梶原悠未・古山稀絵がアジア選手権女子マディソンで優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第39回アジア自転車競技選手権は最終日となる1月13日、女子マディソンが行われ、梶原悠未(筑波大)・古山稀絵(日本体育大)の日本チームが優勝した。

アジア選手権女子マディソンで優勝の梶原悠未(左)と古山稀絵 ©2019 JCF

女子マディソンは2018年のアジア競技大会の雪辱を晴らすべく梶原/古山ペアが出場。レースでは好位置でレースを進める古山からハンドスリングを受けた梶原が持ち前のスプリント力を生かす形で得点を重ね、韓国とマッチレースの状態で終盤へ。得点が2倍となる最終フィニッシュのスプリントで韓国に先着し、日本はマディソンで連覇を果たした。

「今までのアジアのレースとは全く異なる厳しいレース展開。それを2人で乗り越え、勝てて本当にうれしい」と梶原。

「今後のワールドカップでアジアチャンピオンジャージが着られることを誇りに思う」と古山。

アジア選手権女子マディソンで優勝の梶原悠未(中央左)と古山稀絵(同右) ©2019 JCF

男子マディソンは窪木一茂/橋本英也のペアで出場。中盤で韓国と中国に先行を許して3位になった。

男子マディソン

1 韓国 81点

2 中国 41点

3 日本(窪木一茂・橋本英也)33点

アジア選手権男子マディソンの窪木一茂(左)と橋本英也 ©2019 JCF

女子スクラッチ

8 鈴木奈央

女子マディソン

1 日本(梶原悠未・古山稀絵)28点

2 韓国 23点

3 ウズベキスタン 14点

男子ジュニアオムニアム

5 高橋舜(日本)112

小林優香がアジア選手権女子ケイリンで日本勢女子15年ぶりの優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第39回アジア自転車競技選手権は最終日となる1月13日、女子ケイリンが行われ、小林優香が優勝した。

アジア選手権女子ケイリンを小林優香(左)が制した ©2019 JCF

女子ケイリンはスプリントと同じ小林優香と太田りゆのガールズケイリン選手が出場し、ともに決勝へ進出。決勝では目まぐるしく展開が動くなか、見事な追い上げを見せた小林が1着。五輪メダリストが複数存在し、レベルの高いアジア選手権女子ケイリンでは日本選手として15年ぶりのチャンピオンとなった。

「アジア選手権で初めて金メダルを取ることができた。今大会は勉強になることもあり、次のワールドカップ、世界選手権に向けてしっかり仕上げていきたい」と小林。

女子ケイリン

1 小林優香(日本)

2 リー・ワイジー(ホンコンチャイナ)

3 ゾン・ティエンシー(中国)

4 太田りゆ(日本)

アジア選手権女子ケイリン優勝の小林優香を中央に左が2位リー・ワイジー(ホンコンチャイナ)、、右が3位ゾン・ティエンシー(中国) ©2019 JCF

女子ジュニアケイリン

7 飯田風音(日本)

木村和平がアジアパラサイクリング視覚障がい男子個人パーシュート優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第8回アジア・パラサイクリング自転車競技選手権は大会3日目の1月11日、パラサイクリングB(視覚障がい)男子4km個人パーシュートが行われ、木村和平が優勝。パイロットは倉林巧和が務めた。

パラサイクリングB男子4km個人パーシュートで優勝した木村和平。ハンドルを握るのはパイロットの倉林巧和 ©2019 JCF

パラサイクリングの視覚障がいクラスでは男子個人パーシュートで木村・倉林ペアが得意の中距離種目で金メダルを獲得した。

パラサイクリングB男子4km個人パーシュートで優勝した木村和平(左)と倉林巧和 ©2019 JCF

橋本英也がアジア選手権男子オムニアムで2年連続3度目の優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第39回アジア自転車競技選手権は大会3日目の1月11日、男子オムニアムが行われ、2018年のアジア競技大会同種目で連覇を果たした橋本英也が優勝した。

アジア選手権男子オムニアムで橋本英也が優勝 ©2019 JCF

ワールドツアーチームに所属するミルザアルハマディ(アラブ首長国連邦)やザカロフ(カザフスタン)といった強豪相手に、橋本は第1種目のスクラッチこそ5位と出遅れたものの、それ以降の競技で順調に得点を重ねて優勝。3度目のアジア選手権優勝を連覇で飾った。

「後半は自分らしいレースができた。ポイントレースでは接戦になったが、最後に自信があったのでうまくレースを組み立てられた」と橋本。

「1回勝つのと繰り返すのとでは全然違うので、3回目の優勝は自信になる。来週のワールドカップではプレッシャーをプレジャーに、一ケタ順位がねらえたらメダルを取りたい」

男子オムニアム

1 橋本英也(日本)125点

2 ユースフ・ミルザアルハマディ(アラブ首長国連邦)121点

3 シン・ドンギン(韓国)120点

アジア選手権男子オムニアムを制した橋本英也を中央に左が2位ユースフ・ミルザアルハマディ(アラブ首長国連邦)、右が3位シン・ドンギン(韓国) ©2019 JCF

女子スプリントは小林優香と太田りゆのガールズケイリン選手が出場したが、ともに1/4決勝で敗退。

女子スプリント

5 小林優香(日本)

8 太田りゆ(日本)

男子ジュニア1kmタイムトライアル

2 市田龍生都(日本)1分5秒765

女子ジュニアスプリント

3 飯田風音(日本)

女子ジュニア個人パーシュート

5 内野艶和(日本)2分40秒201…予選タイム

脇本雄太がアジア選手権男子ケイリンで3回目の優勝

インドネシアのジャカルタで開催されている第39回アジア自転車競技選手権は大会2日目の1月10日、男子ケイリン決勝が行われ、脇本雄太が優勝した。2位はムハマド・シャローム(マレーシア)。3位に河端朋之、6位に新田祐大。

アジア選手権男子ケイリンで優勝した脇本雄太 ©2019 JCF

アジア選手権トラック競技2日目は男子ケイリン、チームパーシュート決勝などが行われた。男子ケイリンは2018年世界選手権銀メダルの河端、ワールドカップで優勝した脇本、アジア大会銀メダルの新田の3選手が出場。決勝まで全員順当に進出した。

決勝は脇本がペーサー退避後からの先行でそのまま他を寄せつけずに完勝し、アジア選手権で3度目の金メダルを獲得。河端は3位、新田は6位となった。

●脇本雄太のコメント

アジア選手権で優勝するのも3回目、勝って当たり前という感じに思っている。1回戦、2回戦は思ったとおりのレースができなかったが、決勝は納得できるレースを心がけ、それができた。世界選手権へ向けてしっかり気持ちを入れ直し、また頑張りたいと思う。

アジア選手権男子ケイリン優勝の脇本雄太。右は3位河端朋之 ©2019 JCF

エリートのチームパーシュートは男女ともに予選を2位で通過して、決勝の相手は韓国。予選のタイム1位の相手にともに序盤は対等な走りを見せたが、後半に隊列が乱れて失速。韓国に追い抜かれ、男女ともに銀メダルに終わった。チームパーシュートはオリンピック出場枠獲得に向けて最低限のポイントは得たものの、残るワールドカップでの上位入賞が求められる厳しい立ち位置が続く。

男子チームパーシュートのジュニアは決勝でカザフスタンとの接戦を制した。

アジア選手権男子チームパーシュートで日本(窪木、近谷、一丸、橋本)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

男子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(窪木一茂、近谷涼、一丸尚伍、橋本英也)

アジア選手権女子チームパーシュートで日本(中村、梶原、古山、吉川)は2位。優勝は韓国 ©2019 JCF

女子チームパーシュート

1 韓国

2 日本(中村妃智、梶原悠未、古山稀絵、吉川美穂)

アジア選手権ジュニア男子チームパーシュートで日本(高橋、四宮、岡本、生野)が4分17秒298で優勝 ©2019 JCF

ジュニア男子チームパーシュート

1 日本(高橋舜、四宮寛人、岡本勝哉、生野優翔)4分17秒298

ジュニア女子オムニアム

2 内野艶和

アジア選手権初日はエリート男子チームスプリントで日本が優勝

第39回アジア自転車競技選手権大会が1月9日にインドネシアのジャカルタで開幕。男子エリート・チームスプリントで雨谷一樹、新田祐大、深谷知広(予選のみ渡辺一成)の日本がトップタイムで優勝した。

アジア選手権のエリート男子チームスプリントで優勝した日本チーム ©2018 JCF

1月9日、ジャカルタ・インターナショナル・ベロドローム(木製250m)でアジア選手権のトラック競技が開幕した。13日までの5日間で、ジュニアやパラサイクリングを含めてアジアのチャンピオンが争われる。初日は団体種目の予選とチームスプリントの決勝が行われた。

男子エリート・チームスプリントでは予選を2位で通過。決勝は雨谷、新田に加え、予選の渡辺から変わった深谷の3選手で出走。ワールドクラスの第1走者を持つ中国が先行する中、第3走者の深谷が残り半周で逆転して今大会最初の金メダルを獲得した。

アジア選手権エリート男子チームスプリント優勝の日本を中央に、左が2位中国、右が3位マレーシア ©2018 JCF

アジア選手権は オリンピックへ向けたポイント配点が世界選手権に次いで高く、オリンピック出場に向けて非常に重要な大会。初日の金メダル獲得でまずは男子短距離で大きな積み上げとなったが、翌日以降も気の抜けない戦いが続く。

10日はこの日の予選をともに2位通過した男女のチームパーシュート決勝などが実施される。

●深谷知広のコメント

リードされていることは走っているときは分からなかった。前からもらったスピードをうまく維持できた。優勝できたことはすごくうれしい。

エリート男子チームスプリントで優勝した日本。左から渡辺一成、雨谷一樹、新田祐大、深谷知広 ©2018 JCF
エリート男子チームスプリントの日本。左から渡辺一成、雨谷一樹、新田祐大、深谷知広 ©2018 JCF
エリート男子チームスプリントのメンバー。左端が短距離アシスタントコーチのジェイソン・ニブレット。右が短距離ヘッドコーチのブノア・ベトゥ ©2018 JCF