ! モンヴァントゥーの視聴率は65%

2025年7月5日から27日までフランスを一周するコースで開催された第112回ツール・ド・フランスが高いテレビ視聴率で盛り上がりを見せたと、主催するA.S.O.が8月1日に発表した。

モンヴァントゥーは最後のこのコーナーがきつい ©A.S.O.

欧州のテレビ視聴者
約1億5000万人

2025ツール・ド・フランス第13ステージ ©A.S.O.

●生放送のテレビ視聴時間
7億時間超

2025ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O.

●フランスでのテレビ放送
フランス・テレビジョンがスタートからゴールまで全ステージをフルカバー
放送時間は100時間超

ベン・ヒーリーが2025ツール・ド・フランス第10ステージでマイヨジョーヌ ©A.S.O.

平均視聴率42.6%(2024年から7ポイント増)
15〜34歳の視聴者・視聴率39.8%(2024年から7.6ポイント増)

2025ツール・ド・フランス第21ステージはモンマルトルを3回上るコースになった ©A.S.O.
アレンスマンのこのシーンがインスタで3600万ビュー
TIKTOCでこのシーンが3300万ビュー
シャンプッサンの落車シーンがfacebookで1730万ビュー
3賞ジャージのタッチがXで520万インプレッション

朝比奈綾香がBMXワールド10位…生死の境をさまよった事故から復帰

デンマークのコペンハーゲンで開催されている2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ。大会最終日は男子の15歳以上と女子の16歳以上の11カテゴリーが実施され、日本チームからは17選手が出場した。日本勢は入賞こそ逃したものの準決勝に4選手が進出し、朝比奈綾香が10位に入るなど健闘した。

女子25歳以上カテゴリー10位の朝比奈綾香 ©全日本BMX連盟

10歳からBMXレースを始めた朝比奈はすぐに世界レベルで活躍する選手に。リオ五輪出場の有力候補だったが、その前年の2015年に交通事故で重篤な怪我を負った。運動ができるようになるとは思えなかったというが、BMXレース仲間の支えもあって、手術・リハビリを経て復帰。現在もレース活動を続けている。

ガールズ16歳14位の中村真唯 ©全日本BMX連盟

2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ最終日には日本勢17名が出場し、4名の女子選手が準決勝に進出した。日本勢の最上位は女子25歳以上のカテゴリーに出場し、準決勝を5位でフィニッシュした朝比奈。決勝進出ラインの4位にはあと一歩届かなかったものの、総合10位の成績と健闘した。

女子マスターズ12位の古矢美和 ©全日本BMX連盟

そのほかの準決勝進出選手は、女子マスターズに出場の古矢美和と女子17~24歳に出場した早川優衣が総合12位、ガールズ16歳に出場した中村真唯が14位となっている。

女子17~24歳12位の早川優衣 ©全日本BMX連盟

大会はUCI BMXレーシング ワールドチャレンジが終了し、8月1日から3日間の日程でチャンピオンシップカテゴリーを対象としたUCI BMXレーシング世界選手権が開催される。

澤田茉奈がBMXレーシングワールドチャレンジで2年ぶり4度目の優勝

デンマークのコペンハーゲンで開催されている2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ。大会3日目は男子の12歳から14歳、女子の12歳から15歳の計7カテゴリーが実施された。ガールズ15歳のカテゴリーで澤田茉奈が2年ぶり4度目の優勝を達成した。またボーイズ14歳でも梅沢篤和が決勝に進出し、20インチのカテゴリーでは自身初の8位入賞を果たした。

ガールズ 15歳優勝の澤田茉奈 ©全日本BMX連盟

2025 UCI BMXレーシングワールドチャレンジ大会3日目は、日本チームから22選手が出場した。ガールズ15歳のカテゴリーで澤田が予選から決勝までの7レースすべてをトップでフィニッシュする走りで2年ぶりの優勝を果たした。

ボーイズ14歳8位の梅沢篤和(左)、ガールズ15歳優勝の澤田茉奈 ©全日本BMX連盟

澤田は2019年のアゼルバイジャン・バクー大会で初優勝し、2022年のフランス・ナント大会、2023年のスコットランド・グラスゴー大会でも優勝。4度目の優勝となる。

ボーイズ 14歳8位入賞の梅沢篤和 ©全日本BMX連盟

ボーイズ14歳のカテゴリーでも梅沢が決勝に進出。決勝では転倒し8位となってしまうが、2023年のクルーザーカテゴリー以来となる2度目のWゼッケンを獲得した。

澤田茉奈(右)が2年ぶり4度目の優勝 ©全日本BMX連盟
ボーイズ 14歳8位入賞の梅沢篤和(左端) ©全日本BMX連盟

イマドキ高校生は自転車ヘルメットの着用意識が意外なほど高い

オートバイと自転車用ヘルメットのメーカー、オージーケーカブトが大阪府・兵庫県・福岡県でヘルメットを寄贈し、自転車通学時にヘルメットを着用し始めた高校生に対してアンケート調査を実施。4440人から回答を得て、「交通安全に対する意識が高まった」が85.2%、「慎重な運転を心がけるようになった」については87.9%など、ヘルメット着用による意識や行動に前向きな変化がみてとれた。

ヘルメット着用後85.2%が交通安全に対する意識が高まった

・質問「交通安全に対する意識が高まりましたか?」に対し、40.5%が「とてもそう思う」、44.7%が「ある程度そう思う」と85.2%が前向きな回答。
・質問「慎重な自転車運転を心がけるようになりましたか?」には、47.9%が「とてもそう思う」、40%が「ある程度そう思う」と、87.9%が前向きな回答をした。
ヘルメット着用後、交通安全に対し、意識や行動が前向きに変化したことが明らかになった。

90%がヘルメットを着用する上での課題はない

実際にヘルメットを着用してみた高校生たちは、予想以上にヘルメット着用に課題を感じていないことがわかった。一方、課題が「ある」と答えた人に自由回答で質問したところ、「髪型が崩れる」「暑い」「蒸れる」とう声が多数で、「周りが着用していないので抵抗がある・恥ずかしい」という声もあった。

95%が頭部を守るために有効、75%が安心感が増した

・質問「頭部を守るためにヘルメット着用は有効だと思いますか?」に対しては60.6%が「とてもそう思う」、34.1%が「ある程度そう思う」と、94.7%がヘルメットの有効性を感じている。
・質問「自転車に乗るときの安心感が増しましたか?」に対しても、32.4%が「とてもそう思う」、42.1%が「ある程度そう思う」と、74.5%が「自転車に乗るときの安心感が増した」と回答した。
ヘルメットを着用してよかったと思うことの自由回答では、「車が横を通り過ぎる時も安心感が増した」「コケたときヘルメットをしていなかったら頭を直にぶつけていた」「雨天時に側溝でスリップ、頭から転倒したが無事だった」「先生に褒められた」「交通ルールを意識するようになった」などがあった。

自転車を運転していて危ないと思ったことがあるのは65%以上

その他のアンケートでは、「自転車を運転していて危ないと思ったことはありますか?」に対し、「よくある」12.3%、「たまにある」52.8%、つまり65.1%が自転車運転中に危ない思いをしていながらも、「通学時以外も自転車に乗る際にヘルメットは着用していますか?」に対して「はい」と答えたのは38.4%で、通学時以外は約60%がヘルメットを着用していないという実態も明らかになった。

BMXレーシングワールドチャレンジで小泉千紗が女子2位、橋本一圭が男子4位

デンマークのコペンハーゲンで開催されている2025 UCI BMX レーシングワールドチャレンジ。大会2日目は男女の8歳から11歳のカテゴリーなど全12カテゴリーのレースが行われた。日本チームからは小泉千紗(ガールズ11歳)と橋本一圭(ボーイズ11歳)が2位と4位の成績で入賞を果たした。

BMXレーシングワールドチャレンジでボーイズ11歳4位の橋本一圭(左)、ガールズ11歳2位の小泉千紗 ©全日本BMX連盟

8歳から16歳までは年齢ごとにカテゴリーが設定され、世代ごとに熱戦が展開されるUCI BMX レーシングワールドチャレンジ。大会2日目は日本チームから19選手がエントリーした。8人で行われる決勝に進出した選手には、翌年のワールドチャレンジまでその順位と同じ番号のナンバー(通称Wゼッケン)を使用できる。そのため参加者にとっては決勝進出が大きな目標となっている。

BMXレーシングワールドチャレンジでガールズ11歳2位の小泉千紗 ©全日本BMX連盟

ガールズ11歳のカテゴリーには前年まで同世代2連覇を達成している小泉千紗が出場し、決勝までの6レースをすべてトップで通過。3連覇のかかった決勝では、スタートでの出遅れが影響し惜しくも2位でフィニッシュした。ボーイズ11歳には前年7位の橋本一圭が出場した。こちらも決勝に進出し、前年の成績 を上回る4位でフィニッシュした。

BMXレーシングワールドチャレンジでボーイズ11歳4位の橋本一圭 ©全日本BMX連盟
BMXレーシングワールドチャレンジ・ガールズ11歳、右から2番目が小泉千紗 ©全日本BMX連盟
BMXレーシングワールドチャレンジ・ボーイズ11歳、右から4人目が橋本一圭 ©全日本BMX連盟

【ツール・ド・フランス旅日記 episode23】シャンゼリゼでセ・フィニ!

パリのエッフェル塔を見た人は多いはずですが、フランス一周の果でエッフェル塔を見たことことがある人はそれほどいないと思います。「180人の選手たちが何週間も山岳地帯を走り、そして最後に突如として世界有数の大都市の街路に出るんだから、それってスゴくない?」とマイヨジョーヌも証言しています。

コントルド広場からエトワール凱旋門を望む

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ムーランルージュのダンサーがフレンチカンカンで選手たちを応援

パリ・シャンゼリゼのフィナーレにふさわしい最終バトル

フランスを5000kmかけて一周して、なにごともなくパリに着いたときのうれしさ。町が近づくとついついエッフェル塔を探してしまい、それを見つけると感慨が込み上げてきます。ボクは泣きませんけどね。

モンマルトルの上り。2025ツール・ド・フランス第21ステージ ©A.S.O.

ツール・ド・フランスの最終到着地ってやっぱりパリで、そして舞台はシャンゼリゼでなくてはいけません。2024年は五輪開催のため史上初めてパリではなくニースにゴールしましたが、それはツール・ド・フランスにふさわしくなく、ボクのキャリアをその年に最後にしたいとは思いませんでした。

パリまであと200km。この日も10kmの朝ランをして出会ったひまわり畑
最終日前日の朝は、日本ではありえないアンテラスでのごはん。空気が乾いていて最高に気持ちいい

選手がパリに凱旋したときに込み上げてくる思いを共有するために全日程の取材にこだわり続けました。もしかしたらパリ・シャンゼリゼのフィナーレはモンマルトルの丘を上るこの50周年記念サーキットが花道になり、新たな時代が幕を開けるような気がします。

そして自分自身としては…。34歳のときに「62歳で続けているかな」とかまったくイメージしたこともありません。無事に怪我なく、体調を1日たりとも壊すことなく、紙面に穴を開けることなく27回目のフランス一周の旅が終わりました。

コンコルド広場のオベリスク。1989年の初取材のときから常にフィナーレの象徴だった

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