グレッグ・レモン時代のオークリーが40年ぶりに復刻発売

1984年に発売されたスポーツアイウエアのオークリー・アイシェードがMUZM(ミュージアム)シリーズとして復刻した。米国の自転車選手、グレッグ・レモンがツール・ド・フランスで使用し、スポーツシーンでのアイウエア着用をデフォルトにしたモデルだ。

現代の技術とデザインでアップデートされたのがオークリー ミュージアム アイシェード。オークリーの革新の歴史と時代を定義したデザインを称え、過去を振り返りながら未来を形作るコレクションである。

初代アイシェード。現代のようなスポーツサングラスが存在しなかったため、レンズの端から入り込む光に悩むアスリートたちの声から生まれた。当時のアイウエアの常識を破るシールドタイプのアイシェードはコートハンガー、ゴーグルレンズ、絶縁テープというシンプルな材料でプロトタイプが制作されたのだが、その革新性が今なお語り継がれている。その独創的なデザインは、世界中のトップアスリートたちに影響を与えた。

プロトタイプは金属製ハンガーを材料として作られたという

オークリー ミュージアム アイシェードは、オークリーの革新と文化を讃えながら、次世代に向けたビジョンを体現している。今回登場するのは、鮮やかなプリズムロードレンズとホワイトのフレームカラーを採用したモデルと、プリズムローライトレンズに洗練されたクールグレーのフレームを採用したモデルの2種類。

どちらもオークリーの象徴であるユニークなステムと、ズレにくいアンオブタニウム素材のノーズパッドにより、快適なフィット感を提供する。さらにプリズムレンズテクノロジーが色彩とコントラストを際立たせ、パフォーマンスを最大限に引き出す。

プリズムロードレンズ付属のモデルが4万3670円、プリズムローライトレンズ付属のモデルが4万2570円(いずれも税込価格)。4月4日より公式オンラインストア、直営オークリーストアの渋谷店、大阪心斎橋店、一部のオークリー正規取扱店で販売開始予定。

●オークリーのホームページ

スポーツ界のアカデミー賞最終候補、発表は4月21日…大谷翔平は選外

スポーツ界のアカデミー賞と言われるローレウスワールドスポーツアワードの最終候補が発表された。2024年に最も活躍したスポーツ選手を表彰するもので、4月21日にスペインのマドリードで最優秀選手が発表される。

ローレウスワールドスポーツマンオブ・ザ・イヤー(男子)の最終候補

日本勢は2021年に大坂なおみが女子の最優秀選手に

2000年に創設されたスポーツ賞で、今回が25回目。世界各国のスポーツジャーナリストの投票によって最終候補者が選出され、テニスのジョコビッチや体操のコマネチなどスポーツ界のレジェンド69人によって最終投票される。

日本勢はアクションスポーツ部門にスケートボードの堀米雄斗が最終候補にノミネートされた。パラ選手部門に車いすテニスの小田凱人がノミネートされた。これまでの日本勢は女子テニスの大坂なおみが2019年に新人賞、2021年に女子の最優秀選手に選ばれている。

ローレウスワールドスポーツマンオブ・ザ・イヤー(男子)の最終候補

カルロス・アルカラス(スペイン、テニス)
アルマンド・デュプランティス(スウェーデン、陸上棒高跳び)
レオン・マルシャン(フランス、競泳)
タデイ・ポガチャル(スロベニア、自転車競技)
マックス・フェルスタッペン(ベルギー、F1レース)

ローレウスワールドスポーツウーマンオブ・ザ・イヤー(女子)の最終候補

ローレウスワールドスポーツウーマンオブ・ザ・イヤー(女子)の最終候補

シモーネ・バイルス(米国、体操)
アイタナ・ボンマティ(スペイン、サッカー)
シファン・ハッサン(オランダ、陸上マラソン)
フェイス・キピエゴン(ケニア、陸上中距離)
シドニー・マクラフリン(米国、陸上短距離)
アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ、テニス)

ローレウスワールドアクションスポーツパーソンオブ・ザ・イヤーの最終候補

モンベルの洗濯・撥水コートできるコインランドリーが全国10店舗に拡大

ジャケットやレインウェアがコインランドリーで洗濯・撥水コートできる「モンベル撥水コース」が全国10店舗に拡大。ランドリーサービスを全国展開するOKULAB(オクラボ)とモンベルが共同開発。アウトドア用品をメンテナンスできる。

使用するはっ水剤は、PFAS(ピーファス:有機フッ素化合物)を含まないモンベルの「O.D.メンテナンスはっ水剤」。同コースでは排水による環境負荷も考慮し、使用水量は最小限に抑え、少ない水でもはっ水剤が洗濯物全体に行きわたるように、特殊なすすぎ工程が追加されている。

モンベル撥水コース
容量:約5kg(ダウンジャケット3枚目安)
時間の目安:約65分
コース提供価格:1,800円(容量5kg)
※札幌光星、甲南山手、トーブ イコートの価格。店舗によって価格が異なる。

●モンベル撥水コースが利用できる店舗
Baluko Laundry Place 札幌光星(北海道札幌市)
Baluko Laundry Place 甲南山手(兵庫県神戸市)
Baluko Laundry Place トーブ イコート(埼玉県草加市)
Baluko Laundry Place 小清水町ワタシノ(北海道小清水町)
Baluko Laundry Place 代々木上原(東京都渋谷区)
Baluko Laundry Place 渋谷ブリッジ(東京都渋谷区)
Baluko Laundry Place 杉並今川(東京都杉並区)
Baluko Laundry Place 西区新町(大阪市西区)
Baluko Laundry Place ららぽーと堺(大阪府堺市)
Baluko Laundry Place 天理丹波市(奈良県天理市)

マラソン初挑戦の太田蒼生が東京マラソンで見せた気概

青山学院大の太田蒼生が3月2日に行われた東京マラソン2025で42.195kmに初挑戦し、積極果敢な走りでマラソンファンを魅了した。太田は36km地点で棄権したが、スタート直後から2時間03分台の記録を持つケニア・エチオピア勢の前を走り、3万7785人が参加したレースを引っ張った。

太田蒼生がレース中盤まで海外勢の先を走る激走 ©東京マラソン財団

金メダルを獲るために一歩踏み出せた。3年後は勝ちます

1年後輩の皆渡星七さんが悪性リンパ腫のため亡くなり、左胸に喪章をつけてスタートした太田は、序盤の超ハイペースに対応。中間点は日本記録を上回る大集団にいて、ペースメーカーの直後につけて飛ばした。

しかしケニア・エチオピア勢から徐々に離されると28km地点で後続の日本勢に追い抜かれ、その後は失速した。そして36km地点でリタイアとなり、初マラソンは完走できなかった。

「今回のレースは低体温と低血糖により途中で離脱してしまいましたが、前半から自分のやりたいようにレースを運び、世界のレベルを知れていい経験ができました」とリタイア後にコメント。

そして「オリンピックで金メダルを獲るために一歩踏み出せたと思います。次はもっと長く世界と戦い、3年後にはオリンピックで勝ちます」と宣言した。

第18回東京マラソンに3万7785人参加…最速はタケレの2時間03分23秒

18回目の開催となった東京マラソン2025が3月2日に行われ、マラソン男子はエチオピアのタデセ・タケレが2時間03分23秒で初優勝を飾った。女子はエチオピアのストゥメ・アセファ・ケベデで、2時間16分31秒。2大会連続での優勝を決めた。

22歳のタデセ・タケレが2025東京マラソン優勝。これまでのベストは2024ベルリンの2時間05分13秒 ©東京マラソン財団

日本勢女子1位は安藤友香、男子は市山翼

安藤友香(しまむら)が2時間23分37秒で日本人選手女子1位 ©東京マラソン財団

車いすマラソン男子は鈴木朋樹が大会連続で優勝。車いすマラソン女子はカテリーヌ・デブルナーが優勝。

ストゥメ・アセファ・ケベデ(エチオピア)が2時間16分31秒で大会連覇 ©東京マラソン財団

大会は3万7785人が参加した。例年よりも温暖な気象条件に恵まれ、半袖や短パンで走る一般愛好家の姿が多かった。東京マラソン2026は2026年3月1日に開催。一般エントリーは2025年8月15日に始まる。

市山翼(サンベルクス)が日本歴代9位の2時間06分0秒で日本勢最高の10位に ©東京マラソン財団
2025東京マラソン ©東京マラソン財団
2025東京マラソン ©東京マラソン財団
2025東京マラソン ©東京マラソン財団
2025東京マラソン ©東京マラソン財団

内野艶和と橋本英也がアジア選手権エリミネーション優勝

2025トラックアジア選手権は大会2日目の2月22日、マレーシアのニライにあるベロドローム・ナショナル・マレーシアでエリート男女のエリミネーションが行われ、女子は内野艶和(楽天Kドリームス)、男子は橋本英也(キナンレーシング)が優勝した。

内野艶和(中央)がアジア選手権エリート女子エリミネーション優勝 ©日本自転車競技連盟

エリミネーションは「最後尾の除外レース」

エリミネーションは英語で「除外」という意味で、規定周回ごとにコントロールラインを最後尾で通過した選手が1人ずつレースから除外されていく。最後は2選手による争うとなり、最終コントロールラインで先着した選手が優勝。

橋本英也がアジア選手権エリート男子エリミネーション優勝 ©日本自転車競技連盟

内野は同日に開催されたエリート女子チームパシュートとともに大会2冠。内野・橋本はともに日本では競輪選手として登録されているが、同時にプロロードチームにも所属し、長距離種目も得とする逸材。

内野艶和(中央)がアジア選手権エリート女子エリミネーション優勝 ©日本自転車競技連盟
橋本英也(中央)がアジア選手権エリート男子エリミネーション優勝 ©日本自転車競技連盟