フルームが自転車最優秀選手のベロドール獲得…バロンドールの姉妹賞

英国のクリストファー・フルーム(32=スカイ)が2017年の自転車最優秀選手として「ベロドール」を受賞した。2013、2015年に続く3度目のタイトルだが、今回は7月のツール・ド・フランスと秋のブエルタ・ア・エスパーニャを史上初めて連覇。勝利への執念と安定感が際立った。

ベロドール賞を獲得したフルーム

同賞はフランスの自転車専門誌「ベロマガジン」が企画した賞で、サッカー専門誌「フットボール」が選考するバロンドールの姉妹賞。どちらも発行元はツール・ド・フランスを主催するメディアカンパニーのASO。

12月15日付けの東京中日スポーツでも自転車最優秀選手賞のベロドールの歴史やフルームのコメントなどを紹介している。

ボントレガーから最新型ヘルメット、ライト、サドルが登場

デザインや機能が大きく生まれ変わった新型Circuitヘルメットが全国のトレック正規販売店に入荷している。特徴は、ボントレガー製デイライトやGoProカメラを、Blendrマグネチックマウントでスマートにヘルメットに取り付けられること。安全性と機能性を備え、通勤からレース参戦、そしてブルべまで幅広い層のサイクリストにおすすめ。1万9445円(税別)。

新型デイライトIon 450 R
サイクリストの安全性を考え、日中からの点灯を推奨しているボントレガー製デイライトのラインナップに、新型Ion 450 Rが追加された。最大450ルーメンの光量と日中でも高い被視認性を発揮。7315円(税別)。

新型サドルArvada(アーバダ)シリーズ
Arvadaは中間程度の前傾姿勢のローディー、マウンテンライダー、シクロクロッサーに最適なサドル。サドルシェル内にカットアウトを設けることで軟組織への圧迫を軽減。コストパフォーマンスに優れているスチール製カーボンレールのArvada Comp(7871円)、より軽量なステンレス製のArvada Elite(1万2963円)、高いパフォーマンスを発揮するカーボン製のArvada Pro(2万1297円)までの3モデルを展開。(すべて税別)。

イタリアの自転車工房が良質のエクストラバージンオイル生産…料理用です

イタリアのトスカーナ州にあるハンドメイド自転車工房、トッマジーニ社。所有するオリーブ畑から今シーズンもエクストラバージンオイルが作られ、日本に入荷された。青い実だけを厳選して絞ったこだわりのオリーブオイルで、内容量500ml、3500円(税別)。

トスカーナ州のグロセットの街に自転車工房を持つトッマジーニは、マスプロメーカーとは一線を画し、ハンドメイドでこだわりの自転車を作り続けている。その独特なラグのデザインとこのエリアをモチーフとしたようなデザインが世界中から愛されている。多くのイタリア自転車メーカーは、有名になると台湾や中国での生産にシフトするが、この工房はそれをせず、地元のオリーブ畑に収益を還元してきた。

トスカーナと言えば、工業地帯というよりはアグリツーリズモやスローフードに代表される一次産業を主体とした典型的なイタリアのローカルエリア。丘陵地帯にはブドウ畑に限らず、良質なオリーブ畑が広がっている。

トッマジーニは丘陵地帯に点在する良質なオリーブ畑を所有し、その中には、何百年という古木もあると聞く。こだわりの製法で絞られたこのエクストラバージンオリーブオイルは、濃い緑とトスカーナのローカルエリアを彷彿させるフレッシュな香り、そして少し刺激的な後味が和の食材とも相性がとてもいいのが特徴だ。

◆問い合わせ先&輸入販売元
株式会社ACTIONSPORTS
http://www.actionsports.co.jp

日本の一等地・銀座は駐輪場が穴場。安価で利用価値大

日本随一の繁華街として世界中の高級ブランドが軒を連ねる東京都中央区銀座。時間貸し駐車場は目玉が飛び出るほど高額で、たいていは公共交通機関で訪問する。でも奥の手がある。自転車利用だ。大規模商業施設には最新の駐輪場が設営されていて、安価で快適。そしてその存在はあまり知られていないので利用者はほとんどいない。

ギンザシックスにある駐輪場は道路から直接入場できる

2017年4月に開業した銀座エリア最大の商業施設「ギンザシックス」。開店と同時に買い物客が殺到し、フロアやエスカレーターは大混雑だ。そんななか、唯一ガラガラなのが駐輪場である。収容力104台。極太タイヤのファットバイクは物理的に収容できないが、たいていのスポーツバイクなら受け入れてくれる。最初の2時間無料、以後8時間ごと100円。ICカードによる管理で、登録料が1000円かかる。「初回登録時に身分証明書と自転車を持ってきてください」とのことで、これは機械式駐輪場に無難に収容できるかを確認するためだ。

いちど登録してしまえば10時間駐輪してわずか100円だから、地下鉄の運賃よりも安上がりだ。ちなみに「ギンザシックス」の自動車の駐車料金は30分300円で、お買い上げ金額3000円以上で1時間無料などのサービスが受けられる。

銀座三越の地下1階にある駐輪場

じつはギンザシックスにはもうひとつ、中央区立自転車駐輪場がある。中央区のホームページで「駐輪場」を検索するとギンザシックスと同じ住所がヒットするからだ。区内在住者、あるいは区外在住でも中央区内に通勤・通学している人で詳細規定をクリアする人なら定期利用ができる。区民は1カ月で一般1500円、学生1000円と安価だ。

さらに中央区では、東京駅周辺の放置自転車対策として駅周辺の歩道上11カ所に民設民営の時間制駐輪場を整備している。このうち5カ所が銀座1丁目にあって、最初の1時間無料・その後6あるいは8時間ごとに100円という安価な料金を設定している。

銀座三越にも最新の駐輪場が設営されていて、こちらは登録料なしで2時間無料、4時間ごと100円。エレベーターで地下1階の駐輪場まで降りる必要があるので、道路からそのまま預けられるギンザシックスのほうが場合によってはいい。

銀座三越の駐輪場。案内をよく読んで利用しよう

銀座6丁目の数寄屋橋近くには三井のリパーク「チャリパ銀座6丁目」という民間駐輪場もあるというので現地に行ったみたが、残念ながらモーターサイクル用だった。自転車用は廃止されてしまったようだ。同社ホームページによると時間貸し自転車駐輪場はアフファルトにサイクルロックと呼ばれる金属のハーフパイプが設置され、そこの車輪を入れてロックする。車のコインパーキングと同じ使い方で、精算機で料金を支払えばいいので24時間利用できる。

銀座5丁目、数寄屋橋交差点近くにオープンした「東急プラザ銀座」にも地下3階に駐輪場がある。料金は2時間まで無料。以後2時間ごとに100円。さらに東銀座にある歌舞伎座には、一時利用なら無料の駐輪場も。管理者の任意により一般来街者に提供しているスペースで、利用規則を理解して、長時間駐輪しないなどルールを守って使用してくださいとある。

駐輪場というのはもはや一大産業だ。平置きタイプもあるが、駅や商業施設では機械式駐輪場が高額な設備費を投資して設置される。収容効率が高く土地を有効活用できること、管理人などの人件費が削除できること、盗難やいたずらの心配がなく、出し入れも簡単なことから今後の普及率は高まる傾向にある。

歌舞伎町の裏にある無料の駐輪場

ということで銀ブラするならスポーツバイクで訪れるのも一案なり。

●ビルが新しいほど駐輪施設がリッパに…渋谷駅ちか駐輪事情

女優の大友花恋が通学用電動アシスト自転車に乗る新CMに登場

テレビドラマ『恋仲』、映画『君の膵臓をたべたい』に出演して女優として活躍中の大友花恋が、ブリヂストンサイクルの新コマーシャル、「通学自転車 初めて乗るなら両輪駆動篇」に起用された。放映期間は2018年1月4日~3月25日、全国エリアで放送。

通学用電動アシスト自転車市場を広げようと、2018年から展開する新たなテレビコマーシャル。今回のテレビコマーシャルでは、両輪駆動の電動アシストシステム「デュアルドライブ」を搭載した通学電動アシスト自転車モデル「アルベルトe」「カジュナe」「ステップクルーズe」が登場し、イメージキャラクターの大友が電動アシスト自転車による快適な通学シーンを訴求する。

利便性の高さや消費者の健康志向の高まりから、電動アシスト自転車の市場は年々伸長している。中高生の通学向け自転車市場でも、電動アシスト自転車の比率は年々増加傾向に。同社の調査では、電動アシスト自転車を「利用してみたい」と答えている学生は全体の42.5%に達した。

中高生の自転車通学には「利用頻度が高い」「雨天での利用がある」「移動距離が長い」といった特徴があり、通学自転車の使用環境は一般利用よりも過酷。そうした過酷な環境に耐えうる「トラブルレスな自転車」が中高生の通学利用に求められている。ニーズの一つである「トラブルレス」に対しては同社独自のデュアルドライブ(=両輪駆動)の電動アシストシステムを搭載した電動アシスト自転車を提案。ブリヂストンサイクルは、「これからも通学向け電動アシスト自転車市場の創造をけん引していきます」と意気込む。

ブリヂストンサイクル
http://www.bscycle.co.jp

地図を見ながら制限時間内にどれだけ回れるかを競う自転車ロゲイニング大会

その地域の名所が記された地図を見ながら制限時間内にどれだけ回れるかを競う自転車ロゲイニング大会、「ひのはらいど2017秋」が11月26日に東京都檜原村で開催され、14チーム・38人が参加。シクロツーリズム(自転車観光)による地域活性化を目指すイベントだ。

ロゲイニングとは地図を使って随所に設置されたチェックポイントを制限時間内に回る屋外競技だ。オリエンテーリングと似ているが、ポイント数が多いのですべてを回る必要がなく、回る順番も決められていないのが特徴。難易度によって得点が設定され、より高得点を獲得したチームが勝ちとなる。参加は2〜3人が1チームを組み、常に一緒に走ることが求められる。ポイントでは地図とともに配布された写真見本帳のとおりのアングルとポーズで撮影。それがポイント通過の証明となる。

今回の大会で設定されたチェックポイントは29。「東京で一番高い道路の標識」がある風張峠の100点を最高に、攻略が難しいほど高得点が設定される。また村内の食事処で着席してランチを取ると50点がもらえる。制限時間は5時間で、どれだけ効率よくポイントを回っていくかが勝敗のカギ。制限時間を超えると1分につき減点20。5分遅れれば風張峠を制した100点が消える。交通ルールも順守で、「村内には信号が5つもあるので、赤信号で停車することを想定して余裕をもってゴールを目指したほうがいい」と事前に主催者側からアドバイスがあった。

順位にこだわらず楽しく走れればいいというチームもいる。それでも「チェックポイントの石仏が小さすぎて見つからず、村の人に声をかけて教えてもらった」などと、通常では味わえない旅情も満喫。「檜原村の見どころはこんなに多いんだと初めて知った」という参加者もいた。

成績発表と表彰式のあとには、将棋の感想戦のように優勝チームが戦略と成果をコメントした。「最高得点の風張峠をねらうと脚力を消耗してしまうのでそこは捨てて、中程度の得点を集めたました。50点もらえる食事はすぐに出てくるラーメン屋にしました。3人の足並みがそろっていたのが優勝の要因です」と語った。

「若い人たちが考えたイベント。たくさんのサイクリストが檜原村の魅力を知ってくれたらうれしいです」と同村観光協会の幡野庄一会長。大会は春と秋に定期開催され、次回は来春。詳細はホームページで。http://hinoharide.tokyo