ドラえもんとルーヴル美術館がコラボしてTシャツに…ユニクロで発売

ユニクロが夏の一大セール「感謝祭」を開催することになり、感謝祭初日の5月23日にはドラえもんとルーヴル美術館との特別コレクション 「ドラえもん&ルーヴル美術館」UTを全国のユニクロ店舗とオンラインストアで発売する。

モナ・リザ

ユニクロはArt for Allという理念のもと世界有数の美術館とともに人々がアートに触れる機会を増やし、アートをより身近に楽しんでもらうための活動を10年以上続けてきた。ルーヴル美術館とのパートナーシップ、そしてドラえもんとの長年の取り組みにより、ユニクロにしかできない特別なコレクションが実現したという。

天文学者

ドラえもんたちと一緒に時や場所を超えて輝きを放ち続けるアートの世界を旅することができる、そんな唯一無二のUTコレクションを手に入れよう。

サモトラケのニケ

Mona Lisa Portrait of Lisa Gherardini, wife of Francesco del Giocondo / Leonardo DA VINCI © 2007 Musée du Louvre, Dist. GrandPalaisRmn / Angèle Dequier Inspired by: The Winged Victory of Samothrace / Hellenistic Art (c. 190 BC), Island of Samothrace (northern Aegean) Inspired by: The Astronomer / Johannes VERMEER Inspired by: Louvre Pyramid © I.M. Pei © Fujiko-Pro, Shogakukan, TV-Asahi, Shin-ei, and ADK

■商品ラインナップ:MEN半袖Tシャツ4柄 1500円(税込)
販売店舗: 全国のユニクロ店舗とオンラインストア ※XS、XXL-4XLはオンライン限定サイズ

●ユニクロの詳細ページ

くまモンがディジョンメトロポールと国際交流を実現させたのはシロクマの存在だった

熊本県とフランス中東部のブルゴーニュ地方にあるディジョンメトロポールが国際交流を促進するため、4月20日に覚書を結んだ。観光資源と地元の食材を相互にアピールし、観光として訪れる人の拡大を狙う。

熊本県とディジョンメトロポールが文化交流

ムタール(マスタード)で有名なディジョン。この都市名の後ろにメトロポールがつくと、その都市とそれに近隣する町の自治体連合となる。ニースコートダジュール、リール、アミアン、トゥールーズ、リヨンなどが法律によって認定され、その数を含めて日本の政令指定都市と同じような位置づけだ。

ディジョン市はかつてのブルゴーニュ公国の首都で、現在のディジョンメトロポールはブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏の首府だ。世界文化遺産として「ブルゴーニュのブドウ畑」が登録されている。

記者発表に登壇したくまモン

今回は産学の分野で関係性を有している熊本県と相互交流を実現。食文化、食品産業。観光といった分野での相互発展が見込まれる。そしてディジョンメトロポールが大阪・関西万博に合わせて来日し、記者発表を都内のアンスティチュ・フランセで開催した。

熊本県のPRキャラクター、くまモンは、フランス観光開発機構の企画で何度もフランスを訪れていて、ディジョンメトロポールもその一つだった。ディジョン市民が歓迎してくれたのだが、その背景にはディジョンのマスコットである白熊の「ポンポン」の存在があったという。

シロクマのポンポンとくまモン

フランスの町の看板が逆さまに設置されていたのにはわけがある

フランスのどんな町でもそこに入ったところに看板が設置されているが、それがなぜか逆!? しかもそんな町がいたるところに出没した。だれがいったいなんの理由で? そして犯人は法律で罰せられないの?

フランス政府の農業政策が正反対だと抗議する村は、集落に入ったところに設置される看板を逆にして意思表示する

国の農業政策はやるべきことと逆に行われている

ツール・ド・フランス取材30年で初めて目撃した不思議な光景に出会った。フランスではそれぞれの町に入ったところに、白地に赤枠で町の名前を記した看板が必ず掲げられている。そしてその町を出るところには斜めの赤い線が追記された看板が必ずある。

2024年の滞在中に数カ所でその看板が上下逆に掲げられていた。そんなのはこれまで見たこともなかった。不思議に思って聞いてみると、第一次産業を主体とする地方の若手の農業従事者が、「国の政策はやるべきことと逆に行われている」という抗議の意思を示すためのものだという。

2024ツール・ド・フランス第6ステージはブルゴーニュ地方を走る ©A.S.O. Charly Lopez

SNSで逆さま看板は全国に一気に拡大していった

発端は2023年10月、フランス南西部の町の農業組合と若手農業家が抗議運動を始め、その後フランス全土とベルギーとスイスに広まった。フランス政府が農業分野において規制することが過剰なこと、その基準が適用されない海外生産物の不当競争、欧州の農業支援の支払い遅れ、牛肉と豚肉の輸入量を非難した。

農業界に影響を与えている政府の政策の矛した命令を描写するために、「私たちは逆立ちしている」というスローガンを掲げた。これらの行動を伝えるために町の看板を逆さまにした。ソーシャルネットワーク上ですぐにそれが広まった。

チーズが食べ放題

法律ではだれかを危険にさらすことはないのでセーフ

政府による過剰な規制と農業の将来に対する真のビジョンの欠如を非難する農民たちの「うんざり」した感情を明確に表したものだ。「特に町の入口の標識だけを逆にしているだけで、安全にかかわる標識には手を加えていないので、危険はない」と抗議行動者の代表。

刑法では罰金1500ユーロから7万5000ユーロ、最長5年の懲役を含め、刑法のいくつかの条文が、これらの抗議行動に適用される可能性がある。ただし法律では他人の財産を破壊、損傷、危険にさらす行為を罰するもので、看板を逆さまにすることは該当しないようだ。

ブルゴーニュのチーズ

フランスの大統領選挙は2027年4月までに行われる予定。マクロン大統領は任期満了となり、初当選を狙う人たちの激しい争いが2025年から徐々に動き出す。観光大国でありつつ、第一次産業の従事者が多いフランスにあって、坂出しした若手労働者の心をどうとらえていくかもポイントとなる。

2024ツール・ド・フランス第13ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

2025ツール・ド・フランス開幕地のトップが挙げた大会招致することのメリット

2025ツール・ド・フランスは開幕からの3日間と大会4日目のスタート地をフランス最北部のオー・ド・フランス地域圏に舞台設定した。この地域における自転車文化から自転車を利用した観光事業まで、そして自転車が市民に与える恩恵などをこの地域のトップが語った。

第4ステージのスタート、アミアン ©Hauts-de-France Tourisme-Laurène Philippot
フランソワ・ドゥコステ―ル(オー・ド・フランス地域圏議会 文化・遺産・地域言語および国際関係担当副議長) ©Hikaru Ogawa / Atout France

フランスでは自転車と観光が表裏一体の蜜月

2025年7月5日に開幕する第112回ツール・ド・フランス。第1ステージはリールメトロポールを発着とする185km。7月6日の第2ステージはロワンプランクからブローニュシュルメールまでの212km。7月7日の第3ステージはバランシエンヌからダンケルクまでの178km。そして7月8日の第4ステージでアミアンメトロポールを出発する。ここまでがオー・ド・フランス地域圏だ。

アラス ©Hauts-de-France Tourisme -Anne sophie Flament
シャンティイ ©Hauts-de-France Tourisme-Vincent Colin

オー・ド・フランス(Hauts-de-France)の「オー」はオートクチュール(高級洋服)のオーと同じで、「高い」という意味。高低差でも「高い」ところをさすが、地図上の上、つまり「北」もオーと呼ばれるので、北フランスという意味がある。

ソンム湾 ©Hauts-de-France Tourisme-Stéphane Bouilland

欧州にある4つの首都、フランスのパリ、ベルギーのブリュッセル、オランダのデンハーグ、英国のロンドンをつなぐルートの十字路に位置するリール、大聖堂で有名なアミアンなどの大都市が戦いの舞台となり、多くのレースファンがやってくるのみでなく、それを迎える市民も今から選手たちがやってくるのを楽しみにしているという。

第2ステージのゴール、ブローニュシュルメール ©Hauts-de-France Tourisme-Benoit Bremer
ブラン・ネ岬 ©Hauts-de-France Tourisme – Fabien Coisy

地元の人たちはどんな接し方で自転車を活用し、それをそれぞれの生活に取り入れて快適化しているのだろうか? オー・ド・フランス地域圏のフランソワ・ドゥコステ―ル副議長に話を聞くと、自転車専用レーンの整備、サイクルツーリズムの促進、そして2025年に開催されるツール・ド・フランスへの期待感を3つのワードとして口にした。

第3ステージのスタート、バランシエンヌ ©Hauts-de-France Tourisme – Anne Sophie Flament
第3ステージのゴール、ダンケルク ©Hauts-de-France Tourisme-Frédérik Astier

「フランスの多くの都市で自転車専用レーンが整備されており、これが日常的な移動手段として自転車の利用を促進している。また、ユーロヴェロルートという大規模な自転車ルートを整備し、自転車観光客を受け入れるホテルの認証制度も構築している」

エスタミネ ©Hauts-de-France Tourisme-Anne Sophie Flament

フランスにおける自転車インフラの整備

「フランスの多くの都市では数十年前から自転車専用レーンが整備されている。都市整備の際には必ず自転車レーンが作られ、これにより自転車が快適で日常的な移動手段の一つとなっている。また、安全性を確保するために、自転車レーンは車が走る道路と完全に分離されているのが特徴」

クレールマレ ©Hauts-de-France Tourisme-

サイクルツーリズムの成長

「フランスでは近年サイクルツーリズムの機運がこれまで以上に高まっている。1つの具体策として、ユーロヴェロルートという大規模な自転車ルートが注目されている。このルートは約100kmにおよび、観光客がその途中で町や田舎を見学しながら走ることができる。また、自転車観光客を受け入れるホテルの認証制度があり、自転車の修理や保管ができる設備を提供している」

アラン・ジェスト(アミアン・メトロポール議長) ©Hikaru Ogawa / Atout France
エステル・レオ―(オー・ド・フランス地方観光局 広報・マーケティングディレクター) ©Hikaru Ogawa / Atout France
クリストフ・デュフォセ、シャトー・ド・ボーリュー オーナーシェフ(ミシュラン2つ星、グリーンスター) ©Hikaru Ogawa / Atout France

「ツール・ド・フランスもたまにやってくるけど、このエリアには石畳の道が舞台となる伝統のパリ〜ルーベが毎年開催されている。それはもうフランスの自転車文化の象徴だ。2025年はツール・ド・フランスの開幕地として4つのステージを展開する。自転車専用道の整備環境、バカンスを利用したサイクリング、そしてペダルを漕ぐ頂点に位置するツール・ド・フランスは常にリンクする。市民にさまざまな恩恵をもたらしてくれるのは確かだ」

クレシー・アン・ポンティユーの森 ©Hauts-de-France Tourisme-Stéphane Bouilland
ルーヴル・ランス ©Hauts-de-France Tourisme -Nicolas Bryant
アンリ・マティス美術館 ©Hauts-de-France Tourisme-Xavier Alphand
ノシカ水族館 ©Hauts-de-France Tourisme-Anne Sophie Flament
ルーベのラ・ピシーヌ美術館 ©Hauts-de-France Tourisme – Nicolas Bryant
サン・ヴァレリ・シュル・ソンム ©Hauts-de-France Tourisme – Stéphane Bouilland
トゥケ・パリ・プラージュのビーチ 
エリクールのテリル(ぼた山) ©Hauts-de-France Tourisme-Fabien Coisy
国際フランス語博物館 
リールのグランプラス ©Hauts-de-france Tourisme – Stéphanie Gheeareart

10泊すると1泊無料のホテルズドットコムがブラックフライデーで30%超オフ

日本を含む世界中の宿泊施設が簡単に予約できるホテルズドットコムがブラックフライデーセールを11月22日から12月4日の期間限定で行う。会員登録すれば対象宿泊施設が30%オフ以上になる。

ニームのホテルの部屋にはメディアキットも置かれていた

フライデーセールに予約すれば、実際に宿泊するのは2025年12月半ばまででOK。キャンセル無料施設を選べば、とりあえず予約して行くかどうかは後で決めるという方法もある。従来からの割引サービスである「10泊で1泊リワード」も対象になる。

ホテルズドットコム・ブラックフライデーセール
詳細:会員なら対象宿泊施設が30%以上オフ
予約期間:2024年11月22日から12月4日
宿泊期間:2024年11月22日から2025年12月15日

Hotels.com

4年に一度の地球一周ヨットレース、ヴァンデ・グローブ開幕…白石康次郎3度目の挑戦

単独無寄港無補給世界一周ヨットレース、ヴァンデ・グローブが2024年11月10日、フランス大西洋岸のレサーブルドロンヌを出発する。日本の白石康次郎も参加し、地球を一周して再びレサーブルドロンヌのゴールを目指す。

2020ヴァンデ・グローブのスタートシーン ©Vendée Globe – Alea – JL.Carli

海を帆走するというより、時速80kmで海の上を飛ぶレース

4年に一度の地球一周ヨットレース。世界中から40人が参加し、単独・無寄港・無補給。「80日間世界一周」の書籍の世界を上回る74日が最高記録(2016-17年優勝者)。140日かけて完走した人も勝者として迎えられる。最新艇はフィンが付いていて、時速80kmで海の上を飛ぶ。当然海面に落ちるので操舵するセーラーは常にヘルメットをかぶっているという。

ヴァンデ・グローブに参加する最先端ヨット ©DMG MORI

鎌倉育ちの第一人者、白石は8年前の初挑戦時はNHKで壮絶なリタイア特集が報じられたが、4年前は完走。今回は3回目の挑戦となる。

白石康次郎(DMG MORI SAILING TEAM)©Hikaru Ogawa

男女や身体ハンデに関わらずチャレンジ…完走した全員が勝者

ヴァンデ・グローブのジェネラルディレクター、ローラ・ルゴフは、このヨットレースについて、「ひとつの海、ひとつの船、ひとりのスキッパー、それだけで構成される単純明快なコンセプトで、誰もが理解できるレースだ」と説明。その一方で、「海のエベレストと呼ばれるほど苛酷なレースでもあり、これまで完走できた人の数は宇宙に行った人の数より少ない」とレースの厳しさについて言及した。

「外洋航海のあらゆる困難をたった一人で克服せねばならない状況は、まさにスキッパーを中心としたヒューマンアドベンチャーであり、男女の差や身体のハンディキャップの有無に関わらず、誰もが同じ条件とカテゴリーで戦う世界で最もインクルーシブなスポーツ大会のひとつである」とも述べた。

ヴァンデ・グローブに参加する最先端ヨット ©DMG MORI

白石は、「ヴァンデ・グローブを日本で例えるなら箱根駅伝。観客がトップから最終走者までを同じ熱狂度で応援する醍醐味がある。レースを通じて感動を共有したい」と2024年大会への意気込みを語っている。

2005年のツール・ド・フランスゴール後、宿への抜け道として通ったパッサージュ・デュ・ゴワ。次第に潮が満ちてきて心が落ち着かない

ヴァンデ県は干潮時にしか通行できないパッサージュ・デュ・ゴワがあって、ツール・ド・フランスでも2回コースになっている。2024年1月に来日したヴァンデ・グローブの関係者によると「地中海は内海で、潮の満ち引きもなければ波もない」と西海岸の誇りを強く語っていた。

●ヴァンデ・グローブのホームページ