イタリアはサイクリストにとって最も危険な国…トレンティンが欧州議会に改善要望誓願

イタリアはサイクリストにとって世界で最も危険な国だ。2018年の国際交通フォーラムで提示されたデータによると、イタリアでは自転車走行のkmあたりの死亡率が最も高い国だという。イタリアでは、サイクリストは35時間で1人死亡する。交通事故死は30歳未満の人々の死因の主要な原因だ。

ストラスブールの欧州議会本会議場に掲げられた「安全通行な追い越しのための1.5m間隔」ロゴ

これらのショッキングな結果をふまえて、ACCPI・イタリアプロサイクリスト協会はサイクリストや歩行者のためのよりよい道路の安全性整備を求めたオンライン署名活動を開始。2017年4月、ジロ・デ・イタリア直前の自宅近くでの練習中に交通事故の犠牲になったアスタナのミケーレ・スカルポーニの家族が提唱する上記活動をサポートする。

自転車が安全に交通できる環境改善をするためにイタリアのジュゼッペ・コンテ首相の協力を得た。

●change.orgのホームページ(イタリア語)
#SiamoSullaStessaStrada
#WeAreOnTheSameRoad

ACCPIは、新しい道路が建設されるとき、よりワイドな自転車レーンの整備を求めている。サイクリストを追い越すクルマが1.5mの距離を開けられるような道路環境の導入、自己犠牲者とその家族のための立法と財政支援も盛り込んだ。

欧州チャンピオンのトレンティンも安全通行のためのメッセージを発信した ©Luis Gomez/BettiniPhoto

「イタリアの道路は、私の子供たちのために、あなたをはじめ多くの人たちのために、より安全になるように活動することをお願いします。私たちのようなプロ選手や自転車に乗る人のためだけでなく、若者から高齢者まで安全かつ幸せに自転車に乗る権利を尊重してほしい」

欧州チャンピオンであり、ACCPI副会長であるマッテオ・トレンティンがビデオメッセージで発信している。 これらの活動はイタリアのダニーロ・トニネッリ運輸大臣とACCPI代表者が、最近会った欧州議会の複数のメンバーに申し入れ、こころよく受け入れられたという。

パリ〜ニース第4ステージはコルトニールセン…首位はクウィアトコウスキー

パリ〜ニース第4ステージが3月13日に行われ、アスタナのマグナス・コルトニールセン(デンマーク)が独走で優勝した。首位のディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)は大きく遅れ、ポーランドのミカル・クウィアトコフスキー(ポーランド、スカイ)が首位に立った。

パリ〜ニース第4ステージで優勝したアスタナのマグナス・コルトニールセン ©Justin Setterfield/Getty Images

オトクな伊豆大島サイクルキップの情報を見逃さない方法

首都圏から気軽に行ける自転車パラダイスとして人気の伊豆大島だが、東海汽船から期間限定で6割前後にディスカウントされた大型客船キップが断続的に販売されている。ところが大きくPRされるわけでもなく、公式サイトの奥深くにチラシが掲出されるほど。それを見つけに行く道順は難解。

伊豆大島の最北端に近い野田浜

「伊豆大島サイクルキップ」はこれまで断続的に販売されている。
2018年1月3日〜4月8日まで。2900円(税込み)
2018年5月11日〜7月14日まで。4000円(税込み)
2018年10月3日〜2019年1月26日まで。4000円(税込み)
2019年1月27日〜4月7日まで。3980円(税込み)

おとな往復2等料金で、こどもはほぼその半額。輪行袋に入れれば手荷物料金なし。片道1500円で自転車をそのまま持ち込めるサービスもある。

伊豆大島往復の大型客船は毎日出港。東京の竹芝客船ターミナルを22時に出航し、大島に翌日午前6時に到着。午後2時30分に帰路の便が大島を出航し、平日午後7時・土日午後7時45分に竹芝に到着する。(シーズンによって若干変更されるので要確認)。伊豆大島の滞在時間は8時間ほどで、大島一周46.6kmを走っても、温泉で汗を流し、食事をする余裕がある。

大型客船は早朝に伊豆大島に着岸。午後2時過ぎの東京行きまで存分に走り回れる

公式サイトからチラシのありかを探し出す道順

東海汽船のホームページ → 最上段メニューの「ツアーで行く」をクリック → 「ツアーパンフレット」をクリック → プルダウンして「伊豆大島往復キップ」を探してクリック → 「伊豆大島サイクルキップ」を探す。ここに掲載されていない場合はその期間は設定なし。

夜行の大型客船となり、2等リクライニングシート限定となるが、週末でも比較的空いているのでリラックスして過ごせる。また船内にはコイン式のシャワーがあるので利用価値あり。アルコールの自動販売機は成人であることを確認するために運転免許証が必要。

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伊豆大島は自転車パラダイス…ただし特殊な事情で対策が必要

7ITA 2019春夏ウエアコレクションがいよいよ入荷

シンプルで落ち着いたデザインのサイクルウエアがもてはやされる昨今だが、変わらずポップでユニーク、型破りなデザインのウエアを作り続けている7ITAが2019春夏ウエアの販売を開始した。

7ITA 2019春夏コレクション

着ているだけで笑顔になる、テンションが上がる、ワクワクするウエアを目指しているという。サイクルショップでも、ロードでも目立つことうけあいの7ITA春夏コレクション。

メンズ 7ITAロックスマイルジャージ 12,744円(税944円)
メンズ 7ITAロックスマイル ジャージ 12,744円(税944円)
メンズ 7ITA デイドリーミングキャットジャージ 12,744円(税944円)
メンズ 7ITAレインボースマイル II ジャージ 12,744円(税944円)
メンズ 7ITAハッピネススマイル III ジャージ 12,744円(税944円)
メンズ 7ITA アーミーIIIジャージ  13,824円(税1,024円)

7 BiCYCLE(セブン・バイシクル)
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ミッチェルトン・スコットがティレーノ〜アドリアティコ第1ステージ優勝

イタリア半島を横断する7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコが3月13日に開幕。第1ステージの21.5kmチームタイムトライアルはミッチェルトン・スコットが22分25秒のトップタイムで優勝。平均時速は57.546km。先頭でゴールしたマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)が首位に立った。

ティレーノ〜アドリアティコ第1ステージのチームタイムトライアルを走るミッチェルトン・スコット ©LaPresse/Fabio Ferrari

優勝候補のユンボ・ヴィスマは7秒遅れの2位。UAEツアーでは新加入の元タイムトライアル世界チャンピオン、トニー・マルティン(ドイツ)の牽引力などでトップタイムで優勝。エースのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が最終日まで首位を譲らず総合優勝した。今大会は7秒遅れの出だしとなった。

トム・デュムラン(オランダ)を擁するサンウェブは22秒遅れの3位。ジュリアン・アラフィリップ(フランス)のドゥークニンク・クイックステップは37秒遅れの4位。ゲラント・トーマス(英国)のスカイは47秒遅れの5位。

平均時速57.546kmでティレーノ〜アドリアティコ第1ステージを制したミッチェルトン・スコット ©LaPresse/Fabio Ferrari

「今朝目が覚めたとき、私は首位になるなんて期待していなかった。第1ステージに勝てるだけのチーム力は持っていた。でもチームはステージ優勝だけを狙っているのではなく、総合成績でアダム・イェーツをサポートする戦略だ」とヘップバーン。
「今日の結果はチームにとってラッキーで、私たちはこの結果に満足している。ティレーノ〜アドリアーティコはシーズンの中でお気に入りのレースの一つ。でも、他の誰よりもリーダージャージには値しない。チーム全体の結果として優勝を喜んでいる」

マイケル・ヘップバーンが第1ステージを終えて首位に ©Gian Mattia D’Alberto / LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコにトーマス、ログリッチェら参戦

7日間のステージレース、ティレーノ〜アドリアティコが3月13日から19日まで開始され、スカイのゲラント・トーマス(英国)、バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)、ユンボ・ヴィスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)らが参戦する。前回覇者のミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド)は欠場し、スカイのエースはトーマスとなる。

ティレーノ〜アドリアティコに参戦する有力選手。左からログリッチェ、トーマス、ニーバリ、アラフィリップ、デュムラン ©LaPresse/Fabio Ferrari

イタリア半島の西側に位置するティレニア海から東側のアドリア海へとイタリアを横断するシーズン序盤の重要なステージレース。第1ステージはチームタイムトライアル、第3、6ステージは起伏がち、第2、4、5ステージが山岳、第7ステージは個人タイムトライアルなどバリエーションに富んだコース設定。グランツールで活躍する世界トップクラスのオールラウンダーやヒルクライマーの活躍が期待されている。

大会は54回目。主催者はジロ・デ・イタリアと同じRCS。参加23チーム。1チームは7人編成で161選手がスタートする。

左から山岳賞のマリアヴェルデ、ポイント賞のマリアアランシオーネ、総合成績のマリアアッズーラ、新人賞のマリアビアンカ © LaPresse/Fabio Ferrari
開幕地のリードディカマイオーレで ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse
スカイのゲラント・トーマス(英国) ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse

チームTTの戦力アップに期待

ゲラント・トーマスのコメント
「昨年のこの大会も調整して臨んだが、さらにコンディションを高めてスタート台に立つことができた。チームタイムトライアルで強さを見せることができると思うが、今年は5、6チームに勝つチャンスがあると思う。トラック世界選手権の個人パーシュートで勝った実績のあるフィリッポ・ガンナが最後にメンバー入りしてくれたので心強い」

サンウェブのトム・デュムラン(オランダ) ©Gian Mattia D’Alberto / lapresse

UAEツアーの負傷から回復

トム・デュムランのコメント
「UAEツアーでの落車から回復するためにちょっと時間を要したが、気分をリラックスさせて、現在はこのティレーノ〜アドリアティコのために戦う準備ができている。今年のコースでは長い上りはないが、マルケ州は自転車で走るにはかなりキツい。そこでレースをするのをボクは大好きだ。UAEツアーではユンボ・ヴィスマが非常に強かった。彼らは同じメンバーでここにいるが、ボクたちもチームタイムトライアルに強いメンバーをそろえているので、優勝する自信はある」

バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)

チームTTの結果で総合優勝がねらえるか分かる

ビンチェンツォ・ニーバリのコメント
「チームタイムトライアルでいい結果が残せるようにそのアプローチをはかっている。2つのタイムトライアルがあって、それがどちらも総合優勝に重要となっている。初日のタイムトライアルの結果により、チームの目的である総合成績がねらえるかが分かると思う」

ユンボ・ヴィスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)

UAEツアーの疲れは取れて準備万端

プリモシュ・ログリッチェのコメント
「UAEツアーで素晴らしいスタートを切ることができた。チームは本当に強かった。リーダージャージを守るのはとても難しかったので、その後しっかりと休む必要があった。現在はチーム全体としてティレーノ〜アドリアティコのための準備が整った。とても楽しみにしている」

ドゥークニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)

ストラーデビアンケ以来の好調を維持

ジュリアン・アラフィリップのコメント
「ティレーノ〜アドリアティコに参加するのは初めてで、本当に楽しみだ。ストラーデビアンケで勝利することができ、コンディションがいいことを把握している。チームタイムトライアルは非常に重要。チームはエリア・ヴィヴィアーニとボクでいくつかのステージをねらっていく。第1ステージが終わったあとに総合成績で上位がねらえるかを確認してみる」

©Gian Mattia D’Alberto / lapresse