ゲラント・トーマスがイェーツとバルデを制してクリテリウム・デュ・ドーフィネ初優勝

スカイのゲラント・トーマス(英国)が6月10日に終幕した8日間のステージレース、クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝した。2位はアダム・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)。3位はAG2Rラモンディアルのロマン・バルデ(フランス)。英国勢の優勝はブライアン・ロビンソン(1961)、ロバート・ミラー(1990)、ブラッドリー・ウィギンス(2011、2012)、クリストファー・フルーム(2013、2015、2016)に続く5人目。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ © ASO/Alex BROADWAY

英国のスカイチームは、初日のプロローグで元世界チャンピオンのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が優勝。一度は首位を明け渡したが、第3ステージのチームタイムトライアルをスカイが制してクビアトコウスキーが首位に返り咲いた。第4ステージでリーダージャージはチームメートの若いジャンニ・モスコン(イタリア)へ。さらに第5ステージでトーマスにリーダージャージが譲り渡された。

最終日の第7ステージでは逆転をねらってバルデがアタックしたが、トーマスとイェーツが追従。最後はトーマスが独走して優勝したが、総合成績でトーマスには届かなかった。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ。左からバルデ、イェーツ、トーマス © ASO/Alex BROADWAY

「こんな大きな大会で総合優勝できたことに幸せを感じている。今日はパンクをしてしまい、自分自身で追わなければならなかった。チームメートはうまくコントロールしてくれた」とトーマス。
「前日までのタイム差でイェーツとは1分20秒差あったので、1kmごとに総合優勝を確実にしていった。最後に彼らがステージ優勝のためにスプリントを演じてくれたときは、ボクは幸せを感じることができた。すこしの休みを取ってツール・ド・フランスに乗り込むための準備をしていきたい」

クリテリウム・デュ・ドーフィネで組織力を見せつけたスカイチーム © ASO/Alex BROADWAY

⚫関連ニュース

フルームがジロ・デ・イタリアで英国勢初制覇…三大大会連勝は史上3人目

⚫最新ニュースへ

クリテリウム・デュ・ドーフィネは最終決戦のモンブランへ【動画も】

フランスで開催されている8日間のステージレース、クリテリウム・デュ・ドーフィネは6月10日が最終日となり、ムーティエからサンジェルベモンブランまでの距離136kmで第7ステージが行われる。獲得標高は4170mという過酷な山岳ステージで、総合1位のゲラント・トーマス(英国、スカイ)がその座を守れるかが見どころ。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージの攻防 © ASO/Alex BROADWAY

●第6ステージのダイジェスト動画

この大会はツール・ド・フランスの前哨戦であり、同じ主催社ASOが運営する大会。ただし2018年はツール・ド・フランスで史上最多タイの5勝目をねらうスカイのクリストファー・フルーム(英国)は欠場した。5月のジロ・デ・イタリアに出場して総合優勝を果たし、休養のために同大会をパスしたためだ。

しかしツール・ド・フランスでフルームをアシストするチームメートは全開で臨んでいる。初日のプロローグでミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が優勝。一度は首位を明け渡したが、第3ステージのチームタイムトライアルでスカイがトップタイムをたたき出して、クビアトコウスキーが首位に返り咲いた。

第4ステージでリーダージャージはチームメートの若いジャンニ・モスコン(イタリア)へ。さらに第5ステージでチームメートのトーマスにリーダージャージが譲り渡された。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ © ASO/Alex BROADWAY
クリテリウム・デュ・ドーフィネでリーダージャージを着るゲラント・トーマス © ASO/Alex BROADWAY© ASO/Alex BROADWAY
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージのプロフィールマップ

⚫関連ニュース

フルームがジロ・デ・イタリアで英国勢初制覇…三大大会連勝は史上3人目

⚫最新ニュースへ

パリ〜ニース、ドーフィネの出場全チーム発表…ツール・ド・フランスの姉妹大会

2018年のロードシーズンもいよいよ開幕。ツール・ド・フランスを主催するASOが、1月8日に姉妹大会となるとパリ〜ニース(3月5〜12日)とクリテリウム・デュ・ドーフィネ(6月4〜11日)の出場22チームを発表した。どちらも8日間のステージレース。パリ〜ニースはシーズン最初の本格的なステージレース、クリテリウム・デュ・ドーフィネはツール・ド・フランスの前哨戦として注目されている。

2017パリ〜ニース

ツール・ド・フランスと同様に自動的に出場権が与えられるトップ18チームに加え、ワイルドカード(主催者推薦枠)として4チームが出場権を得た。パリ〜ニースはコフィディス、デルコ・マルセイユプロバンスKTM、ディレクトエネルジー、フォルテュネオ・サムシック(すべてフランス)。クリテリウム・デュ・ドーフィネはコフィディス、フォルテュネオ・サムシック、フォルテュネオ・サムシック(以上フランス)、ワンティ・グルップゴベール(ベルギー)の4チームが出場権を獲得。

トップ18チームはAG2Rラモンディアル(フランス)、アスタナ(カザフスタン)、バーレーン・メリダ(バーレーン)、BMC(米国)、ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)、FDJ(フランス)、ロット・スーダル(ベルギー)、ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)、モビスター(スペイン)、クイックステップフロアズ(ベルギー)、ディメンションデータ・ケベカ(南アフリカ)、EFエデュケーションファースト・ドラパック(米国)、カチューシャ・アルペシン(スイス)、ロットNLユンボ(オランダ)、スカイ(英国)、サンウェブ(ドイツ)、トレック・セガフレード(米国)、UAEエミレーツ(UAE)。

2017クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝したヤコブ・フルサング(アスタナ)

●関連ニュース
ツール・ド・フランス出場22チーム発表…主催者推薦でフォルテュネオなど4チーム
https://wp.me/p9qRLD-iO